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公開日: 2024.05.31
最終更新日: 2024.05.31

簡単にできるシュシュの作り方を解説|手縫い・ミシンのどちらもOK

簡単にできるシュシュの作り方を解説|手縫い・ミシンのどちらもOK

シュシュは筒状にした布にゴムを通し、くしゃっと縮ませたアクセサリーで、髪飾りやブレスレットとして使われます。フランス語のChouchou、「かわいらしい」という言葉がもとになっており、キュートでポップな印象を与えるアイテムです。

シュシュはハンドメイド初心者でも比較的作りやすく、衣服と合った布地を使ったオリジナルシュシュを取り入れたコーデは華やかな印象を周囲に与えるでしょう。

この記事では、ミシンや手縫いを使った、初心者でも簡単にできるシュシュの作り方を紹介します。

ミシンや手縫いで簡単に作れるシュシュの材料

シュシュはミシンや手縫いで簡単に作れます。シュシュを作るには、以下の材料と道具が必要です。

【シュシュの材料と道具】

  • 布(約50~80センチ)
  • ゴムひも
  • 布切りばさみ
  • 糸切りばさみ
  • ゴム通し
  • まち針もしくはクリップ
  • 針と糸
  • ミシン

必要な布のサイズは横幅50~60センチ、高さ約12センチあれば良いので、家庭にある端切れでも作れます。ボリューム感のあるシュシュにしたい場合、80センチ程度の長さを取っておくと可愛くボリューミーなシュシュになります。シュシュに通すゴムひもは、好みの太さのものを約20センチ用意しましょう。

なお、ミシンを持っていない人は手縫いで進めても問題ありません。裁縫道具や材料がない場合、ユザワヤなどのハンドメイド専門店なら、シュシュ作りに必要なものがすべて揃います。

ユザワヤ公式ネットショップ

初心者でも簡単にできるシュシュの作り方

シュシュは裁縫に慣れていない方でも気軽に作れるアクセサリーです。少ない布で作れるため、使わなくなったスカーフやタオルを再利用すれば、お気に入りの布製品を長く使えます。

ここからは、初心者でも簡単にできる手作りシュシュを紹介します。基本の作り方を知り、さまざまなシュシュ作りにチャレンジしましょう。

布を裁断して短辺で縫い合わせる

まずはシュシュにする布を裁断し、短辺を縫う作業を始めましょう。直径およそ10センチ(伸ばした輪の長さ50センチ)のシュシュを作る場合、縫いしろを考慮し縦12センチ×横52センチで裁断します。布が裁断できたら、内側を表にし、横の長さが半分になるように布を折ります。

次は、シュシュを縫製していく工程です。ミシンを用いても手縫いで進めても構いません。手縫いの場合、返し縫いや半返し縫いで縫うと、しっかりした作りになります。

最初に縫う場所は、折った布端が重なる短辺です。縫いしろは上から1センチのところにとり、縫い進めましょう。最後まで縫い合わせると、布が輪状になります。短辺を縫い終えたら、縫いしろは左右に開いておくと、きれいなシュシュになります。開きにくい布の場合、縫いしろにアイロンをかけてしっかり割っておくと次の工程が楽です。

布に折り目をつける

布に折り目をつけることで、シュシュがきれいに仕上がります。

短辺を縫った布は、縫いしろが見える状態で平らな場所に置きます。折り方はまず、長辺の片側を約1センチ折り、巻くイメージでくるくると中心まで折ります。布は1枚だけ取り、表面に表側が見えていればOKです。片方の長辺が折れたら、指で押さえるか、クリップで留めておきましょう。

次に、反対側の長辺も同じように約1センチ幅に取り、中心までくるくると折ってください。両側を折ると、中心で折り目が重なります。最後に、中心の折り目を押さえながら半分にたためば折り目を付ける工程は終わりです。半分に折った部分はクリップで留めておくと、形が崩れる心配がありません。

端から約1センチの位置で長辺を縫う

布の端をミシンや手縫いで縫うときは、前の工程で作った折りたたみ部分を縫わないよう注意しましょう。縫う場所は、重なった長辺の端から約1センチの場所です。ミシン縫いの場合、縫い始めは返し縫いをすると糸のほつれを防げます。手縫いの場合、しっかり縫える本返し縫いがおすすめです。

縫い終わりに近付いたら、布の袋に納まっている折りたたみ部分を下側から引き出します。中に入ったままの布を折り目側に寄せると、縫う部分をぴったり合わせることができます。布を引き出して縫う作業を繰り返し、縫い始めとの間3センチ程度を返し口とし、残りの部分を本返し縫いしましょう。

返し口を作らないと次の工程に進めないため、縫い始めと縫い終わりの間には必ず3センチ程度の隙間を作ってください。

筒を表に返してゴムひもを通す

縫い終えたシュシュは生地の裏側が表になった「中表」の状態なので、表に返します。返し口から表地の布を引っ張り、すべて表になるまで引き出しましょう。表側をすべて引き出し、ドーナツ型ができていれば成功です。

シュシュに通すゴムひもは、ヘアゴムでも構いません。使う道具は、ゴム通しやひも通しです。ゴム通しなどがない場合、安全ピンとクリップを利用する方法がおすすめです。通し方は、安全ピンをゴムの端に付け、クリップは反対側の端に留めます。ゴム通しを使う場合も、クリップで端を留めることで、すべてのゴムが筒の中に入るのを防げ、便利です。

ひもを通す前に、シュシュの布を軽く引っ張って形を整えると、スムーズに進みます。ゴムひもをシュシュに通したら、ゴムの端と端をかた結びにします。結び目がゆるいとすぐにほどけてしまうため、結び目をぎゅっときつく結びましょう。

返し口を縫い閉じる

返し口を縫い閉じる作業は、手縫いがおすすめです。縫い方はまつり縫いかコの字とじにしましょう。コの字とじはカタカナの「コ」の形で縫っていくやり方で、縫い目がほとんど見えないので、返し口を閉じるのにおすすめの方法です。その他の縫い方でも、なるべく縫い目が見えないようにすると綺麗な仕上がりになります。

なお、返し口をミシンで縫う場合は、布を引っ張り、端の部分ぎりぎりを縫いましょう。返し口を縫い閉じたら、縫い目を内側に整え、表から見えないようにします。

返し口を閉じたら、布を指先でつまみ、全体の形を調整して完成です。シュシュの基本形を覚えたら、レース付きシュシュにしたり、さまざまな生地で作ったりと、自分なりのアレンジを楽しめるのがシュシュ作りの魅力です。

初心者のシュシュ作りに向いている生地

シュシュ作りに向いている生地は、コットンリネン・オックス・ローンなどです。シュシュ作りに向いている生地を準備すると、裁断や縫製などの作業で負担が軽くなります。裁縫に慣れている方の場合は、オーガンジーなどの透け感のある生地や、ウールなどふわふわした生地を使ってもオリジナリティの高いシュシュになるでしょう。

・コットンリネン

コットンリネンは、コットン(綿)とリネン(麻)を混ぜて作られています。コットンの柔らかさとリネンのしっかりとした風合いがうまく調和したコットンリネンは、シュシュ作りに適した生地です。コットンとリネンの割合によって布の雰囲気が変わるため、自分好みの布を選びたい人にもコットンリネンはおすすめです。

・オックス

オックスはシャツに多く使われ、シワに強い特徴を持っています。洗濯などによる生地の劣化が目立たず、手芸品にも多く使われています。オックス生地の特徴は、縦糸と横糸が交差してできる凹凸感のある布目です。カジュアルでかわいい印象のシュシュを作りたいなら、オックスがおすすめです。また、洗濯してもへたりにくい生地なので、子供向けのシュシュを作りたい場合、オックスで作ると汚れても安心して洗えます。

・ローン

ローンは、春夏用のブラウスなどに使われる生地です。薄手のなめらかな肌触りで、上品な雰囲気を持っています。さらりとした生地は、軽い触り心地のわりに強度が高いので、丈夫でエレガントなシュシュを作れます。涼しげな印象のシュシュや華やかなシュシュを作りたい人は、ローンを使うのも選択肢の1つです。

まとめ

シュシュは簡単に作れるアクセサリーで、余っている端切れを使い、ミシンや手縫いでシュシュ作りができます。布の大きさは50~60センチ程度あればよいため、使わなくなったスカーフやタオルを再利用することも可能で、ハンドメイド初心者向きのレシピと言えるでしょう。

基本のやり方を覚えたなら、自分の好きな布を使ってシュシュを作ってみましょう。最初はコットンリネンやオックス、ローンなどの扱いやすい布を選ぶとよいでしょう。裁縫に慣れている方の場合、透け感のある生地やもこもこ・ふわふわした生地を選べば、キュートな印象を強く与えるシュシュを作れます。