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カテゴリー【お裁縫】の記事一覧

ミシンのおすすめ商品23選|種類や機械の選び方・購入できる場所

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ミシンのおすすめ商品23選|種類や機械の選び方・購入できる場所

ミシンの種類は多数あり、種類によってできること・できないことがあります。初めてミシンを購入する場合、自分のスキルや必要な機能が分からず、数ある商品の中からどれを選べばよいか悩む方は多いでしょう。 ミシンを購入するにあたっては、まずミシンの種類と特徴を知ることが大切です。その上で、自分が作りたい作品に必要な機能などが備わった商品を選ぶと、失敗のリスクが低くなります。 そこで今回は、ミシンの種類と特徴、ミシン選びのポイント、ミシンを購入できる場所について解説します。さらに、おすすめのミシン23選もご紹介しますので、ミシン選びの参考にしてください。 ミシンの種類とそれぞれの特徴 ミシンには、大きく分けて下記の4種類があります。 家庭用ミシン ロックミシン 職業用ミシン 工業用ミシン ミシンの種類ごとに縫いスピードや使いやすさが異なります。ミシンを購入するにあたっては、種類ごとの特徴を把握することが大切です。特にロックミシン・職業用ミシン・工業用ミシンの3つは特定の縫い方・用途にのみ対応しているため、初めてミシンを購入する方は注意しましょう。 ここでは、ミシンの種類とそれぞれの特徴を分かりやすく紹介します。 家庭用ミシン 家庭用ミシンは、家庭向けとして販売されている最も一般的なミシンです。価格帯は比較的安価でありながら、使いやすさ重視の機能をもつ製品が数多く販売されています。軽量かつコンパクトな設計で、保管や持ち運びがしやすい点が家庭用ミシンの特徴です。 家庭用ミシンは、制御方式や用途の違いによって下記の4種類に分けられます。 ・電動ミシン 電動ミシンは、電力で直接モーターを動かして針を上下運動させるミシンです。手動で針の上下位置や糸調子を調節する機種が多く、使う際は手間がかかります。縫製に必要な基本機能はあるため、簡単な縫いものやほつれの補修に適しています。 ・電子ミシン 電子ミシンは、針の上下運動や縫いスピードを電子回路で制御するミシンです。手元のダイヤルで縫い模様を選択できる機能があり、初心者でもきれいな模様縫いができます。小物や洋服作りに適した種類です。 ・コンピューターミシン コンピューターミシンは、針の上下運動・縫いスピード・縫い幅・縫い目の長さなどをすべてコンピューター制御で調節できるミシンです。価格帯は高価であるものの、ボタン操作やレバー操作でさまざまな縫い方ができるため初心者の方に適しています。 ・刺繍ミシン 刺繍ミシンはコンピューターミシンの1種で、本格的な刺繍に対応している点が特徴です。刺繍データを取り込むだけで、美しい刺繍デザインの作品を作れます。 ロックミシン ロックミシンは、生地の端がほつれないように縫う「かがり縫い」専用のミシンです。生地をカットするためのメスが内蔵されており、カットした生地の端をかがり縫いで縫っていきます。 メスを収納した状態であれば、生地の縫い合わせも可能です。ロックミシンの縫い目は適度な伸縮性があり、ニットの縫い合わせに適しています。 ロックミシンはかがり縫い専用なので、直線縫い・カーブ縫いなどはできません。直線縫いなどをしたい場合は、他の種類のミシンも別に用意しましょう。 職業用ミシン 職業用ミシンは、「直線縫い」専用のミシンです。家庭用ミシンよりも高いパワー・スピードがあり、縫い上がりのきれいな直線縫いができます。 職業用ミシンは本体がオール金属製で作られている点が特徴です。プラスチックと一部が金属製の家庭用ミシンよりも耐久性が高く、長く使い続けられます。 家庭用ミシンで直線縫いをしていて、縫い上がりのクオリティを高めたい場合、パワー不足を感じた場合に職業用ミシンはおすすめです。 工業用ミシン 工業用ミシンは、基本的に縫製工場などで使用されているミシンです。職業用ミシンを大きく上回るパワー・スピードがあり、長時間使い続けられる耐久性もあります。 工業用ミシンは、使用する工程ごとに特化した性能をもつ点が特徴です。直線縫い用・かがり縫い用・ボタンホール用などの工業用ミシンが存在し、各作業を素早く、かつ高いクオリティで仕上げます。 ただし、工業用ミシンは一般向けに販売されていないため、ミシン選びでは選択肢から除外してもよいでしょう。 初心者必見!ミシンの選び方とポイント 初心者の方がミシンを選ぶときは、機能・耐久性や本体のサイズ、メーカーなどをチェックしましょう。ポイントを比較検討して、自分が使いやすく、かつ作りたい作品に合ったものを選ぶとミシン選びで失敗しにくくなります。 ここでは、ミシンの選び方を6つのポイントに分けて説明します。 自身のスキルに応じた機能を選ぶ 市販されているミシンには、さまざまな機能をもった製品があります。自身のスキルに応じた機能を選ぶと、作業がしやすくなります。 初心者の方におすすめの機能を紹介します。 下糸巻き機能 ボビンに下糸を簡単に巻ける 下糸引き上げ機能 下糸の引き上げが簡単にできる 自動糸通し機能 指定の操作で針穴への糸通しができる 自動糸切り機能 縫い終わり時に指定の操作で上糸・下糸をカットしてくれる 自動糸調子機能 上糸・下糸のバランスを自動で調節してくれる 上級者の方は下記の機能付きのミシンがおすすめです。 フットコントローラー 踏むタイプのスイッチで、踏み加減でスタート・ストップや縫いスピードを調節できる LEDライト 取り付けられたライトで針台周辺を明るく照らす […]

2023.02.27
ロックミシンとは?家庭用ミシンとの違いや種類・選び方を解説

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ロックミシンとは?家庭用ミシンとの違いや種類・選び方を解説

ロックミシンは生地の端が綺麗に縫え、伸縮性のあるニットなどの生地の縫い合わせに特化しているミシンです。ロックミシンにはオーバーロックミシンとカバーステッチミシン、複合機の3種類があり、できることと価格の相場がそれぞれ異なります。ロックミシンを購入する際は、自分の作りたい作品にはどのような機能が必要か調べることが大事です。 当記事では、ロックミシンの特徴と種類、選び方について解説します。ロックミシンの購入を検討している方は、ロックミシン選びにぜひお役立てください。 ロックミシンとは?家庭用ミシンと違いを解説 ロックミシンとは、生地の裁ち目をかがり縫いするためのミシンです。Tシャツやニットなど伸縮性のある生地も裁ち目をかがり縫いで、ほつれないように美しく仕上げられます。 商品として販売されている衣料品のように本格的な仕上がりを求める場合は、ロックミシンを利用するのがおすすめです。ミシンとロックミシンではできることが異なるので、ソーイングの幅を広げたい方は両方を揃えるのがよいでしょう。 かがり縫いとは? かがり縫いとは、裁断した生地の端がほつれないように始末する縫い方のことです。かがり縫いは複数種類あり、ロックミシンを使用する方法のほかに手縫いで行える縫い方もあります。 主なかがり縫いの種類と特徴は、下記の通りです。 かがり縫いの種類 特徴 裁ち目かがり 縫い代を切り落としながら、かがり縫いする方法。ロックミシンで行う。 ジグザグ縫い 縫い代の端をジグザグ状に縫う方法。ミシンで行う。 端ミシン ほつれにくい生地の端を5mm程度折り、表面からキワの部分を直線に縫う方法。ミシンで行う。 捨てミシン ほつれやすい生地(目が粗いウールなど)の縫い代の端を、直線に縫う方法。ミシンで行う。 巻きかがり 2枚の生地を合わせ、糸を巻き付けるように端を縫う方法。手縫いで行う。 ブランケットステッチ ブランケットの端を処理するときの縫い方。糸が生地の端を縁取るように縫う方法。手縫いで行う。 それぞれ仕上がりが異なり、用途に合わせて縫い方を使い分けます。ほかの縫い方と異なり、ロックミシンのかがり縫いは、生地の端をメスと呼ばれる部品で切り落としながら縫うので美しく仕上がります。 ロックミシンでできること ロックミシンとミシンの違いは、構造上、対応できる縫い目の種類が異なることです。ロックミシンでできることは裁ち目かがりや、ニットの縫い合わせ、巻きロックがあげられます。 ロックミシンの特性を利用すれば、帆布のバッグが作れます。帆布は丈夫な一方で、ほつれやすい生地です。ロックミシンであれば裁ち目かがりで帆布のマチや端を美しく仕上げられる上、本縫いも同時に行えます。 伸縮性のある生地でスパッツやTシャツ、ニットなどの衣料品を作ったり、サイズが合わない既製品をリメイクしたりもできます。スカーフなど薄手の生地も処理しやすいので、ロックミシンはハンカチの作成やフリルの飾り縫いにもおすすめです。 ロックミシンでできないこと ロックミシンはかがり縫いに特化しているため、ミシンとは活用できるシーンが異なります。以下は、ロックミシンでできないことです。 伸縮性がない生地の縫い合わせ 直線縫い ステッチ 伸縮性がない生地を縫い合わせたり、直線縫いをしたりする場合は、ミシンを使用するか手縫いします。ロックミシンは生地の端を切り落としながらかがり縫いするため、生地の中央にステッチを入れられません。 ロックミシンのできること・できないことを理解した上で、作業内容に応じて使い分けましょう。 ロックミシンの種類 ロックミシンはオーバーロックミシン、カバーステッチミシン、複合機の3種類に分けられます。ロックミシンを購入するときは、種類の選び間違いに注意してください。 各ロックミシンの特徴は、下記の通りです。 オーバーロックミシン カバーステッチミシン 複合機 対応できる縫い方 ロック始末(かがり縫い・巻きロックなど) カバーステッチ 通常のロック始末もカバーステッチもできる メリット 既製品のようなロック始末ができる 既製品のような仕上がりにできる 1台で2役こなせる デメリット 生地の中央を縫えない 通常のかがり縫いができない 価格が高い 一般的にロックミシンと言うと、オーバーロックミシンのことを指しています。作りたい作品にかがり縫いが必要な方や、伸縮性のある生地で衣料品などを作りたい方は、まずオーバーロックミシンの購入を検討しましょう。 カバーステッチミシンは、オーバーロックミシンにはできない「生地の中央を縫える」ことが特徴です。オーバーロックミシンでは対応できない機能を補ってくれます。既製品のような仕上がりを求める場合は、オーバーロックミシンとの2台持ちが欠かせません。 複合機は、オーバーロックミシンとカバーステッチミシンの機能を有するロックミシンです。2種類のロックミシンを購入する必要がないので、置き場に困らないメリットがあります。ただ高額モデルが多い点に注意しましょう。 […]

2022.11.28
ミシンのボビンのサイズと種類は?選び方や巻き方も解説!

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ミシンのボビンのサイズと種類は?選び方や巻き方も解説!

ミシンを使う場合、上糸と下糸が必要です。上糸と下糸は基本的に同じ糸を使用し、下糸はボビンに巻いてから使う必要があります。ボビンにはさまざまなサイズや種類があり、ミシンに対応していないボビンを使用するとミシンの故障の原因となるため注意が必要です。ボビンを購入する際は、使用しているミシンの型と対応しているボビンの種類を確認してから購入しましょう。 当記事では、ボビンのサイズや種類、選び方、下糸の巻き方も解説します。どのボビンを購入したらよいか分からない方は、ぜひボビン購入にお役立てください。 ボビンとは?サイズが合わないボビンを使ったらどうなる? ボビンとは、「糸巻き」という意味の言葉がつけられた下糸を巻くための道具です。ボビンを縦にして見るとH型をしており、円盤と円盤に挟まれた窪みに糸を巻いて使います。ミシンの糸案内に沿ってボビンと糸をセットすれば、均等に下糸を巻いてくれるので簡単に下糸の準備ができます。糸が巻かれたボビンは、ミシンの釜と呼ばれる部分にセットして使用します。 ボビンにはいくつかのサイズや種類があり、ミシンに合っていないボビンを使うと縫い目が飛んだり、きれいに縫えなかったり、ミシンの不具合や破損の原因にもなったりします。ボビン購入する際は、ミシンに対応したものを購入することが大切です。 ミシンの動きがおかしいと感じた場合は、メーカーに修理を出しましょう。自己判断でミシンを修理するとさらに状態が悪くなることもあるため、まずはサポートセンターに問い合わせるのがおすすめです。 ボビンのサイズの種類 家庭用のミシンで使用されるボビンのサイズは、ボビンの高さによって分けられています。高さ別にH-1型(11.5mm)・H-2型(9.2mm)・H-3型(10.8mm)の3種類に分類され、ボビンをはめ込む釜の種類などでさらに細かく分かれます。 ミシンの型に対応しているボビンは下表の通りです。 <ボビンケース有り> 1 2 型名 H-1型 H-2型 釜の種類 垂直釜 半回転 全回転 ボビンの高さ 11.5mm 9.2mm 材質 金属/プラスチック <ボビンケース無し> 3 4 5 型名 H-1型 H-2型 H-3型 釜の種類 水平釜 ボビンの高さ 11.5mm 9.2mm 10.8mm 材質 プラスチック 現在の家庭用ミシンは、ほとんどがボビンケースのない水平釜なので、3〜5に記したボビンを使うことが多いです。なお、昔から使用している古いミシンであれば、垂直釜のミシンである場合もあります。購入する前にお持ちのミシンにはどの型のボビンが合うのか、対応機種を必ず確認しましょう。 下記では、主な国内メーカーのミシンに対応しているボビンの型名を一覧にしたので参考にしてください。 H-1型 ジューキ ジャノメ トヨタ シンガー(モナミタイプを除く) H-2型 ブラザー H-3型 シンガー(モナミタイプ) ボビンケースの種類 ミシンには「釜」と呼ばれるボビンをはめ込む部分があります。釜の形は垂直釜と水平釜の2種類あり、近年主流となっているのが「水平釜」のミシンです。水平釜はボビンケースがなく、ボビンをそのまま釜に入れて使用します。垂直釜のミシンにはボビンケースがあり、ボビンをはめ込んでから使用します。 また垂直釜には全回転のものと半回転のものがあり、半回転のボビンケースには角のような突起が付いているのに対し、全回転のボビンケースには突起がありません。半回転用で使用するボビンは高さが11.5mmのもの、全回転用で使用するボビンは9.2mmのものです。 垂直型のボビンの材質は金属製のものとプラスチック製のものがあります。プラスチック製のボビンに対応しているミシンに金属製のボビンを使用すると、釜の中が傷付く原因となるため、材質にも注意してボビンを購入しましょう。 […]

2022.11.28
ダイソーで指ぬきは手に入る?100均で揃えられる裁縫道具も紹介!

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ダイソーで指ぬきは手に入る?100均で揃えられる裁縫道具も紹介!

指ぬきは、裁縫を効率よく進める上で大変重宝する裁縫道具です。指ぬきを初めて購入する方の場合、「わざわざ購入したのに、一度しか使わなかった」といった事態にならないか、心配になる方もいるでしょう。初めて指ぬきを購入する場合は、ダイソーなどの100円ショップで手軽に手に入れることがおすすめです。 この記事では、指ぬきの概要や魅力から、指ぬきの選び方や使い方、100円ショップで購入できる指ぬきの特徴まで詳しく紹介します。指ぬき初心者の方は、ぜひ参考にしてください。 100均で指ぬきは買える? 指ぬきは、100均でも購入することができます。ダイソーで販売されている指ぬきは、牛革と合成ゴムからできており、耐久性の強さも期待できます。長針用と短針用に分けて販売されており、どちらもサイズフリーのため、指に合わせてサイズ調整できる点が大きな特徴です。カラーはブルー、ブラウン、ホワイトの3種類から選べます。ダイソーの指ぬきは売れ筋商品のため、店頭に在庫がない場合もあり、注意が必要です。 参考:【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア「指ぬき(短針用、牛革製)」 参考:【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア「指ぬき(長針用、牛革製)」 一方、セリアには指ぬき単体の販売はなく、またキャンドゥでは1種類のみ販売されています。キャンドゥで販売されている指ぬきは、合皮製が2つと、鉄製が1つの計3つがセットになった商品です。3つとも指輪型で、すべてフリーサイズになっています。用途によって使い分けできるセットのため、指ぬきを試してみたいという方にはおすすめの商品です。 参考:【公式】Can★Doネットショップ「指抜き 3P」 指ぬきとは? 指ぬきとは、裁縫で針を使用して手縫いをする際に、針から指先を守ったり、効率よく縫い進めたりするために使用する、裁縫道具の一種です。指ぬきは、飛鳥から奈良時代にかけて中国から日本に伝来したもので、歴史が古い裁縫道具とされています。一般的な指ぬきは、表面に小さなくぼみがたくさん付いている点が特徴です。 指ぬきの使用は、手縫いの効率アップにつながります。生地に針を通す際、縫い針の針頭に指ぬきを当てることで、針が滑ることなく力を入れて押すことができ、厚手の布でもスムーズに縫うことができます。また指ぬきがあれば、指を針からかばう必要もなくなるため、余分な力を抜いて縫い進められる点もメリットの1つです。 指ぬきには、皮革や金属、陶器などの多種多様な素材が使われています。素材だけでなく形のバリエーションも豊富で、指輪のような形をしたものから、指先にはめるようなタイプまであるため、使用用途に合わせて素材や形を選ぶ必要があります。また、皮製や陶器製の指ぬきは、花柄などのおしゃれなデザインも多く、コレクション性がある点も指ぬきの魅力と言えるでしょう。 指ぬきの選び方・使い方 手縫いで縫い物をするという方には、指ぬきの使用がおすすめです。しかし、指ぬきの種類は多岐にわたるため、どのように選べばよいのか分からないという方も多いでしょう。 ここからは、「指ぬきを購入して使ってみたい」という方向けに、指ぬきの選び方と使用方法を紹介します。使いやすそうなものや使用用途に合うものを選ぶための、参考にしてください。 形で選ぶ 指ぬきの形は、大きく分けて3つの種類があります。 指輪型 主に短針用に使用される指ぬきで、指の第一関節と第二関節の間にはめて使用します。種類が豊富で使い方も簡単なため、手芸初心者におすすめの指ぬきです。 皿付型 主に長針用の指ぬきとして使用されます。指輪にお皿のようなパーツが付いた形をしており、指の付け根にはめて使用します。指の奥にはめるため、指を動かす際にも邪魔になりにくく、手の平でしっかり針を押し込めることから、厚手の生地でも縫いやすくなるでしょう。 釣鐘型 指先にキャップのようにかぶせて使用する指ぬきで、「シンブルタイプ」とも呼ばれます。指にかぶせるだけなので、作業中に抜け落ちるなど、使いにくい場合もありますが、キルティングなどの1針ずつすくうように縫う作業には最適なタイプです。 素材で選ぶ 指ぬき本体の素材にも、さまざまなバリエーションがあります。ここでは、代表的な素材を3つ紹介します。 レザー レザー製の指ぬきは、指によくフィットする点が特徴です。使い勝手がよいため、初心者におすすめの素材です。 金属 金属製の指ぬきは、耐久性が高いというメリットがあります。指ぬき自体がかなり硬いため、厚手の布を縫う際でも、針が指ぬきを突き抜ける心配はないでしょう。一方で金属は、指になじむ素材でないため、慣れるまでに多少の時間がかかるという一面もあります。 ゴム ゴム製の指ぬきは、滑り止め目的で使用されます。薄い素材なので針を押し込むには不向きですが、指へのフィット感やグリップ力が優れているため、針が中々抜けないときでも、しっかりと針を掴んで引き抜くことが可能です。 サイズで選ぶ 指ぬきは、自分の指のサイズに合ったものを選ぶと、スムーズに縫い進めることができます。特に金属製の指ぬきは、伸縮性がなく、販売しているサイズが決まっているため、事前に指と指ぬきのサイズが合うか確認してから購入しましょう。 また、指輪型の指ぬきは指を曲げた状態で使用するため、指を曲げたときにフィットするサイズを選ぶことがおすすめです。 指ぬきの使い方 指ぬきは、形によって使い方に違いがあります。ここでは、指輪型・皿付型・釣鐘型の使い方を紹介します。 ・指輪型 中指の第一関節と第二関節の間に付けて使用します。親指と人差し指で縫い針を持ち、針頭を指ぬきに押し当てた状態で縫っていきます。縫う際には、指を動かすのではなく、生地を動かすように縫うのがポイントです。 ・皿付型 皿付タイプの指ぬきの場合は、中指の付け根まで指ぬきを差し込み、皿部分が手のひら側にくるようにはめます。指輪型と同様に、親指と人差し指で縫い針を持ち、針頭を指ぬきに押し当てて使用します。 ・釣鐘型 中指、または人差し指の指先にはめて、針頭部分を押すように使用します。また、厚手の布を細かく縫う際に、「布の裏側まで針がしっかり通っているか」を確認するために用いることもあります。利き手にはめた指ぬきで針頭を押し、もう片方の手にはめた指ぬきで針先を受け止めることで、指に針が刺さることなく確認することができるでしょう。 指ぬき以外にも!ダイソーで買える裁縫道具一覧 ダイソーでは、指ぬき以外にも、さまざまな裁縫道具の購入が可能です。ここでは、ダイソーの手芸コーナーで購入できる裁縫道具を8つ紹介します。 ●針 ダイソーの縫い針には、刺繍針・絹針・もめん針などが30本入ったセットや、長さの異なる手縫い針8本と糸通しがセットになったものなど、多種多様な商品があります。またマチ針は、計40本入りのセットが販売されています。 ●縫い糸・カラー糸 ダイソーで購入できる糸には、綿100%で糸の太さのバリエーションが豊富な縫い糸と、ポリエステル100%のカラー糸があります。縫い糸の中には、ボタン付け専用の糸などもあり、通常の縫い糸より強力に作られています。またカラー糸は、ミシン糸としても使用でき、ベーシックカラーからパステルカラーまで、お好みの色を選べる点が魅力です。 ●布用ハサミ ダイソーでは、布を裁断する用のハサミも購入可能です。サイズは、17cmと21cmの2種類から選べます。布が裁断しやすいよう、グリップにこだわって作られた商品です。 ●ピンクッション ピンクッションは、縫い針やマチ針をクッションに刺して保管する目的で使用されます。ダイソーで購入できるピンクッションは、木製の土台がおしゃれな商品から、マグネット付きの磁力で針をキャッチできる商品まで、さまざまな種類があります。 ●チャコペン チャコペンは、生地にしるしを付ける際に使用される手芸用品です。ダイソーで販売されているチャコペンには、鉛筆タイプや水で消せるマーカータイプ、約2〜10日で自然に消えるペンタイプなどがあり、用途に合わせた商品を選ぶことができます。 ●糸通し […]

2022.11.28
ダイソーで買えるチャコペンの種類を紹介!チャコペンの選び方も

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ダイソーで買えるチャコペンの種類を紹介!チャコペンの選び方も

新しい趣味として、手芸などのハンドメイドを始めようとしている方の中には、手芸道具を安く手軽に買いそろえたいと考えている人も多いでしょう。100円ショップのダイソーには、手芸作品を作るときに必ず使うと言っても過言でない道具、「チャコペン」も取り扱っています。 当記事では、ダイソーで購入できるチャコペン・消しペンの特徴や、チャコペンの概要・選び方、1,000円以下のおすすめチャコペンなどを紹介します。ぜひ参考にしてください。 ダイソーで買えるチャコペンを紹介! ダイソーでは、大きく分けて以下4種類のチャコペンを取り扱っています。 ●手芸用 水で消せるチャコペン 水性マーカー 水で消せるため、完成後の作品への色残りが気にならない、マーカータイプのチャコペンです。 淡色布に使えるピンクとブルーの2色が販売されており、太めのペン先で発色がよく、生地に描いた線が見やすい点が特徴です。 一方で、描いた線を消すには生地を水で濡らす必要があるため、濡らすことに抵抗がある生地や作品には向いていません。 ●自然に消えるしるし付けペン 時間がたつと自然に消える、しるし付け用のチャコペンです。 淡色布に使えるピンクと紫のカラー展開があり、2〜10日程度で自然に消えるため、洗って落とす必要がありません。ペン先が細く、シャープな線を描くことができます。 一方、描いた線は徐々に薄くなるため、時間をかけて制作する作品には不向きでしょう。修正したりすぐに消したりしたい場合は、別売りの専用消しペンを使って消すことも可能です。 ●水で消えるしるし付けペン 水できれいに消える、しるし付けに便利なチャコペンです。 濃色布用の白色ペンと、淡色布用の水色ペンの2種類あるため、生地の色に合わせて選べます。濃色布用の白色ペンは、布に描くと最初は透明ですが、5秒程度で白色の線が現れます。 しっかりと発色して見やすい線が描けることに加え、水で簡単に消せるので、失敗を恐れることなく気軽に使用できるでしょう。 ●チャコペンシル 鉛筆タイプのチャコペンシルです。ピンクとホワイトの2本セットで、生地の色に合わせて使い分けられます。 保護キャップにはハケが付いており、描いた線の修正に便利です。削り器でペン先を削ればいつでもシャープな線が描けるため、細かい図案を写すことに向いています。 参考:【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア「チャコペン」 なお、紹介した商品はネットショップで取り扱っている商品です。紹介した商品を店頭で購入したい方は、店舗によって取り扱っている商品や在庫の有無が異なるため、お近くの店舗に直接お問い合わせください。 チャコペンと一緒に買いたい「消しペン」とは? ダイソーの「自然に消えるしるし付けペン」を購入する際は、「消しペン(自然に消えるしるし付けペン専用)」を一緒に買うことがおすすめです。 「消しペン」とは、「自然に消えるしるし付けペン」で描いた線を消す専用のペンです。間違えて描いてしまった線をピンポイントで消せるため、自然に消えるまで待つ必要がありません。合わせて購入することで、スムーズに作業を進められるようになるでしょう。 参考:【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア「消しペン(自然に消えるしるし付けペン専用)」 そもそもチャコペンとは? チャコペンとは、生地に目印を付けるために使うペンタイプの道具です。カットするラインやボタン付けの位置、刺繍図案の下書きなどを、生地に写し取るために使用します。 チャコペンの「チャコ」の由来は、英語の「chalk(チョーク)」だと言われており、目印が不要になったら消せる点が特徴です。 文房具の鉛筆やボールペン、カラーペンなどでも目印を付けることは可能ですが、布への使用はおすすめできません。しるしが消えにくいことに加え、筆圧で生地に跡やダメージが残ったり、インク染みができたりする可能性があるためです。 作品の仕上がりにも影響を与えるため、必ず生地にかかる負担が少ない専用のチャコペンを使用しましょう。 チャコペンの選び方 市場ではさまざまなチャコペンが販売されているため、購入するチャコペン選びで悩んでいる人も多いでしょう。 チャコペンは種類によって、特徴や生地との相性が異なります。基本的には、使用する生地の素材や用途によって、チャコペンを使い分けることが大切です。 ここからは、チャコペンの選び方について詳しく紹介します。 チャコペンの種類で選ぶ チャコペンには以下の種類があります。自分が使いやすい種類を選びましょう。 マーカータイプ 消せる水性インクを使用したマーカー形状で、一定の太さの見やすい線が描けます。生地との相性によっては、消えにくい場合がある点に注意しましょう。 鉛筆タイプ 先端を削って使用する、鉛筆型のチャコペンです。先端の太さを調節しやすく、細かい図案を写し取ることに向いています。 シャープペンシルタイプ シャープペンシルのように、一定の細さで描けることが特徴です。布目の粗い生地やフェルト生地の場合は、細い芯が引っかかりやすいため、あまり向いていません。 チョークタイプ パウダーを固めた昔ながらのチャコで、生地を選ばずに使えます。しかし、細い線は描きづらいといった特徴もあります。 パウダータイプ 先端のローラーに、粉末状のチャコを付けて線を引きます。生地に負担がかからず、フェルトや目の粗い生地にも使用可能です。 描いた線の消し方で選ぶ 線の消し方で、チャコペンを選ぶ方法もおすすめです。商品によって描いた線の消し方が異なるため、作品に合わせて選びましょう。 水で消えるタイプ 水で濡らすことで、描いた線がきれいに消えます。洗濯や水に弱い生地には、向いていないタイプです。 消しペンで消えるタイプ 専用の消しペンでなぞることで、描いた線を消すことができます。失敗した線をすぐに修正したい場合にも便利です。 自然に消えるタイプ […]

2022.11.28
帆布とは?特徴とお手入れ方法、ハンドメイド制作時の注意点も

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帆布とは?特徴とお手入れ方法、ハンドメイド制作時の注意点も

帆布は、ナチュラルなデザインと機能性の高さが魅力の生地で、トートバッグやエプロンなどに使用されます。厚手でハリのある帆布生地を使用すると、しっかりした丈夫な作品に仕上がるのも特徴です。 当記事では、帆布の特徴を詳しく解説します。家庭用ミシンで縫える生地の厚さには限界があるため、帆布を使用するときはあらかじめ確認しておきましょう。帆布のお手入れ方法やハンドメイド制作時の注意点も紹介するので、ハンドメイド初心者から上級者まで、ぜひ参考にしてください。 帆布とは? 帆布とは、麻や綿を厚手に平織りした生地を指します。「帆布」の字のとおり、船の「帆」として使われたのが始まりです。また、帆布は「麻で織った布」という意味の「canvas(キャンバス)」と呼ばれることもあります。 丈夫で通気性のよさが特徴の帆布は、トートバッグや靴、エプロンなどに使われることが多いです。他にも、絵画用のキャンパス生地や体育のマット、テントなど、さまざまなところで帆布が使用されています。 帆布の特徴 幅広いシーンで活躍する帆布には、多くの特徴があります。帆布の主なメリット・デメリットは下記のとおりです。 帆布のメリット 帆布のデメリット 厚手生地で耐久性が高い 通気性に優れているが、水は浸透しづらい 色合いや質感などの経年変化を楽しめる 生地の厚さによっては、家庭用ミシンで縫えないことがある 生地の密度が高く洗濯しにくい 帆布の魅力は、生地が厚手で丈夫なことです。ナイロンなどの化学繊維と比べて通気性に優れ、高密度で織られているため水は浸透しにくく、雨の日でも使いやすいです。また、帆布は使うたびに生地の柔らかさが増し、経年変化が楽しめます。自然な色合いの変化とともに、思い入れも深まるアイテムとなるでしょう。 一方、帆布の中には厚手の生地もあり、家庭用のミシンで縫えないこともあるので注意が必要です。あらかじめ、自宅のミシンで縫える生地の厚さであるか確認しておきましょう。 帆布の号数とオンス 生地の厚みを表す単位として、「号」や「oz(オンス)」が使用されます。日本製は「号」、海外製は「oz(オンス)」で表記されるのが一般的です。 帆布の生地の厚さは1号から11号まであり、1号が最も厚く、11号にかけて徐々に薄くなります。バッグやポーチなどのハンドメイド作品では、6号から11号までの生地を使用するとよいでしょう。 生地のハリがしっかりした6号の帆布であれば、ビジネス用のバッグやトートバッグなどに向いています。帆布を扱うのが初めての方は、11号帆布の生地で巾着袋やエコバッグに挑戦するのがおすすめです。 パラフィン加工とは? パラフィン加工とは、クレヨンや蝋燭などに使われる「パラフィン」という素材を、帆布の生地に染み込ませる加工のことです。 パラフィン加工を施す最大のメリットは、撥水性が高まることです。また、パラフィン加工をすることで、使うたびに柔らかくなったり、折り目に線が入ったりするため、独特の変化を楽しめます。パラフィン加工は洗うと取れてしまうため、帆布の日常的なお手入れ方法としては、ブラッシングがおすすめです。 帆布の洗い方とお手入れ方法の流れ 帆布を頻繁に洗うと、色落ちや型崩れにつながるため避けたほうが無難です。しっかり洗いたいときは、手洗いしましょう。 手洗いでも、色落ちや縮みが発生する場合があります。手洗いでのダメージを軽減するには、汚れのひどいところのみ歯ブラシや消しゴムを使用し、ほかの部分は手で優しく丁寧に洗うのがおすすめです。洗い終わったら、風通しのよい日陰で乾かします。 ここでは、帆布のお手入れ方法や、洗い方について解説します。 帆布の折り目に沿ってブラッシングする 帆布の日常的なお手入れには、衣類用のブラシでブラッシングしたり、乾いた布で優しく拭いたりするのがおすすめです。 縦糸と横糸が規則正しく織られた帆布は、糸の間にほこりが溜まりやすくなります。週に数回、織り目に沿って帆布の表面を軽くブラッシングするだけで、織り目の隙間に溜まった細かいホコリが落とせるため、きれいな状態を長く保てるでしょう。 汚れを消しゴムで消す 帆布の汚れは、消しゴムを使うとよいでしょう。バッグの場合、隅の汚れや表面の黒い汚れは、水に浸けただけではなかなか落とせない場合があります。お手入れしたいアイテムに黒ずみなどの汚れがあるときは、水に浸ける前に消しゴムで擦って落とすと汚れが落ちやすくなります。 消しゴムを使用するときは、優しく擦って落とすのがポイントです。強い力で擦りすぎると、色落ちや生地のダメージにつながります。本当に必要な範囲にのみ消しゴムを使いましょう。 押し洗いする 帆布の洗い方は、こすったり揉んだりしない「押し洗い」が基本です。 まず、バケツや洗面器に、水またはぬるま湯を貯めます。中性洗剤を溶かしたら、生地を手のひらで優しく押して汚れを浮かせます。汚れが取れたら、水やぬるま湯で洗剤がなくなるまでしっかりすすぎましょう。 どうしても手洗いする時間がないときは、おしゃれ着用の中性洗剤を使い、洗濯機の手洗いコースなどを利用する方法もあります。ただし、脱水は型崩れにつながるため避けてください。 洗い終わったら水を切り、風通しのよい日陰で乾かします。 防水スプレーを振る 防水スプレーを使用すると、雨水の浸透や汚れの付着を防ぐことができます。防水加工は、買ったときのきれいな状態をキープしたい方にもおすすめです。 防水スプレーを使用すると、生地に色ムラが出る可能性があるので注意が必要です。スプレーの噴射口を生地から少し離し、液を全体にかけます。スプレーは換気のできるところで行い、スプレーは陰干しでしっかり乾燥させましょう。 帆布でハンドメイド制作するときの注意点 帆布の生地を使ってハンドメイド作品を制作するときは、以下の4点に気をつけましょう。 ・糸と針は太いものを使用する 厚手の帆布を縫うとき、糸と針は太いものを使用しましょう。帆布は織り糸の密度が高く生地に硬さがあるため、針が折れたり糸が途中で切れたりする可能性があります。 針は16番、糸は30番より太いものを選ぶと安心です。数字が小さいほど針は細くなり、糸は太くなります。ミシンに取り付けられる針の太さは製品によって異なるため、説明書を確認してから制作しましょう。 ・帆布を扱う前に水通しをする バケツや洗面器に水を張り、帆布の生地を2時間ほど浸け置きするのが「水通し」です。買ったばかりの帆布の生地は、裁断しやすいよう糊で加工されていることがあります。水通しを行うと、帆布の表面の糊が落ち、生地が柔らかくなるのでミシンの針が通りやすくなります。 水通しした後は、洗濯機の脱水機能は使用せず、手で優しく水を切りましょう。大きなシワを伸ばしたら、直射日光の当たらないところで陰干しします。 ・8号までの帆布を使用する 家庭用ミシンを使用して帆布を縫う場合は、8~11号の厚さの生地を選ぶのがおすすめです。家庭用ミシンは、針が細かったりパワーが足りなかったりなどで、厚手の帆布を上手に縫えないことがあります。 生地を重ねて縫うと、8号の生地であっても縫いにくいと感じる可能性があります。初心者の方やミシンのパワーに自信がない方は、11号の帆布から試してみるとよいでしょう。 ・手縫いでは11号の帆布を使う 帆布の生地を手縫いする場合は、11号の厚さを選びましょう。帆布の中で最も薄い生地は11号です。帆布は生地が丈夫なため針が通りにくく、縫いにくい傾向にあります。丁寧に針を通して縫えば、バラつきのないきれいな縫い目に仕上がるでしょう。 持ち手やポケットなどを取り付ける場合は生地が重なるため、手縫いでは難しい場合もあります。手縫いをする場合は、コースターや小物、雑貨など、コンパクトサイズのハンドメイド作品を制作するとよいでしょう。 […]

2022.08.31
バッグにおすすめの生地は?種類や用途別に生地を紹介!

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バッグにおすすめの生地は?種類や用途別に生地を紹介!

バッグを手作りしたくても、生地がたくさんありどれを選べばよいか分からないという人もいるでしょう。バッグに適した生地は豊富にあり、普段使い用や旅行用、子ども用など、作りたいバッグのデザインや用途によって適切な生地が異なります。実用性の高いバッグを制作するためには、それぞれの生地の特徴を理解しておくことが大切です。 当記事では、ハンドメイドでバッグを作る場合におすすめの生地を、バッグの種類別に紹介します。生地選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。 バッグを作るときの生地選びのポイント ハンドメイドでバッグを制作する場合、バッグの種類や用途によって適切な生地があります。季節に合わせて生地を変えることで、より実用性の高いバッグを制作できるでしょう。 バッグの生地選びのポイントは「耐久性」です。バッグは物を持ち運ぶアイテムのため、ある程度重さに耐えられるよう厚みがあるしっかりとした生地がおすすめです。軽量のバッグにしたい場合は、薄手生地の中でも「密度」のある生地を選ぶとよいでしょう。 ここでは、バッグの種類ごとにおすすめの生地を解説します。 トートバッグにおすすめの生地 トートバッグとは、持ち手が2本で、ある程度重いものを入れても耐えられる頑丈なバッグのことです。ちょっとしたお出かけや旅行バッグなどにも使えるトートバッグは、収納力が抜群で普段使いにも便利なアイテムの1つです。 トートバッグを制作する場合は、重さに耐えられる程度の厚みがあり、丈夫な生地を使用するとよいでしょう。 以下では、トートバッグにおすすめの生地と、生地の特徴を解説します。 帆布(キャンバス) 帆布とは、高密度に織られた厚手の平織り生地のことです。頑丈で、通気性・吸湿性に優れています。 帆布生地は糸の本数や密度によって「1号〜11号」の種類に分かれます。数字が小さいほど、厚く硬い生地になることが特徴です。生地が厚すぎる場合、家庭用ミシンでは針が通らないことがあるため、トートバッグを作る上では「8号〜11号」が最適です。 デニム デニムはインディゴ染料で染めたタテ糸と、白い糸のヨコ糸を綾織りした厚手の生地のことです。ジーンズに多く使用されますが、鞄などにも使用されています。 トートバッグには、硬く厚みのある「右綾織りのデニム生地」がおすすめです。厚みが13オンス以上の生地は家庭用のミシンでは針が通らないため、ハンドメイド制作には向きません。10〜12オンスの生地を選ぶとよいでしょう。 オックス オックスとは、タテ・ヨコに糸を2本ずつ引き揃えて編んだ平織りの生地を指します。糸を束ねて織っているため、やや厚手でしっかりした生地です。 丈夫で、シワになりにくいため、ハンドメイド初心者にも扱いやすくなっています。また通気性に優れており、肌触りがよいことも魅力です。 エコバッグにおすすめの生地 エコバッグは、買い物袋として多く使用されています。レジ袋有料化による影響もあり、常にエコバッグを持ち歩くという人も多いでしょう。荷物にならないよう薄手でかさばらないものが実用的です。 手作りエコバッグには薄手で丈夫な「シーチング」「タイプライター」生地がおすすめです。丈夫で汚れにくい帆布や、ナイロン・ポリエステルはエコバッグに向いています。 食料品の買い物の際にエコバッグを使用する場合は、内側に断熱材を入れて縫ったり、保冷剤を入れられる内側ポケットを付けたりなど、手作りならではの工夫が可能です。 以下では、シーチング・タイプライター生地の特徴と、エコバッグの生地としておすすめの理由を解説します。 シーチング シーチング生地は薄手で軽いため、エコバッグにおすすめの生地です。ハンドメイドに多く使われるベーシックな平織りの生地で、ほとんどが綿100%となっています。比較的安価で手に入る点も魅力です。 シーチング生地は色柄が豊富にあり、自分好みのデザインを選べます。扱いやすい生地のため、ハンドメイド初心者にもおすすめです。 タイプライター タイプライターとは、長細い綿糸を使用した高密度で織られた平織りの生地を指します。生地にハリがあるのが特徴で、高い耐久性があります。重い荷物を入れるエコバッグに最適です。 デザインが豊富なため、実用性も見た目も満足度の高いエコバッグが作れるでしょう。 レッスンバッグにおすすめの生地 レッスンバッグとは、子どもの通園・通学時や習い事の荷物を入れるときに多く使用されるサブバッグのことを指します。 一口にレッスンバッグといっても、使用される素材や機能性は異なります。ハンドメイドする場合は、用途に合わせて生地を選びましょう。 レッスンバッグの素材には、キルティングやナイロン・ポリエステルなど、丈夫な生地が多く使用されています。軽量であるダンガリー生地もおすすめです。 下記では、キルティングやナイロン・ポリエステル生地の特徴・メリット・デメリットについて解説します。生地選びの参考にしてください。 キルティング キルティングは、2枚の布に中綿のキルト芯を挟み、ミシンで縫い止めた生地のことです。生地を2枚使用しているため、丈夫で長持ちします。中綿を挟むことで生地にクッション性が出るため、子どもがバッグをぶつけても、中の荷物を衝撃から守れます。 一方で、水を吸収しやすい綿が使用されているため、水に濡れると乾くのに時間がかかる点がデメリットです。 ナイロン・ポリエステル ナイロン・ポリエステルは、丈夫で摩擦にも強い生地です。軽量かつ耐久性に優れているため「スポーツウェア・傘・レインコート」などに多く使用されます。速乾性もあり、雨に濡れてもすぐに乾きます。 ただし、汚れが付きやすい性質があるため、長持ちさせるには使用後に汚れを拭き取るなど、日々のお手入れが大切です。 サコッシュ・ポシェットにおすすめの生地 薄く平たい形が特徴の「サコッシュ・ポシェット」は、ちょっとしたお出かけに重宝するショルダーストラップ付きの肩掛けのミニバッグです。 サコッシュ・ポシェット作りには、「チノクロス」「リネン」がおすすめです。ハギレ布で簡単に作れるため、初めてハンドメイド制作をする場合は、薄手で扱いやすいナイロン生地やポリエステル生地を使うのもよいでしょう。また、頑丈で日常的に使いやすい帆布生地も人気です。 ここでは、「チノクロス」と「リネン」の特徴について解説します。 チノクロス チノクロスとは、太い単糸で織った綾織りした厚手生地のことです。綿100%のものが多い上に、光沢感があることから上品で高級感があります。 チノクロスはパンツの素材に使用される丈夫な生地です。シンプルなデザインに映える素材のため、サコッシュ・ポシェット制作にも最適な生地と言えます。 リネン リネンとは亜麻科植物である「フラックス」の茎から取れる天然繊維のことを指します。リネン生地は吸湿性に優れており、汗や雨などの水に強いことが特徴です。 乾きが早いため、カビや雑菌が繁殖しにくく、生地の嫌なニオイを抑制する効果もあります。また、汚れを落としやすいため、普段使い用のバッグでも長期的に綺麗な状態を保てるでしょう。 まとめ バッグを作るときは、耐久性が高い生地を選びましょう。薄い生地の場合、荷物の重量に耐えきれず破れる危険があります。初めてバッグを作る場合は、ナイロンやポリエステル、シーチングなどの生地を選ぶとよいでしょう。 一からバッグを作ることに不安がある人は、制作キットの利用がおすすめです。ホビー材料の専門店「ユザワヤ」では、初心者でも簡単にバッグを作れるキットが販売されています。豊富な種類があるため、ぜひ活用してみてください。 出典:ユザワヤ公式ネットショップ「バッグ」

2022.08.31
エプロンのおすすめ生地は?シーン別で決める生地も紹介!

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エプロンのおすすめ生地は?シーン別で決める生地も紹介!

エプロンは作りがシンプルなため、ハンドメイド制作におすすめのアイテムです。ハンドメイド初心者の場合、エプロンにはどのような生地が向いているのか分からないという人も多いのではないでしょうか。 エプロンはさまざまなシーンで活躍する便利なアイテムです。しかし、素材によっては汚れが落ちにくいなど、生地と用途には相性があるため生地選びは重要な項目といえます。 当記事では、エプロンにおすすめの生地を7つ紹介します。エプロンを使うシーン別でおすすめの生地も紹介するので、ぜひ生地選びの参考にしてください。 1.エプロンにおすすめの生地7つ エプロンに使われている生地の種類は多く、素材ごとに異なる特徴があります。軽くて汚れを落としやすい生地は料理や軽い作業に、厚手の生地や燃えにくい生地はDIYなどの作業に向いているでしょう。 ここでは、エプロンにおすすめの生地7つの特徴を紹介します。 1-1.リネン生地 リネンは、麻の一種である「フラックス」の茎に由来する繊維で織られた生地を指します。リネン生地の特徴は、汚れに強く、吸水性、速乾性、抗菌性に優れていることです。 麻の繊維には天然の抗菌成分「ペクチン」が含まれており、ペクチンは麻の表面をコーティングしています。汚れが繊維の奥まで入りにくく汚れが比較的簡単に落ちるため、清潔感を保ちやすいです。 一方で、縮みやすくシワができやすいといった性質もあります。熱湯で洗ったり、きつく絞ったりすると型崩れを起こすこともあるため、お手入れの際は注意が必要です。 1-2.綿麻 綿麻(めんあさ)とは、綿と麻を織り合わせた繊維素材のことです。綿麻生地は、吸水性や吸湿性、通気性に優れており、汗ばむ時期にも快適に着用できるでしょう。 綿麻は、混紡素材のためシワになりにくい点も魅力です。麻に比べて扱いやすく、洗濯機で気軽に洗えます。 ただし、綿麻は縮みやすい性質があり、縮みを防ぐには洗う前に水に浸けておく「水通し」などの工夫が必要です。 1-3.オックス オックスは、タテ・ヨコに2本以上の糸を揃えて織った平織り生地です。エプロンのほかに、バッグや小物などのアイテムにも使われる万能な生地です。 オックス生地は肌触りがよく、吸水性や通気性に優れていることが特徴として挙げられます。季節を問わず、通年着用できることも魅力です。 一方で、生地に厚みがあるため、縫い代が重なると縫いにくいといったデメリットがあります。ミシンの扱いに慣れていない人には、オックス生地は難易度が高い可能性があります。 出典:ユザワヤ公式ネットショップ「オックス」 1-4.ツイル ツイルとは、綾織りの一種である「四つ綾」という技法を使用した織物で、タテ糸3本に対してヨコ糸を1本交差させる織り方が特徴です。交差して織るため、伸縮性に優れており、シワになりにくい点が大きなメリットです。 生地は柔らかくなめらかですが、糸密度を上げて織るため丈夫な生地でもあります。質感はつるつるしており、独特の光沢感があります。 ツイルは糸の交差面が少ない織り方のため、摩擦に弱いことがデメリットです。糸密度が高い平織りと比較すると、強度はやや劣るでしょう。 1-5.帆布 帆布(はんぷ)は、厚手で丈夫な平織りの生地です。船の帆に使用されていた経緯があることから、帆布と呼ばれています。素材は麻・コットン・ナイロン・ポリエステルなどの合成繊維が使用されています。 帆布は水が浸透しづらく、通気性に優れているため、トートバッグや靴の素材として使用されることが多いです。 帆布素材を使用したアイテムはカジュアルな印象が強く、フォーマルな場面には向かない場合があります。また、帆布は糸密度が高く生地がしっかりしているぶん重みがあるため、長時間着用する洋服にはあまり向いていません。 1-6.ナイロン・ポリエステル ナイロン・ポリエステルは、主に石油を原料とした化学繊維を指します。加工がしやすく比較的安価なものが多いことが特徴です。耐久性や伸縮性に優れており、さまざまなアイテムに使用されます。 一方で、ナイロンやポリエステルは熱に弱く、火を使う場面には適しません。生地が溶ける恐れもあるため、火を使う作業では注意が必要です。また、吸湿性があまり高くなく、汗を吸収しにくい性質があることから、夏の暑い時期などには向かない素材といえます。 1-7.コットン コットンとは、多年草「ワタ」の種子からとれる天然繊維です。コットン繊維には空洞があり、通気性、吸水性、耐熱性に優れている点が特徴です。軽くて適度な保温性があるため、寝具などに使われています。また、コットンは肌に優しいため、赤ちゃんの肌着としても使用されます。 一方で、コットン生地には縮みやすく乾きにくいというデメリットがあります。洗濯後の乾かす段階で編み目が詰まるためです。編み目が詰まると水分の蒸発に時間がかかり、厚手の生地は特に乾きにくい傾向があります。 2.シーン別で決めるエプロン生地 エプロンは料理や洗い物、DIYなど、さまざまな汚れから服を守ってくれる便利なアイテムですが、利用する場面によって最適な生地が異なります。エプロンを制作する際は、用途に合わせて生地を選びましょう。 たとえば、ポリエステル繊維の原料は石油のため、火に弱く燃えやすい性質があります。調理や火を使用する作業には向いていません。 ここでは、使用シーンに合ったおすすめのエプロン生地を解説します。 2-1.家事や台所仕事用 家事や台所仕事などに使うキッチン用のエプロンを作るときは「リネン」「コットン」など、自然素材を使用した生地がおすすめです。耐熱性があり、火を使う場合に向いています。 調理による油汚れなどが気になる場合は、リネンを使用したエプロンであれば汚れを弾いてくれるため安心です。また、リネンには速乾性があり、洗濯後の乾きが早いため、連日使用ができます。 コットンは耐久性が高く肌触りもよいため、子ども用の調理エプロンや、敏感肌の人用のエプロンとしてもおすすめです。 2-2.子どもの食事や洗い物用 子どもの食事や洗い物用のエプロンを作る場合は「ナイロン」「ポリエステル」の生地がおすすめです。いずれも撥水効果があり、汚れやすい場面で着用すると洋服を守ってくれます。 また、割烹着(かっぽうぎ)のようなスモックタイプのエプロンを作りたい場合は、季節によって生地を変えるとよいでしょう。 春夏はダブルガーゼ、コットン、リネンなどの薄手生地がおすすめです。吸湿性・吸水性に優れており、暑い汗ばむ時期に適しています。秋冬は、暖かく保温性のある厚手のオックスがおすすめです。ただし、厚手のものは生地が重いため、子ども用エプロンには中厚オックスを選ぶとよいでしょう。 2-3.DIY・製作用 DIY・製作用には「帆布」「綿100%」の生地が適しています。耐久性・耐熱性が高く、ガスバーナーや焼きごてなど、高温度の工具を使用する場合にも安心です。 ただし、ハンドメイド制作では安全性が担保できない場合もあります。より安全性を高めたい場合は、難熱素材などの燃えにくい作業着を購入するなどの対策が必要です。 DIYや製作は、木くずや土などの汚れがつきやすいため、自宅で簡単に洗濯できる素材を選ぶとよいでしょう。 2-4.お料理教室やホームパーティー用 お料理教室やホームパーティーに適した生地としては、ナチュラルな風合いの「リネン」が挙げられます。無地からプリント柄まで、豊富なデザインやカラーバリエーションがあるため、人と被ることがないおしゃれなオリジナルエプロンを作れます。 リネンは肌触りがよく、使い込むほど肌なじみがよくなることが特徴です。洗濯を重ねるごとに、風合いの変化を楽しめるでしょう。 まとめ エプロンには、リネンやコットン、綿麻や帆布など汚れに強く、吸水性や耐久性に優れた生地の使用がおすすめです。 エプロンを制作する際は、使用するシーンに合わせて生地を選ぶことが大切です。普段使いには肌触りのよい生地、子ども用には汚れに強く丈夫な生地、寒い季節は保湿性の高い生地などが適しています。 […]

2022.08.31
シャツやパンツに使用される「タイプライター生地」の特徴

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シャツやパンツに使用される「タイプライター生地」の特徴

「タイプライター」というユニークな名前の生地をご存知でしょうか。ファッションに興味のある方なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。タイプライターは主に衣類の生地として使用され、ハリ感があり、高密度で織られているという特徴があります。 当記事では、タイプライター生地が使用されているアイテムや、生地の特徴について紹介します。また、他の生地との違いや洗濯時の注意点についても紹介するため、ぜひハンドメイドの生地選びの参考にしてください。 タイプライター生地とは? タイプライター生地とは、細い綿糸を高密度で織った平織り生地です。1インチ四方の生地に織り込まれている糸の本数が多く、一般的な生地で使用する糸より繊細な70〜120番手の高級細番手の糸が使われています。細い糸を使用しているため薄手でありながら、平織りで織られた高密度織物のため、丈夫で強いハリ感のある、独特な質感が特徴です。 ここでは、タイプライター生地という名前の由来と、タイプライターがどのようなアイテムに使用されているか具体的に紹介します。 タイプライター生地の名前の由来 「タイプライター生地」という名前の由来には所説ありますが、キーを叩いて印字する機械であるタイプライターから由来しているという有力な説が2つあります。 タイプライターで使用する、印字用リボンの素材として用いられていたという説 タイプライターで文字が打ち込めるほど、高密度に織られた生地であるという説 密度の低い生地だとタイプライターで文字を打つことは難しいでしょう。現在ではタイプライターを使う機会がないため、あくまでイメージにはなりますが、上記の説よりタイプライター生地がいかに薄く頑丈な織物かということが分かります。 タイプライター生地はどんなアイテムに使用されている? タイプライター生地は、衣服からファッション小物まで、さまざまなアイテムに使用される生地です。タイプライター生地が使用されているものとしては、以下のようなアイテムが挙げられます。 薄手のシャツ、ブラウス 春夏用のアウター ハリ感のあるスカートなどのボトムス、ワンピース 帽子、カバン、小物類 ハリ感や光沢感、独特なシワ感を生かしたシャツやボトムスなどは、きれいめカジュアルコーデにもぴったりです。また、高密度で頑丈な生地のため、キャップなどの生地に使用されたり、子ども用の通園・通学用カバンを手作りする時に使用されたりすることも多いです。 タイプライター生地の主な特徴 主に衣類の生地として親しまれているタイプライター生地には、どのような魅力があるのでしょうか。タイプライター生地の特徴は、以下の通りです。 タイプライターの主な特徴 ハリ感や独特の光沢感がある ナチュラルなシワ感を楽しめる 薄くて軽いため、清涼感がある 肌ざわりが良い 高密度に織られたタイプライター生地は、生地自体に強いハリがあります。また、細い綿糸を織りあげていることで上品な光沢感があり、アイロンをかけてシワ取りをすることで、ビジネスシーン用の衣類としても使用できるでしょう。一方で、アイロンをかけずに立体的なシワ感を生かすことで、ラフでナチュラルな印象を与えることもできます。 タイプライター生地は、ハンドメイド初心者の方でも扱いやすい生地です。薄手でハリ感があるため縫いやすく、生地の密度が高く透け感もほぼないことから、裏地まで縫うのが大変という方にもぴったりです。 ハンドメイド作品作りに挑戦するなら、春夏シーズンの衣服がおすすめです。タイプライター生地は細番手の糸が使用されているため、軽やかで涼し気な印象を与えることができます。また、綿素材を使用していることから肌触りも良く、ストレスフリーで着こなすことができるでしょう。 洗濯時の注意点は? タイプライターは高密度で丈夫な生地のため、自宅での洗濯も可能ですが、天然素材を使った生地の洗濯にはいくつか注意が必要です。ここでは、洗濯時の注意点を3つ紹介します。 ・洗濯表示を確認する 洗濯機マークがついているものは、そのまま洗濯機を使用することができます。初めて洗濯する服や、色柄ものの場合は洗濯ネットにいれて洗濯した方が良いでしょう。一方、手洗いマークが付いているものは、洗濯機で洗うことができません。洗濯する前に必ず洗濯表示をチェックしましょう。 ・脱水時間は短めにする タイプライター生地は、綿素材を使用しておりハリ感も強いため、シワになりやすく、生地によっては一度シワがつくと中々取れない場合もあります。洗濯時には、なるべくシワが付かないよう脱水時間は短めにしましょう。 ・風がよく通る場所に干す 綿糸で織られた生地は、生乾きになりやすい傾向があります。生乾き臭を防ぐために、洗濯物を干す間隔は20cm程あけ、風がよく通るように干すことをおすすめします。 【タイプライター以外】代表的な平織り綿織物 タイプライターは、綿糸を使用して織られた平織り綿織物です。平織りとは、タテ糸とヨコ糸が交互に交差している最も一般的な織り方の1種です。摩擦に強く、耐久性が高いというメリットがありますが、織り方の構造上、厚手の織物を作るのには向かないというデメリットもあります。 ここでは、タイプライター以外の代表的な平織り綿織物を4つ紹介します。 ローン ローン生地とは、細番手の綿糸で粗めに織られた透け感のある薄い平織物です。細い糸でできているため、通気性が良く、速乾性にも優れています。軽量で透明感もあるため、真夏の暑い季節に着る衣類の生地として重宝されています。 また、色や柄が豊富な点もローンの魅力の1つです。平織り特有の滑らかな表面はプリントがしやすく、多種多様な種類があります。 さらにローンは、加工や糸の種類によって柔らかい肌触りになったり、ハリ感を出したりすることが可能な生地です。太い糸を使用して織られた生地にはハリ感が生まれ、糸が細いほど柔らかい肌触りの生地になります。 ブロード ブロード生地は、タテ糸がヨコ糸の約2倍高い密度で織られている平織物です。もともとは羊毛を使用して織られる毛織物の1種でしたが、現在は綿毛で織られた綿ブロードが一般的です。タテ糸の密度が高いため、生地の表面に横向きに盛り上がって見える線があります。 高密度に織られているため、シルクのような上品な光沢感と高級な雰囲気があり、フォーマルなシーンで使用されるシャツやワンピースに向いています。スカートのギャザー部分の素材にブロードを使用することで、軽やかな印象に仕上げることもできます。 また、薄手の生地ながら適度なハリもあるため、ソーイング初心者でも縫いやすいという特徴もあります。衣類から小物まで幅広く作ることができる定番生地として知られています。 オックスフォード 斜子織り(ななこおり)と呼ばれる平織りの変形組織で作られた生地がオックスフォードです。斜子織りとは、タテ糸とヨコ糸をそれぞれ2本以上、またはタテ糸2本、ヨコ糸1本をひとまとめにして織る織り方です。1本ずつ交差させないため、生地の繊維にすき間があり、通常の平織りよりも通気性が良いことが特徴です。また、着心地が軽くて柔らかいことから、春物の衣服に向いています。 糸の太さによって、オックスフォード生地は4種類に分けられます。 ・ベビーオックス 1番太い糸が使用されていて、通常のオックスフォードよりも硬く厚い点が特徴。 ・オックスフォード もっともスタンダードな生地。柔らかさとハリどちらも感じることができる。 ・ピンポイントオックス 通常のオックスフォードの次に細い糸が使用されている。やや生地が柔らかくなり、光沢感がでる。 […]

2022.08.31
デニム生地の特徴は?ジーンズとの違い、綾目・オンスについても紹介

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デニム生地の特徴は?ジーンズとの違い、綾目・オンスについても紹介

デニムは、ジーンズやGジャンなど衣類によく使用されるため、人々にとても馴染みのある生地です。しかし、デニム生地の特徴や具体的なお手入れ方法を知らないという人は多いのではないでしょうか。 当記事では、デニムとはどのような生地なのか、デニムの歴史や「綾目」について解説します。デニムならではの特徴や洗濯方法についても紹介するため、ハンドメイドでデニム生地を使用している人、これから使用しようと考えている人はぜひ参考にしてください。 デニムとは? デニムとは、インディゴによって染色されたタテ糸と、白色のヨコ糸を使用して織られた綾織物です。綾織りとは、タテ糸もしくはヨコ糸を複数本飛ばしながら織る方法で、綾織物には斜めに盛り上がった畝(うね)が見られるという特徴があります。 元々は、天然インディゴを使用して染色されていましたが、1990年代からは安価で取り扱いがしやすい合成インディゴ染料が誕生し、現在では合成インディゴが主流となっています。 デニムとジーンズの違い デニムとよく混同されるジーンズですが、デニムとは大きな違いがあり、ジーンズはデニム素材で作られたズボンのことを指し、デニムは生地そのもののことを表します。 近年では、ジーンズを「デニム」と呼ぶ人が多くなったため、デニムとジーンズは同じものを指していると考えている方も多いのではないでしょうか。正しくは、デニムは生地の名前、ジーンズは製品の名前ということを覚えておきましょう。 デニムとシャンブレー、ダンガリーの違い ・シャンブレー シャンブレーは、タテ糸に色のついた糸、ヨコ糸に白糸を使用して織られるため、デニムとよく似ています。シャンブレーもデニムも、作業着の素材として使われており、見た目も似ていますが、生地の織り方に大きな違いがあります。 デニムが綾織りなのに対して、シャンブレーは平織りです。生地をよく見ると、デニムは斜めに縫い目が入っており、生地に厚みがあります。一方、シャンブレーは真っ直ぐ均一に縫い目があり、生地が薄手という点が特徴的です。 ・ダンガリー ダンガリーは、デニムと同じ綾織りで織られる生地ですが、使われる糸の色の組み合わせが異なります。デニムはタテ糸に染色糸、ヨコ糸に白糸が使われますが、ダンガリーはタテ糸が白糸、ヨコ糸に染色糸が使用されます。それにより、ダンガリー生地の表面には白色の部分が多く表れ、逆にデニム生地の表面は青色の部分が多く表れるのが大きな違いです。また、ダンガリーはデニム生地より薄手に作られており、春夏の衣類にもよく使用されます。 近年では、綾織りだけでなく平織りのダンガリー生地も作られており、シャンブレーとも似ているため、生地を選ぶ時には注意が必要です。 デニムの歴史 ジーンズなどのデニム衣料品の発祥は、アメリカというイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、19世紀半ばのアメリカでジーンズが作業着として穿かれるようになる前の17世紀のイタリアで、すでにデニム衣料品が存在していたことが分かっています。 そもそもデニム生地は、17世紀のフランスのニームという街で生まれました。ニームは絹織物業が盛んに行われており、当時ニームで生産されていた生地は総称して「セルジュドゥニーム」と呼ばれていました。18世紀には、イタリアのジェノバなどにセルジュドゥニームが輸出されはじめ、インディゴ染めされたセルジュドゥニームもこの時期に誕生しました。ニームの織物生地であるセルジュドゥニームの「ドゥニーム」の読みが転じて、デニムになったといわれています。 17世紀の北イタリアの画家が描いた、庶民の生活を題材にした絵画を見ると、デニム生地のジャケットやスカートを着用した子どもや女性が描かれています。当時のジェノバ(フランス語で「Gênes」)の船乗りが穿いていたデニムのズボンを、アメリカ人がジーンズと呼ぶようになったことがジーンズの由来とも言われています。 このように、デニムは歴史がとても古く、現在にいたるまで何百年もの間、一般の人々から親しまれてきた生地ということが分かるでしょう。 【デニム生地の単位】オンスとは? デニム生地を選ぶ時に、「オンス」という表記を見たことがある人もいるのではないでしょうか。オンスはデニムの重さを表す表記で、ローマ字では「oz」と表されます。具体的には1平方ヤード(1ヤードは91.44cm)が、どのぐらいの重さがあるか表した単位で、1オンスは28.35gになります。一般的なデニムは13.5オンス、つまり約380gです。 デニムの重さは、使用される糸の太さや、織り込む糸の密度によって違いがあります。明確な定義はありませんが、デニムの重さによって大きく4つの種類に分けられます。 ライトオンス 10オンス未満の軽いデニム レギュラーオンス 10オンス以上15オンス未満の通常のデニム ヘビーオンス 15オンス以上のやや重めのデニム ヘビーウエイトオンス 20オンス以上の重くて厚いデニム デニムの「綾目」とは? 綾目とは、糸を交差させたときにできる斜めの畝(うね)のことで、綾織物の特徴の1つです。斜めの畝があることで、生地表面の模様が左右非対称になり、平織物より光沢感のある生地に仕上がります。 綾目は、方向や角度によってさまざまな種類がありますが、デニムの綾目は大きく2つに分けられ、綾目が右肩上がりの「右綾」、左肩上がりの「左綾」があります。一般的には右綾を用いたデニムが多いです。また、糸の撚り方向には「左撚り」と「右撚り」があり、通常のデニムは左撚りの糸が使われます。 右綾で織られたデニムと左綾で織られたデニムには以下のような違いがあります。 ・右綾デニム 左撚りの糸と逆向きに織っていることから、生地の表面は凸凹とした生地感になります。ざっくりとしたカジュアルな印象を与えることができるでしょう。右綾のデニムは、生地の凸状の部分が色落ちする「点落ち」と呼ばれる色落ちをします。 ・左綾デニム 左綾で織る場合、糸の撚り方向と同じ方向に織るため、綾目がくっきりと表れます。また生地がフラットになり、光沢感や柔らかな生地感を楽しむことができます。左綾のデニムは、生地の表面に縦のすじが入るような「縦落ち」と呼ばれる色落ちをします。 デニムの主な特徴 長い間、身近な多くの製品に使われてきたデニムには、どのような魅力があるのでしょうか。デニム生地の主な特徴は、以下の通りです。 デニムの主な特徴 丈夫で長持ちする 色落ちや風合いの変化を楽しめる 生地の種類が豊富 デニム生地は太い糸で織られているため、厚手で丈夫な作りになっており、正しく手入れをすると長く愛用できます。生地が破れてしまっても修復できる点もデニムの特徴の1つです。 また、デニム生地で使われているインディゴ染めの色糸は、洗濯をすることで徐々に色落ちしていきます。また、デニムを使い込んでいくうちに表面に傷ができたり、糸がほつれたりすることで、生地がどんどん柔らかくなっていきます。長年使い続けることで、デニム生地特有の色落ちや風合いを楽しめる点も、デニムの魅力といえるでしょう。 デニムは、使用する素材や生地の厚さ、織り方の違いによって、特徴が大きく変化します。硬く耐久性のある生地から、柔らかな触り心地の生地、さらにストレッチ性のある生地や、濃紺以外のカラーデニムなど、種類は多岐にわたります。 洗濯時の注意点は? 厚みがあって丈夫なデニム生地ですが、長持ちさせるためには洗濯時にいくつかの注意が必要です。ここでは、デニム生地を洗濯する時の注意点を4つ紹介します。 ・裏返し、ネットに入れてから洗う 色移りや生地同士の摩擦を減らすために、デニムは裏返して洗うようにしましょう。裏返してネットに入れると、生地の縮みやシワを予防できます。 ・中性洗剤を使用する アルカリ性洗剤は洗浄力が高いため、デニムの色落ちを促してしまい、部分的な色ムラが出る恐れがあります。デニムを洗う時には、漂白剤が入っていない中性洗剤や、おしゃれ着洗い用の洗剤を使用しましょう。 ・他の洗濯物とは分けてデニム単独で洗濯する […]

2022.08.31