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カテゴリー【ハンドメイド】の記事一覧

鎖編みとは?基本のやり方やきれいに編むポイントを初心者向けに解説

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鎖編みとは?基本のやり方やきれいに編むポイントを初心者向けに解説

鎖編みとは、かぎ針編みで最初の段を作ったり立ち上がりの処理をしたりするときに使用する基本的な編み方の1つです。基本的な鎖編みのやり方やコツを押さえれば、鎖編み単体でもオリジナルのヘアアクセサリーやブレスレット、エコたわしなどの作品作りが楽しめます。 当記事では、かぎ針編みの初心者向けに、鎖編みの基本的なやり方やきれいに編み進めるポイントを紹介します。鎖編みの手順を押さえて練習したいという方は、ぜひご覧ください。 鎖編みとは? 鎖(くさり)編みとは、かぎ針を使用して毛糸を編む「かぎ編み」で、最初の段を作る際や段の立ち上がりの処理を行う際に使用する編み方を指します。その名の通りに鎖目状に編み目がつながる編み方であり、鎖編みだけでもブレスレットやヘアアクセサリー、ブローチのモチーフ、エコたわしなどの小物を作ることが可能です。 鎖編みは、かぎ針編みを始めた方の多くが最初に取り組む基本的な編み方であり、かぎ針編み作品のベースとなる重要な編み方の1つでもあります。鎖編みがきれいに揃っていないと、編地に歪みが出る恐れがあるため注意が必要です。編み方の基礎をしっかりと理解し、美しい鎖編みができるようマスターしましょう。 鎖編みの基本的なやり方 編み物作品を美しく仕上げるには、編み目の数をきちんと管理することが大切です。鎖編みは、編み図において「白い楕円形の編み図記号(編み目記号)」で示されています。編み図を見ながら作品を作る場合は、編み図に記載された記号の数だけ編み目を作り、目の数を数えながら編み進めていきましょう。 なお、鎖編みは1つの鎖目(輪っか)を1目としてカウントします。最初に作った目は目数に入れないことに注意してください。 鎖編みにおける目数の数え方の基本を押さえたら、実際に鎖編みにチャレンジしてみましょう。ここでは、鎖編みの基本的なやり方をステップごとに解説します。 毛糸とかぎ針を持つ かぎ針編みを始めるにあたり、道具(毛糸とかぎ針)の正しい持ち方を確認しましょう。かぎ針は利き手、毛糸は利き手と反対側の手で持つことが基本です。右利きの場合は右手にかぎ針を、左手に毛糸を持ちましょう。左利きの場合は反対になります。 毛糸を持つ際は、まず利き手の指で糸端をつまみ、利き手と反対側の小指と薬指の間に毛糸を挟みます。次に、糸端側の糸を利き手と反対側の手の人差し指に引っかけましょう。人差し指を立てた状態にキープし、同じ側の手の親指と中指で糸端をつまんでください。糸は程よく張り、緩すぎたり張りすぎたりしないように注意しましょう。 また、かぎ針の持ち方には、箸や鉛筆と同じように持つ方法と、ナイフとフォークを使うときと同様に人差し指をかぎ針に沿わせ、親指と中指で支えて持つ方法があります。2通りの持ち方を経験してみた上で、自分が持ちやすい持ち方を選びましょう。 作り目を作る 作り目とは、編み目のもとになる最初の目(輪)のことを指します。作り目を作る際には、編地の種類に応じて1~2号ほど太めのかぎ針を使用しましょう。 まず、毛糸を引っかけた人差し指と、毛糸をつまむ親指・中指の中間にある毛糸に対し、手前からかぎ針を当ててかぎ針の先を奥側下方向へと動かし、かぎ針に毛糸をかけます。下に向いたかぎ針の先を半円を描くように上方向へ動かし、下側の糸が手前で交差するような輪を作ってください。 輪ができたら、交差している部分を毛糸を持つ側の手の親指と中指でつまみます。かぎ針の先を手前から奥側に回して、つまんだ部分と人差し指の間にある毛糸をかけましょう。針先にあるかぎの部分に毛糸をかけて下に滑らせ、毛糸を輪に通した上で輪から引き出し、結び目を引き締めてください。 なお、手芸初心者やかぎ針に慣れていない方には、指で鎖編みの作り目を作る方法もおすすめです。糸端側が上になるよう毛糸を交差させて輪を作り、糸玉側の糸を輪の上側に渡しましょう。次に、渡した糸の中心を輪の奥側(下側)からつまみ、奥側へと引き出します。引き出した輪と糸端を適度に引っ張り、結び目を引き締めれば作り目が完成します。 編み進める 目数として数えない最初の輪ができたら、1目以降の目を鎖編みで編み進めましょう。 まず、毛糸を持つ手の親指と中指で最初の輪を押さえ、毛糸の手前側にかぎ針の背を当てます。かぎ針の背で毛糸を押し上げるようにしてかぎ針に毛糸を巻きつけてください。かぎの部分に毛糸を引っかけ、最初の輪に通して引き抜くと鎖編みの1つ目の編み目の完成です。作り目と1目以降の輪の大きさを揃えると、安定して編み進められます。 2目以降はこの作業の繰り返しになります。編み目が増えてきたら、毛糸(編地)をつまむ親指と中指の位置を上にずらし、かぎ針が入っている輪の根元を持つように持ち替えましょう。 糸の始末をする 鎖編みで必要な目数を編めたら、糸の始末をして鎖編みを終わります。最後の目を編み終わったら、かぎ針を最後の目に通したまま糸玉側の毛糸を10cmほど残し、ハサミなどで切ります。かぎ針に糸端を引っかけ、最後の目の輪の中に毛糸を通して引き抜きましょう。引き抜いた糸を引き締めれば作業完了です。 また、必要な目数よりも1目多く編んだ上で糸の始末を行う方法もあります。必要な目数よりも1目多く編んだらかぎ針を外し、多めに糸を引き出して大きな輪を作ってループの中心をハサミで切りましょう。糸玉側の糸は編地側に引いて編み目から外し、もう一方は編み進めた向きに引き締めてください。これで糸始末が完了します。 鎖編みの途中で糸を変える方法 鎖編みの途中で糸が不足した場合や色を変えたい場合、別の糸を継ぎ足せば鎖編みを続けられます。かぎ針編みの途中で毛糸を変える際は、次のような工程で毛糸を継ぎ足しましょう。 ◆鎖編みの途中で糸を変える際の手順 (1) かぎ針とつながっている糸(鎖編みで編み進めてきた糸)の端と新しい糸の端を合わせて、毛糸を持つ側の手の親指と中指で一緒に押さえる。 ↓ (2) 毛糸を持つ手の人差し指に新しい糸を引っかける。 ↓ (3) 新しい糸をかぎ針に巻きつけ、かぎの部分に引っかける。 ↓ (4) かぎ針が通っている目(輪)の中に、かぎ針の先と毛糸を通して引き抜く。 ↓ (5) 鎖編みで編み進めてきた糸の端と新しい糸の端を結び、ほどけないようにしておく。 鎖編みを1段だけ編む場合、糸どうしを結ぶ際にしっかりと結んでおくことが大切です。糸を変えた後に段数を増やして編み続ける場合は、結び目を拾いやすくするために緩めに結んでおきましょう。 きれいに鎖編みをするポイント かぎ針編みに慣れれば鎖編みも簡単にできるようになりますが、初心者の間は仕上がりが緩くなったり、まっすぐに編めなかったりするケースも少なくありません。ここでは、編み物初心者が鎖編みをきれいに編むためのコツについて解説します。 かぎ針の先端は下向きを意識する 「鎖編みがねじれてしまう」「編地がくるくる巻いてうねってしまう」など、まっすぐに編めない理由として、かぎ針の先端の向きが安定していないことが考えられます。先端が上を向いたり下を向いたりすると不要な動きが加わり、糸がねじれて編地に歪みが生じる場合があります。 かぎ針編みをする際は、かぎ針の先端が常に下向きになるよう意識するのがポイントです。かぎ針に糸を引っかける際も、かぎ針の先端を目(輪)の中に通す際も、かぎ針の先端が下向きの状態であることを確認した上で編み進めましょう。 糸が張りすぎないようにする 編み目が緩かったりきつかったりする場合は、糸の張り方を見直してみましょう。編み目が緩く隙間ができるときは、かぎ針に引っかける輪が大きすぎる可能性があります。かぎ針が編み目の中で浮いておらず、左右に編地が動く程度のベストな緩さになるよう、かぎ針の太さに合わせて適度な加減で輪を引き締めてください。 また、編み目がきつくなる理由としては、編む際の糸の張り具合が強すぎることが考えられます。毛糸をピンと強く張るのではなく、たるまない程度に少し緩めて張るようにしましょう。 まとめ 鎖編みはかぎ編みで最初に取り組む基本的な編み方の1つで、鎖編みがきれいに揃っていないと編地に歪みが出る可能性があります。鎖編みはかぎ針を利き手、毛糸を利き手とは反対側の手で持ち編み進めていきます。 鎖編みで必要な目数を編んだ後は、かぎ針を最後の目に通した状態で毛糸を10cmほど残しハサミなどで切りましょう。きれいに鎖編みをするには、かぎ針の先端は下向きを意識して糸は張りすぎないようにするのがポイントです。

2024.05.28
レースの縫い方を押さえよう!基本的な種類やおすすめアイテムも紹介

ハンドメイド お裁縫 53 view

レースの縫い方を押さえよう!基本的な種類やおすすめアイテムも紹介

手芸において、レースはハンカチやバッグなどの小物の装飾、ワンピースやスカートの裾、ブラウスの袖や襟などの縁飾りに活躍する華やかな素材です。レースにはさまざまな質感やデザインのものがあり、縫い方1つで洋服や小物の見栄えや仕上がりを大きく変えます。 当記事では、レースの基本的な種類や縫い方をパターンごとに解説します。レースを使って手芸をワンランク上の仕上がりにしたいという方や、レースの基本的な縫い方を知りたい方は、ぜひご覧ください。 レースの基本的な種類 レースにはさまざまな種類があり、種類によって特徴も異なります。ハンドメイドでレースを使いたい方は、レースの種類ごとの違いを把握しましょう。 以下は、レースの主な種類6つとそれぞれの特徴です。 ラッセルレース ラッセルレース編機で作られるレースの総称です。薄く平らな生地で、リピートする柄模様を得意としています。大量生産が可能なため比較的安価です。 トーションレース ジャカード織機で作られるレースの総称です。糸を交差させながら柄を作っていて、厚みがあり立体的な仕上がりを特徴としています。太い幅のレースは作れないため、洋服や小物などの縁飾りに向いています。 リバーレース リバーレース機で極細糸を撚り合わせて作るレースです。複雑かつ繊細なモチーフを表現でき、機械で編むレースの中では最も格調高いと言われています。生産には熟練した技術が必要であり、価格は高価です。 ネットレース レース生地の一種であるチュール、もしくはチュール状の網目がある生地に刺繍をして作るレースです。チュールレースとも呼ばれます。刺繍による立体感やチュールのやわらかな質感が魅力です。 綿レース 薄手の綿生地に刺繍をして作るレースで、コットンレースとも呼ばれます。他のレースと比べると透け感が少なく、洋服の生地として使いやすい素材です。 ケミカルレース シルクやコットンなどの生地を土台として刺繍をほどこした後、薬品による化学処理で土台を溶かして刺繍糸だけを残したレースです。土台があった部分が透かし穴になり、刺繍の立体感が際立つ仕上がりとなります。 レースは洋裁をはじめとして、さまざまなハンドメイドで使われています。 レースの縫い方をパターンごとに解説 布にレースを縫いつけるときは、一般的にミシンを使います。レースの縫い方はさまざまなパターンがあります。服や小物にどのように取りつけるかによって、レースの縫い方を変えましょう。 以下では、レースの縫い方として6つのパターンを解説します。 裾の裏側にレースをつける スカート裾などにレースをつける場合、裾の裏側にレースをつける方法があります。裾からレース部分がわずかにのぞいて、上品な仕上がりになる縫い方です。 裾の裏側にレースをつけたいときは、以下の手順でミシンがけしましょう。 (1) ほつれ防止のために、レース端を約1cm裏側に折って仮縫いをする (2) 裾を裏返し、生地の縫い目よりもレース端が約1cm長くなる位置にレースを当てて、まち針で留める (3) 裾の布端より約0.5cm内側のところから直線縫いで縫い進める (4) 裾を1周したら、生地の縫い目よりも約1cm多い長さでレースをカットする (5) 1cm分のレースを内側に折り、縫い始めの部分に重ねて縫う 裾の表側にレースをつける 裾の表側にレースをつけると、レースの柄が見えやすくなって華やかな仕上がりになります。 裾の表側にレースをつける手順は以下の通りです。 (1) レースの端を約1cm裏側に折り、仮縫いをしておく (2) 裾の表側にレースを当てて、生地の縫い目よりもレース端が約1cm長くなる位置でまち針で留める (3) レース幅の中央あたりに2本のステッチができるよう、ミシンで直線縫いする (4) 裾を1周したら、生地の縫い目よりも約1cmの長さを取ってレースをカットする (5) 1cm分のレース端を内側に折り、縫い始めに重ねて縫う 裾に継ぎ足してつける 裾にレースを継ぎ足してつけると、生地とレースに一体感を出せておしゃれさをアップできます。生地本体とレースの色味・柄合わせをすることがおすすめです。また、既製品の裾に継ぎ足す場合は、脇部分の縫い目をリッパーなどで糸切りしておく必要があります。 裾に継ぎ足してレースをつける手順は以下の通りです。 (1) 脇部分の縫い目にする場所から、レースと裾を中表で合わせてまち針で留める (2) 中表で合わせた布端を、ミシンで直線縫いする (3) […]

2024.05.28
簡単!マチ付きトートバッグの作り方|必要な道具と向いている生地も紹介

ハンドメイド お裁縫 43 view

簡単!マチ付きトートバッグの作り方|必要な道具と向いている生地も紹介

トートバッグ作りにチャレンジしようと考えている方の中には、マチ付きのものを作りたいという方もいるのではないでしょうか。マチ付きトートバッグは、容量が大きくお出かけする際に買い物袋代わりとして使えます。しかし「マチ付きとなると作るのが難しそう」と感じてしまうものです。 当記事では、ハンドメイド初心者に向けて、簡単なマチ付きトートバッグの作り方を、手順を踏んで解説します。また、マチ付きトートバッグ作りに向いている生地や、マチ付きトートバッグを作るにあたって、事前に用意しておきたい必要な材料や道具も一緒に確認しましょう。 マチ付きトートバッグ作りに必要な材料・道具 マチ付きトートバッグを作るときに必要な材料は、以下の通りです。 バッグ本体の布:90cm×62cm 持ち手の布:55cm×10cm 2枚 まち針 ミシン糸 はさみ チャコペン ミシン 定規 アイロン 薄い生地で作るときやしっかりとした大きめのトートバッグを作るときには、接着芯といった芯地の用意をおすすめします。芯地は、バッグ本体・持ち手の布よりも1cm大きいサイズでカットして使用しましょう。 ユザワヤでは、マチ付きトートバッグ作りに必要な材料が一度に揃います。公式ネットショップを利用すると、材料を買いに行く手間が省けます。生地の大きさや種類も豊富に取り揃えているため、自分好みのトートバッグを作りたい方は、ぜひ利用してみてください。 ホビー材料の通販「ユザワヤ公式ネットショップ」 簡単!マチ付きトートバッグの作り方 マチ付きトートバッグを自作すると、形・色・大きさ・デザインなどすべて自分好みに作れます。また、市販のトートバッグを購入するより、コストを抑えられるのもメリットです。自作は時間や手間がかかる分、完成したときの達成感を味わえるのも魅力の1つでしょう。 以下では、裏地なしのシンプルなマチ付きトートバッグの作り方を解説します。 生地を裁断する まずは、バッグ本体と持ち手の部分の生地を裁断します。生地を裁断するときには、型紙を準備すると、長さを測りながら切る必要がなく便利です。型紙を使用しながら裁断する場合は、生地の上に型紙を置き、チャコペンで線を引いてからカットします。印を付けるときには、生地サイズに1cm幅の縫い代をプラスすることを忘れないようにしましょう。 布端のほつれが気になる場合には、切り端をミシンでジグザグ縫いするかロックミシンを使用して端処理を行います。 持ち手を縫う 次に持ち手を作ります。持ち手の布の4辺すべてを1cmずつ内側に折り込み、布の中央を半分に折りましょう。アイロンで型を付ける、またはまち針で留めてから、端からおよそ2mmの部分を1周縫っていきます。持ち手部分は、重ねた生地の端がずれていないか注意しながら縫うのがポイントです。 1周縫い終わったら、もう一度アイロンをかけるときれいな形に整えられます。持ち手は、バッグ本体布とは違う布や市販の持ち手テープを利用するのもおすすめです。 本体を縫う 持ち手が完成したら、バッグ本体を縫います。裁断した布を中表で半分に折り、まち針で留めます。重ねた生地の両端をミシンで縫いましょう。生地の端から1cmの部分に縫い目がくるように縫うのがポイントです。 両端を縫い終わったら、バッグ上側の口部分を2.5cm折り込み、さらに3.5cm折り込んで三つ折りにします。アイロンをかけて型を付けたら、ミシンで口部分を1周縫います。 次の工程はマチ部分です。生地の裏側が上にくるようにしたら、角をつまんで三角にします。マチ幅15cmを定規で測り、チャコペンで印をつけて三角マチを裁断します。カットした部分の端から1cmの所を縫いましょう。 布の裁断した部分は、ロックミシンまたはジグザグ縫いでほつれないようにして、バッグの底面側に倒してアイロンをかけたらバッグ本体の完成です。 本体に持ち手を付ける 最後に、バッグ本体に持ち手を取り付けます。持ち手を付ける位置は、バッグ本体の布の中心から左右8cm離れた部分です。持ち手を縫い付ける前に、バッグの表地にチャコペンで印を付けておくと、間違えずに済むためおすすめです。 持ち手は、少しななめに付けるとおしゃれになります。表側にしたバッグの持ち手を縫い付ける位置に持ち手を置き、ななめに四角く縫い付けましょう。持ち手を縫い付けるときには、持ち手が簡単に取れないように二重に四角く縫うことを推奨します。 すべて縫い終わったら、バッグ全体にミシンをかけて形を整えると、きれいに仕上がります。 マチ付きトートバッグ作りに向いている生地 マチ付きトートバッグ作りには、さまざまな生地の利用が可能です。ただし、柄が入った生地を利用する際には、完成したときに柄がずれる場合があります。縫いながらある程度調節ができるように、ゆとりを持って生地を購入しておくとよいでしょう。 また、天然素材からできた生地は、水通しすると縮みやすい特徴があります。トートバッグ用に選んだ生地は、完成サイズからどの程度縮む可能性があるのか購入する前にチェックしておくことが大切です。 以下では、手作りトートバッグに向いている生地を4つ紹介します。それぞれの生地の特徴も解説していますので、ぜひ生地選びの参考にしてください。 帆布 帆布(はんぷ)とは、綿や麻などの天然素材を使用して平織りで織られた厚手の生地です。バッグやエプロン、ハンモックなどさまざまなものに使用され、「キャンバス生地」とも呼ばれています。 帆布生地の1番の特徴は、丈夫で耐久性に優れていることです。帆布はねじり合わせた糸を使用しており、生地の強度が高く丈夫なバッグを作れます。平織りで織られているため、摩擦にも強いのがメリットです。 また、帆布は高密度に織られた生地なので、水が浸透しにくいのも特徴の1つです。水を通しにくいため、雨の日でも使いやすいトートバッグとなります。 コットン コットンとは、植物の木綿の種からとれる「種子毛」という繊維から作られる生地です。コットンや毛足の長さによって、「短繊維種」「中繊維種」「長繊維種」に分類され、日用品には中繊維種のコットンがよく使用されています。 コットンは、水に強く耐久性があるのが特徴です。洗濯しても生地が傷みにくく、コットンで作ったバッグは簡単にお手入れできます。 また、コットンは耐熱性にも優れているため、シワになったら問題なくアイロンがけができます。衛生的で長く愛用できるトートバッグが作れるでしょう。 ポリエステル ポリエステルとは、主に石油などの化学成分を原料とした合成繊維で作られる生地です。洋服やバッグ、カーテンなど幅広い用途で使われます。 ポリエステル生地は、縮みや型崩れしにくいのが特徴です。天然素材から作られている生地は、水通しをすると縮むことがあります。しかし、ポリエステルであれば、洗濯しても仕上がりサイズから縮みにくいバッグを作れます。 また、天然素材と比較すると格段に軽い上、熱や摩擦にも強く耐久性もあるのが魅力です。そのため、軽くて丈夫なトートバッグを作りたい方に適しています。 デニム デニムとは、インディゴ染料で染めたたて糸と、染めていないよこ糸を使用して綾織りで織られた生地です。デニム生地が開発されたばかりの頃は、労働者の作業用ズボンの生地として使用されていました。しかし、現在ではさまざまな商品に使用されています。 デニムの大きな特徴は、風合いが変化することです。デニム生地はしっかりと織られているため、始めは硬く感じますが、使い込むと柔らかく変化します。使っていると色落ちしてくるので、風合いの変化が楽しめるバッグを作れます。 また、デニム生地は破れてもリペアできるため、長持ちするバッグを作りたい方はぜひデニムを選んでみてください。 […]

2024.05.28
初心者向け!ボタンの付け方を4つ穴・2つ穴・足つきなど種類ごとに解説

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初心者向け!ボタンの付け方を4つ穴・2つ穴・足つきなど種類ごとに解説

特に外で遊ぶのが好きな世代のお子さんがいる方や、自分あるいはパートナーがアウトドア活動好きな方にとって、衣服のボタンが外れてしまう経験は多いでしょう。屋外でボタンが取れてしまった場合にさっと補修できれば、そうしたときに困りません。ただし、ボタンにはいくつかの種類があるため、裁縫に慣れていない方はどのような付け方をすればよいのか迷ってしまう場合もあります。 この記事ではボタンを付けるときに必要な道具や、2つ穴・4つ穴・足つき・スナップボタンの4種類のボタンの付け方について解説します。 ボタンを付けるときに必要なもの 多くの人は、ボタンの付け方を学生の頃に学んだでしょう。しかし、いざ大人になって自分のボタンを直したいと思ったときに、付け方が分からないという方は少なくありません。 ボタン付けに必要な道具は少なく手間もかからないので、ハンドメイド初心者の方でも簡単にマスターできます。 まずは、ボタン付けに必要な道具を揃えましょう。 ボタン付け用糸 はさみ 手縫い針 指ぬき 本格的な裁縫道具を揃える必要はなく、コンパクトに持ち運べるタイプのソーイングセットでも十分ボタン付けができます。 指ぬきは必ずしも必要な物ではありませんが、指ぬきを使うと余分な力がいらないため、縫うときの効率アップにつながります。 ボタン付けをするときには、必要な道具一式を簡単にそろえられる、ユザワヤのようなハンドメイド専門店を利用するのがおすすめです。 ユザワヤ公式ネットショップはこちら 2つ穴ボタンの付け方 2つ穴ボタンとは、糸を通す穴が2つ開いているボタンです。プラスチックや木材などさまざまな素材からできた商品が販売されています。 2つ穴ボタンの基本的な付け方は、以下の通りです。 1 針に糸を通し、2本取りで玉結びする 2本取りは針に糸を通し、両方の糸の端を玉結びします。1本取りよりも丈夫に仕上がるため、ボタン付けには2本取りが適しています。 2 ボタンを付けたい位置に針を通す ボタン付け位置よりやや横から針を刺しましょう。そのまま生地をすくうようにしながら針を通します。針は生地の表側から刺すのがポイントです。 3 ボタン穴に裏から針を通して、生地に縫う 次にボタン穴の裏側から針を通し、生地に縫い付けていきます。ボタンを生地に縫い付けるときには、ボタンと生地の間に生地の厚み分ほどのゆるみを持たせて縫い付けることが大切です。 ボタンと生地の間のゆるみを、「糸足」と呼びます。糸足は、薄手の衣類であれば2~3mm、厚手の衣類は4~5mmを目安に作るとよいでしょう。 ボタンと生地を縫い付ける工程は、2~3回繰り返します。 4 糸足に糸を2~3回巻きつける 縫い終わったら、針を生地の表に出して糸を糸足の部分に2~3回巻きつけます。 5 糸足に針を通して玉止めし、さらに糸足に針を通して完成 巻いた糸がほどけないように、糸足に針を通して玉止めします。もう一度糸足に針を通すと、玉止めを隠せます。 余分な糸を切ったら、ボタン付けの完成です。 4つ穴ボタンの付け方 4つ穴ボタンとは、名前の通り糸を通す穴が4つあるボタンです。4つ穴ボタンの縫い付け方は以下の通りです。 1 針に糸を通し、2本取りで玉結びする 糸は2本取りで、玉結びしておきましょう。 2 ボタンを付けたい位置に針を通す ボタンを付ける位置の横側からすくうように針を通します。玉結びした部分が、生地の表側に出るように縫うのがポイントです。 3 ボタン穴に裏から針を通して、隣の穴から針を出し、生地に縫う ボタンの裏側から針を通して、隣の穴の表側から針を入れ、生地に縫い付けます。生地にボタンを縫い付ける際には、糸足としてゆるみを作ることを忘れないようにしましょう。 布をすくってボタンに針を通す手順を2~3回繰り返します。 4 手順3と同じようにもう2つの穴も生地に縫う 次に、先ほどと同じように残りの穴の裏側から針を通して、隣の穴に針を入れて生地にボタンを付けていきます。 5 糸足に糸を2~3回巻きつける ボタンが縫い付けられたら、ボタンと生地の間にある糸足に糸を2~3回巻きつけましょう。 6 糸足に針を通して玉止めし、さらに糸足に針を通して完成 […]

2024.05.28
簡単!ポケットティッシュケースの作り方|必要な材料やアレンジ方法も

お裁縫 ハンドメイド 60 view

簡単!ポケットティッシュケースの作り方|必要な材料やアレンジ方法も

ポケットティッシュケースは市販もされていますが、ハンドメイドに慣れていない方でも余っている布を利用して簡単に短時間で作れるグッズです。市販の飾り気のないポケットティッシュでも、オリジナルのケースに入れたならおしゃれな印象を周囲に与えられるでしょう。 この記事では裁縫初心者の方でも簡単にできるポケットティッシュケースの作り方や、ポケットティッシュケースに向いている生地の種類を紹介します。裁縫の練習として試してみるだけでなく、お子さんやお友達と作ってみるのも楽しいでしょう。 ポケットティッシュケース作りに必要な材料・道具 ポケットティッシュケースを作る際には、以下のような材料と道具が必要です。 【レギュラーサイズ(約12センチx8センチ)用ポケットティッシュケースの材料・道具】 生地:23センチ×16センチ 糸 チャコペン まち針 ハサミ アイロン 定規 ミシン ミシンが用意できる方は、ミシンを使ったポケットティッシュケース作りをおすすめします。手縫いよりもミシンのほうが、縫い速度も速いので簡単に作ることが可能です。また、ミシンは縫い目が真っ直ぐなので、裁縫に慣れていない方でもきれいな仕上がりになります。 ユザワヤでは、ポケットティッシュケース作りに必要なものを一度に揃えられます。オンラインショップであれば、材料を買いに行く手間が省けるのもメリットです。生地の色や柄も豊富なので、自分好みのポケットティッシュケースを作りたい方は、ユザワヤの公式ネットショップを利用してみてください。 ホビー材料の通販「ユザワヤ公式ネットショップ」 初心者におすすめ!基本のポケットティッシュケースの作り方 ポケットティッシュケースには、ポケットティッシュをおしゃれに持ち歩けるだけでなく、ティッシュを清潔に保てるというメリットがあります。ポケットティッシュケースを手作りするときには難しい工程はなく、ハギレ布からでも作れるので初心者の方にもおすすめのハンドメイド作品です。 今回は基本のシンプルなポケットティッシュケースの作り方を紹介します。基本のポケットティッシュケースが作れるようになったら、チャックやリボン、レースなどの飾りを付けてアレンジしてみましょう。 両端を三つ折りにして縫う 縫い始める前にカットした生地端のほつれが気になるときには、ロックミシンまたはジグザグミシンをかけるとよいでしょう。 まずは、生地の裏面が上になるように置き、生地の短辺を2センチ折り、さらにもう一度折って2センチ幅の三つ折りにしてアイロンで折り目を付けます。三つ折りにしたときに、アイロンではうまく固定できないときには、まち針で留めると縫いやすくなります。 ミシンを使用する場合は、三つ折りにした端から2~3ミリの位置にステッチをかけましょう。手縫いの場合は、三つ折り幅の真ん中あたりを2本取りの糸で並縫いです。 上下の短辺を縫うときにカラフルな糸を使うと、アクセントになりおすすめです。 中心に向かって上下の生地を折り両端を縫う 次に、生地の裏面を上向きに置いたまま、短辺にあたる下の生地を5センチ折り畳みます。上の生地も同様に5センチで折ります。 上下の生地を折り畳むと、先ほど三つ折りにして縫った部分が、生地の中央で互い違いに重なるような形になることを確認してください。折り畳んだら、アイロンをかけるまたはまち針で留めると縫いやすくなります。 生地を折った後、サイドを端から5ミリのところを縫っていきます。手縫いの場合も、端から5ミリのところを2本取りの糸で並縫いです。 裏返して両端を縫う 左右の横端を縫い終わったら、真ん中の返し口から生地を裏返し、左右の横端から1センチのところを縫いましょう。手縫いの場合は、同様に2本取りの糸で端から1センチのところを並縫いしてください。 サイドが縫えたら、再び返し口から生地を裏返して完成です。裏返したときに、目打ちや針などで角部分の布を引っ張って整えると、きれいに仕上がります。生地にシワが入ったり、形が崩れてしまったりする場合には、仕上げにアイロンをかけるとよいでしょう。 今回紹介したポケットティッシュケースの作り方は、裏側の縫い代まできれいに作ることができます。短時間で作れるので、ハンドメイド初心者の方もぜひ挑戦してみてください。 ポケットティッシュケース作りに向いている生地 ポケットティッシュケースは、さまざまな生地が利用できます。必要な生地のサイズも大きくないため、余ったハギレでも作れます。以下では特におすすめの生地の特徴を解説しますので、生地選びの参考にしてみてください。 リネン リネンとは、亜麻(あま)と呼ばれる植物から採取した繊維です。紀元前から使われてきた天然素材で、衣類によく使用されています。 リネンには、以下のような特徴があります。 汚れにくい リネンの繊維には、汚れを染み込みにくい性質を持つ「ペクチン」という成分が含まれています。ペクチンには、生地の毛羽立ちを抑える効果もあり、化学繊維よりも静電気が発生しにくく、ほこりやごみが付着しにくいのもメリットです。 丈夫で長持ちする リネンはしっかりとした繊維を持っており、耐久性に優れています。水に濡れると強さが増し、繰り返し洗濯しても長持ちします。 使うほどに変化を楽しめる リネンの強く丈夫な繊維は、使うほどに風合いが増すのが特徴です。 オックス オックスとは、生地の織り方を指す言葉で、別名「斜子(ななこ)織り」とも呼ばれます。すべてのたて糸とよこ糸を互いに上下交錯させる平織りの生地で、シャツやブラウス、小物などに幅広く利用されています。オックス生地には、コットン100%のものや、コットンにリネン混・レーヨン混したものなどがあります。 オックスの特徴は、以下の通りです。 お手入れが簡単 オックスは、家庭用洗濯機で洗濯できます。ただし、コットン100%でできているオックスは、洗濯すると縮む場合があるため、先に水通しをすることが大切です。 厚みがあり丈夫 オックスはやや厚みのある生地感で、丈夫なのが特徴です。 デザインが豊富 オックスはポピュラーな生地なので、手芸屋では豊富なデザインの生地が販売されています。衣類だけでなく、バッグや小物など幅広く使える生地です。 ラミネート ラミネートとは、綿や麻の布地にポリ塩化ビニルなどの別素材の膜を貼り合わせる加工をした、ビニールのような質感の生地です。 ラミネートの特徴を紹介します。 […]

2024.05.28
パイピングとは?パイピングテープの作り方や縫い方・コツを解説

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パイピングとは?パイピングテープの作り方や縫い方・コツを解説

パイピングは縫い代をテープ状の布でくるむ手法で、縫い代がほつれにくく頑丈になり、キュートでおしゃれな見た目に仕上げられます。パイピングの縫い方を知っておけば、オリジナルのハンドメイド品を仕上げるのに役立ち、自分好みのアイテムを作りやすくなるでしょう。 この記事では手芸初心者の方に向けて、パイピングテープを自作する方法や、パイピングテープを使ったクッションカバーの縫い方を解説します。パイピングに慣れておらず、簡単なレシピで練習してみたい方は、ぜひこの記事をご一読ください。 パイピング(パイピング処理)とは 手芸におけるパイピングとは、縫い代をテープ状の布で包み込むことです。「パイピング処理」と呼ぶ場合もあります。 パイピングには「パイピングテープ」を用いるのが一般的です。クッションカバーの周りやバッグの底といった切り替え部分を、パイピングテープで挟んで処理します。既製品の洋服やバッグ・ポーチなども、裏返すとテープ状の布で縫い代がくるまれているケースが多くあります。 パイピングの主な役割 パイピングの主な役割は以下の2つです。 ほつれの防止 切りっぱなしの布は、そのままにしておくと端部からほつれてしまい、見栄えや耐久性が低下します。そこで、パイピングによって縫い代をくるみこみ、布端のほつれを防止して補強することが可能です。 なお、縫い代の布端の始末には、ほかにロックミシンや端ミシンといった方法が挙げられます。 デザイン性の向上 パイピングは、布端の処理を兼ねてデザイン性を高めるために用いられるケースもあります。例えば、洋服の袖口や襟、ポケットのふちなどに生地本体とは別の布でパイピングを施せば、アイテム全体の印象をがらりと変えることが可能です。 単純にほつれの防止を目的とする場合は見えない部分にパイピングを施しますが、デザイン性の向上を目的とする場合は表側の見える場所に施されます。市販品でも、レディースのオフィスウェアなどは袖口・襟にパイピングが施されていることが多い傾向があります。 パイピングは、シンプルなデザインのアイテムにアクセントを加えたいときや、地味な配色のアイテムに差し色を加えたい場合にも有効なテクニックです。布地とパイピングの配色パターンを工夫することで、オリジナリティとおしゃれさを合わせ持つアレンジが可能になるでしょう。 パイピングテープの作り方 パイピングテープの基本的な作り方を紹介します。 1 バイアステープとパイピングコードを用意する パイピングテープ制作に必要な材料は、バイアステープとパイピングコードの2つです。パイピングコードは毛糸やコットンコード、綿ロープなどの中から希望の太さに合ったものを選ぶとよいでしょう。 2 バイアステープをアイロンで開く バイアステープには折り目が付いているため、アイロンで一旦開いてから2つ折りに直します。 3 パイピングコードをバイアステープに挟む 芯となるパイピングコードをバイアステープで挟んでください。 4 バイアステープを縫う パイピングコードのきわに沿うようにしてバイアステープを縫い、完成です。 パイピングコードを挟んだままバイアステープを縫うのが難しい場合は、先にバイアステープを縫い、後からパイピングコードを通すとよいでしょう。 パイピングテープを使ったクッションカバーの縫い方・コツ パイピングは、洋服だけではなくクッションカバーなどの生活雑貨にも活用できます。パイピングをしないクッションカバーよりもしっかりした作りになるほか、パイピングコードが入っている分コロコロとかわいい雰囲気になるためおすすめです。 手芸初心者向けに、パイピングテープを使った50センチのクッションカバーの縫い方、および作り方のコツについて解説します。クッションカバー制作に必要な手芸用品は以下の通りです。 好きな生地をA・B・Cの3枚用意する A:52×52センチ B:52×30センチ C:52×40センチ パイピングテープ:2メートル30センチ程度 布切りばさみ 糸切りばさみ 針と糸 まち針 ミシン(無ければ手縫いでもOK) クリップ それぞれの道具・材料は、手作りホビー材料の専門店・ユザワヤで揃えるとよいでしょう。 ユザワヤ公式ネットショップはこちら 生地を丸く切る 生地Aを4つ折りにして、角部分を丸く切ります。生地Bの左側の角2か所と、生地Cの右側の角2か所も、生地Aと同じサイズで丸くカットしてください。 次に、生地B・生地Cの角部分をカットしていないほうの辺を5ミリ~1センチ程度の幅で3つ折りにし、アイロンをかけてステッチしましょう。ここがクッションの出し入れに使う部分になります。 パイピングテープを生地のふちに沿ってとめる パイピングテープの端を生地Aの端に合わせ、まち針で止めます。丸い角の部分は、表に返したときに突っ張らないようにゆるやかにカーブをつけるのがポイントです。そのままぐるっと一周させ、パイピングテープの始まりと終わりの部分は少し重ねるようにして自然に外側に出しましょう。 パイピングコードが太くて重ねた部分がゴロゴロする場合は、片側のパイピングコードをカットするのがおすすめです。始めのパイピングテープの縫い糸を少しほどいて、終わりの部分と重なるところを中身だけカットしてください。 生地からずれないようにパイピングテープを縫う 生地Aにパイピングテープをミシンで1周して縫い付けましょう。縫う際には生地からパイピングテープがずれないように押さえながら、パイピングコードの横に針が落ちるようにして縫ってください。 縫い代はパイピングコードの太さやパイピングテープの幅にもよりますが、1センチ程度を目安にするとよいでしょう。パイピングテープを縫う際には、中のパイピングコードも一緒に縫ってしまわないように注意してください。 縫い終わったら、パイピングテープの最初の端を折り、終わりのテープを1センチほど重ねてくるんでおきましょう。 […]

2024.05.28
【ハンドメイド作家向け】バイアステープの作り方・縫い方を徹底解説

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【ハンドメイド作家向け】バイアステープの作り方・縫い方を徹底解説

バイアステープとは、布地を布目に対して斜め45度に切断し、テープのように細くしたものです。袖ぐりや襟ぐりなどの始末にバイアステープを使えば、市販品のようにすっきりしたハイクオリティな仕上がりになるでしょう。 便利に利用できるバイアステープは、好きな布から自作できるのも魅力です。衣服を縫うときに出た端切れをバイアステープにしておけば、縫い物をするときに統一感を出せ、クオリティも上がります。 この記事ではハンドメイド作家さんに向けて、バイアステープを自作する方法や、テープの縫い方のコツを解説します。 バイアステープとは バイアステープとは、布目に対して斜め45度でテープ状に裁断した細い布のことです。バイアス(bias)は直訳すると「偏り」であり、手芸においては生地の「斜め」を指します。バイアステープは「バイヤステープ」と表記されることもありますが、発音が異なるだけで意味は同じです。 バイアステープは、洋服の裾上げや布小物・衣類の縁取り、見返しの処理などに使われます。子供がいる場合は、スモックやエプロン、ナプキン、防災頭巾カバーなどの処理で用いる機会も多いでしょう。 バイアステープが生地を斜めに裁断して作られる理由は、布の伸縮性を最大限に活かすためです。生地の布目には、横に伸びやすく縦に伸びにくい性質があります。布目に対して斜め45度に裁断すると伸縮自在になり、カーブや凹凸を綺麗に処理しやすくなるのが大きな特徴です。 ユザワヤでバイアステープを探すならこちら バイアステープを作る材料 バイアステープは何かと便利に使えるため、手持ちの布が残っている場合は自分で作っておくのがおすすめです。バイアステープ作りの際には、以下のような材料および道具を用意するとよいでしょう。 【バイアステープを作る材料・道具】 好きな布地 アイロン アイロン台 布切りばさみ(もしくはロータリーカッター) 糸切りばさみ ミシン(なければ手縫いでも可) 目打ち まち針 定規 チャコペン 上記の道具のほかに、バイアステープメーカーという専用の裁縫用品も存在します。バイアステープメーカーは、裁断した布を通すと左右の生地が自動的に折れ、アイロン処理がしやすくなるのが魅力です。 それぞれの道具は、手作りホビー材料の専門店であるユザワヤで揃えるのがおすすめです。バイアステープメーカーも含め各種アイテムを購入できるため、必要な道具を探してみましょう。 ユザワヤ公式ネットショップはこちら バイアステープの作り方 バイアステープは手芸専門店などでも販売されていますが、布が余っている場合は自分で作ってもよいでしょう。自分で作る場合は、ショップでは手に入らない自分好みの色やデザインのバイアステープを手に入れられる点が魅力となっています。 バイアステープを作る方法を順に紹介するので、参考にしてください。 布を斜めにカットする まずは布を準備します。布は正方形のものを使用すると作りやすいためおすすめです。 布を真ん中で斜め45度に折り、折り目に沿って布切りばさみで裁断します。次に、裁断した部分に定規を当て、チャコペンを使って必要な幅で印を付けてください。テープ幅は4センチもしくは5センチにすると活用しやすくなります。 上記の作業を繰り返し、斜めにカットした布のテープを何本も作っていきます。布端まで余すことなくカットしてもよいですが、短すぎると縫い合わせる工程がやや面倒になるため、端まではカットしなくても問題ありません。 布を縫い合わせる バイアステープとして使いやすいよう、テープ状にカットした布同士をミシンで縫い合わせて長くします。まずは長い布同士から縫い合わせていくとよいでしょう。 布の端を、つなぎ目を重ねて縫い合わせます。この際、布は中表になるように合わせましょう。また、布の端をぴったり重ねて縫い合わせると、表に返したときに縫い代の分だけつなぎ目がずれてしまいます。布の端を1センチずらして縫うことで、表に返したときにぴったり平行な1本のテープになります。縫い代を考慮して少しずらして縫い合わせる技はさまざまな場面で活用できるため、覚えておくとよいでしょう。 上記の作業を繰り返し、何本もあったテープ状の布を一本の長いテープにします。縫い合わせたところは布をずらした分が上下にはみ出すため、布切りばさみでカットして整えてください。縫い合わせた部分は裏面からアイロンをかけるときれいに仕上がります。 アイロンを使って折り目を付ける テープ状の布に折り目を付け、バイアステープとしてすぐに使える状態にします。4センチの布の場合、1センチ程度の幅で折り目を付けるとよいでしょう。最初に真ん中で二つ折りにし、折り目を基準にして端から折ることで簡単に1センチ幅の折り目を付けられます。こまめにアイロンで折り目を定着させながら、少しずつ進めてください。 反対側も同じように、中心に向かって1センチ幅で折っていきます。終わったら、真ん中で二つ折りにしてアイロンをかけましょう。端までアイロンをかけられたらバイアステープの完成です。 バイアステープの付け方のコツ バイアステープを使えば、洋服の襟ぐり・袖ぐりやハンドメイド作品などが既製品のようにすっきりと仕上がるのが魅力です。しかし、バイアステープは布地の形状によって付け方が少し変わることもあり、成功させるにはコツがいります。 バイアステープの付け方を、直線・カーブ・直角の角の3パターンに分けて解説するため、参考にしてください。 直線へのバイアステープの縫い方 バイアステープで直線をくるむ場合は、バイアステープを開き、布の裏側に端を合わせてまち針で止めます。最初はバイアステープを伸ばさないように注意しましょう。次に、ミシンをかけてバイアステープと布を縫い合わせてください。 縫い合わせたバイアステープをくるっと返して表側に持ってきます。布の表側からは縫い目が見える状態なので、縫い目がギリギリ隠れるところまでバイアステープを引っ張りましょう。このときには、アイロンを使って整えれば仕上がりがきれいになります。上からミシンを縫うことで、直線へのバイアステープの縫い付けが完成します。 バイアステープを縫う際には、端から1ミリほどのギリギリの部分を縫うと仕上がりが綺麗です。縫うのがやや難しいため、目打ちなどの尖ったものを利用するとよいでしょう。 カーブへのバイアステープの縫い方 カーブを縫う際も直線の場合と同様に、布の裏側にバイアステープを合わせてまち針で止めていきます。曲線が内向きの場合はバイアステープを少し引っ張って伸ばし気味に付け、外向きの場合は引っ張らずにゆとりをもって付けるのがポイントです。 次に、バイアステープの折り目の0.5~1ミリほど外側をミシンで縫います。縫う前にアイロンをかけると作業しやすくなりますが、アイロン後はバイアステープの折り目が消えるため、あらかじめチャコペンで折り目をなぞっておいてください。 裏面を縫い終えたらバイアステープを表側に返し、アイロンで整えてからミシンで縫いましょう。 直角の角へのバイアステープの縫い方 直角の角をバイアステープでくるむ場合、角までの手順は直線部分に付ける場合と同じです。角の縫い代と同じ幅の部分に、あらかじめチャコペンやまち針でしるしを付けてから、バイアステープを縫い付けましょう。しるしの部分までミシンで縫えたら、一旦縫い返しをしておきます。 次にバイアステープを外側に折り上げ、次の直線にバイアステープの端が来るように再度折り、続けて縫ってください。裏面を縫い終わり、バイアステープを表側に返すと角の部分が余るため、きれいな額縁になるように折りたたみましょう。後は、直線の場合と同様にバイアステープの端から1ミリ程度の部分を表から縫い、完了です。 まとめ バイアステープは好きな布地から作れ、洋服の裾上げや布小物・衣類の縁取り、見返しの処理などさまざまな場面で利用できます。普段からバイアステープを作っておけば、ハンドメイド品の制作で便利に使えるでしょう。 バイアステープは、布を45度にカットして必要な長さに縫い合わせ、アイロンで折り目を付ければ完成します。バイアステープメーカーのような専用の裁縫用品を使えばさらに簡単に作れるため、生地が余ったときにはバイアステープを作っておくのがおすすめです。

2024.05.28
【初心者向け】ぬいぐるみ(推しぬい)の縫い方・作り方を解説

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【初心者向け】ぬいぐるみ(推しぬい)の縫い方・作り方を解説

テディベアをはじめとしたかわいいぬいぐるみは、作るのが難しそうに見えるものの、初心者でもけっして作れないグッズではありません。中でも自分の推しキャラクターをぬいぐるみに仕立てる「推しぬい」を自作すれば、自分にしか手に入れられない推しキャラクターグッズを手に入れられます。ハンドメイド初心者の方でも作りやすいグッズも販売されているため、推しぬいの縫い方を知り、推しぬい作りにチャレンジしてみましょう。 この記事ではハンドメイド初心者に向けて、推しぬいを手縫いするときに準備するものや、推しぬいの作り方、推しぬいに使える便利なグッズを紹介します。 ぬいぐるみを手縫いするときに準備するもの ぬいぐるみを手縫いするためには、多くの材料や道具が必要です。ここからは、手縫いで作業を進める際に必要なグッズを紹介します。 【ぬいぐるみを手縫いするのに必要な材料】 型紙 生地 刺繍の下絵シート 刺繍糸 アイロン接着シート 綿 型紙作りは、書籍やWEBサイトで配布されているものを使用すると便利です。必要に応じて、顔や衣装のデザインを書き足し、作りたいぬいぐるみ用のオリジナル型紙にアレンジしましょう。 【ぬいぐるみを手縫いするのに必要な道具】 刺繡針 手縫い針 まち針 糸通し 刺繡枠 刺繍用鉗子 チャコペン カッター 裁ちばさみ 定規 手芸用ボンド ぬいぐるみ制作を始めるときは、材料や道具が一度に揃うユザワヤなどの手芸店を利用するのがおすすめです。 ぬいぐるみ作り特集|ユザワヤ公式ネットショップ 【初心者向け】ぬいぐるみ(推しぬい)の作り方 ぬいぐるみ作りは、基本をおさえていればさまざまなアレンジが可能です。ここからは、人気が高まっている「推しぬい」について、作り方の手順を解説します。ぬいぐるみ作りの方法を確認し、オリジナルぬいを作成しましょう。 型紙に合わせてパーツを切り出す 型紙をベースに布からパーツを切り出します。型紙を自分で作る場合、仕上がり線よりも約5mm外側を断ち切り線にして縫いしろを取ると、きれいに作れます。 推しぬいに必要なパーツは大まかに分けて、体パーツと頭パーツです。体パーツは、胴体の前と後ろで、少なくとも2つのパーツが必要です。ポーズをつけたい場合や、より立体的な仕上がりを目指す場合、胴・腕・太腿・足などに分けてパーツを切り出します。 頭パーツは、顔・顎・耳・前髪・後頭部左・後頭部右などが必要です。中に綿を詰めることを考慮し、髪パーツはやや長めに作っておくと後から調整できます。 なお、布に線を転写するときは、仕上がり線も書いておくと縫製の際に困りません。仕上がり線の跡が気になる場合、アイロンの熱や時間経過で消えるペンを準備しておくと便利です。 体パーツを縫製する 切り出した体パーツを縫い付ける工程です。縫製の基本は、生地を中表にし、まち針で仮止めして縫っていきます。縫い方には、並縫い・半返し縫い・本返し縫いなどの方法があります。手縫いの場合、強度が低いと糸がほつれてしまうため、半返し縫いか本返し縫いがおすすめです。 中表にして縫い合わせたぬいの体は裏側が表面に出ており、縫製後、表に返す作業が必要になります。すべて縫い合わせてしまうと表に返せないため、返し口を作っておきましょう。返し口は、頭をくっつけたときに隠れる首の部分に作ると、仕上がりがきれいです。 パーツを縫い合わせ、布を表側に返したら綿を詰め、返し口を縫います。返し口は、縫い目が目立たないまつり縫いかコの字とじで仕上げましょう。 頭パーツを縫製する 切り出した頭パーツを縫製します。まずは、顔パーツに立体感を出すため、ダーツと呼ばれる場所を縫います。ダーツは細かい縫い目にし、糸がほどけないよう注意してください。緩いカーブを付けてダーツ部分を縫うと、輪郭に丸みが出て可愛い印象になります。 頭パーツは数が多く、細かいものも多いため、本縫いの前にしつけ縫いをしておくと失敗しません。縫い方の基本は、パーツを中表にし、まち針で仮止めして縫い合わせていきます。耳パーツなどの小さなものから作成し、徐々に組み立てるよう全体を縫い合わせましょう。最後に表裏をひっくり返すため、返し口は縫いません。 全体を縫い合わせたら表に返し、頭の形を確認します。角ばったところなど、おかしな部分がある場合、もう一度裏に返して縫っていきます。調整を終えたら、表に返して綿を詰めましょう。綿は全体にまんべんなく、硬めに詰めると、表情を作る工程で作業しやすくなります。綿を詰め終えたら、返し口をまつり縫いかコの字とじで縫い、頭パーツの完成です。 頭パーツに表情を付ける 頭パーツに表情を付けていきます。表情を付ける方法は大きく分けて、表情パーツを作って付ける方法と、頭パーツに刺繍する方法があります。手芸店では、目や口がワッペンタイプのパーツを取り扱っているため、失敗したくない人は既製品を使うのも選択肢の1つです。 表情パーツを自分で作る場合、必要な目・眉・口などの型紙を作成します。ほくろや眼鏡など、顔に付属するその他のパーツも型紙を作ります。表情パーツの型紙は、布を切る前に頭パーツに置き、大きさやバランスを見ておきましょう。パーツの調整をすませたら、型紙に合わせて布を切ります。布用ボンドなどでパーツを貼り付けると、初心者でも仕上がりがきれいです。 刺繍する場合、刺繍用の下地シートに表情を描き、生地に重ねて刺繍する方法がおすすめです。 体と頭を合体させる 体パーツと頭パーツは完成後、縫い合わせていきます。体と頭が合体する部分に円形の印を書き、縫う部分のめやすを決めましょう。めやすとなる印には、ドライヤーの熱で色が消えるペンや時間経過で消えるペンを用いると、完成後に線が残りません。 体と頭の位置を合わせたら、針で縫いつけます。頭がぐらつかないようにするため、糸は2本取りにし、半返し縫いか本返し縫いにしましょう。合体する部分を1周ぐるりと縫い終えたら、体と頭を軽く引っ張り、糸のほつれなどを確認します。体と頭がきちんとくっつけば推しぬい本体の完成です。 ぬいぐるみの服を作る ぬいぐるみ服はまず、ぬいに合わせた服の型紙を作ります。推しぬい本体の大きさと同じサイズで作ると着脱ができないため、約1.5cm~2.0cm外側に断ち切り線を設けます。型紙は、WEBサイトで無料配布している場合もあるので、着せたい服のイメージに合ったものを使うと簡単です。型紙ができたら布を切りだし、中表で縫製します。 服に付ける飾りパーツは、手芸用ボンドで貼ると、服作りが初めてでもきれいにできます。飾りパーツは細かいものが多く、切り口がほつれやすいため、工夫が必要です。ほつれにくいストレッチタイプの素材やフェルト生地、ほつれ止め液を用いると、切りっぱなしでもほつれにくくなります。 初心者がぬいぐるみを作るならユザワヤが便利 手芸初心者がぬいぐるみ作りに取り組むなら、お役立ちグッズを利用すると便利です。グッズを利用すると、裁縫初心者でもきれいな仕上がりを目指せます。ここからは、手芸専門店である「ユザワヤ」で取り扱われている、ぬいぐるみを作る際の便利グッズを紹介します。 ・ぬいボディ 髪や表情パーツを付けるだけでオリジナル推しぬいを作れるグッズです。S・M・Lサイズから好みの大きさが選べます。 […]

2024.05.28
コの字まつり縫いとは?縫い方・きれいに仕上げるポイントを解説!

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コの字まつり縫いとは?縫い方・きれいに仕上げるポイントを解説!

コの字まつり縫いはバッグなどの袋物や、キルト、人形作りの際に返し口を閉じるときに使われる縫い方です。表面に縫い目が出ず、仕上がりがきれいになる特徴があるため、ハンドメイド作品のクオリティアップをしたい方はやり方を覚えておくとよいでしょう。 この記事ではコの字まつり縫いのやり方やきれいに仕上げるコツ、布地別にコの字まつり縫いで角をきれいに出すポイントを解説します。手縫いに慣れていない方、裁縫が必要なハンドメイド作品を作りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 コの字まつり縫いとは? コの字まつり縫いとは、返し口部分を閉じる際に使う手芸技法です。コの字綴じ・コの字まつり・はしごまつり・はしご縫い・渡しまつり・ラダーステッチといった名称で呼ばれることもあります。縫い方が独特のため慣れるまでは少し難しく感じる人もいますが、慣れればさほど難しくはなく、手芸初心者でもマスターしやすい技法と言えるでしょう。 そもそもまつり縫いとは、表側の縫い目が目立たないように返し口を縫う技法のことで、裁縫の基礎とも言える縫い方です。まつり縫いにはさまざまな種類が存在し、布の素材や厚さによって適したまつり縫いの種類は異なります。まつり縫いの詳細については、下記の記事でも説明しています。 コの字まつり縫いはコースターやバッグといった袋物や、キルト、人形などを作る際に行う縫い方です。特にフェルトで作った小物類や、裏地つきの袋物の返し口を閉じる際に活躍します。 コの字まつり縫いのメリットとしては、縫い目が目立たず、並縫いやかがり縫いよりもきれいに仕上げられる点が挙げられます。また、コの字まつり縫いの強度は返し縫いほど強くありませんが、ほつれにくさには長けていることから斜め縫いよりも長持ちしやすいとも言われています。 コの字まつり縫いのやり方 コの字まつり縫いの縫い方は、初めて縫う人には難しく感じるかもしれませんが、決して難易度の高い縫い方ではありません。ここでは、コの字まつり縫いの具体的な縫い方について解説します。 1 縫い針に糸を通して玉結びをし、布の内側から返し口の内側に縫い針を通す 布の内側から縫い針を出すのがポイントです。結び玉を隠すことで、コの字まつり縫いをきれいに仕上げられます。 2 糸が出ている真下の返し口をすくう 糸が出ている位置の真下にある返し口に縫い針を入れ、横に4ミリほど布の裏側に縫い針を通します。 3 糸が出ている真上の返し口をすくう 糸が出ている位置の真上にある返し口に縫い針を入れ、横に4ミリほど布の裏側に縫い針を通します。 4 2~3を繰り返す 2~3を繰り返し、コの字を描くように縫い付けていきます。 5 糸を引いて縫い口を引き締める 縫い終わりの位置まで来たら慎重に糸を引っ張り、糸が見えないようにします。 6 玉止めをする 通常通り玉止めを行った後、内側に縫い針を入れて少し離れた場所から縫い針を出して糸をカットします。仕上がりを美しくするためにも、必ず結び玉が内側に隠れるように糸をカットして始末しましょう。 コの字まつり縫いをきれいに仕上げるためのコツ コの字まつり縫いをきれいに仕上げるためには、糸選びや縫い幅などのいくつかのコツが必要です。コの字まつり縫いは多くの場合裁縫の最後の仕上げとして行うことから、作品の完成度を高められるよう、しっかりとポイントを押さえながら仕上げていきましょう。 ここでは、コの字まつり縫いをきれいに仕上げるためのコツを5つ紹介します。 生地の色に近い細めの糸を選ぶ コの字まつり縫いは、返し口の縫い目が布の表で目立たないように縫う技法です。そのためコの字まつり縫いをきれいに仕上げたいなら、なるべく生地の色に近い糸を選ぶのがポイントです。また色だけでなく細めの糸を選ぶことで、さらに縫い目を目立ちにくく仕上げられます。 使用する糸の素材はどの素材を選んでも問題はありませんが、柔らかい布を使用する場合はポリエステルのような細い糸を使用すると縫いやすくなるのでおすすめです。 返し口にアイロンをかけておく 返し口に折り目がついていない状態でコの字まつり縫いをすると、針を刺す場所が曖昧になり仕上がりが汚くなってしまいます。きれいに仕上げるためにも、コの字まつり縫いをする前に返し口にアイロンをかけ、折り目をきちんと付けてから針を刺す場所を明確にしましょう。 縫い幅の間隔を均等にする コの字まつり縫いをきれいに仕上げるためには、縫い幅の間隔を均等にすることも大切です。縫い幅の間隔が狭いほど、よりしっかりとした作りにできます。美しく仕上げられるよう、針で布をすくう際は3~4ミリほどにするとよいでしょう。 返し口を閉じるときに力を入れすぎない 返し口を閉じる際に力を入れすぎてしまうと、せっかく縫い幅の間隔を均等にしても布にしわが寄ってしまうため、美しくありません。力を入れすぎないよう注意しながら糸をゆるく引っ張り、布が軽く合わさる程度まで引き締めてから玉結びをすると、よりきれいに仕上げられます。 糸をまっすぐに刺す 返し口の折り目に対して糸をまっすぐ刺すことは、コの字まつり縫いをきれいに仕上げる重要ポイントです。アイロンがけした折り目の山から針を刺して糸を通し、反対側の折り目の山へと針を刺すのが大切です。 返し口の外側に糸が出てしまうと見た目が悪くなってしまうため、合わせた際に折り目の生地同士が垂直に合わさるように気を付けながら丁寧に縫っていきましょう。 【ケース別】コの字まつり縫いで角をきれいに出すポイント コースターやバッグといった布小物を手づくりする場合、角を出す機会が多くあります。コの字まつり縫いで角をきれいに出す方法は、使用する布の厚さや素材によって異なるため注意しましょう。 ここでは、コの字まつり縫いで角をきれいに出すポイントについて、布の種類別に紹介します。 薄手かつ柔らかい布 薄手で柔らかい布の場合、角をきれいに出すには表に返す前にしっかりと下準備をすることが必要です。 表に返した際に角がもたつくのを防ぐために、まずは縫い目から2ミリ程度あけた角の余分な縫い代をカットします。このとき、糸を切ってしまわないように十分に注意しましょう。 角を切り落としたらさらに周辺を斜めにカットし、アイロンを使って縫い目に沿って折り目をつけていきます。折り目が付いたら布を表に返し、角の手前から目打ちや針の先を入れて角をきれいに出したら完成です。 角を切り落としたりアイロンで折り目をつけたりと手間はかかりますが、一手間加えればよりきれいに仕上げられます。 厚手の布 厚手の布の場合は、縫い目に気を付けながら縫い目のぎりぎりで角の縫い代をカットするとよいでしょう。布を表に返した後は布端がほつれてしまわないように気を付けながら、優しく目打ちで引っ張って形を整えるときれいに仕上がります。 角の縫い代をカットしてきれいに仕上げる手法は角が鋭くなっている布にも有効なため、覚えておくと役に立ちます。 キルト キルトの場合は、キルト綿の部分を縫い線のきわでカットしてから表に返し、コの字まつり縫いを行います。厚みのあるキルト綿をカットすることで角のもたつきを防げるため、角を切り落とさなくてもすっきりと仕上げられます。 […]

2024.05.28
ぐし縫いのやり方は?並縫いとの違いや綺麗に縫うポイントも解説

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ぐし縫いのやり方は?並縫いとの違いや綺麗に縫うポイントも解説

布をしっかりと縫い合わせたいときや、より立体的なギャザーを寄せたいときに重宝する縫い方がぐし縫いです。ぐし縫いは等間隔で縫い進める技法のため、まっすぐ綺麗に縫い目を作れるよう、気をつけながら縫い進める必要があります。 当記事では、ぐし縫いのやり方と綺麗に縫うポイントを解説します。ぐし縫いを使ったギャザーのやり方についても解説するので、さまざまな縫い方を身に着けたい方はぜひ当記事を参考にしてください。 ぐし縫いとは? ぐし縫いとは、並縫いと同様に布と布を縫い合わせるときに使う手芸技法を指します。並縫いよりも細かい間隔で縫っていくのが特徴で、「約2ミリ程度の間隔で縫ったもの」と定義されることもあります。縫い終わりに糸を引っ張ると綺麗なギャザーを作れるので、立体的なデザインを作るための縫い方とも言えるでしょう。 また、和裁ではぐし縫いを「ぐしじつけ」と呼ぶ場合もあります。ぐしじつけとは留袖や紋付などの着物に用いるしつけのことで、「縫いじつけ」とも呼ばれています。ぐしじつけは 留袖などの着物を格調高く見せるためにあえて入れてあるもので、外してはいけないしつけとしても有名です。 並縫いとの違い 並縫いとは、布の表裏を同じ縫い目の長さで等間隔に縫っていく縫い方です。並縫いとぐし縫いは同じ縫い方ですが、縫い目の間隔によって区別されています。縫い目の間隔が3~4ミリ程度であれば並縫い、2ミリ程度であればぐし縫いと定義している場合もあります。 また、使用用途が異なることも並縫いとぐし縫いの違いの1つです。ぐし縫いは、布を縫い合わせるときや、仮縫い、しつけなどを行うときに使います。活躍する場面は並縫いと似ていますが、ぐし縫いのほうが縫い目の間隔が狭いため、布同士をしっかりと縫い合わせたい場合に使用するとよいでしょう。 また、細かいギャザーを寄せてより立体的に仕上げたい場合には、ぐし縫いを使うのが適しているとも言われています。 ぐし縫いのやり方 ぐし縫いの縫い方は並縫いと同じなので、決して難しくありません。縫い目の間隔を並縫いよりも細かくするよう意識すればできる縫い方なので、手芸初心者でも簡単に身につけられます。 ここでは、ぐし縫いの具体的な縫い方の手順について解説します。 (1) 手縫い針と手縫い糸を用意します。糸は2本取りしたしつけ糸でも代用可能です。糸を手縫い針に通したら、最初に玉止めをします。糸は1本取りでも2本取りでも問題ありません。 (2) 糸を通した手縫い針を、結び目が表に出ないように布の裏側から針を刺します。手縫い糸をしっかりと引き抜き、結び目で止まるまで引っ張りましょう。 (3) 縫いたい方向に向かって手縫い針を入れ、2ミリの等間隔になるように手縫い針を刺します。その際に1針ごとに手縫い針を抜かず、針先で何度かすくうとまっすぐ縫うことができます。 (4) 何針か縫ったら、手縫い針を引き抜きましょう。引き抜く際に糸がだまにならないようにしっかりと引っ張ります。 (5) ぐし縫いで縫いたいところまで(3)〜(4)を繰り返します。指でしごいて布を張ると、縫った場所がよれることを防げます。 (6) 縫いたいところまで縫い終えたら、布の裏側で玉止めを行います。縫いはじめの玉結びと同じように、結び目が表に出ないように気を付けましょう。 ぐし縫いを綺麗に行うポイント ぐし縫いは、縫い目が等間隔でまっすぐになっていると仕上がりが綺麗に見えます。ぐし縫いは2ミリという細かい間隔で縫っていくため、縫い目がガタガタにならないように注意しながら縫っていきましょう。 ここでは、ぐし縫いを綺麗に行うポイントについて紹介します。 布をたるませない ぐし縫いを行う場合、布はたるませずに張った状態にすると綺麗に縫い進められます。布がたるんでしまうと手縫い針を刺す位置がずれてしまい、思うように縫うことができません。 布をたるませずに縫うのが難しい人は、「かけはり」や「くけ台」という布地を張るアイテムもあるため、慣れないうちは使用するのもおすすめです。 まっすぐ縫う 針を刺した場所と出す場所がずれてしまうと、縫い目の高さがばらばらになってしまいます。縫い目を綺麗に見せるためには、布端と縫い目が並行になるように意識しながらぐし縫いをするとよいでしょう。 まっすぐ縫うには、針を常に一直線上に出し入れすることが大切です。ぐし縫いに慣れないうちはチャコペンシルで引いた線の上を縫うとまっすぐ縫い進められます。チャコペンシルがない場合は、マスキングテープを縫いたい場所に貼っておき、マスキングテープに沿って縫うのもおすすめです。 縫い目が等間隔になるよう心がける 縫い目を綺麗に見せるためには、布の表と裏で同じ縫い目に見えるよう、等間隔で縫うことを意識するように心がけましょう。また、1針ずつ縫うよりも何針かすくってから針を引き抜くと、まっすぐ等間隔に縫えやすくなるのでおすすめです。 ぐし縫いで綺麗なギャザーを作るには? ぐし縫いは特にギャザーを作るときに活躍する縫い方と言われています。ギャザーとは布が寄り集まった状態で、手作りで布小物やスカートのフリルを作る際に重宝する技法です。 ここでは、ぐし縫いでギャザーを作る方法について、ミシンを使う場合と手縫いで作る場合に分けて説明します。 ミシンを使う場合 ギャザーは手縫いでも作れますが、ミシンを用いると縫い目を均等かつ早く縫えるのでおすすめです。 ミシンを使用してギャザーを作るときは、縫い目がもっとも大きい「粗ミシン」で縫うのがポイントです。粗ミシンで2本の縫い目を入れると、ギャザーを綺麗に寄せられます。 (1) ミシンの設定を行います。できるだけ糸調子の数字を小さく設定することが綺麗に仕上げるコツです。縫い模様は直線縫い、縫い目の粗さは3~5、押さえ方は基本押さえに設定しましょう。 (2) できあがり線とギャザー止まりの印を書きます。 (3) できあがり線を挟んで5~7ミリの間隔で、2本の直線を平行にミシンをかけます。できあがり線を上下に挟むと、ギャザー部分と別布を縫い合わせる時にギャザーを安定させられます。 (4) 縫い終わりに押さえを上げて布を引き出し、上糸と下糸を5センチ程度残して切ります。 (5) 縫い始めの糸を玉結びしてから、縫い終わりの下糸を2本一緒に引いて、好みの分量分だけ布を縮めます。 (6) 縫い終わりの糸を玉結びし、ギャザーを整えてから軽くアイロンをかけます。 (7) […]

2024.05.28