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カテゴリー【ハンドメイド】の記事一覧

おすすめの服の生地を用途別・季節別・扱いやすさ別に解説!

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おすすめの服の生地を用途別・季節別・扱いやすさ別に解説!

服に用いられる生地には、さまざまな種類があります。例えばブラウス・シャツにはリネン・コットン、スカートにはローンやダブルガーゼがおすすめです。生地選びに迷った際は、用途や季節、扱いやすさを基準に選ぶ方法もあります。洋服作りに興味がある人の中には「生地の種類が多すぎて悩む」という人もいるでしょう。 当記事では、洋服作りに使われる生地の素材をはじめ、用途や季節ごとにおすすめの生地を紹介します。生地の種類や選び方を知って、服作りに役立てたい人はぜひ参考にしてください。 服の生地の素材 洋服作りに使われる生地の素材としては、以下の2種類があります。 天然繊維 天然繊維とは、自然界に存在する繊維をもとに作られた素材です。高い吸水性や摩擦への耐性を持ちます。天然繊維はさらに下記の2種類に分類されます。 植物繊維:植物から採取できる天然繊維です。綿(コットン)や麻(リネン)などが挙げられます。 動物繊維:動物の体毛などから採取できる天然繊維です。羊毛(ウール)やカシミヤ、絹(シルク)などが挙げられます。 化学繊維 化学繊維とは、人工的に生産した素材です。化学繊維はさらに下記の3種類に分類されます。 合成繊維:石油を原料として生産された繊維です。ポリエステルやナイロンなどが挙げられます。 半合成繊維:天然素材を部分的に化学物質と組み合わせて生産した繊維です。 再生繊維:木材やプラスチックなどの素材を溶かして再生産した繊維です。 【用途別】おすすめの服の生地 洋服を作る際は、生地以外にも下記の道具を準備します。 裁縫道具(裁ちばさみ、まち針、縫い針など) アイロン ミシン 型紙 ボタン 糸 ファスナー など ボタンや糸などのアイテムは、自分が作りたい服に合わせて選びましょう。 実際に作る際は下記の手順を踏みます。 服のデザインを決める 型紙を準備する 型紙を布の上に置いて形を写す 型紙に沿って生地を裁断する ミシンで生地を縫う アイロンをかけて形を整える 生地を選ぶ際は「用途・季節感・扱いやすさ」を基準に選択しましょう。 ここでは、おすすめの服の生地を「用途別」に紹介します。 Tシャツおすすめ Tシャツ製作では、コットンを使うのがおすすめです。コットンは吸水性・保湿性・通気性に優れているため、夏場は汗を吸収し冬場は熱を逃さず快適な温度で着用できます。肌触りも優しいので、敏感肌の人や赤ちゃんなどでも安心です。ただし、吸水性が良い反面、洗濯しても乾きにくいことがあります。 ブラウス・シャツ ブラウス・シャツの製作には、リネン・コットンがおすすめです。リネンやコットンは種類が多いため、自分の作りたいデザインに合わせて使い分けができます。 例えば、リネンの一種である「ベルギーリネン」の場合、サラッとした肌触りが特徴であり、柔らかで落ち着いた印象のシャツを製作できます。コットンが用いられることが多い一般的な「ブロード」はブラウスによく使われており、光沢感のある見た目が特徴です。 スカート・パンツ スカートの製作には、ローンやダブルガーゼがおすすめです。ローンは薄手で軽く柔らかな肌触りのため、スカートに使うと透け感を演出できます。ダブルガーゼは木綿のガーゼ生地を二枚重ねにしているため、通気性・耐久性の両方に優れています。 パンツの製作にはデニムが向いているでしょう。デニム生地は厚手で丈夫なため、パンツの素材にマッチします。若干ゆったりとしたボトムを作りたい人は、コットン素材のチノクロスも人気があります。 【季節別】おすすめの服の生地 服の生地に同じ素材を使っても、折り方が異なれば保温性を高められます。春夏は「平織」にすることで通気性を改善し快適に着用でき、秋冬は「綾織」で密度を高めると保温性を高められます。特にコットンは、生地の厚さを変えるだけで春夏・秋冬両方のシーズンで使えます。夏は涼しく、冬は暖かく使える点が魅力です。 ここでは、おすすめの服の生地を「季節別」に紹介します。 春・夏 春夏用の服を作る際は、コットン・リネン・レーヨンがおすすめです。いずれの素材も吸湿性に優れているため、汗をかいても吸収してくれます。通気性も優れているため、暑い夏でも快適に着用できます。リネンは通気性だけでなく独特の質感を持つため、洗濯やアイロンも楽です。強度もありつつサラッとした肌触りで着用できるのは、リネンならではの魅力です。 レーヨンは再生繊維であり、滑らかでツヤのある肌触りが特徴です。触れたときにひんやりとした触感があるため、暑い夏の時期に活用できます。ただし、水分には弱く型崩れしやすい一面もあるため注意しましょう。 秋・冬 秋冬用の服を作る際は、コーデュロイ・ウール・フリース・ツイードがおすすめです。コーデュロイは秋冬の定番として知られています。コール天とも呼ばれており、大小さまざまな畝が特徴的な生地です。表面に起毛があるため厚みが増し、保温性に優れています。 ウールは素材そのものの断熱効果が高い上に、繊維が絡まり空気が溜まることで高い保温性を実現しています。フリースもウールと同じように、ポリエステル繊維が起毛することで空気が溜まりやすくなっているため、防寒性が高いです。ツイードは厚手の毛織物のことを指します。羊毛を編んでいるため保温性が高いのはもちろん、さまざまな糸を組み合わせることでオシャレな見た目も演出しています。 【扱いやすさ別】おすすめの服の生地 生地によって服を作る際の扱いやすさも変わるため、自分のレベルに合った生地選びも大切です。下記のポイントを押さえると、自分のレベルに合った生地を選べます。 生地の種類 生地の厚さ 柄の有無 切断した部分のほつれにくさ […]

2023.04.21
柔らかい生地の種類と特徴を10個紹介!しなやかな生地の種類も

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柔らかい生地の種類と特徴を10個紹介!しなやかな生地の種類も

ハンドメイドにおける生地にはさまざまな種類があります。例えば柔らかい生地は、肌触りが良いという意味の柔らかい生地と、しなやかであるという意味の柔らかい生地が存在します。手芸・ハンドメイドが好きな人の中には、「柔らかい生地の種類を詳しく知りたい」という人もいるでしょう。 当記事では、柔らかい生地の種類と特徴を詳しく紹介します。柔らかい生地に関して理解を深め、洋服や小物作りに役立てたい人はぜひ参考にしてください。 肌触りがよく柔らかい生地の種類と特徴 肌触りの良い生地にはさまざまな種類があります。代表的なものとしては、コットン、リネン、レーヨンなどが挙げられます。これらの生地は通気性が良く、快適な着心地が魅力です。 以下では、肌触りの良い生地の中でも、ハンドメイドによく使われる生地を紹介します。 ガーゼ ガーゼとは、コットン、絹、綿麻などを平織りにした素材です。ガーゼは目が粗く通気性に優れ、軽くて肌触りが良い素材として知られています。ガーゼの特徴を生かし、最近ではガーゼで作られたマスクも人気を集めています。通気性に優れたマスクは着用していても不快に感じないため、ガーゼ生地は手作りマスクの素材におすすめです。また、ガーゼは肌着やベビー用品、テーブルクロスやカーテンなどの日常品にも使用されています。 ガーゼは複数枚を重ね合わせることで、厚みや吸収性の調整も可能です。シングルガーゼ、ダブルガーゼなど、ガーゼを重ねる枚数によって呼び方が変わり、用途も異なります。 ローン ローンはコットン生地で作られた薄手で軽量な平織物で、薄手で軽やかな生地感としなやかな肌触りが特徴です。ローンはガーゼと同様に目が粗く通気性・速乾性に優れているため、夏の時期でも快適な着心地を実現するのに使える素材です。 また、柔軟性が高く伸縮性もあるため、ワンピース、ブラウス、スカートなどの女性向けの衣料品に多く使われています。最近では衣料品だけではなく、ハンカチ、寝具などの日用品にも使われています。上品な透け感とハリがあるため、柔らかい風合いが求められるアイテムにも使いやすい生地です。 パイル パイルとは、円形の糸が表面に織り込まれた生地です。タオル生地とも呼ばれ、日常的に使うタオルにはパイルが使われています。パイルは保温性や吸湿性に優れており、ふんわりとした柔らかさが特徴です。 パイルには、織り出し方によって「たてパイル」と「よこパイル」の2種類に分けられます。たてパイルはベルベット、フランネル、タオルなど毛足の長いもの、よこパイルはカーペットやラグなど、毛足の短いものに使われています。また、パイルは密度や長さによって質感や風合いが異なるのも特徴です。 柔らかく薄い生地の種類と特徴 柔らかく薄い生地には、絹布、タフタ、ボイルなどさまざまな種類があります。薄い生地は縫うのが難しいため、そのまま縫うとよれて縫い目の形が崩れる可能性があります。縫い目を綺麗にするには、下に紙を敷いてから縫うのがおすすめです。布が安定し、縫いやすくなります。 以下では、柔らかく薄い生地の種類と特徴について解説します。 サテン サテンは「朱子・繻子(しゅす)」という織り方の生地を総称したもので、光沢があり、ツルツルとした滑らかな表面が特徴です。サテンは織り方の名前なので、コットンやナイロン、ポリエステルなどさまざまな素材から作られています。 サテンは光沢が美しく高級感があるため、シャツやブラウス、ドレス、スカート、寝具など、フォーマルな場面での衣装やインテリアにもよく使われます。また、なめらかな触り心地を生かし、サテンを使った肌触りの良い下着やナイトウェアも増えてきています。しかし、保湿性や吸水性には優れておらず、耐久性もないため、洗濯や自宅での保管方法には注意が必要です。 レース レースは、糸を編み上げて作られる薄い布のことです。シンプルな無地のレースもあれば、花柄や波紋などの独特な柄もあり、女性のファッションアイテムによく使われています。糸や色の組み合わせ次第で、さまざまなデザインをレースで作り出せます。 レースは衣料品だけでなく、インテリアデザインやウェディングドレス、カーテンなどの装飾品にも使用されます。また、レースは主に「機械レース」と「手編みレース」の2種類があります。編み方や種類によって柄や質感も異なるため、さまざまな表情を楽しめるのもレースの特徴です。 チュール チュールとは、多角形の網目が連続した透け感のある薄い生地です。「亀甲目(きっこうめ)」と呼ばれる、六角形の網目で作られるものが一般的です。チュールは装飾品として使われる機会が多いものの、チュールスカートが流行したこともあり、多くの人に知られる素材となりました。 チュールには、「ソフトチュール」と「ハードチュール」の2種類があります。ソフトチュールは薄地で肌触りが柔らかく、ウェディングドレスの装飾やベールに使われます。刺繍やレースと組み合わせて、高級な雰囲気を出すことも可能です。一方ハードチュールは、厚手で張りがあるため、パニエなどスカートやドレスを広げる材料として使われます。 しなやかで柔らかい生地の種類3つ しなやかで柔らかい生地は、肌触りが良く伸縮性にも優れているため、衣料品の素材におすすめです。また、生地の質感によっては、ウェディングやスーツなど、高級感を出したい場合にも使えます。 以下では、しなやかで柔らかい生地を3つ紹介します。 オーガンジー オーガンジーは薄く透け感のある生地で、シルクや綿のような天然繊維や、ポリエステル、ナイロンのような化学繊維など、さまざまな素材で作られています。細かい糸を使った織物に、「硫酸仕上げ」という加工を施した生地がオーガンジーです。「硫酸仕上げ」によって、生地にハリとコシが出るようになります。 オーガンジーは軽量で柔らかく、ふんわりとした質感があります。光沢感があり、繊細でエレガントな見た目が特徴的です。オーガンジーは高級感のある生地なので、ウェディングやパーティーで着用するドレスや舞台衣装など、華やかな洋服によく使われています。また、オーガンジーは比較的丈夫な素材なので、生地によっては洗濯できるものもあります。透け感のある素材の中で洗濯可能な生地は珍しいため、自宅でも保管しやすい生地です。 ジョーゼット ジョーゼットは、タテ糸とヨコ糸に強い撚りをかけた糸を使用して織られた生地です。織られた生地に高熱をかけて縮ませ、独特のシボ感を出した仕上げが施された生地を指します。特殊な加工により、弾力性があって丈夫な生地になります。ジョーゼットは「ちりめん」の一種で、軽やかな質感と透け感があるのが特徴です。 ジョーゼットは、ふんわりとした質感や高級感があるため、ブラウスやドレスの装飾に使われます。また、ドレープ性にも優れており、ギャザーやプリーツなどの加工にも向いています。ジョーゼットはシボ感が特徴なので、シワになりにくく保管もしやすい生地です。 シフォン シフォンとは、薄くて透け感がある織物や、それらを使った装飾品や衣類を指す言葉です。シフォンは、ポリエステルやナイロン、絹などさまざまな繊維から作られます。タテ糸とヨコ糸を交差しながら織るため、強度のある生地になります。シフォンは軽やかな風合いと美しいドレープ性が特徴で、柔らかい印象を与えられるのが特徴です。 シフォンは軽やかな質感と高級感があるため、スカートやブラウスなどの装飾や、アクセサリーの小物として人気があります。透け感があるのでオーガンジーと似ていますが、シフォンのほうが柔らかさを感じられます。 まとめ 柔らかい生地には、ガーゼ・サテン・シフォンなどさまざまな種類があります。ガーゼはコットン・絹・綿麻などを平織りにした素材のことで、目が粗く通気性に優れ、軽くて肌触りが良いのが特徴です。サテンは光沢が美しく高級感があり、ツルツルとした滑らかな表面が特徴的です。 初心者の方が生地を縫う場合は、厚すぎず薄すぎない布を選びましょう。手作りホビー材料の専門店の「ユザワヤ」では、初心者の方が生地を選びやすいようにガイドを用意しているので、ぜひ参考にしてください。 ユザワヤ公式サイト「ビギナーさんの生地選び 生地ガイド」

2023.04.21
ワンピースの生地の種類とは?手作りする方におすすめの生地を紹介

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ワンピースの生地の種類とは?手作りする方におすすめの生地を紹介

さまざまな種類があるワンピースは、生地や色柄、デザインなどによって大きく仕上がりの印象が変わります。お店でワンピースを買ったときに、「もう少し自分の体形に合ったデザインが欲しい」「もう少し厚い・薄い生地ならうれしい」と感じた経験がある方もいるでしょう。そうした経験がある方には、ワンピースの手作りがおすすめです。 この記事ではワンピースを作りたいと思っている方に向けて、ワンピースに向いている生地の種類や特徴、初心者の生地選びのポイントを紹介します。 ワンピースに使われる生地の種類とは? ワンピースに向いている生地は、ワンピースのデザインやシルエットによっても変わります。生地を選ぶ際は、作りたいワンピースのイメージに合わせることが大切です。 ワンピースに向いた生地の特徴や、各生地を使ったおすすめのワンピースのデザインを紹介します。 リネン リネンとは、亜麻(フラックス)から取れる繊維から作られた生地で、古くは古代エジプトから利用されてきた繊維です。リネンには主に以下の特徴があります。 リネン リネンの主な特徴 優れた通気性 柔らかな肌ざわり 丈夫 吸水速乾 リネンに向いているワンピースのデザイン ノースリーブワンピース キャミソールワンピース ギャザーワンピース 夏ワンピースの生地におすすめなのが、さらりとした生地感のリネンです。ギャザー入りのデザインなら、リネン生地が持つ柔らかさをさらに引き立たせることができます。 また、リネンには通気性が高いだけでなく、保温性にも優れているという特徴があります。厚地のリネンを使用すれば、秋冬向けのワンピースも楽しめるでしょう。 ローン ローンとは、細番手の綿糸で織られた平織りの生地で、フランス北部の「Laon(ラン)」という町が発祥です。ローンには主に以下の特徴があります。 ローン ローンの主な特徴 軽やかな薄地 適度なハリ感 なめらかな触り心地 上品な透け感 多彩な色柄 ローンに向いているワンピースのデザイン フレアワンピース エンパイアワンピース 夏生地の代表格であるローンには程よいハリとコシがあるため、フレアワンピースのようなAラインに広がるシルエットがきれいに映えます。また、ローンが持つ軽い質感は、ふわりとしたエンパイアワンピースにぴったりです。 花柄で有名なリバティプリントをはじめとする豊富な色柄がある点も、ローンの特徴の1つです。可愛い柄物で子供用のワンピースを作ったり、オリジナリティあふれるワンピースを作ったりと、ローン生地にはさまざまな楽しみ方があります。 デニム デニムとは、藍(インディゴ)で染められたタテ糸と、白色のヨコ糸を使用して織られた綾織物です。デニムには主に以下の特徴があります。 デニム デニムの主な特徴 丈夫で長持ち 色落ちによる風合いの変化 豊富な種類 カジュアルな印象 デニムに向いているワンピースのデザイン オールインワンワンピース コートワンピース ジーンズなどに代表されるデニム生地は、ワンピースに使用するとデイリーユースにぴったりのカジュアルな装いに仕上がります。ジャンパースカートやサロペットと呼ばれるオールインワンワンピースや、コートワンピースはデニムの雰囲気と相性が良く、子供から大人まで似合うデザインです。 デニムは、生地の厚さやストレッチ性の有無、カラーバリエーションなど種類が豊富なため、作りたいワンピースのイメージに合わせて生地を選びましょう。 ビエラ ビエラとは、主に綿と毛の混紡糸を綾織りにして起毛させた生地で、正式名称はビエラフランネルです。ビエラには主に以下の特徴があります。 ビエラ ビエラの主な特徴 柔らかな肌あたり 温かみのある質感 高い伸縮性 気軽に洗濯可能 ビエラに向いているワンピースのデザイン […]

2023.04.21
カーテンにおすすめの生地は?生地を選ぶためのポイントも解説

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カーテンにおすすめの生地は?生地を選ぶためのポイントも解説

カーテンは日差しや外からの視線を遮るだけでなく、部屋のイメージに大きな影響を与える要素でもあります。自宅をよりおしゃれに飾り付けるために、カーテンを自作してみたいと思う人もいるでしょう。 この記事では、カーテン生地におすすめの素材として、合成繊維・再生繊維・天然繊維から7種類の生地をピックアップして解説しています。生地選びのポイントも掲載しているので、カーテンをハンドメイドしたい人は、ぜひ参考にしてください。 カーテン生地におすすめの素材7選 カーテンに使われる生地はさまざまです。生地には合成繊維・再生繊維・天然繊維がありますが、カーテンの素材にはどれも利用されることがあります。遮光性・遮熱性などの機能は、生地の種類によって差があります。 カーテン生地としておすすめの素材を7つ紹介します。 ポリエステル ポリエステルは、石油・石炭・天然ガスなどから作られた合成繊維です。合成繊維の中では世界一の生産量を誇り、カーテンの素材としても人気です。 ポリエステルの主な特徴 ポリエステルをカーテンにした場合のメリット 光沢がある プリーツ加工しやすい 軽く丈夫である 日光や熱に強い シワや縮みが起こりにくい 乾きやすい ポリエステルをカーテンにした場合のデメリット 色落ちしやすい 静電気が発生しやすい 汚れやすい ポリエステルには熱で変形し、冷めると固まる熱可塑性があるため、アイロンによるプリーツ加工がしやすくなっています。 また、洗濯しやすく、柔軟剤を入れて洗濯すると静電気を防ぎながら汚れを落とせるので、洗濯でほとんどのデメリットを解消できます。 ナイロン ナイロンは、石油を原料とするポリアミドから作られた合成繊維です。合成繊維の中では、ポリエステルの次に生産量が多いと言われています。 ナイロンの主な特徴 ナイロンをカーテンにした場合のメリット 軽く丈夫である シワや縮みが起こりにくい 乾きやすい 摩擦に強い 薬剤に強い ナイロンをカーテンにした場合のデメリット 熱に弱い 日光に弱く黄ばみや色あせが起きやすい ポリエステルと同様、乾きやすくシワや縮みが発生しにくく、洗濯しやすい素材です。強い洗剤を使ってもあまり傷まず、カビや油汚れなどの強い汚れも落としやすくなっています。ただし、日光に弱く変色しやすいため、家の中でも日当たりが弱い場所のカーテンにおすすめです。 アクリル アクリルは、石油を原料とするアクリロニトリルから作られた合成繊維です。天然素材のウールに似た性質を持っています。 アクリル(素材)の主な特徴 アクリルをカーテンにした場合のメリット 柔らかく弾力がある 保湿性が高い シワができにくい 発色が美しい 日光に強い 熱可塑性がある アクリルをカーテンにした場合のデメリット 摩擦に弱い 静電気が発生しやすい 合成繊維の中でも特に発色が美しく、カラーバリエーションが豊富です。摩擦に弱く、毛玉や傷ができやすいことから、洗濯する際はネットに入れる・柔軟剤を使うといった工夫が必要となります。 レーヨン レーヨンは、木材パルプもしくは綿セルロースを原料とする植物系再生繊維です。見た目や手触りはシルクに似ています。 レーヨンの主な特徴 レーヨンをカーテンにした場合のメリット さらさらと柔らかい手触りである 光沢がある 通気性・吸湿性が高い […]

2023.04.21
ワッフル生地とは?特徴や使われる服の種類・お手入れ方法も解説

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ワッフル生地とは?特徴や使われる服の種類・お手入れ方法も解説

ワッフル生地は四角い織り目のある生地で、生地表面が凸凹で立体的なのが特徴です。また、肌ざわりがよく、伸縮性や保温・吸水・吸湿性に優れているなどの特徴もあります。ハンドメイドに関心がある人の中には、ワッフル生地について詳しく知りたいという人もいるでしょう。 当記事では、ワッフル生地とサーマル生地の違いをはじめ、生地の特徴やワッフル生地が使われているアイテムについて紹介します。ワッフル生地に関して理解を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。 ワッフル生地とは? ワッフル生地とはマス目のような四角い織り目のある生地です。見た目がお菓子のワッフルに似ていることから、ワッフル生地と呼ばれています。コットンやウール、ポリエステルなどを使い、縦糸と横糸を浮かせて織られているため、生地表面が凸凹で立体的なのが特徴です。日本では「蜂巣織り」という別名でも知られています。 ワッフル生地の洋服は「サーマル」とも呼ばれますが、ワッフル生地とサーマルでは意味に違いがあります。 ワッフル生地とサーマル生地の違い ワッフルは生地を指すのに対し、サーマルは凸凹のあるワッフル生地などを使用したカットソーを意味します。つまりサーマルとは生地そのものではなく、トップスの種類を指す言葉です。サーマルという言葉には「熱の」「暖かい」という意味があり、もともとはアウトドアやミリタリーウェアのインナーとして使われてきたアイテムです。 サーマルは保温性の高さから、防寒ウェアや季節の変わり目のインナー素材としても人気があり、ワッフル生地とサーマルをあまり区別せずに用いているブランドもあります。トップスに限らず、凹凸素材のアイテムをまとめてサーマルウェアと呼ぶこともあるでしょう。 ワッフル生地の特徴 ワッフル生地の凹凸のある織り目は、さまざまなメリットを生み出します。機能性・快適性だけでなく、扱いやすさの点でも優れているでしょう。 以下では、ワッフル生地の魅力とも言える5つの特徴を紹介します。 伸縮性に優れている 浮かせて織っているため生地にゆとりがあり、ニットのように伸縮します。着たり動いたりする際に窮屈さを感じにくい素材です。ニットよりも強度が高く、扱いやすいでしょう。スポーツウェアやトレーナー、レギンスなど、動きと強度が求められるアイテムでも安心して使えます。 保温性がある 凹凸があり、生地と体の間に空気の層ができます。空気の壁によって体の熱が逃げずに、快適な体温を保てるでしょう。保温性がありつつも、生地が厚くないためインナーにも適しています。外気の冷たい空気が体温を下げるのを防いでくれます。 吸水・吸湿性が高い ワッフル生地は汗や水分の吸収がよく、蒸れにくいのが特徴です。通気性にも優れていて乾きやすく、たくさん汗をかく夏に活躍します。また、保温性の高さも相まって、秋冬の体温調整が難しい時期にもおすすめな生地です。 肌ざわりがよい ふわふわとした柔らかい生地感で、包み込むような肌触りが気持ちよいでしょう。汗で濡れても凹凸の生地と肌の間に空間があり、体に張り付くのを防いでくれます。シーツやタオルなど肌に直接触れても、ワッフル生地なら快適です。厚手でも重くなりにくく、軽いのにクッション性が高いというメリットもあります。 毛羽立ちが目立ちにくい 織り生地は使用や洗濯によって毛羽立ちしてしまいます。ワッフル生地も同様に毛羽立ちするものの、生地表面の凹凸によって目立ちにくいという利点があります。毛玉ができても見た目には分かりにくく、他の生地と比べて経年劣化が目立たないのがワッフル生地の魅力です。 同じく保温性や吸湿性に優れた素材については、下記のリンクを参考にしてください。 ワッフル生地が使われている衣服やその他のアイテム ワッフル生地は日常使いしやすく、身近なアイテムに使われています。ワッフル生地の特徴が生かせる衣服や服飾雑貨は、下記の通りです。 サーマルカットソーなどのトップス ニットワンピース タオルやベビー用品などの肌に触れるアイテム 吸水性・吸湿性の高さは、Tシャツやインナーの素材として適していて、ワッフル素材のサーマルカットソーはメンズ・レディースともに人気があります。シンプルな無地でも凹凸のある布地がデザインのアクセントになるため、1枚でも綺麗なシルエットで着こなせて、長く愛用できるでしょう。 レディースでは素材感を生かしたコットンニットワンピースも定番のワッフル生地アイテムです。ヘンリーネックや半袖、リブのある長袖など、同じ素材でもデザインによって異なるテイストを楽しめます。 衣服以外には、タオルや手作りマスク、ベビーグッズなどの肌触りを重視するアイテムにも適しています。特にベビーグッズにはオーガニックコットンのワッフル生地がおすすめです。夏は通気性がよく汗をしっかりと吸い、冬は空気の層でふんわりとした暖かさを保つため、通年使うおくるみやスタイに向いています。 タオルやベビー用品に向いている他の生地については、下記のリンクを参考にしてください。 ワッフル生地のお手入れ方法 ワッフル生地は伸び縮みしやすく、お手入れ時には注意する必要があります。以下では、ワッフル生地の服を正しくお手入れする3つのポイントを説明します。 洗濯 洗濯時の変形を避けるには、手洗いが理想的です。洗濯機を使う場合は、洗濯表示で洗濯機の使用が可能かを確認し、必ず洗濯ネットに入れて洗います。摩擦による毛玉を防ぐために、手洗いコースを使うとよいでしょう。 乾燥 乾かす際は、生地を伸ばさないよう気をつけましょう。濡れたワッフル生地は、ハンガーにかけると水分の重みで伸びてしまうため、形を整えて平干しします。また反対に、乾燥機にかけると縮みやすいため注意が必要です。 保管 乾いていても、ハンガーにかけていると重みで伸びたり、ハンガーの跡が付いたりします。かける収納ではなく、たたんで保管するのがおすすめです。 濡れているときは特に伸びやすく、伸びた状態で乾かすと型崩れが残ってしまいます。洗濯・乾燥の際は伸ばさないことを意識し、生地へのダメージを最小限に抑えてください。 ワッフル生地が伸びた・縮んだときの対処法 ここでは、ワッフル生地の服が伸びた、もしくは縮んでしまった際の対処法を紹介します。 【伸びたときの対処法】 ドライヤーで乾かす アイロンをかける 乾燥機にかける 伸びたワッフル生地は、熱で生地を引き締めます。簡単なのは、伸びた部分をお湯で濡らしてから形を整え、ドライヤーで乾かす方法です。マス目が部分的に崩れているなら、アイロンのスチームで湿らせてから、アイロンをかけるのもよいでしょう。 あえて乾燥機にかけて縮ませることもできます。ただし、素材によっては乾燥機使用不可の場合があるため、確認してから試してください。 【縮んだときの対処法】 リンスかトリートメントに浸す シリコン洗剤に浸す 型や重しを使って乾かす リンスやシリコン洗剤を溶かしたお湯に浸すと、縮んだ繊維が柔らかくなりほぐれます。脱水し、通常のお手入れ時と同じように平干ししましょう。 乾燥時の縮みを防ぐには、ダンボールで伸ばしたいサイズの型を作り、服を型に着せて乾かします。もしくは、平干しする前に手で伸ばしたいサイズに整え、重しを乗せる方法もあります。 まとめ […]

2023.04.21
レッスンバッグにおすすめの生地は?生地選びのポイントも解説

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レッスンバッグにおすすめの生地は?生地選びのポイントも解説

入園・入学準備を進める中で必要になってくるのが、レッスンバッグやシューズバッグといったグッズです。レッスンバッグなどに使える生地は、キルティング・キャンバス・オックス・ツイルなどさまざまな種類があります。ハンドメイドが趣味の人やこれから始めようと考えている人の中には「レッスンバッグに適した生地が知りたい」という人もいるでしょう。 当記事では、レッスンバッグ作りに役立つ生地選びのポイント、おすすめの生地の種類などを紹介します。入園・入学グッズを作ろうと考えている人は必見です。 レッスンバッグを手作りするときの生地選びのポイント レッスンバッグ作りを成功させるには、生地選びが大切です。まずは、幼稚園・保育園・小学校からの指定がないかチェックしましょう。規定をチェックした上で生地選びのポイントを押さえれば、作り直しなどの失敗も防げます。 ここでは、レッスンバッグの生地選びのポイントを紹介します。 作るものに合わせて生地のサイズを選ぶ デザインが大まかに決まったら、生地のサイズを決めましょう。レッスンバッグの完成サイズは、縦30~35㎝、横40~45㎝を参考にしてみてください。実際に生地を買うときは、縫いしろやマチ、ひもを通す部分を計算に入れる必要があります。 また、手芸店の多くは110㎝幅を販売しているため、生地の長さは指定できても幅は指定できないのが一般的です。シンプルな裁断例だと、110㎝幅で長さ100㎝を買っておくとよいでしょう。レッスンバッグとシューズケースが1つずつ、余裕をもって作れます。 洗濯することも考え、予備のレッスンバッグを作っておくと後から作る手間が省けます。また、後から同じものを作ろうとすると同じ柄の生地がないこともあるため、生地は多めに買っておくのがおすすめです。柄を統一しておくと、小さな子どもでも自分の持ち物が分かりやすくなります。 裏地あり・なしを考えて生地の厚さを決める 生地の厚さは、見た目や耐久性に関わります。レッスンバッグは教科書など重い荷物を入れたり、通園や通学時に引きずることもあるため、丈夫な生地が向いています。 裏地の有無を基準にすると、生地の厚さを決めやすくなります。裏地がない場合は、厚みがある生地を選ぶのがポイントです。裏地を付けるときは、生地は多少薄くても問題ないでしょう。もともと裏地付きの生地を使う場合は、接着芯を使うのがおすすめです。接着芯は必須のアイテムではありませんが、貼り付けると補強になり型崩れも防止できます。値段も手頃で、アイロンで接着できるので簡単に使えます。 接着芯は、生地の素材や厚みに合ったものを選ぶのが大切です。薄手の生地に厚い接着芯を貼ると、表地の柄に影響する可能性があるので注意しましょう。 お手入れを前提にして生地を探す レッスンバッグが完成してから、洗濯などのお手入れが面倒なことに気づく場合もあるでしょう。色落ちしにくく、縮みにくい生地は洗濯しやすいのでおすすめです。特に、濃い色の生地や粗悪な生地は色落ちしやすいので注意が必要です。雨に濡れたり洗濯したりすると、他の衣類に色移りする可能性もあります。 アイロンがけが面倒という人は、シワになりにくい生地を選ぶとよいでしょう。綿とポリエステルの混紡生地は洗濯しやすく、シワになりにくい素材です。また、多くの生地は水に濡れると縮む特性を持ちます。洗濯での縮みを防ぐために、レッスンバッグを作る前に生地に水通しをしておくのも有効です。 持ち手や名前つけグッズなども用意する 持ち手や名前つけグッズも、レッスンバッグ作りには欠かせない材料です。持ち手の素材には、アクリルテープや共布がよく用いられます。幅2.5㎝、長さ30㎝を目安にすると使いやすくなります。購入時には、縫いしろを含めて長さを考えましょう。 名前つけをする際は、アイロン接着タイプの名前シールを使うと簡単です。ワッペン型のものは目印になり、デザインのワンポイントとしても使えて便利です。アイロンで接着するタイプの名前つけグッズは洗濯するとはがれる可能性もあるため、角だけでも縫っておくと安心です。 さらに手早く名前つけを済ませたい人には、ネームタグやキーホルダーがおすすめです。縫い付けが難しいところにも付けやすく、他のアイテムに付け替えもできます。幼稚園や保育園によっては、安全面からキーホルダーを禁止していることもあるため、事前にチェックするとよいでしょう。 レッスンバッグにおすすめの生地の種類は? レッスンバッグの生地にはさまざまな種類がありますが、柄だけで選ぶと思うような仕上がりにならず失敗につながる可能性があります。生地の特徴を知っておくと、作るときの失敗も減り丈夫で使いやすいバッグになります。 ここでは、レッスンバッグによく使われる生地の種類について解説します。 キルティング キルティングはキルト生地とも呼ばれ、レッスンバッグに使われる定番の素材です。 キルティング キルティングの主な特徴 丈夫で型崩れしにくい シワになりにくい 軽くてクッション性に優れている 厚手の生地としては初心者でも扱いやすい キルティングは、2枚の布の間に綿や毛を挟み込み、ステッチで押さえて作られています。クッション性があるため、1枚でも十分に使えます。また、レッスンバッグの裏地にもでき、重く凹凸が多いものを入れても安心です。厚みがある分、1枚布の生地と比較すると価格は高めになります。 帆布(キャンバス) 帆布(キャンバス)は綿や麻で作られた平織りの生地です。帆布とキャンバスは呼び方が異なるだけで、同じ素材と認識して問題ありません。 帆布(キャンバス) キャンバスの主な特徴 厚手で耐久性に優れている 通気性がよい 水に濡れても強い 使い込むと味が出る キャンバスは、トートバッグやエプロンの素材として馴染みのある人も多いでしょう。キャンバスは丈夫な生地である一方、硬めで厚手の生地のため、初心者には扱いが難しいこともあります。また、家庭用ミシンでは、生地が重なる部分が縫えないトラブルも起きやすいので注意しましょう。 オックス オックスの名前はオックスフォード大学に由来しており、「斜子(ななこ)織り」とも呼ばれています。 オックス オックスの主な特徴 ハリと厚みのある美しい仕上がりになる シワになりにくく洗濯もできる カラフルなデザインが豊富 初心者でも扱いやすい オックスは、入園・入学グッズだけでなく、ハンドメイド雑貨などでよく使われるオールマイティな生地です。生地の中で、比較的安く手に入るのも魅力です。やや厚みがある生地ではありますが、レッスンバッグにするには薄手なので、裏地をつけるとよいでしょう。 ツイル ツイルは綾織りとも呼ばれる布の織り方を指し、デニムやツイードもツイル生地の一つです。 ツイル ツイルの主な特徴 シワになりにくい […]

2023.04.21
タフタとは?生地の特徴やタフタが向いているアイテムの例を解説

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タフタとは?生地の特徴やタフタが向いているアイテムの例を解説

タフタとは、絹のような光沢と硬質なハリ感のある素材です。サテンにはないハリ感があることから、ドレープ感やシルエットを重視するウェディングドレスやイブニングドレスなどによく使われます。手芸やハンドメイドに関心がある人の中には「タフタの特徴や魅力を詳しく知りたい」という人もいるでしょう。 当記事では、タフタの起源・歴史をはじめ、素材の特徴、素材にタフタが向いているハンドメイドアイテムの例を紹介します。タフタについて理解を深め、ハンドメイド活動に生かしたい人はぜひ参考にしてください。 タフタとは? タフタとは絹のような光沢のある素材です。縦糸と横糸の太さを変えて織っているため、細かい畝が独特のツヤ感を出します。薄い平織物でありながら、コシのある風合いで適度な硬さが特徴です。 タフタ生地は、スカートやウェディングドレス、イブニングドレスなどのフォーマルウェアによく使われています。特にブラックのタフタは、ツヤが際立ち華やかさがプラスされるでしょう。また、丈夫で撥水加工しやすいナイロンタフタは、スポーツウェアやカジュアルウェアに最適です。ダウンコートの表地やマウンテンパーカーなど、カジュアルアウターの素材としても使われています。 もっと身近な商品だと、傘や服の裏地、リボンなどにもタフタ生地が多く見られるでしょう。ドレス用の生地というイメージとは反対に、幅広いアイテムに使用されている素材と言えます。新しい生地ではなく、昔から親しまれてきた歴史ある織物の1つです。 タフタの起源・歴史 タフタという名前は「紡ぐ」「ねじって織る」という意味のペルシャ語を由来としています。日本には同じ製法で織られる「琥珀織り」という生地があり、タフタは「薄琥珀」とも呼ばれます。 元々タフタと言えば、絹織物でした。しかし、絹製はデリケートで高価なことからレーヨンやポリエステル、ナイロンなどの化学繊維で作られるようになりました。絹よりもコストを抑えられ、かつ絹と似たような光沢感とハリを出したり加工したりできるため、今では化学繊維がタフタ素材の主流と言えます。 タフタ生地の主な特徴 タフタ生地は使い方次第で、フォーマル・カジュアルどちらにも合います。また衣服以外にも服飾雑貨やアウトドアグッズなど、さまざまな商品に使われているのを目にするでしょう。異なるテイストの衣服やアイテムにタフタ素材が利用できるのは、タフタの魅力とも言える特徴が関係しています。 ここでは、タフタ生地の主な特徴を3つ紹介します。 光沢感とハリがある タフタは独特の光沢感と硬質な手触りをしています。光沢感ではサテンと似ているものの、タフタのほうが硬くハリ感があるため、空気を含んだふんわりとしたシルエットを自在に作れます。ドレープ感やシルエットを重視するウェディングドレスでは、デザイン通りの動きを出せるでしょう。立体的な織り方で、見る角度によって輝きが異なる玉虫色のような効果もあります。 フォーマルウェアだけでなく、襟元やウェストのドレープなどデザインにこだわった普段使いのアイテムにも、タフタ生地のハリが生かせるでしょう。ツヤ感のある色味が高級感を生み出し、上品なスタイルに仕上げたいときに適しています。 軽量で手触りがいい タフタは織り方によって、よりしなやかで触り心地のよい生地に仕上がります。肌触りがよく、衣服の表地だけでなく裏地としても活躍する素材です。 特にポリエステル100%のタフタは軽く、スポーツウェアやアウトドアアイテムにもよく使われます。化学繊維で作られているタフタは丈夫で、小さく折りたたみやすいため、ポケッタブルアイテムの素材としても重宝します。 また、薄くて軽量なことから、生地を贅沢に使ってギャザーを作っても重くなりません。軽く動いても崩れにくいスカートが作れ、子供用のドレスにもおすすめです。 撥水性が高い タフタの用途をさらに広げているのが、撥水性の高さです。特に、極細の糸を高密度で織った高密度タフタは、織り目が細かく撥水加工をしていなくても水を通しにくいのが特徴です。そのため、高密度タフタはテントや傘、レインコートなどにも使われています。防水加工を施せば汚れにも強いため、テーブルクロスや雑貨カバー、食事用エプロンなどの小物作りにもおすすめの素材です。 また、高密度タフタは防風性・保温性にも優れ、ベンチコートなどスポーツ用アウターや高い防寒が求められるアウトドアウェアでもよく利用されています。 素材にタフタが向いているハンドメイドアイテムの例 幅広いアイテムに使われているタフタ生地は、ハンドメイドアイテムを作る際にも活躍します。いつもの製品も素材をタフタに変えるだけで、デザイン性・機能性が大きく変わるでしょう。 ここでは、タフタの特徴を生かせるハンドメイドアイテムの例を紹介します。 バッグ 高密度で織られたタフタは、防水性に優れて強度が高いため、バッグ作りに向いている素材です。薄くても生地にハリがあるため、見た目にもしっかりとしたバッグが作れる上、独特のツヤで高級感がプラスされます。シルクタフタは高価で手入れが難しいため、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維のタフタ生地を選ぶとよいでしょう。 タフタで作るバッグでおすすめなのは、エコバッグです。柔らかく薄手のタフタは折りたたみやすく、コンパクトにして持ち運ぶエコバッグに最適です。撥水加工をプラスすれば汚れも付きにくく、洗って繰り返し使えます。 ワンピースやスカート シルエットの美しさが仕上がりを左右するワンピースやスカートは、イメージ通りのラインが作れるタフタが活躍します。特にタフタが得意とするのは、ギャザーや裾の広がったAラインワンピース・スカートです。裾のふくらみやドレープは柔らかい生地では作るのが難しく、綺麗なラインがキープできません。ハリ感のあるタフタなら空気を含んだようなシルエットが作れるでしょう。 また、タフタは防水性が高いため、雨の日に裾が濡れても形が崩れにくく、デザインだけでなく機能面でもスカート・ワンピースに向いている生地と言えます。 傘カバー タフタ生地はレイングッズにも使われることが多い生地です。レイングッズの中でもハンドメイド品の制作におすすめなのは、傘カバーです。持ち手をつけて使いやすくしたり自分好みの色・柄を選んだりすれば、雨の日の不快感を軽減できます。 高密度タフタ生地なら、濡れた傘を入れても浸みにくいのでバッグにしまえます。防水性の高い素材は厚手で重い生地が多いものの、薄手のタフタでレイングッズを作れば軽量・コンパクトで持ち運びにも便利です。通気性が悪いため、ファスナーを付けて大きく開いて乾かせる仕様にするのがポイントです。 タフタをお手入れするときの注意点 タフタ生地はデリケートな面もあるため、お手入れの際は生地を傷めないように注意しましょう。タフタ生地の扱い方で、特に注意すべきポイントは下記の通りです。 ・洗濯できないものがある 洗濯表示を確認し、手洗い可能ならデリケート用洗剤で優しく洗います。濡れることで型崩れしやすい素材もあるので、なるべく短時間で洗い上げてください。 ・熱に弱い タフタは高温に弱いため、シワを伸ばす際は低温でアイロンがけするのが基本です。熱を直接当てると生地を傷める可能性もあるので、念のため当て布をしてアイロンをかけるほうがよいでしょう。 ・シミが落としにくい 撥水加工で汚れを付きにくくできるとはいえ、一度シミがつくと落とすのが困難です。水洗いできないタフタもあるため、汚れは普段のお手入れで小まめに落とすようにしましょう。硬く絞った布で拭き取り、陰干しでよく乾かします。 シルクやレーヨン、キュプラなどデリケートな素材で織られている場合は、素材ごとの特性に合わせた取り扱いをしましょう。 まとめ タフタは絹のような光沢とハリ感のある生地で、スカートやウェディングドレスなどのフォーマルウェアや、カジュアルアウターの素材としても使われます。タフタ生地は軽量で手触りがいいほか、撥水性が高いのが特徴です。タフタ生地が向いているハンドメイドアイテムには、バッグやワンピース・スカート、傘カバーなどが挙げられます。 タフタをお手入れするときは、洗濯表示を確認した上で手洗いが可能ならデリケート用洗剤で優しく洗います。タフタは熱に弱いため、シワを伸ばす際は低温でアイロンがけしましょう。

2023.04.21
サッカー生地とは?生地のメリット・デメリットやお手入れ方法を解説

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サッカー生地とは?生地のメリット・デメリットやお手入れ方法を解説

サッカー生地は凸凹としたシワが特徴の生地で、春夏用の衣服に多く使われます。サッカー生地は薄手でありながらボリューム感がある生地であるため、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活用できる素材です。洋服・小物などのハンドメイド品作りが好きな人の中には「サッカー生地の使い道が分からない」「サッカー生地のお手入れ方法が知りたい」という人もいるでしょう。 当記事では、サッカー生地の特徴やメリット・デメリット、サッカー生地と同じように「シワ感」や凹凸のある生地の種類を紹介します。ハンドメイド品の生地選びに迷っている人は必見です。 サッカー生地とは? サッカー生地とは、凸凹としたシワが特徴の生地です。強く張る糸と弱く張る糸を分けて織ることで、生地表面に波状のシワができます。凸凹したシワは、「しぼ」と呼ばれ、日本語では「しじら織り」として有名です。英語では、「seersucker(シアサッカー)」とも呼ばれます。 サッカー生地は、18世紀のインドで綿花を織り始めたことが起源とされています。インドがイギリスの植民地となり、大量生産のために綿花が使用されるようになったのが背景です。ペルシャ語の「shīr va shakkar(ミルクと砂糖)」が由来で、ミルクのように滑らかな肌触りと、砂糖のようにざらざらした凸凹を表しています。 現在はコットン素材が主流で、春夏用の衣服に多く使われています。サラッとした肌触りと涼しげな見た目が夏にぴったりです。無地・チェック・ストライプ柄など、生地の種類は豊富にあります。メンズではシャツやカジュアルスーツに、レディースではブラウスやスカートに使われる機会が多くあります。 サッカー生地はどんなアイテムに素材として使われている? 以下では、サッカー生地がよく使われているアイテムの一例を紹介します。 ・ワンピースやパンツ 薄手でありながらボリューム感のあるサッカー生地は、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで使えます。 ・パジャマ 表面が凸凹しているサッカー生地は、肌に触れる面積が少ないのも特徴です。汗をかいてもベタつきにくいので、寝苦しい季節に適しています。 ・浴衣や甚平 サッカー生地は「しじら織り」とも呼ばれ、着物にも使用されています。浴衣や甚平に合う生地も多く、オリジナルのハンドメイド作品にもおすすめです。 ・帽子 軽量で通気性に優れているので、小さな子どもの帽子にも適しています。シワが目立ちにくく、洗いざらしのまま被れるのもポイントです。 ・カーテンやカバー類 清涼感がある素材は、夏のインテリア雑貨に最適です。ベッドカバーやカーテンのようなfabric(ファブリック)をサッカー素材に変えるだけで、見た目も涼しげになります。 サッカー生地は豊富な色や柄があり、年齢や性別を問わずに幅広く活用できる魅力があります。 サッカー生地とリップル生地の違い サッカー素材と似ている特徴を持つ生地に、リップル生地があります。2つの大きな違いは、凸凹部分の作り方です。サッカー生地は、糸本来の収縮率を利用して凹凸を作り出します。そのため、生地自体が上質な仕上がりになるのが特徴です。一方、リップル生地は、アルカリ性溶液を使用して凸凹感を出します。糸の性質を選ばないため、凸凹の形状を自由に加工できるのがメリットです。 生地の製法に違いはあるものの、どちらも夏に人気があります。浴衣やパジャマに多く使用されているのが共通点です。 サッカー生地のメリットとデメリット サッカー生地の特徴は、独特の「シワ感」です。涼しげな印象を与えるメリットがあるものの、秋冬に着用すると季節外れな印象を与えてしまうデメリットもあります。サッカー生地を適切に使用するためにも、メリットとデメリットを把握しましょう。生地の魅力を引き出すと、手作り作品のクオリティーが上がります。 ここでは、サッカー生地のメリットとデメリットを紹介します。 サッカー生地のメリット サッカー生地には、以下のような特徴とメリットがあります。 通気性に優れている サッカー生地は、表面に凹凸があります。空気の流れがスムーズで、熱がこもりにくいのも特徴です。暑い季節でも涼しく着用でき、汗をかいてもベタつきにくいメリットがあります。肌に接する面積が少ないため、夏用の衣服に最適です。 薄くて軽い 薄手ながらも凸凹があるため、全体的にボリューム感がでます。軽量でありながら、フォーマルな印象も演出できるのが魅力です。ジャケットやワンピースのようなおしゃれなアイテムも軽快に着用できます。 シワが気にならない サッカー生地は、表面のシワが特徴です。そのため、洗濯後のシワに悩む必要がありません。アイロンがけも要らず、簡単にケアできます。長時間着用してもシワを気にせずに過ごせるのも魅力です。 サッカー生地のデメリット サッカー生地にはメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。 色落ちしやすい 手入れは簡単なものの、洗濯には注意が必要です。色落ちや縮みの恐れがあるため、洗濯ネットの使用をおすすめします。また、白物とは別に洗うことで他の洗濯物への色移りを防止できます。 野暮ったい パジャマや夏の衣服に多く使用されるため、季節や着こなしを誤ると野暮ったい印象を与える可能性があります。例えば、サッカー生地のセットアップを秋冬に着用すると、季節感を感じられないため野暮ったく見えるでしょう。トラッドなアイテムと合わせると、上品でスタイリッシュな印象になります。 サッカー生地のお手入れの方法 綿100%のサッカー生地が多いため、ほとんどが水洗い可能です。ただし、合成繊維が混紡されている生地はドライクリーニングが必要な場合もあります。洗濯表示を事前に確認しましょう。 サッカー生地は平織り生地に比べて変形しやすい傾向があるため、洗濯機を使用する際は注意が必要です。洗濯ネットを使用するか、型崩れが心配なアイテムは手洗いをおすすめします。また、洗濯機の通常モードを使用すると色落ちや縮みの恐れがあるので、サッカー生地に適した洗剤を使用し、最も弱いモードで洗濯すると安心です。 綿は日焼けが起こりやすい素材なので、洗濯後は直射日光を避けて日陰に干しましょう。サッカー生地はもともとシワのある生地のため、アイロンをかける必要はありません。シワを気にせずに着用できるのがサッカー素材の魅力です。 サッカー生地以外も存在!「シワ感」や凹凸のある生地を紹介 サッカー生地以外にも、シワ感や凹凸が特徴の生地があります。ここでは、「ワッフル生地」「楊柳(ようりゅう)生地」「鹿の子生地」の3つを紹介します。 ・ワッフル生地 ワッフル生地は、表面にお菓子のワッフルのような凸凹がある生地です。柔らかくて吸水性に優れています。タオルやシーツに使われることが多かったものの、最近は衣服として使用される機会も増えています。適度な保温性があり、毛羽立ちが目立ちにくいのも特徴です。代表的なアイテムとして、ミリタリー用の下着「サーマル」があります。 ・楊柳生地 楊柳生地は、強撚糸を使った縦方向に細かい凸凹が入っている生地です。「京ちぢみ」または「Crape(クレープ)」とも呼ばれています。ストライプ状のシワが入るのも特徴で、清涼感があります。通気性が良く、吸水・速乾性にも優れているため夏に着用しても快適です。 ・鹿の子生地 鹿の子生地は編み物(ニット)の一種で、表面に凹凸があるため通気性に優れています。サラリとした肌触りで、汗ばむ季節でも快適です。鹿の子生地が用いられた代表的なアイテムには、スポーツウェアやポロシャツなどがあり、Tシャツやパジャマにも使われています。英語では「Seed Stitches(シード・ステッチ)」や「moss stitch(モス・ステッチ)」という表現が一般的です。 […]

2023.04.21
不器用な方でも稼ぐハンドメイドの種類やコツを解説!

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不器用な方でも稼ぐハンドメイドの種類やコツを解説!

ハンドメイドでなにかを作るのが好きではあるものの、不器用なためハンドメイド販売に踏み出せない方は少なくありません。しかし、ハンドメイド作品を作る中でコツが分かり、作るのがうまくなってくることもあります。 当記事では、不器用な方でもハンドメイドで稼げるのか、また稼ぐにはどうしたらよいのか、おすすめのハンドメイド作品や稼ぐコツを解説します。不器用でハンドメイド販売に踏み出せない方は、ぜひお役立てください。 不器用でもハンドメイドで稼げる? ハンドメイドで稼ぐためには、手先の器用さよりも戦略が重要です。不器用な方でもものづくりが好きであれば、販売方法や作品のジャンルを工夫することによってハンドメイドで稼ぐことは十分可能と言えます。 不器用とは手先の細かく精密な動作が必要な微細運動や身体全体を使う粗大運動、バランスが総合的に苦手な方のことを指します。ハンドメイド制作において不器用と感じている方は、主に微細運動を苦手と感じている方であると言われています。微細運動は練習することによって発達を促すことが可能です。 販売場所などの戦略を立てたり、ハンドメイド作家としてのブランディングをしたりすることで不器用さはカバーできます。不器用を理由にハンドメイド販売を諦める必要はないでしょう。 不器用でも稼げるハンドメイドの種類 ハンドメイド販売で稼ぎたい場合、まずは販売するハンドメイド商品の種類を決める必要があります。人気があって売れるジャンルから選ぶのもよいですが、不器用な方は難しい作業が不要で、少ない材料と工程で完成するものから選ぶことをおすすめします。 ここでは、不器用な方に向いているハンドメイドの種類や特徴について解説します。 レジンアクセサリー レジンアクセサリーとは、植物から分泌された透明な樹脂に好きなパーツを封入し、紫外線を当てることにより硬化させた作品のことです。透明感が特徴的なレジンアクセサリーは、器用さよりもデザイン性が求められるため、不器用な方でも気軽にチャレンジできます。 レジンアクセサリーは種類も豊富で、ハンドメイド業界で人気商品の1つです。ハンドメイド初心者や不器用な方は、台座つきのパーツを購入すれば簡単に作れる指輪やピアス、ヘアアクセサリーがおすすめです。 マクラメ用品 マクラメとは、特別な道具を使うことなく手で糸や紐を編み、模様を結び目で作っていく技法のことです。編み方も簡単なものから複雑なものまでさまざまで、糸や紐にビーズなどの飾りを通すなど、作品や制作者のスキルによって応用を効かせられます。小物入れや植物を吊るして飾るためのハンギングプランターなどのインテリア用品がマクラメ用品では需要が高いです。 編み方さえ覚えてしまえば簡単に制作できるマクラメ用品は、特別な道具を用意する必要もないので、不器用な方や初心者に向いていると言えます。 グリセリンソープ グリセリンソープとは、手作りの石鹸のことです。グリセリンソープを電子レンジで溶かした後、色や香りをつけてシリコン製の型に入れ固めるだけで簡単に作れます。少ない材料で作れるため、不器用な方でも安心してチャレンジできるでしょう。 グラデーションやカット方法によってオリジナル性を出せます。天然石風やアイスキャンディー風などSNS映えを意識した作品など、ハンドメイド販売におけるコンセプトに合わせて作りましょう。 プラ板アクセサリー プラ板アクセサリーとは、プラ板と呼ばれるプラスチックの薄い板に絵を描いて着色し、トースターやオーブンで焼いて硬化させた作品のことです。透明なプラ版を使用すれば絵を写せるので、不器用な方にも向いている商品ジャンルです。 小さな子どもが作るイメージのあるプラ版ですが、硬化後にネイルカラーを使うとおしゃれで可愛く仕上げられます。着色して硬化させたプラ版を組み合わせて作ったイヤリングやピアスは人気があるため、不器用な方でも稼げる可能性を秘めています。 不器用でもハンドメイドで稼ぐコツ ハンドメイド作品で稼ぐには、どこで販売するのかが鍵になります。販売場所は大きく分けて、以下の3つです。 対面販売 委託販売 ネット販売 1番簡単で早く始められるのは、メルカリやminneなどフリマアプリやハンドメイドアプリでのネット販売です。手数料のみで出店料を支払う必要がない場合も多いので、気軽に始められます。 フリーマーケットやイベントでの出店など対面販売では、作品をお客さんが手に取って見たり、購入したりする姿を直接見れます。今後の作品作りにおけるモチベーションにつながることがメリットと言えるでしょう。 雑貨屋などの店頭にハンドメイド作品を置かせてもらい販売をする、委託販売という方法もあります。請け負ってくれるお店自体が減っていることもあり少々ハードルが高くなっているのが現状です。 販売する場所の他にも、ハンドメイドで稼ぐコツがいくつかあります。ここでは、不器用でもハンドメイド稼ぐコツについて5つ紹介します。 材料費を適正額に抑える ハンドメイドで稼ぎたい場合は、利益だけでなく材料費まで考慮することが大事です。ハンドメイド作品に価格をつける場合は、一般的に原価の3倍が販売価格になります。材料費や作品を作るための作業時間や人件費など細かい部分にも注目して、販売価格の30%以内に収めるのが理想です。 同じ材料でも100円ショップやスターターキットを活用することで材料費を抑えられます。ハンドメイド業界における作品の料金相場を踏まえ、適正額に抑えましょう。 他の作品と差別化を図る 他の作品と差別化を図ることも、ハンドメイド品で稼ぐためには重要なことです。特に目立った特徴がなければ、ハンドメイド作品はなかなか売れません。売上を上げるには、オリジナルのデザインや素材、送料無料などのサービス、品揃えなどで他の作品と差別化を図るのが効果的です。 意味があることで作品に価値が生まれるため、作品にコンセプトを持たせるのもよいでしょう。他にはないコンセプトに合った商品であれば、特別感があり需要が高まります。 商品の写真をきれいに撮る ハンドメイド作品をネット販売する場合、実物が見れないため商品ページの写真の写りによって売り上げは大きく変わります。写真をきれいに撮ることで作品の魅力をしっかりと伝えられるため、写真はこだわって撮りましょう。 ハンドメイド作品をきれいに撮るコツは、明るい自然光の中で写真を撮ることです。直射日光を避けて光とは反対側に白い紙を置いて光を反射させることで、影を薄くして全体的に明るく雰囲気のある写真を撮れます。撮り方を工夫するだけで、不器用な方でもスマートフォンのアプリで十分きれいな写真が撮れます。 商品のこだわりを伝える 購入者に商品が魅力的だと感じてもらえるように、こだわりが伝わる商品説明をしっかり書くことが大切です。基本情報として作品のサイズや素材を記載することはもちろん、他の商品との違いや作者のこだわり、作品のコンセプトを記載しましょう。 強調したい部分は太字にしたり、着用後のイメージ画像をつけたりすることもおすすめです。 SNSを活用する ハンドメイド作品の販売では、TwitterやInstagramなどのSNSも積極的に活用しましょう。ハンドメイド作品は、ただフリマアプリやハンドメイド販売サイトに出品するだけではなかなか売れません。SNSを使って宣伝することでネットショップへのアクセス数も増やせ、必然的に多くユーザーに作品を見てもらえます。 特に写真がメインであるInstagramの利用者はハンドメイド作品のメインターゲット層と重なるため、活用すると集客や売り上げのアップが期待できるでしょう。 まとめ 不器用な方がハンドメイドで稼ぎたい場合は、作品の質以上に販売方法やブランディング、宣伝など販売戦略を立てることが大切です。レジンアクセサリーやマクラメ用品、グリセリンソープなどはハンドメイドのジャンルの中でも必要な材料が少なく、比較的簡単に作れるため不器用な方にも向いています。 実際に販売する際は、ネット販売ではきれいな写真を載せてこだわりを紹介文に書くようにしましょう。不器用だからと言って商品価格を下げると売れても利益が出ないため、適正な価格で販売することもポイントです。SNSを活用することで、多くの人に作品を知ってもらえる機会を増やせるでしょう。

2023.03.24
ハンドメイド販売アプリおすすめ9選|比較する際のポイントも

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ハンドメイド販売アプリおすすめ9選|比較する際のポイントも

ハンドメイド作品は個性的な雑貨・アクセサリーを好む人に人気があり、インターネットを通じて販売できます。ハンドメイド作品をネット販売するときにおすすめの方法が、ハンドメイド販売アプリです。 ハンドメイド販売アプリにはさまざまな種類が存在します。自分のハンドメイド作品はどのアプリで販売するとよいか、知りたい人は多いでしょう。アプリを選んだ後で、販売を始める前の準備や、販売を続けるための注意点も知っておけば、より上手に販売が可能になります。 おすすめのハンドメイド販売アプリ9選と、販売アプリの比較や上手に売るためのポイント、販売にあたって準備すべきものや販売時に気を付けるポイントを紹介します。 ハンドメイド販売アプリとは? ハンドメイド販売アプリとは、自分で手作りしたオリジナルのハンドメイド作品を販売できるアプリです。ハンドメイド販売アプリはモバイル端末向けのアプリケーションソフトウェアであり、スマートフォン・タブレットなどを使用してハンドメイド作品を販売できます。 ハンドメイド販売アプリには、大きく分けて下記の3カテゴリーがあります。 ・ハンドメイド専門アプリ ハンドメイド専門アプリとは、ハンドメイド作品のみを販売できるアプリです。ハンドメイド専門アプリのユーザーはハンドメイド作品に理解があり、人気のあるアプリは高い集客力を持っています。 ハンドメイド専門アプリは商品ページのフォーマットを守る必要があり、カスタマイズ性が高くありません。一方で、作品種類ごとのカテゴリー分けなど、専門アプリならではの機能がある点はメリットです。 ハンドメイド専門アプリでは販売手数料と振込手数料がかかります。販売手数料は、販売価格の約10~20%が相場です。 ・フリマアプリ フリマアプリとは、ハンドメイド作品だけではなく多種多様な商品を販売できるアプリです。フリマアプリは集客力が高く、多くのユーザーにハンドメイド作品を見てもらえるメリットがあります。 ただし、フリマアプリは基本的に「安く購入したい」ユーザーが多い点に注意してください。商品の種類も多く、他商品に作品が埋もれる可能性があります。商品ページのフォーマットも決められており、カスタマイズ性は高くありません。 フリマアプリでかかる手数料は販売手数料と振込手数料の2つです。販売手数料の相場は、販売価格の約3~10%が相場となっています。 ・ネットショップアプリ ネットショップアプリとは、ネットショップを開設できるアプリです。自分のハンドメイド作品だけを販売するネットショップが手軽に開業できます。 ネットショップアプリは集客力が低く、集客するためには自分でショップや作品の宣伝をしなければなりません。一方で、ページのカスタマイズ性は高く、ショップのデザインや商品ページのレイアウトを自由に決められる点がメリットです。 ネットショップアプリでは販売手数料と振込手数料の他に、初期費用やアプリの月額利用料がかかるケースもあります。販売手数料の相場は販売価格の約3~7%です。 ハンドメイド販売アプリを利用するメリット ハンドメイド販売アプリを利用する主なメリットは、以下の3つです。 ・実店舗よりも費用・手間をかけずに販売できる 実店舗で販売するためには、店舗の家賃や光熱費がかかります。商品の陳列や搬入作業も自分でしなければなりません。ハンドメイド販売アプリは実店舗で必要な費用や手間が発生せず、簡単に作品販売ができます。 ・多くの人に作品を見てもらえる ハンドメイド販売アプリを利用すると、インターネットを通じて多くの人に作品を見てもらえます。作品を気に入ってくれる人も増えやすく、売れる可能性が高まります。 ・制作のモチベーションを維持できる ハンドメイド販売アプリには、ユーザーが気に入った作品を示す「お気に入り」機能や、作品への評価・メッセージを付ける機能があります。ユーザーとのコミュニケーションが気軽にできて、制作のモチベーションを維持できる点がメリットです。 ハンドメイド販売アプリ9選 ハンドメイド販売アプリはさまざまな種類があり、アプリに実装されている機能や利用にかかる諸費用などの点で違いがあります。ハンドメイド販売初心者の人は、出品者・購入者の人数が多く、取引実績の豊富なアプリがおすすめです。 ここでは、ハンドメイド販売アプリの中でも、利用者が多く取引実績も豊富なアプリ9選を紹介します。 minne minneは、国内最大級のハンドメイドマーケットで作品を展示・販売できるアプリです。販売されている作品はアクセサリーが多く、特にピアスやイヤリングが人気となっています。minneの運営会社はGMOペパボ株式会社です。 アプリの名称 minne カテゴリー ハンドメイド専門アプリ 公式サイト https://minne.com/ 対応スマホOS iOS/Android 登録・出品手数料 0円 月額利用料 0円 販売手数料 10.56%(税込) 振込手数料 220円 匿名配送 非対応 minneは、アプリを利用するだけでショップを無料で出店できることが特徴です。商品の登録もスマートフォンで行えるため、簡単に作品販売を始められます。分かりやすいマニュアルが用意されており、初めてminneを利用する人でもアプリの操作に迷いません。 minneで自分のショップをすでに持っている人はもちろん、minneの利用を始めたい人にも、minneのアプリはおすすめです。 【メリット】 アプリのダウンロード数は1,000万件を突破しており、ユーザー数が多い 季節感に合った作品や人気のショップを紹介するコンテンツが用意されている 作品の特徴を指定して検索できる機能があり、ユーザーが求める商品を表示できる […]

2023.03.24