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タグ【領収書】の記事一覧

ハンドメイド作家が領収書を書くときの書き方!よくある疑問と回答も

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ハンドメイド作家が領収書を書くときの書き方!よくある疑問と回答も

ハンドメイド市場の拡大にともない、ハンドメイド作品を販売する人が増えている一方、領収書の発行方法について疑問を持つ方も増えています。「手作りの作品を副業などで売ってみたいけれど、領収書の書き方が分からない」という方は多いのではないでしょうか。 そこで今回は、ハンドメイド作家が領収書を発行する目的から領収書の書き方・ポイント、領収書に関する疑問と回答まで紹介します。領収書の書き方を誤ると、税務上の問題になったり、お客様との信頼関係に大きく影響したりする可能性があります。お客様との安心・安全なお取引のため、ぜひ参考にしてください。 領収書とは?発行する目的も 「領収書」とは、「〇〇様から代金を受け取りました」と証明するための証書です。二重に代金が請求されることを防ぐ、会社の経費を不正に使用されることを防ぐことが目的となります。 領収書は、民法486条で「弁済をする者は、弁済と引換えに、弁済を受領する者に対して受取証書の交付を請求することができる。」と定められています。「弁済」は代金の支払い、「受取証書」は領収書のことです。 引用:e-Gov「民法」引用日2022/03/18 つまり、商品やサービスの対価として金銭の授受があった場合、支払った側が請求したら、お金を受け取った側は金銭の拝受を証明するものを発行する義務があります。 領収書とレシートの違い 「お金を受け取りました」という証明ができるものが領収書にあたるため、レシートも広義では領収書となります。 領収書とレシートの主な違いとして「宛名の有無」がありますが、経費を精算する際に宛名は必ず必要な項目ではありません。宛名が「上様」であったり、内容が「お品代」と具体性がなかったりで、領収書が無効となるケースもあります。その点、レシートは全項目の内容が明記された状態で発行されるため、税務上の信頼性は強いと言えるでしょう。 レシートであっても、「店名・レシートの発行日・商品内容・金額」が記載されていた場合は、税法上は領収書と同じ扱いになります。 【項目別】ハンドメイド作品が売れた!領収書の準備から書き方を把握しよう! ハンドメイドの作品が売れたら、領収書の発行が必要になることがあります。手書きで領収書を書く場合、下記3点の用意が必要です。 領収書の用紙 印鑑 収入印紙 上記3点は、ハンドメイド作品を売る前に準備しておくと、お客様からの領収書希望があった際に焦らず済むでしょう。 以下では、実際の書き方を項目ごとに解説します。 日付 お客様から代金を受け取った日付を記入します。日付によって、どの年度の取り引きになるかが異なってくるため、税務上とても重要な項目です。 日付の記例は下記の通りです。 2022年1月1日 令和4年1月1日 年号は和暦・西暦どちらでも構いませんが、「H◯年」などの省略形は使用不可のため注意しましょう。 宛名 お客様に確認し、お客様の氏名を記入します。漢字などに間違いがあると無効になるケースもあるため、正式名称を記入しましょう。お客様から「上様」と指定があれば、「上様」と記入しても構いません。 ただし、「上様」と書かれた領収書では、税務調査がクリアできないケースがあります。上様は不特定多数に当てはまる表現で、誰が支払ったのかが曖昧になるためです。なお、「上様」と書くことが法律上認められている職種もあります。 下記の業種は、宛名の記載は要件から省かれているため、上様でも問題ありません。 小売業(スーパー、百貨店など) 旅客運送業(電車、バスなど) 旅行に関する事業(旅行会社など) 飲食業(レストラン、居酒屋など) 駐車場業 金額 受け取った金額を記入します。金額を記入する際の注意ポイントは、下記の3点です。 最初に「¥(円マーク)」または「金」を入れる 三桁ごとに「,」で区切る(例:1,200,000) 末尾に「※」「-」「也」などを入れる 実際の記入例としては、「¥1,200-」「金1,200也」「¥1,200※」などとなります。 記号などを挿入するのは煩雑に感じるかもしれませんが、これらには改ざん防止の役割があります。例えば、カンマがないと「1200」を「12000」などに書き換えることが可能となります。そのため、必ず数字の前後には記号を挿入し、桁ごとにカンマを入れましょう。 但し書き 但し書きには、具体的に何の代金なのかを記入します。記入例は下記の通りです。 アクセサリー代として ピアス代として 文房具代として 一般的に「お品代として」という表記を使用しますが、前述の通り、宛名や但し書きが曖昧な場合、税務調査で不利になる恐れがあります。但し書きはなるべく具体的に記入するようにしましょう。 発行者情報 発行者情報には、以下の内容を記入します。 企業名や法人名、または店舗名 住所 電話番号 印鑑(発行者欄にかぶるように押すのが一般的) ハンドメイド作品を販売している方は、企業名や店舗名がないこともあります。企業名や店舗名がない場合は、本名または作家名を記入してください。 収入印紙 金額が50,000円以上の場合、課税の対象となるため、領収書に「収入印紙」を貼り付ける必要があります。収入印紙とは、国に対して税金や手数料などを納める目的で発行されるものです。印紙代は、領収書を発行した側が負担します。 […]

2022.04.25
【作家向け】minneで領収書の発行は必要?断り方も解説!

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【作家向け】minneで領収書の発行は必要?断り方も解説!

minneでハンドメイド品を出品すると、購入希望者から領収書の発行をお願いされることがあります。領収書はお金が絡むものだけに、間違えずに対応したいものです。とはいえ、どのように対応すればよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。 実は、minneでのやり取りで領収書を発行することはおすすめできません。当記事では、minneでの領収書の発行をおすすめできない理由やスムーズに断る方法、領収書作成の基礎知識などについて解説します。 minneで商品が売れたときの流れ|領収書の発行は必要? まず、minneで商品が売れたときの一般的な流れを紹介します。 商品の注文が入ると、受注完了メールが届きます。受注の詳細は会員ページで確認します。 出品者は購入者に、受注を承った旨をメールで伝えます。その際、入金確認後の発送日数の目安も伝えると良いでしょう。※発送のタイミングは、決済方法によって変わります。・電子決済(クレジットカード(クレカ)決済、キャリア決済、コード決済など):すぐに発送準備を行う・コンビニ・銀行振込:入金確認後に発送準備を行う 発送完了後、管理画面の「発送完了メールを送信する」ボタンを押して、購入者へ連絡します。 受注の際、購入者から領収書を発行してほしいと依頼されることがありますが、領収書の発行義務は出品者にはありません。なぜなら、購入者はminneに代金を支払い、minneから出品者に入金されるというフローになるためです。 領収書の発行義務は、購入者から直接支払いを受けているminneにあります。ところが、minneには領収書の発行機能がありません。その上、運営会社のGMOペパボ株式会社は、出品者に対応を任せている状態です。 出典:e-Gov「民法」 出典:minne「領収書は発行できますか?」 領収書の発行をおすすめしない理由 購入者から領収書発行を求められても、本来発行義務があるminneは対応してくれません。そこで、購入者が困らないように自分で発行しようと考える出品者もいるでしょう。 しかし、これはおすすめできません。なぜなら、場合によっては領収書の二重発行にあたる恐れがあるためです。たとえば、クレカ決済の場合は明細書が領収書代わりに使えます。ショップも発行すると領収書が二重になり、確定申告の経費水増しに悪用されるなどの可能性が生まれます。 また、仮に購入者がminne発行の10%offクーポンなどを使って購入しても、出品者には状況が分からないため、振込額と異なる金額の領収書を発行してしまうこともあり得ます。 そのため、領収書は発行しないほうが無難です。実際、多くの出品者が「領収書は発行していません」とページ内に明記しています。 minneで領収書の発行を求められたらどう断る? 領収書の発行を求められたとき、「対応していません」と断るだけでは不親切な印象を与えます。購入者も必要があって依頼しているため、一方的に断られると困るでしょう。 対処方法としては、領収書について相談されたら代わりになるものがあると伝えるのがおすすめです。代替方法があれば、納得する購入者も多いでしょう。領収書の代わりとして通用するものに、以下のような書類があります。 クレジットカード決済:利用明細書 ゆうちょや銀行振込:預金通帳や振込明細書 ApplePay:Wallet App Google Pay :取引明細 d払い:NTTドコモの利用明細書 後払い:振込受領書 コンビニ払い:店頭で受け取るレシート また、あらかじめ「領収書について」の案内ページを作成しておくとよいでしょう。領収書を請求されたとき、「こちらでお知らせしている通り、当店では領収書を発行していません」と断りやすくなります。 領収書についての案内ページは、作品登録ページを利用して作成可能です。 領収書の発行を断るときの例文2選 ここでは、領収書の発行を断るときに使える例文を2つ紹介します。 誠に恐縮ですが、領収書は発行しておりません。 なぜなら、お客様が料金をお支払いいただく先はminneになるためです。お客様と当店の間で金銭のやり取りが発生しないため、領収書を発行することができません。 お支払い時のクレジットカードの利用明細書や銀行の振込明細書などは、領収書の代わりとしてご利用いただけます。 出品者側で確認できる「注文詳細ページ」を印刷したものも、領収書の代わりとして利用可能です。必要な方はご注文の際、備考欄にその旨をご記載いただければ、商品に同封いたします。 ご不便をおかけしますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。 大変申し訳ありませんが、領収書の発行はいたしておりません。 注文詳細ページを領収書の代わりに印刷し、商品発送の際に同封することは可能です。必要な方は注文の際、備考欄に「注文詳細ページの送付希望」とお書き添えください。 また、クレジットカードの利用明細書や銀行の振込明細書などを、領収書の代わりとして使うことも可能です。 お客様にはご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 minneでのメッセージのやりとりについては、下記のリンクからも確認することができます。 minne以外で商品が売れたときに!領収書の書き方と注意点を紹介! 領収書の書き方には、法律によるルールがあります。minneでの売買時には発行しなくても、ハンドメイド作家として、領収書の書き方や注意点を基礎知識として押さえておいて損はありません。 ここでは、項目別の書き方や注意すべきポイントについて詳しく解説します。 なお、ハンドメイド作家が領収書を書く際のポイントは、下記の記事でも詳しく紹介しております。 【書き方】宛名・金額・日付を正しく書く 領収書の宛名は、正式名称での記載が原則です。個人名ならフルネームで、法人なら「(株)○○」などの略式ではなく「株式会社○○」「○○株式会社」などと書きます。 宛名を「上様」と記載することがよくありますが、あまりおすすめはできません。間違いとまではいえないものの、上様では誰に宛てたものかが明確に分からず、使用用途によっては無効となることがあるためです。 金額は、改ざん防止を目的として、以下のように書くことが決まっています。 3桁ごとにコンマ(,) 金額の先頭は「¥」「金」のどちらか 金額の末尾は「※」「ー」「也」のいずれか 日付は料金を受け取った日付を書きます。和暦・西暦どちらでも構いませんが、いずれも省略形は使わず、すべての桁を正確に記載しましょう。 […]

2022.04.25