PageTop

タグ【生地】の記事一覧

カツラギとは?素材の特徴・よく使われるアイテムやデニムとの違い

ハンドメイド 720 view

カツラギとは?素材の特徴・よく使われるアイテムやデニムとの違い

ハンドメイド活動において使われる生地はさまざまで、作りたいアイテムや与えたい印象などに合わせて生地を選ぶという人がほとんどです。しかし、生地と一口に言っても見た目や厚み、特徴などに違いがあり、生地選びに悩む人は少なくないでしょう。 今回は、カツラギという素材・生地について詳しく解説します。素材の特徴やアイテムの例、カツラギ生地を扱う上での注意点をまとめているので、カツラギについて知りたい人はぜひ当記事をお役立てください。 カツラギとは? カツラギ(葛城)とは、「葛城織り」という太い糸で織った厚手の綾織生地のことで、生地表面に畝(うね)が斜めに現れているのが特徴です。海外では綾織をした商品などを「ツイル」呼びで統一していますが、カツラギは厳密にはツイルの中の一種として分類されます。 カツラギはヨコ糸に14〜18番手の糸を使っており、程よい厚みとがっしりした質感がデニム生地に近いと言われています。 カツラギはもともと2本の糸を捻り合わせた双糸を使用していましたが、現在は単糸を使っています。カツラギは綿を中心とした素材で織られることが多いものの、綿とポリエステルを紡いだ混紡も高く評価されており、綿単体の素材よりも吸水性が高いのが特徴です。さらに、しわになりにくい点も魅力です。 当サイトでは、ツイル生地の特徴や魅力についてまとめた記事も掲載しています。ツイル素材を使用したハンドメイドに挑戦したい人は、ぜひ参考にしてください。 カツラギとデニムの違い カツラギは、見た目や肌ざわりなどデニムと共通する点もありますが、異なる点もあります。カツラギとデニムの違いは以下の通りです。 ■生地の特徴 カツラギ デニム デニムより薄手ではあるものの丈夫 厚手生地で丈夫 カツラギはデニムより薄い素材でできていますが、つくりが丈夫で、柔らかく滑らかな肌触りをしています。デニムと比べてカツラギは、保湿性が高いのも特徴的です。 ■使用用途 カツラギ デニム 日常雑貨・インテリア用品 衣料品 カツラギはユニフォームの素材として使用されることもありますが、デニムのように日常的な衣料にはあまり使われません。カツラギはカーテンやテーブルクロス、雑貨小物やバックなどに使用されることが多いです。 ■染め順 カツラギ デニム 後染め 先染め デニムは先染め糸のタテ糸を使用していますが、カツラギは布が出来上がった後に染める後染めです。そのため、デニムのように色合いを残した色落ちの仕方はしません。 ■カラーバリエーション カツラギ デニム カラーが豊富 カツラギほど豊富ではない カツラギは後染めのため、カラーバリエーションが豊富です。デニムのようなネイビーはもちろん、生地を漂白させた「白カツラギ」やカーキ色に染めた「茶カツラギ」などもあります。カツラギは他にも、グレーやパープル、ピンクなどにも染め上げることができます。 カツラギの特徴 カツラギはコットン綾織物で、綾目が急角度に現れているのが特徴です。デニムよりも柔らかく薄いので、家庭用ミシンでも手軽に縫製できます。他にも、カツラギには次のような特徴があります。 ■カツラギの特徴 比較的糸が太く耐久性が高い 横方向の伸縮性に優れている 洗濯するたびに柔らかくなる ここでは、上記の特徴について詳しく紹介します。 比較的糸が太く耐久性が高い カツラギは太い糸で織られているため耐久性が高く、デニムに劣らない丈夫さをもっていることから、日用品や作業着・ユニフォームによく用いられています。カツラギは生地表面の綾目の角度によって水滴が流れ落ちやすく、屋外での作業着として人気の生地です。 また、カツラギは綿100%のコットン生地で作られることが多く、火に強いことも特徴です。火に強いという特徴を活かして、コックコートの素材として使われることもあります。 横方向の伸縮性に優れている カツラギは、横方向の伸縮性に優れていることも特徴の1つです。伸縮性の高さからスキニーパンツに使われることも多くあります。 ただし、綿100%のカツラギにはポリウレタンやニットほどの伸縮性はありません。ハンドメイド活動において伸びを意識した生地を選ぶ場合は、ポリウレタンなどが混紡されている素材を選ぶとよいでしょう。 より伸縮性に優れたカツラギ生地を購入したいときは、使用素材について記しているタグなどに「C」「T」「T/C」があるかをチェックします。「C」はコットン素材、「T」はポリエステル(テトロン)、「T/C」は綿とポリエステルの混紡を意味します。 洗濯するたびに柔らかくなる カツラギは水に通すと柔らかくなる特徴をもつため、洗濯を繰り返すことで自分好みの使い勝手のいいアイテムに変身させることができます。また、デニムよりも生地が薄いため自宅で簡単に洗濯でき、お手入れに手間がかかりません。 ただし、カツラギは水に通しすぎると柔らかくなると同時に強度も低下するため、洗濯のしすぎには注意が必要です。またカツラギは摩擦に弱い素材なので、洗濯ネットを使用することもおすすめします。 カツラギ素材が使われているアイテム カツラギは薄くて丈夫な上に、カラーバリエーションが豊富なことから、さまざまなアイテムに加工することが可能です。 カツラギの素材が使われているアイテムは以下の通りです。カツラギを使ったハンドメイドを考えている人は、ぜひ参考にしてください。 ■インテリア雑貨 カツラギの厚みと柔らかな肌触りという特徴を活かし、インテリア雑貨に使われることが多いです。カラーバリエーションも豊富なため、クッションやソファーなどのカバーやカーテンにも使われ、お部屋を思い思いに彩れます。 […]

2023.05.19
アムンゼン生地とは?特徴や梨地織りとの関係・主な用途を解説

ハンドメイド 646 view

アムンゼン生地とは?特徴や梨地織りとの関係・主な用途を解説

アムンゼン生地とは、不規則な小さい凹凸がある生地のことです。通気性がよくサラサラとした着心地であることから、スーツや和装などにも使われる素材です。アムンゼン生地に興味がある人の中には、生地の特徴だけでなく、似た特徴をもつ生地との違いを知りたい人もいるでしょう。 当記事では、アムンゼン生地の特徴や主な用途、アムンゼン生地と似た生地の種類を紹介します。洋服や小物を手作りしたい人や、ハンドメイドを趣味にしている人はぜひ参考にしてください。 アムンゼン生地とは? アムンゼン生地とは、不規則な小さい凹凸がある生地のことです。梨地織りの1つであり、組織は変わり綾です。昭和に入るまで、毛織物は捺染(なっせん)という染色方法ができないとされていましたが、なんとか捺染を可能にしたいとの思いから、愛知県尾州でアムンゼン生地が開発されました。アムンゼンという名前は、アムンゼン生地誕生と同じ頃、1911年にノルウェーの同名探検家が人類で初めて南極点に到達したことに由来し、命名されたと言われています。 以前は、ウール素材の梨地織りのみアムンゼン生地と呼ばれていましたが、現在では毛の種類に関係なく織り方によって区別されています。 アムンゼン生地と梨地織りの関係 アムンゼン生地は、梨地織りの一種です。梨地織りとは、縦糸・横糸を不規則に浮かせながら織り、梨の皮のような小さなシボを作る織り方のことです。さらに撚りの強度を高めた糸を使用すると、凹凸を大きくつけることもできます。梨地織りには、梨地ジョーゼット・モスクレープ・オートミールなど、いくつか種類がありますが、中でも代表的な生地がアムンゼン生地です。 アムンゼン生地とメロンアムンゼン生地の違い アムンゼン生地とメロンアムンゼン生地の違いは、シボの大きさです。メロンアムンゼン生地は、織る際にアムンゼン生地よりも大きく糸を浮かせているため、メロンの皮のように凹凸が大きく目立ちます。そのため、「無地のアムンゼン生地ではシンプルすぎてものたりないけれど、模様があると少し派手になるため避けたい」と考えている人にもおすすめです。アムンゼン生地と比べて滑りにくく、少し厚みがあり、強度もアップしているため、主に風呂敷や着物の帯などにも使用されています。 アムンゼン生地の特徴 アムンゼン生地の主な特徴は、以下の3つです。 ・ハリ感とドレープ性があるある程度の厚みがあり、密度のある質感ながら、凹凸がエアリーで優美な印象を演出します。また、生地を垂らすと自然とヒダができ、動いたときに美しくしなやかに揺れるのも魅力です。ほどよく身体のラインに沿い、美しいシルエットを作るため、スカートやワンピース、ドレスの素材にも適しています。 ・上品で高級な印象を与える光沢はないものの、凹凸があるため、単色の生地でも光の当たり方や角度によって微妙な色味の違いが出て、深みが感じられます。ハリ感やドレープ感とも相まって、ラグジュアリーな雰囲気があります。安っぽい印象にならないため、フォーマルウェアの生地や、合わせる小物に使用するのもおすすめです。 ・着心地がいい凹凸により、肌と生地の間に空間が生まれ、通気性がよくサラサラとした着心地です。汗をかく季節でも、生地が肌に張り付きにくく、快適に着られます。また、もともとシボが入った生地であるため、着用時や収納時にシワがついてしまっても目立ちません。面倒なアイロンがけが不要であり、旅行に持っていく服としても優秀です。 アムンゼン生地は、チープさを感じさせない見た目と、夏でも快適な着心地を両立した生地であると言えます。 アムンゼン生地の主な用途 アムンゼン生地は表面に凹凸感があるため、肌への張り付きを抑えサラサラとした清涼感を感じさせる素材です。アムンゼン生地を使用した服は春から秋にかけて着用するアイテムとして人気で、リッチな印象を与えることからフォーマルウェアの生地にも使われています。 ここでは、アムンゼン生地の主な用途を解説します。 スーツ アムンゼン生地の用途として人気なのが、スーツです。アムンゼン生地は身体に心地よくフィットするので、スタイリッシュな印象に仕上がります。また、光の当たり加減によって、シボによる独特の光沢感が出るため、無地でもさりげない存在感を発揮します。使用する素材によって季節を問わず活躍し、ウールなど秋冬用の素材で仕立てても、軽くて暖かい着心地の良さが魅力です。ほかの生地にはない風合いがとてもファッショナブルであるため、シンプルながらもワンランク上の着こなしを楽しめます。 和装 アムンゼン生地は、和装にも適しています。独自のシボが高級感を演出するため、はんなりとした雰囲気に調和します。きれいなドレープ感があり、動いたときに袖や裾の表情が美しいのも利点です。また、やわらかい生地感のアムンゼン生地は、家庭用ミシンや手縫いでも縫いやすく、使い勝手がよいためハンドメイドにも向いています。普段着の和装や和装小物にはもちろん、本格的なコスプレ衣装や舞台衣装用に使用するのもおすすめです。ポリエステルなどの素材であれば家庭で洗濯ができ、シワも目立ちにくいためお手入れも簡単です。 風呂敷 アムンゼン生地は、風呂敷にもよく使われています。中でも、メロンの皮のようなシボが特徴であるメロンアムンゼン生地は、通常のアムンゼン生地よりも強度や耐久性が期待できるため、風呂敷によく採用されています。アムンゼン生地は、独特なシボ感がちりめんのような風合いを醸し出すため、和の雰囲気にもぴったりです。また、プリントとも相性がよいため、さまざまなカラーバリエーションや和柄の風呂敷を楽しめます。 アムンゼン生地と似た生地の種類 ここでは、アムンゼン生地と似たザラザラ感やドレープ感のある生地を3つ紹介します。 ちりめん ちりめんは、別名クレープ織りとも呼ばれる、表面に細かいシボのある生地です。縦糸に撚っていない糸を、横糸に撚りの方向の異なる糸を交互に使用することで、独特の凹凸感を生み出しています。古くから和装や和小物の生地として親しまれており、強度を備えているのも魅力です。ちりめんといえばシルク素材が大半でしたが、近年ではポリエステル素材を使用した水に濡れても縮まないちりめんも登場しています。 ジョーゼット ジョーゼットは、正しくは「ジョーゼット・クレープ」や「クレープ・ジョーゼット」と呼ばれる、かなり細かいシボのある生地です。シルク製が基本ですが、近年ではポリエステルなどの化学繊維も多用されており、毛を使用したものもあります。縦糸・横糸ともに撚りのある糸を使用しており、粗く織っているため透け感があるのも特徴です。サラリとした手触りであり、春夏の涼しげな洋服にも適しています。また、繊細なギャザーも作りやすいため、華やかでかわいらしい印象も演出できます。 シフォン シフォンは、細かいシボとシースルーが特徴の薄手生地です。非常に細い糸を使用し、縦糸と横糸を垂直に交差させながら織っています。粗めに織っているため、糸と糸の間に隙間ができ、軽くて空気を含んだようなふんわりとした肌触りであり、シワにもなりにくい生地です。コットンやシルクでも織れますが、近年ではポリエステルなどの化学繊維を使用することが増えています。ドレープ感を作りやすいため、ウェディングベールやブラウス、ランジェリーなどにも使用されます。 上記の生地はアムンゼン生地と似ていますが、シボの大きさや透け感などが少しずつ異なります。実際に実物を見てみるなどして、作りたいもののイメージに適した生地を選んでください。 まとめ アムンゼン生地は凹凸があるため、光の当たり方によっては色味の違いが出て上品・高級な印象を与える素材です。通気性がよくサラサラとした着心地であることからスーツに使われたり、きれいなドレープ感があることから和装に使われたりします。 アムンゼン生地と似た生地には、表面に細かいシボがある「ちりめん」や、シボとシースルーが特徴の「シフォン」などがあります。生地は素材によって特徴が異なるので、作りたいもののイメージに合わせて選びましょう。

2023.05.19
靴下に使われる素材とは?臭いや冷え対策になる素材の選び方も解説

ハンドメイド 351 view

靴下に使われる素材とは?臭いや冷え対策になる素材の選び方も解説

靴下は複数の素材を組み合わせて作られていることが多く、素材によって耐久性・吸湿性・履き心地・軽量感などは異なります。繊維は大きく分けて「天然繊維」「化学繊維」の2種類があり、靴下にはコットン・ウール・シルク・ポリエステル・ナイロンなどの素材がよく使われます。靴下を手作りしたい人の中には、「素材の特徴を詳しく知りたい」という人もいるのではないでしょうか。 当記事では、靴下に使われる素材の種類・足の悩みに応じた素材選びのポイントを紹介します。靴下を手作りしたいと考えている人や、ハンドメイドに関心のある人はぜひ参考にしてください。 靴下に使われる主な素材とは 靴下に向いている素材には、コットン・ウール・シルク・カシミヤ・ポリエステル・ナイロンなどがあります。繊維には、天然繊維と化学繊維という2つの種類が存在します。どちらも一長一短であることから、靴下は天然繊維と化学繊維を混紡した繊維が使われるケースがほとんどです。 以下では、靴下に向いている素材と、それぞれを靴下にした際の主なメリット・デメリットを紹介します。 コットン コットンとは、多年草である「ワタ」の種子毛から採れる植物繊維のことを指します。種子毛はふわふわとしており、白色をしているのが特徴です。コットンを靴下にするメリットとデメリットは、下記の通りです。 コットンの主な特徴 コットンを靴下にした場合のメリット 触り心地がよい 風通しがよい 熱に強い 肌が乾燥しにくい 洗濯してもダメージを受けにくい コットンを靴下にした場合のデメリット シワができやすい 濡れるとなかなか乾かない 触り心地のよい質感と風通しのよさから、靴下以外にシャツや肌着などの衣服にも使用されることの多い素材です。 ウール ウールとは、羊の毛を使用した素材のことです。ウールを靴下にするメリットとデメリットには、下記のようなものが挙げられます。 ウールの主な特徴 ウールを靴下にした場合のメリット 色が落ちにくい シワができにくい 水を弾く 湿気を吸い取る ウールを靴下にした場合のデメリット 虫に食われやすい 摩擦に弱い アルカリ性の強い洗剤で洗うと縮むことがある フェルト状になって硬くなりやすい 水に濡れにくく、放出された汗などの湿気を吸ってくれることから、登山時に着用する靴下の多くはウールが使われています。 シルク シルクとは、カイコの繭から採取可能な天然繊維のことです。表面は滑らかで光沢があり、しっとりとしています。シルクを靴下にするメリットとデメリットは、下記の通りです。 シルクの主な特徴 シルクを靴下にした場合のメリット 触り心地がよい 軽量感に優れている 柔らかい 耐久性がある 湿性がある 放湿性があり、蒸れにくい 紫外線をカットする 静電気が発生しにくい シルクを靴下にした場合のデメリット 摩擦に弱く、傷ができやすい 滑らかなため、傷が目立ちやすい 長い間日の光を浴びると、変色することがある シルクは吸湿性と保湿性が高いため、蒸れやすいブーツの下に履くのがおすすめです。寒い冬は汗をかかないと思われがちですが、厚着をすることで、自分が思っている以上に汗をかいていることがあります。汗をかくとブーツの中が蒸れやすくなるため、シルクの靴下を履くことで快適に過ごしやすくなるでしょう。 カシミヤ カシミヤとは、カシミヤヤギから採取できる山羊毛です。1頭のカシミヤヤギから採れる毛量は100〜200gと少ない上、カシミヤヤギ自体も生息数が限られています。希少性が高いことから、カシミヤは高価な素材となっています。カシミヤを靴下にするメリットとデメリットとしては、下記のようなものが挙げられるでしょう。 カシミヤの主な特徴 カシミヤを靴下にした場合のメリット 手触りがよい 光沢感がある […]

2023.05.19
ハンカチの主な素材とは?TPOに合ったおすすめの生地の種類も紹介

ハンドメイド 1,285 view

ハンカチの主な素材とは?TPOに合ったおすすめの生地の種類も紹介

ハンカチに使われる素材はさまざまあり、天然素材の綿や麻、動物素材のシルクやウール、化学繊維のレーヨンやポリエステルなどが挙げられます。素材によって特徴やメリット・デメリットは異なるので、特徴を把握した上で肌に合ったものを選びましょう。 当記事では、ハンカチに使われる素材の種類やハンカチにおすすめの生地を詳しく紹介します。洋服や雑貨の生地に興味がある人や、ハンカチを手作りしたい人はぜひ参考にしてください。 ハンカチに使われる主な生地の素材 ハンカチには、さまざまな素材が用いられています。天然素材であれば、植物繊維の綿や麻、動物素材であればシルクやウールなどが挙げられます。レーヨンやポリエステルなどの化学繊維が使われているハンカチも一般的です。 型崩れの起こりにくさや吸水性、手触りのよさなど、生地の長所はそれぞれ異なります。ハンカチは直接肌に触れるアイテムなので、素材の特徴を把握しつつ肌に合うものを使うといいでしょう。ここでは、ハンカチに使われる主な生地の特徴を紹介します。 コットン コットンは綿花から作られる、植物繊維の素材の代表格です。吸水性が高く汗をよく吸って肌触りもいいことから、下着にもよく使われています。 コットンの主な特徴 吸水性に優れている 柔らかい肌触りで使い心地がいい 通気性と保温性がよくオールシーズン使いやすい 熱に強く丈夫なためアイロンがかけやすい 生地が縮みやすい コットンのハンカチは、高温にさらされると縮みやすくなるため、陰干しや部屋干しをしましょう。洗って干す際に形を整え引っ張ってから干すことで型崩れを防げます。 リネン リネンは麻の一種である亜麻(フラックス)から作られる植物繊維の素材です。繊維に含まれるペクチンが汚れを染み込みにくくする性質を持っているため、衛生的に使えます。 リネンの主な特徴 耐久性があり繰り返し使える 汚れを落としやすい 通気性と保温性がよくオールシーズン使いやすい 毛羽立ちしない シワがつきやすい リネンは繊維自体が茶色を帯びた色をしているため、原料そのものの色が出た生成(キナリ)の状態では、ややくすんだ白色に見えます。はっきりとした色に染めることが難しいため、リネン独特の風合いを生かしたナチュラルなデザイン性の商品が多いことも特徴です。 シルク 生糸(きいと)から作られるシルクは、動物繊維を用いた素材の代表的な存在です。美しい光沢があり、肌に優しい点も特徴です。高級ブランドのハンカチにも用いられています。 シルクの主な特徴 コットンの約1.5倍の吸水性がある 放湿性が高く蒸れる季節でも使い心地がいい 独特の上品な光沢がある 静電気がおきにくい 摩擦に弱くほつれや毛羽立ちが目立ちやすい シルクは肌当たりも優しい素材です。肌の弱い人や化繊が苦手で肌荒れが起きるという人にもおすすめできます。なめらかな素材で傷がつきやすいため、取り扱いは丁寧にする必要があります。 ウール セーターなど、冬物の衣類や寝具に特によく使われるのがウールです。羊毛を使った動物繊維から作られる素材で、防寒性に特化しています。 ウールの主な特徴 吸湿性が高く蒸れにくい 厚手で伸縮性がある シワになりにくく型崩れを起こさない 汚れがつきにくい 水洗いすると縮んだり硬くなったりする ウール素材を使ったハンカチは、厚手で吸水性がいいという特徴があります。ただし、洗濯の仕方を誤ると、フェルト状になって縮んだり硬くなったりするため注意が必要です。おしゃれ着用洗剤を使ってぬるま湯で優しく手洗いするようにしましょう。 レーヨン レーヨンは再生繊維といって、木材パルプから採取する植物原料を化学薬品で溶解して繊維に作り替えた素材です。シルクに似た美しい光沢があります。 レーヨンの主な特徴 上品な光沢感がある 通気性と吸水性が高く使った後の肌がサラっとする 鮮やかな色に染められる 素材の値段が安い 水に弱くシミができたり縮んだりしやすい シルクと似た美しい質感でありながら、手頃な価格で購入できる点がレーヨンの強みです。最近では生地にした際に水をあまり吸わないように加工された「ウォッシャブルレーヨン」もあるため、ハンカチにも用いやすい素材になりました。 【TPO別】ハンカチにおすすめの生地の種類 生地の織り方や編み方によって、ハンカチは与える印象も変わります。カジュアルな場からフォーマルなシーンまで、持っているハンカチが素材や質感で場違いにならないように気をつけましょう。たとえばフォーマルな場では、実用性よりも光沢感のある美しい見た目のハンカチが好まれます。デザインも無地やロゴのみの控えめなワンポイント柄がおすすめです。 ここでは、TPOに応じたおすすめのハンカチの素材や生地について紹介します。 【フォーマル・カジュアルどちらもOK】ガーゼ ガーゼとは、甘めに撚った糸を目の粗い平織りにして、晒して仕上げた生地のことです。絹や綿、麻などの天然素材が主に使われる生地です。生地を重ねることで厚みや通気性の違う生地に仕上げることができ、2重で仕立てたものをダブルガーゼ、3重で仕立てたものをトリプルガーゼと言います。 […]

2023.05.19
カシミヤのメリット・デメリット|お手入れ方法も解説

ハンドメイド 288 view

カシミヤのメリット・デメリット|お手入れ方法も解説

カシミヤとは、カシミヤヤギという動物から採取される天然繊維です。1頭のヤギから100g程度と、わずかしか採取できないため、非常に貴重な生地となっています。カシミヤには、さまざまなメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。カシミヤで作られたアイテムを使う場合は、適切な方法でのお手入れが必要です。 この記事では、カシミヤのメリット・デメリットについて、詳しく解説します。また、カシミヤのアイテムをお手入れする際のポイントについても紹介するため、ぜひ参考にしてください。 カシミヤとは? カシミヤとは、カシミヤヤギという動物から採られる繊維のことです。カシミヤヤギはインドのカシミール地方を起源とし、主に中国北西部やモンゴル、イランなどで飼育されています。高山地帯の寒暖差が激しく厳しい環境で生き抜くために、非常に細くて軽い毛が生えている点が特徴です。 保温性が高く、吸湿性と放湿性に優れているなど、高品質ではあるものの、ヤギ1頭からは100〜120g程度しか採れません。飼育数も限られているため、希少価値のある高級素材です。毛の色によってホワイトカシミヤ・グレーカシミヤ・ブラウンカシミヤの3つに大別されており、中でもホワイトカシミヤは高値がつく傾向にあります。 カシミヤのメリット3つ 安価で見た目が良いアイテムが多くある中、少々お値段の張るカシミヤの人気が衰えない理由は、やはりカシミヤならではのメリットに魅力を感じる人が多いからでしょう。ここでは、カシミヤのメリットを3つ解説します。 優しく心地良い手触りがある カシミヤのメリットの1つとして、優しく心地の良い手触りが挙げられるでしょう。カシミヤは、カシミヤヤギの柔らかくて細い毛を使って作られます。非常に繊細でしなやかな毛質のため、ウールのようなチクチク感がほとんどなく、肌に優しく滑らかに仕上がる点が特徴です。 皮膚への刺激が少なく、敏感肌の方にも適していると言われています。また、肌への引っ掛かりをほとんど感じない、着用感の心地良さでも人気です。カシミヤは細かな繊維が密に織り込まれているため柔らかさが持続し、長く使っても独特の生地感が損なわれにくいのも魅力と言えるでしょう。 高級感がある カシミヤのもう1つのメリットは、高級感があることです。まず、カシミヤ生地には美しい光沢があります。独特のツヤ感は、カシミヤ繊維表面にあるキューティクルの突起が少なく、光の乱反射が起こりにくいことで生じるもので、上品な印象を与える要素の1つです。 また、カシミヤはカシミヤヤギから採れる毛の量が限られており、1頭のヤギからわずかな量しか取れません。そのため希少性が高く、カシミヤアイテムは高値がつく傾向にあります。特別な日の服装としても選ばれることが多い点も、高級感がある理由と言えるでしょう。 保温性に優れている 優れた防寒性能も、カシミヤのメリットです。カシミヤは繊維自体が細くて柔らかく、空気をたくさん含むことができるため、比較的長時間暖かさを保てます。また、カシミヤは厚さや大きさの割に軽く、最小限の重ね着でも暖かく過ごすことが可能です。カシミヤの着ぶくれしにくいという性質は、冬の寒い季節に活躍するファッションアイテムとしてカシミヤの人気が高い理由に挙げられるでしょう。 また、保温性が高いだけではなく、カシミヤは体温調節も助けてくれます。カシミヤ繊維は吸湿性にも優れているため、身体から出る汗を素早く吸収し、蒸発させる性質のある点が魅力です。カシミヤは暖かさを保ちつつ、蒸れにくく快適に過ごせる点も魅力と言えます。 カシミヤのデメリット4つ カシミヤにはメリットがある一方で、デメリットもあります。デメリットの多くはカシミヤの品質保持にも大きく関わるため、購入前に把握しておくことが大切です。ここでは、カシミヤのデメリットを4つ解説します。 価格が高い カシミヤのデメリットの1つとして、価格が高いことが挙げられます。カシミヤヤギから取れる毛の量は非常に少なく、1頭から得られる毛は多くても120g程度です。さらに、カシミヤは年に一度の短い期間しか採取できず、その希少性が価格を押し上げる要因となっています。 また、カシミヤ製品に使用されるのはカシミヤヤギの産毛部分のみであり、採取するには熊手のような櫛で梳き取るしかありません。すべて手作業で行うしか方法がないため、生産コストが高くなり、価格も高くなります。カシミヤ製品の高価さは、購入を検討している方にとってデメリットとなることが多く、予算によっては手が届かない可能性もあるでしょう。安価なカシミヤもありますが、品質が劣る場合が多いので注意が必要です。 お手入れが必要である お手入れが必須となることも、カシミヤのデメリットの1つです。カシミヤ製品は繊維が細くデリケートな素材のためダメージを受けやすく、適切な手入れをしなければ独特の風合いを保てません。洗濯の際は手洗いが推奨されており、柔軟剤や漂白剤、乾燥機などの使用も避けるべきです。 カシミヤ製品のお手入れには注意が必要であり、手間のかかる点がデメリットとなります。しかし、適切なお手入れを行えばカシミヤ製品の品質を長持ちさせることができ、その優れた性質を存分に生かせます。カシミヤ製品を購入する際には、お手入れ方法をよく理解し、継続的に行うことが大切です。 水や虫に弱い 水や虫に弱い点も、カシミヤのデメリットとして挙げられるでしょう。カシミヤ製品は水分に弱いため、雨や雪の日の着用に適していません。また、身体が濡れた状態でカシミヤ製品を着用すると繊維が傷みやすく、伸び縮みや型崩れの原因となります。カシミヤ製品が水や汗で濡れた際は速やかに拭き取り、乾燥させましょう。 次に虫に弱いという点もデメリットです。天然獣毛繊維であるカシミヤ製品は、虫に食べられて穴が空く恐れがあります。そのため、カシミヤ製品を保管する場所には注意が必要です。防虫剤を使用した上で定期的に状態を確認し、虫の発生を防ぐことが大切となります。 型崩れしやすい 型崩れしやすい点も、カシミヤのデメリットの1つです。カシミヤは繊維が細くて柔らかいため、力がかかると形が崩れやすくなります。例えば、濡れた状態で着用したり、洗濯・乾燥時に過度な力がかかったりする場合に型崩れしやすいです。また、カシミヤ製品を保管する際にも、型崩れを防ぐために注意が必要となります。 カシミヤ製品を長持ちさせるためには、正しいお手入れ方法や保管方法を実践することが大切です。コートなどの保管時には、ハンガーにかけて保管すると形を保ちやすくなります。 カシミヤのお手入れ方法・ポイント カシミヤをお手入れする際は、以下の5点に注意すると長く品質を保ちやすくなります。 (1)着用後はブラッシングを行うカシミヤ製品を長持ちさせるためにも、着用後は専用のブラシでそっとブラッシングを行いましょう。毛並みを整えることで、アイテムの型崩れや毛玉を防止できます。また、ホコリや汚れも落とすことができ、繊維の劣化も抑制することが可能です。 (2)着用ローテーションを組むカシミヤ製品は繰り返し着用すると、繊維の傷みや型崩れを起こしやすくなります。同じアイテムを連続して着用せず、数日ごとにローテーションを組み、繊維の疲労を防ぎましょう。 (3)すぐに汗・汚れを拭き取るカシミヤに汗や汚れがついた場合、放置せずすぐに拭き取ることが重要です。汗や汚れが繊維に染み込むと、変色や虫食いの原因になります。薄めた中性洗剤を染み込ませた柔らかい布で優しく拭いて汚れを取り除き、次に水に浸した布で洗剤を落として、しっかりと乾燥させましょう。 (4)合成繊維のブラシを控えるカシミヤ製品には、天然繊維のブラシが最適です。合成繊維のブラシは摩擦が強く、繊維を傷めることがあるため避けてください。 (5)虫食い・湿気に注意して保管する保管時は、虫食いや湿気に注意して、通気性の良い場所に保管しましょう。また、防虫剤・防湿剤の適切な使用により、カシミヤ製品を守ることができます。 まとめ カシミヤは、高級感があり、優しく心地良い点が魅力の生地です。保温性に優れており、冬のおしゃれアイテムにふさわしい天然素材です。一方で、価格が高く、丁寧なお手入れが必要であるというデメリットがあります。また、水や虫食いに弱く、型崩れしやすい点もカシミヤのデメリットです。 カシミヤを長く使い続けるためには、日頃から丁寧なお手入れが欠かせません。着用後はきちんとブラッシングを行い、汗や汚れを付着したままにしないことが大切です。適切な方法でお手入れして、大切なカシミヤを長く使い続けましょう。

2023.04.21
マスクに向いている生地は?オックス生地などの種類や作り方を紹介

ハンドメイド 239 view

マスクに向いている生地は?オックス生地などの種類や作り方を紹介

布マスクは衛生用品として使えるだけでなく、自分好みの布を使うことでおしゃれに顔を飾れる点も魅力です。また、自分の肌に長時間触れるもののため、マスクをハンドメイドするときにはしっかりと生地の特徴を見極めたい方もいるでしょう。 この記事では、布マスクのハンドメイドに向いている、オックス生地・ブロード生地・ダブルガーゼなどの生地を紹介します。型紙を作らずにプリーツマスクを作るレシピも掲載しているため、初めてマスクを手作りしようと思っている方はぜひこの記事を参考にしてください。 マスクに向いている生地とは? マスクに向いている代表的な素材には、不織布があります。感染への安全対策としてマスクをハンドメイドする場合、吐き出す飛沫の量・吸い込む飛沫の量が少ない不織布を利用するのがおすすめです。 出典:国立大学法人豊橋技術科学大学「コロナウイルス飛沫感染に関する研究」 一方で不織布マスクは洗濯によって飛沫や微粒子を捕らえる効果が落ちるため、洗濯して繰り返し利用するのであれば、布マスクはよい選択肢となります。飛沫対策を重視する場合、布マスクに不織布を挟み、不織布だけを使い捨てるのもよいでしょう。 出典:慶応義塾大学理工学部「マスクによる粒子捕集効果の実験結果の公開」 また、布マスクは、手作りするときに自分の好みに合わせて生地を選ぶことで、おしゃれに顔を飾れる点も魅力です。 布マスクはさまざまな生地を利用してハンドメイドできます。ただし、洗濯に強く、色柄が豊富という視点からおすすめできる素材はオックス生地です。 オックス生地はマスクに向いている オックス生地とは、タテとヨコに糸を2本ずつ引き揃えるか、タテ2本とヨコ1本を引き揃えて編んだ平織りの生地です。オックス生地には主に以下の特徴があります。 オックス生地の主な特徴 オックス生地でマスクを作るメリット 通気性が良い 肌触りが良い 適度な厚みがある 耐久性が高い 柄や色が豊富 オックス生地でマスクを作るデメリット 縫い代の重なりにより厚みが出る 肌触りが硬いと感じる人もいる オックス生地は綿100%のものが多く、肌に優しい素材として子どものマスクとしても人気です。さらに、洗濯に強いという特徴もあります。素材によって生地の風合いや柄が異なるため、手作りマスクだけでなく、ファッションアイテムやバッグ、小物などの定番生地です。適度な厚みがあり、カットや縫製が簡単にできることから、裁縫初心者にもおすすめです。 マスクに向いているその他の生地 布マスクに向いているのはオックス生地だけではありません。極端に目が粗い生地や、呼吸が難しいほど通気性が悪い生地、洗濯できない生地でなければ、布マスクとして利用できます。代表的な布マスク向きの生地を5種類紹介します。 ブロード生地 ブロード生地とは、同じ太さのタテ糸とヨコ糸を1本ずつ交差させて織る平織りの生地のことです。ブロード生地には主に以下の特徴があります。 ブロード生地の主な特徴 ブロード生地でマスクを作るメリット 耐久性が高い 光沢感や高級感がある 柔らかくて滑らかな肌触り 色や柄が豊富 ハリがあるため縫いやすい ブロード生地でマスクを作るデメリット シワになりやすい 日焼け・黄ばみに注意が必要 縮みやすい ブロード生地はハリがあるため、マスクと顔の隙間ができにくく、フィット感が高い立体マスクが作れます。ただし、厚いブロード生地でマスクを作ると息苦しさを感じる場合があるので、薄手の生地の購入をおすすめします。たたみジワがつきやすいという性質もあり、販売する作品としての取り扱いには注意が必要です。 ローン生地 ローン生地とは、細番手の綿糸で織られた平織り生地のことです。ローン生地には主に以下の特徴があります。 ローン生地の主な特徴 ローン生地でマスクを作るメリット 軽くて滑らかな肌触り 色や柄が豊富 吸湿性が高い 通気性や速乾性が高い フェミニンな印象を与える ローン生地でマスクを作るデメリット 繊細で強度に欠ける 摩擦で表面が毛羽立つ シワになりやすい ローン生地のマスクは通気性や吸湿性に優れ、軽くて滑らかな肌触りが特徴です。色や柄が豊富でフェミニンな印象を与えるため、女性に人気があります。柔らかい質感で、長時間着用できるのもメリットです。ただし、繊細で強度に欠けるので、破れたり裂けたりしないように注意が必要です。 ツイル生地 ツイルとは綾織りの織物の総称で、チノ・デニム・カツラギ・ダンガリーなどを含みます。ツイル生地には主に以下の特徴があります。 ツイル生地の主な特徴 […]

2023.04.21
テンセル生地とは?素材の特徴やおすすめの用途・お手入れ方法を解説

ハンドメイド 528 view

テンセル生地とは?素材の特徴やおすすめの用途・お手入れ方法を解説

植物繊維を化学処理した再生繊維は、ドレープ感にすぐれた上品な印象を与える生地が多く、ハンドメイドでもさまざまな用途に利用されています。中でも、再生繊維の1つであるテンセル(リヨセル)生地は、地球環境に配慮されたサステナビリティの高い繊維として注目されています。 この記事ではテンセル生地の特徴や、ハンドメイドで素材として使うときのメリット・デメリット、おすすめの用途やお手入れの方法を解説します。ハンドメイドで生地選びに迷っている方はぜひご覧ください。 テンセル生地とはどのような素材? テンセル生地は、ユーカリからつくられた植物由来の再生繊維です。ユーカリ原料の木材パルプを化学処理によって溶かし、フィルターでろ過した後、細長いノズルから押し出すことで繊維がつくられます。 テンセルは素材の総称ではなく、レンチング社というオーストリアの繊維メーカーの登録商標です。 出典:Lenzing Aktiengesellschaft「テンセル™の紹介」 同じく植物繊維を化学処理した再生繊維には、レーヨンやキュプラがあります。 テンセル生地の主な特徴 テンセル生地は、地球にやさしい繊維であることが特徴です。ユーカリノキは、成長が早く化学肥料を使用しなくても丈夫に育ち、植林に適した植物です。テンセル生地の原料は、ユーカリノキを計画植林したサステナビリティの高い森林から供給されています。 再生繊維を作るための木材パルプ用の溶剤は、工程用水のリサイクルによって、99%の再利用が可能です。また、テンセル生地は生分解性があり、自然の中に置かれた場合は土にかえります。 テンセル生地の環境配慮は国際的にも認められており、EUエコラベルや、欧州環境賞の「持続可能な開発のためのテクノロジー」賞を受賞しています。 出典:Lenzing Aktiengesellschaft「サステナビリティ」 テンセルとリヨセルの違い テンセル生地は「リヨセル」とも呼ばれていますが、実は両者に違いはなく、同じ繊維のことを指しています。 元々「テンセル」はイギリスのコートルズ社の商標名であり、「リヨセル」はオーストリアのレンチング社の商標名でした。しかし、2004年に両社が合併したことにより、レンチング社のリヨセル繊維は、すべて「テンセル」の商標に一本化されました。現在、一般名称としてリヨセルと呼ばれている繊維の商標名がテンセルです。 テンセル生地のメリットとデメリット テンセル生地は、環境にやさしいだけでなく多くのメリットがあることから、アパレルや家庭用品などの幅広い製品に使われています。一方で、テンセルを素材として利用する際にはいくつか注意すべきポイントがあります。 テンセル生地のメリットとデメリットを事前に把握しておけば、ハンドメイドの際の生地選びや作品づくりに役立られるでしょう。 メリット テンセル生地のメリットは、以下の通りです。 【テンセル生地のメリット】 柔軟性が高い テンセル生地は、繊維が細かいため柔軟性が高いです。伸縮性があってフィット感にすぐれており、スポーツウェアや下着にも使われています。締め付け感がないので、長時間身につけていても不快感がありません。 滑らかで柔らかな肌触り テンセル生地は繊維が細かく、表面が滑らかで肌触りが柔らかい特徴があります。レンチング社は自社調査で、テンセル生地の柔らかさはコットン生地の2倍で、洗濯や乾燥を繰り返しても柔らかさが保たれると発表しています。そのため、敏感肌の人でもストレスなく身につけられます。 通気性にすぐれている テンセル生地の細かな繊維は、水分の吸収と放出を調整する機能を持っています。通気性がよく、乾きやすいので、汗をかいても快適に過ごせます。 高級感がある テンセル生地は、繊細で滑らかな質感で、見た目にも高級感があります。上品な光沢があり、ドレープがきれいに出るので、ワンピースなどの衣服に最適です。上質感のあるアイテムを作りたいときは、テンセル生地がおすすめです。 出典:Lenzing Aktiengesellschaft「主な利点と一般的用途」 デメリット 多くのメリットがあるテンセル生地ですが、以下のようなデメリットもあります。 【テンセル生地のデメリット】 摩擦に弱い テンセルは、とても繊細な素材のため、摩擦に弱いデメリットがあります。摩擦によって、全体または部分的に白っぽくなる「白化」も起こりやすいです。長持ちさせたいなら、洗濯方法や取り扱いに気をつけましょう。また、テンセル100%ではなく、丈夫な繊維と混紡した生地を選ぶことで傷みにくくなります。 シワになりやすい テンセル生地は伸縮性がある一方で、シワになりやすいです。洗濯するときは、長時間の脱水は避け、しっかりシワを伸ばしてから干しましょう。 虫食い・カビが発生しやすい テンセルは木材を原料とする繊維のため、虫食いやカビが発生しやすいです。濡れたまま長時間放置したり、湿度の高い場所に置いたりするのは避けましょう。虫食いやカビを防げるように、通気性のよい場所に保管することが大切です。 テンセル生地のおすすめの用途 テンセル生地はハンドメイドを行うときにもおすすめの生地です。テンセルのメリットを生かして、主に以下のような作品に利用されています。 ・ワンピース テンセルは上品な落ち感と光沢感がある素材のため、ワンピースに適しています。上質な素材をふんだんに使ったワンピースは、着心地のよさも抜群です。 ・ブラウス テンセルのブラウスは通気性がよく、見た目にも涼しげな印象を与えます。上品なテンセルのブラウスは、カジュアルはもちろん、きれいめ系のスタイルにも合います。 ・ストール テンセルは肌触りがよく、ストールやスカーフ、ネックウォーマーなどの素材としても人気です。高級感のある素材のため、シンプルなアイテムでも品よく仕上がります。 ・バッグ テンセル生地の風合いを生かして、トートバッグなどを作るのもおすすめです。柔らかくて身体に沿うような質感は、テンセル生地ならではの特長と言えます。 ・寝具 滑らかでソフトな触り心地のテンセル素材は、寝具にもよく使われています。通気性もよく速乾性があるため、寝具に合った素材です。 テンセル生地のお手入れの方法 […]

2023.04.21
シフォン生地とは?特徴やお手入れ・縫製のコツを解説

ハンドメイド 1,205 view

シフォン生地とは?特徴やお手入れ・縫製のコツを解説

シフォン生地とは、手触りが滑らかで透け感がある織物のことです。繊細で柔らかいドレープ感があることから、女性のファッションアイテムに使用されることが多い素材です。また、シフォン生地は軽くて柔らかいため、スカーフやヘアアクセサリーなどを手作りする際にも使いやすいでしょう。 当記事では、シフォン生地の特徴や、オーガンジー・ジョーゼットといったほかの透け素材との違いも紹介します。透け素材でハンドメイド品を作りたいという人は、ぜひ参考にしてください。 シフォン生地とは? シフォン生地とは、薄くて柔らかく、透け感がある織物のことです。シフォンという名称はフランス語の「chiffe」に由来し、もともとは「ぼろ布」を意味する言葉です。シルクシフォンは18世紀頃のヨーロッパで普及し、主に社会的地位や富を象徴するために用いられました。シフォン生地はナイロンの発明により合成繊維で作られるようになり、一般的な素材になりました。 現代では、ポリエステルなどの合成繊維を使用するのが一般的で、「低コスト・耐久性・汚れにくい」などの特徴を備えています。また、シルクシフォンも高級素材として、高価格帯の衣服やブラウス、スカーフなどに使用されています。シフォンはドレープ性に優れ、軽やかで柔らかいため、エレガントなイブニングドレスやランジェリーなどの衣服にも用いられるように女性に人気の生地素材です。 日本製のソフトなシフォン生地は、手芸やDIYに最適です。カラーも豊富で、無地や花柄などさまざまなプリント生地があります。その柔軟性を生かして、ストールやヘアアクセサリーにも使われています。コスプレ衣装やダンスの舞台衣装にもシフォン生地はおすすめです。 シフォン生地の特徴 シフォン生地はふんわりとした質感が特徴的で、主に女性のファッションアイテムに使用されます。また、柔らかくて軽いためドレープ性がよく、美しいシルエットを作り出せます。以下は、シフォン生地の特徴を3つのカテゴリーに分けたものです。 風合いと見た目の特徴 シフォン生地は軽量で柔らかいため、風に揺らめくようなドレープ感があるほか、透け感が特徴的で透明感のある印象を与えます。また、細かいメッシュ状の模様は見た目が華やかで上品な印象になるでしょう。 手触りの特徴 シフォン生地は、手触りが滑らかで柔らかいため、着心地がよいとされています。シルクシフォンは光沢があり、軽量でありながら強度があるため、高級感があるのが特徴です。ほかにも、合成繊維で作られたシフォンは耐久性があり、汚れにくいという特徴があります。 加工と取り扱いの特徴 シフォン生地は縫いやすい素材ではありませんが、ドレープ性が高いため、衣服の裾や袖口など、優雅な動きを引き出すデザインに向いています。通常は手洗いが必要であり、縮みやすいため慎重に扱う必要があります。アイロンは低温で、シフォン用のアイロンクロスを使いながら、軽くかける程度にします。 シフォン生地が使われている主なアイテム ハンドメイドでも、シフォン生地は人気の素材の1つです。シフォンを使ったヘアアクセサリーやバッグ、リボンなどの小物作りがおすすめです。また、シフォン素材の花飾りやデコレーションを作ることで、ウェディングやパーティーなどのイベントに華やかな演出を加えられます。 以下は、シフォン生地が使われている主なアイテムの例です。 ・ハンドメイドのスカーフやヘアアクセサリー シフォン生地は、軽くて柔らかいため、スカーフやヘアアクセサリーにも使いやすい素材です。小物作りの初心者でも、簡単に作れるアイテムとして人気があります。 ・フリルやレースのついたブラウスなどのトップス シフォン生地は女性らしいデザインが似合うため、フリルやレースをつけたブラウスなどのトップスにも用いられます。手作りすると、オリジナルのデザインが楽しめます。 ・ドレスやスカート シフォン生地は、軽やかな素材感があるため、ドレスやスカートにもよく使われます。フレアーやマキシ丈のスカートにも使用されることが多く、女性らしいシルエットを演出します。ハンドメイドで作る場合は裁断や縫製が難しいケースもありますが、自分だけのオリジナルアイテムを作ることも可能です。 シフォン生地とほかの透け素材の生地はどこが違う? シフォン生地と同じく透け感のある素材には、オーガンジーやジョーゼットなどがあります。透け素材の中でも、シフォン生地は非常に薄く、軽い素材であることが特徴です。ほかの透け素材と比べると透け感は強く、繊細で柔らかいドレープ感があることから、女性らしいデザインや華やかな雰囲気を表現するのに適した素材とされています。 ここでは、シフォン生地とほかの透け素材の違いを紹介します。 オーガンジー オーガンジーは、上品な透け感とハリ感、弾力性のある平織りの生地です。透け感やハリ、光沢を出すために、強撚糸(きょうねんし)で織り上げた後に硫酸処理をしています。オーガンジーはシフォン生地に比べるとやや硬く、ハリがあるのが特徴です。そのためオーガンジーは、コサージュやヘアアクセサリーなどの小物作りにも使われます。 また、ドレスなどの華やかな衣装にもよく使われる素材です。シフォン生地と比べると、より華やかな印象を与えられます。 ジョーゼット ジョーゼットは表面の細かな凹凸(シボ)が特徴の織物で、たて糸とよこ糸に強撚糸を使った密度の粗い平織物に収縮処理を行ったものです。ジョーゼット生地はシフォン生地よりもやや硬めで、ハリがあります。透け感はシフォン生地に比べると少なく、さらっとした肌触りが特徴です。 ジョーゼット生地は、ブラウスやワンピースなどのレディース衣料によく使われます。ドレスにも使われ、シフォン生地よりもしっかりしたシルエットを表現することができます。 シフォン生地のお手入れの方法や縫製のコツ シフォン生地は手触りが柔らかく、軽やかな印象がある透け素材ゆえにデリケートな素材です。以下では、シフォン生地のお手入れや縫製のコツを紹介します。 シフォン生地のお手入れのコツ シフォン生地は、洋服にある洗濯表示を確認し、水洗い可能と記されていれば洗濯ができます。シルクの場合や自力での洗濯が不安な場合は、クリーニングに出すと安心です。シフォン生地を手洗いする場合は、洗濯桶や洗面器などに中性洗剤を溶かし、押し洗いすれば、汗など水溶性の汚れが落とせます。油汚れを落とす際は、お湯や食器用洗剤を使うのがおすすめです。ただし、漂白剤は色柄物の色落ちの原因となるため注意が必要です。 シフォン生地を洗濯機で他の衣類と一緒に洗うと、ファスナーやボタンなどに引っかかってほつれたり、破れたりする可能性があります。洗濯ネットに入れて、手洗いモードなどで優しく洗濯するのがおすすめです。 シフォン生地を縫うときのコツ シフォン生地はとても薄く織り目が不規則であるため、アイロンで整えると縫いやすくなります。ミシンの針を選ぶ際は、通常の綿生地用の針ではなく、薄手の生地用の針を使用しましょう。針を太くすると、生地が破れたり穴があいたりすることがあります。また、ミシンの糸は、通常のポリエステル糸ではなく、ナイロン糸を使うのがおすすめです。ナイロン糸は薄手の生地にも適しており、糸が滑りやすく、縫い目も美しく仕上がります。 シフォン生地を縫う際は、スピードを遅くして、慎重に縫い進めることが大切です。生地が透けているため、縫い代を処理する際は縫い代を折り込むのではなく、生地を重ね合わせて縫うフレンチシームやフラットシームなどの処理が適しています。 手持ちのミシンでうまく縫製できないときは、薄手の生地の縫製も得意なミシンを選ぶとよいでしょう。 まとめ シフォン生地は薄くて柔らかく、透け感がある織物のことで、ドレープ性がよいため女性のファッションアイテムに使用されることが多い素材です。シフォン生地はハンドメイドでも人気の素材の1つで、スカーフ・ヘアアクセサリーなどによく使われます。 透け感のある素材には、ハリ感のあるオーガンジーやシボが特徴のジョーゼットなどもあります。ハンドメイド品で透け感のある素材を使いたい人は、シフォンやオーガンジーなどの素材の特徴を理解した上で作品作りに役立てましょう。

2023.04.21
おすすめの服の生地を用途別・季節別・扱いやすさ別に解説!

ハンドメイド 1,183 view

おすすめの服の生地を用途別・季節別・扱いやすさ別に解説!

服に用いられる生地には、さまざまな種類があります。例えばブラウス・シャツにはリネン・コットン、スカートにはローンやダブルガーゼがおすすめです。生地選びに迷った際は、用途や季節、扱いやすさを基準に選ぶ方法もあります。洋服作りに興味がある人の中には「生地の種類が多すぎて悩む」という人もいるでしょう。 当記事では、洋服作りに使われる生地の素材をはじめ、用途や季節ごとにおすすめの生地を紹介します。生地の種類や選び方を知って、服作りに役立てたい人はぜひ参考にしてください。 服の生地の素材 洋服作りに使われる生地の素材としては、以下の2種類があります。 天然繊維 天然繊維とは、自然界に存在する繊維をもとに作られた素材です。高い吸水性や摩擦への耐性を持ちます。天然繊維はさらに下記の2種類に分類されます。 植物繊維:植物から採取できる天然繊維です。綿(コットン)や麻(リネン)などが挙げられます。 動物繊維:動物の体毛などから採取できる天然繊維です。羊毛(ウール)やカシミヤ、絹(シルク)などが挙げられます。 化学繊維 化学繊維とは、人工的に生産した素材です。化学繊維はさらに下記の3種類に分類されます。 合成繊維:石油を原料として生産された繊維です。ポリエステルやナイロンなどが挙げられます。 半合成繊維:天然素材を部分的に化学物質と組み合わせて生産した繊維です。 再生繊維:木材やプラスチックなどの素材を溶かして再生産した繊維です。 【用途別】おすすめの服の生地 洋服を作る際は、生地以外にも下記の道具を準備します。 裁縫道具(裁ちばさみ、まち針、縫い針など) アイロン ミシン 型紙 ボタン 糸 ファスナー など ボタンや糸などのアイテムは、自分が作りたい服に合わせて選びましょう。 実際に作る際は下記の手順を踏みます。 服のデザインを決める 型紙を準備する 型紙を布の上に置いて形を写す 型紙に沿って生地を裁断する ミシンで生地を縫う アイロンをかけて形を整える 生地を選ぶ際は「用途・季節感・扱いやすさ」を基準に選択しましょう。 ここでは、おすすめの服の生地を「用途別」に紹介します。 Tシャツおすすめ Tシャツ製作では、コットンを使うのがおすすめです。コットンは吸水性・保湿性・通気性に優れているため、夏場は汗を吸収し冬場は熱を逃さず快適な温度で着用できます。肌触りも優しいので、敏感肌の人や赤ちゃんなどでも安心です。ただし、吸水性が良い反面、洗濯しても乾きにくいことがあります。 ブラウス・シャツ ブラウス・シャツの製作には、リネン・コットンがおすすめです。リネンやコットンは種類が多いため、自分の作りたいデザインに合わせて使い分けができます。 例えば、リネンの一種である「ベルギーリネン」の場合、サラッとした肌触りが特徴であり、柔らかで落ち着いた印象のシャツを製作できます。コットンが用いられることが多い一般的な「ブロード」はブラウスによく使われており、光沢感のある見た目が特徴です。 スカート・パンツ スカートの製作には、ローンやダブルガーゼがおすすめです。ローンは薄手で軽く柔らかな肌触りのため、スカートに使うと透け感を演出できます。ダブルガーゼは木綿のガーゼ生地を二枚重ねにしているため、通気性・耐久性の両方に優れています。 パンツの製作にはデニムが向いているでしょう。デニム生地は厚手で丈夫なため、パンツの素材にマッチします。若干ゆったりとしたボトムを作りたい人は、コットン素材のチノクロスも人気があります。 【季節別】おすすめの服の生地 服の生地に同じ素材を使っても、折り方が異なれば保温性を高められます。春夏は「平織」にすることで通気性を改善し快適に着用でき、秋冬は「綾織」で密度を高めると保温性を高められます。特にコットンは、生地の厚さを変えるだけで春夏・秋冬両方のシーズンで使えます。夏は涼しく、冬は暖かく使える点が魅力です。 ここでは、おすすめの服の生地を「季節別」に紹介します。 春・夏 春夏用の服を作る際は、コットン・リネン・レーヨンがおすすめです。いずれの素材も吸湿性に優れているため、汗をかいても吸収してくれます。通気性も優れているため、暑い夏でも快適に着用できます。リネンは通気性だけでなく独特の質感を持つため、洗濯やアイロンも楽です。強度もありつつサラッとした肌触りで着用できるのは、リネンならではの魅力です。 レーヨンは再生繊維であり、滑らかでツヤのある肌触りが特徴です。触れたときにひんやりとした触感があるため、暑い夏の時期に活用できます。ただし、水分には弱く型崩れしやすい一面もあるため注意しましょう。 秋・冬 秋冬用の服を作る際は、コーデュロイ・ウール・フリース・ツイードがおすすめです。コーデュロイは秋冬の定番として知られています。コール天とも呼ばれており、大小さまざまな畝が特徴的な生地です。表面に起毛があるため厚みが増し、保温性に優れています。 ウールは素材そのものの断熱効果が高い上に、繊維が絡まり空気が溜まることで高い保温性を実現しています。フリースもウールと同じように、ポリエステル繊維が起毛することで空気が溜まりやすくなっているため、防寒性が高いです。ツイードは厚手の毛織物のことを指します。羊毛を編んでいるため保温性が高いのはもちろん、さまざまな糸を組み合わせることでオシャレな見た目も演出しています。 【扱いやすさ別】おすすめの服の生地 生地によって服を作る際の扱いやすさも変わるため、自分のレベルに合った生地選びも大切です。下記のポイントを押さえると、自分のレベルに合った生地を選べます。 生地の種類 生地の厚さ 柄の有無 切断した部分のほつれにくさ […]

2023.04.21
柔らかい生地の種類と特徴を10個紹介!しなやかな生地の種類も

ハンドメイド 3,889 view

柔らかい生地の種類と特徴を10個紹介!しなやかな生地の種類も

ハンドメイドにおける生地にはさまざまな種類があります。例えば柔らかい生地は、肌触りが良いという意味の柔らかい生地と、しなやかであるという意味の柔らかい生地が存在します。手芸・ハンドメイドが好きな人の中には、「柔らかい生地の種類を詳しく知りたい」という人もいるでしょう。 当記事では、柔らかい生地の種類と特徴を詳しく紹介します。柔らかい生地に関して理解を深め、洋服や小物作りに役立てたい人はぜひ参考にしてください。 肌触りがよく柔らかい生地の種類と特徴 肌触りの良い生地にはさまざまな種類があります。代表的なものとしては、コットン、リネン、レーヨンなどが挙げられます。これらの生地は通気性が良く、快適な着心地が魅力です。 以下では、肌触りの良い生地の中でも、ハンドメイドによく使われる生地を紹介します。 ガーゼ ガーゼとは、コットン、絹、綿麻などを平織りにした素材です。ガーゼは目が粗く通気性に優れ、軽くて肌触りが良い素材として知られています。ガーゼの特徴を生かし、最近ではガーゼで作られたマスクも人気を集めています。通気性に優れたマスクは着用していても不快に感じないため、ガーゼ生地は手作りマスクの素材におすすめです。また、ガーゼは肌着やベビー用品、テーブルクロスやカーテンなどの日常品にも使用されています。 ガーゼは複数枚を重ね合わせることで、厚みや吸収性の調整も可能です。シングルガーゼ、ダブルガーゼなど、ガーゼを重ねる枚数によって呼び方が変わり、用途も異なります。 ローン ローンはコットン生地で作られた薄手で軽量な平織物で、薄手で軽やかな生地感としなやかな肌触りが特徴です。ローンはガーゼと同様に目が粗く通気性・速乾性に優れているため、夏の時期でも快適な着心地を実現するのに使える素材です。 また、柔軟性が高く伸縮性もあるため、ワンピース、ブラウス、スカートなどの女性向けの衣料品に多く使われています。最近では衣料品だけではなく、ハンカチ、寝具などの日用品にも使われています。上品な透け感とハリがあるため、柔らかい風合いが求められるアイテムにも使いやすい生地です。 パイル パイルとは、円形の糸が表面に織り込まれた生地です。タオル生地とも呼ばれ、日常的に使うタオルにはパイルが使われています。パイルは保温性や吸湿性に優れており、ふんわりとした柔らかさが特徴です。 パイルには、織り出し方によって「たてパイル」と「よこパイル」の2種類に分けられます。たてパイルはベルベット、フランネル、タオルなど毛足の長いもの、よこパイルはカーペットやラグなど、毛足の短いものに使われています。また、パイルは密度や長さによって質感や風合いが異なるのも特徴です。 柔らかく薄い生地の種類と特徴 柔らかく薄い生地には、絹布、タフタ、ボイルなどさまざまな種類があります。薄い生地は縫うのが難しいため、そのまま縫うとよれて縫い目の形が崩れる可能性があります。縫い目を綺麗にするには、下に紙を敷いてから縫うのがおすすめです。布が安定し、縫いやすくなります。 以下では、柔らかく薄い生地の種類と特徴について解説します。 サテン サテンは「朱子・繻子(しゅす)」という織り方の生地を総称したもので、光沢があり、ツルツルとした滑らかな表面が特徴です。サテンは織り方の名前なので、コットンやナイロン、ポリエステルなどさまざまな素材から作られています。 サテンは光沢が美しく高級感があるため、シャツやブラウス、ドレス、スカート、寝具など、フォーマルな場面での衣装やインテリアにもよく使われます。また、なめらかな触り心地を生かし、サテンを使った肌触りの良い下着やナイトウェアも増えてきています。しかし、保湿性や吸水性には優れておらず、耐久性もないため、洗濯や自宅での保管方法には注意が必要です。 レース レースは、糸を編み上げて作られる薄い布のことです。シンプルな無地のレースもあれば、花柄や波紋などの独特な柄もあり、女性のファッションアイテムによく使われています。糸や色の組み合わせ次第で、さまざまなデザインをレースで作り出せます。 レースは衣料品だけでなく、インテリアデザインやウェディングドレス、カーテンなどの装飾品にも使用されます。また、レースは主に「機械レース」と「手編みレース」の2種類があります。編み方や種類によって柄や質感も異なるため、さまざまな表情を楽しめるのもレースの特徴です。 チュール チュールとは、多角形の網目が連続した透け感のある薄い生地です。「亀甲目(きっこうめ)」と呼ばれる、六角形の網目で作られるものが一般的です。チュールは装飾品として使われる機会が多いものの、チュールスカートが流行したこともあり、多くの人に知られる素材となりました。 チュールには、「ソフトチュール」と「ハードチュール」の2種類があります。ソフトチュールは薄地で肌触りが柔らかく、ウェディングドレスの装飾やベールに使われます。刺繍やレースと組み合わせて、高級な雰囲気を出すことも可能です。一方ハードチュールは、厚手で張りがあるため、パニエなどスカートやドレスを広げる材料として使われます。 しなやかで柔らかい生地の種類3つ しなやかで柔らかい生地は、肌触りが良く伸縮性にも優れているため、衣料品の素材におすすめです。また、生地の質感によっては、ウェディングやスーツなど、高級感を出したい場合にも使えます。 以下では、しなやかで柔らかい生地を3つ紹介します。 オーガンジー オーガンジーは薄く透け感のある生地で、シルクや綿のような天然繊維や、ポリエステル、ナイロンのような化学繊維など、さまざまな素材で作られています。細かい糸を使った織物に、「硫酸仕上げ」という加工を施した生地がオーガンジーです。「硫酸仕上げ」によって、生地にハリとコシが出るようになります。 オーガンジーは軽量で柔らかく、ふんわりとした質感があります。光沢感があり、繊細でエレガントな見た目が特徴的です。オーガンジーは高級感のある生地なので、ウェディングやパーティーで着用するドレスや舞台衣装など、華やかな洋服によく使われています。また、オーガンジーは比較的丈夫な素材なので、生地によっては洗濯できるものもあります。透け感のある素材の中で洗濯可能な生地は珍しいため、自宅でも保管しやすい生地です。 ジョーゼット ジョーゼットは、タテ糸とヨコ糸に強い撚りをかけた糸を使用して織られた生地です。織られた生地に高熱をかけて縮ませ、独特のシボ感を出した仕上げが施された生地を指します。特殊な加工により、弾力性があって丈夫な生地になります。ジョーゼットは「ちりめん」の一種で、軽やかな質感と透け感があるのが特徴です。 ジョーゼットは、ふんわりとした質感や高級感があるため、ブラウスやドレスの装飾に使われます。また、ドレープ性にも優れており、ギャザーやプリーツなどの加工にも向いています。ジョーゼットはシボ感が特徴なので、シワになりにくく保管もしやすい生地です。 シフォン シフォンとは、薄くて透け感がある織物や、それらを使った装飾品や衣類を指す言葉です。シフォンは、ポリエステルやナイロン、絹などさまざまな繊維から作られます。タテ糸とヨコ糸を交差しながら織るため、強度のある生地になります。シフォンは軽やかな風合いと美しいドレープ性が特徴で、柔らかい印象を与えられるのが特徴です。 シフォンは軽やかな質感と高級感があるため、スカートやブラウスなどの装飾や、アクセサリーの小物として人気があります。透け感があるのでオーガンジーと似ていますが、シフォンのほうが柔らかさを感じられます。 まとめ 柔らかい生地には、ガーゼ・サテン・シフォンなどさまざまな種類があります。ガーゼはコットン・絹・綿麻などを平織りにした素材のことで、目が粗く通気性に優れ、軽くて肌触りが良いのが特徴です。サテンは光沢が美しく高級感があり、ツルツルとした滑らかな表面が特徴的です。 初心者の方が生地を縫う場合は、厚すぎず薄すぎない布を選びましょう。手作りホビー材料の専門店の「ユザワヤ」では、初心者の方が生地を選びやすいようにガイドを用意しているので、ぜひ参考にしてください。 ユザワヤ公式サイト「ビギナーさんの生地選び 生地ガイド」

2023.04.21