【季節別】コートに向いている生地の種類を解説
コートは寒さを感じ始めたときから、寒さが本格的になったときまで、長期間利用されるアウターです。ただし、春や秋になり肌寒さを感じるときに羽織るコートと、真冬に着こむコートとは、それぞれ向いている生地が異なります。「思ったより暑くて汗をかいた」「寒くて辛かった」などを感じるときには、コートの生地が季節に合っているか確かめるのがよいでしょう。
この記事では季節・気温別にコートに向いている生地の種類を解説します。
目次1
【気温10度~】春物・秋物のコートにおすすめの生地
春や秋は、急な寒暖差や強風、雨などといった天候の変化が起こりやすく、肌寒いときにサッと羽織れるコートが向いています。同じ種類の生地でも、厚みや織りの細かさによって暖かさや全体の印象が変わるため、イメージに合う生地を見つけてください。春物・秋物のコートにおすすめの生地のうち、3種類を紹介します。
コットン
コットンは、身の周りの製品や衣類に多く使用されている天然繊維の1つです。ボリューム感のある厚めの生地や、シルクのような光沢感のなめらかな生地など、織り方や糸の太さによって幅広い種類があります。
コットンを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
コットンの主な特徴 | |
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コットンをコートにした場合のメリット |
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コットンをコートにした場合のデメリット |
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コットンは繊維の中心が空洞になっており、吸水性や通気性、保温性の高さが特徴です。そのため、厚手の生地であれば冬物のコート制作にも適しています。
より肌への刺激が少なく、ふんわりとした肌触りを感じられるオーガニックコットンもあります。オーガニックコットンについては、こちらの記事も参考にしてください。
ポリエステル
ポリエステルは合成繊維の一種で、美しい光沢感がある生地です。吸水速乾性や撥水性などの機能を持たせた生地も開発されているため、用途や着用時季に合わせた生地選びがしやすいでしょう。
ポリエステルを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
ポリエステルの主な特徴 | |
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ポリエステルをコートにした場合のメリット |
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ポリエステルをコートにした場合のデメリット |
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ポリエステルは肌あたりがさらっとしており、気温によっては汗ばむこともある春や秋に快適に着用できます。暖かくなるとコートを着脱する機会が増えるため、脱いで持ち運ぶ際にしわになりにくい点もうれしいポイントです。
ウール(羊毛)
ウール(羊毛)は、羊の毛を使った天然繊維です。もこもことした弾力のある繊維が空気を含み、暖かさをキープしてくれます。
ウールを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
ウールの主な特徴 | |
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ウールをコートにした場合のメリット |
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ウールをコートにした場合のデメリット |
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ウールは、糸の種類や織りの細かさ、加工などによって暖かさが変わります。目の詰まっている生地は保温性が高いため、冬物や真冬のコート生地としてもおすすめです。
ウールは、摩擦によってフェルト化や毛羽立ちが起きやすいデリケートな生地であり、丁寧なお手入れが必要です。洗濯時の注意点などは、以下の記事で詳しく解説しています。
【気温5~10度】冬物のコートにおすすめの生地
気温5度から10度になると、春物・秋物のコートに使うような生地だと肌寒さを感じます。冬物のコート生地は、より暖かい空気を逃がしにくいことに注目して選びましょう。冬物のコートにおすすめの生地の中から、3種類を紹介します。
メルトン
メルトンとは、ウールやコットン、アクリルなどの織物に圧力をかけて強度を増した生地のことです。厚みのあるフェルトのような、なめらかな触り心地が特徴です。
メルトンを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
メルトンの主な特徴 | |
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メルトンをコートにした場合のメリット |
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メルトンをコートにした場合のデメリット |
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メルトンは、ダッフルコートやチェスターコートなどによく使われる生地です。厚手で保温性能が高いため、真冬のコートにもおすすめです。
ツイード
ツイードは、ウールの紡毛糸を使って織った厚みのある生地です。太さのある糸を組み合わせて織るため、生地表面に凹凸がある独特の風合いが生まれます。
ツイードを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
ツイードの主な特徴 | |
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ツイードをコートにした場合のメリット |
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ツイードをコートにした場合のデメリット |
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複数の糸を使って織り上げるツイードは、糸の素材感や織り方の組み合わせでさまざまな色柄を表現できます。冬用のコートは無地のブラックやグレーといった暗い色合いになりやすい傾向がありますが、ツイード生地を使うことで、華やかな上質感を演出できるでしょう。
以下の記事では、代表的なツイードの種類や性質なども紹介しています。
アンゴラ
アンゴラは、アンゴラウサギから採れる動物性の繊維です。アンゴラは中心が空洞となっているため、柔らかい手触りと保温性の高い生地が作れます。
アンゴラを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
アンゴラの主な特徴 | |
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アンゴラをコートにした場合のメリット |
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アンゴラをコートにした場合のデメリット |
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アンゴラは繊維が抜けやすいデリケートな素材のため、一般的に混紡した生地を用います。混率は10~20%程度が多く、よりコートの暖かさにこだわりたい場合は、組み合わせる生地選びも重要です。
【気温~5度】真冬のコートにおすすめの生地
真冬に突入し気温が5度以下になると、さらに防寒の重要性が高まります。寒波や強い風にも対応できるよう、より暖かい生地を採用して寒さに備えるのがよいでしょう。真冬のコートにおすすめの生地は、以下の2種類です。
カシミヤ
カシミヤは、カシミヤ山羊から採れる希少性が高い繊維です。内側の柔らかい産毛だけを使うため繊維が細く、シルクのような肌触りとなめらかな光沢があります。
カシミヤを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
カシミヤの主な特徴 | |
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カシミヤをコートにした場合のメリット |
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カシミヤをコートにした場合のデメリット |
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カシミヤは、細い毛の間に暖まった空気を多く含んで逃がしにくいため、真冬のコートにぴったりの非常に暖かい生地です。軽くてとろみのある生地の表情が魅力で、ロングコートでも重さを感じにくいでしょう。
ビーバー
ビーバー仕上げを施した生地をビーバーと呼びます。ビーバー仕上げとは、ウールやカシミヤなどの織物に圧力をかけてフェルト化し、起毛の長さや毛並みを整える加工です。ビーバーの毛皮のように見えることから、ビーバー仕上げと呼ばれています。
ビーバーを使ったコートの特徴は、以下の通りです。
ビーバーの主な特徴 | |
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ビーバーをコートにした場合のメリット |
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ビーバーをコートにした場合のデメリット |
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ビーバーを使ったコートは表面に上品なつやがあるため、カジュアルはもちろんフォーマルにも最適です。生地の目が詰まった厚みのある生地が冷気の侵入を防ぎ、真冬の寒さから守ってくれるでしょう。
まとめ
コートにおすすめの生地は、季節によって変わります。気温に合わせて着用するコートを選びましょう。
春や秋はポリエステル・コットン・ウールなどの生地を使った、肌寒いときにサッと羽織れるコートが向いています。冬になり、春物や秋物のコートでは肌寒さを感じるときには、メルトン・ツイード・アンゴラなど、より保温性の高い生地を使ったコートがよいでしょう。
真冬になり、気温が5度を下回ると防寒がさらに重要になります。カシミヤ・ビーバーといった特に防寒性に優れた素材は、真冬のコートにおすすめです。