布を使ったブックカバーの簡単な作り方は?必要な道具・材料も紹介
読書が趣味という方の中には、バッグに本を入れて持ち運んだり、カフェや電車で読んだりすることも多いのではないでしょうか。そういった場合は、ブックカバーを装着するのがおすすめです。
ブックカバーを装着すれば、本が傷つくのを防げるだけでなく、他人に表紙を見られる心配がなくなるため、どこでも気軽に好きな本を読めるようになります。
実は、ブックカバーは簡単に手作りすることが可能です。当記事では、ブックカバーの簡単な作り方や必要な道具・材料、アレンジを加えたさまざまなデザインのブックカバーを紹介します。
目次1
布で作るブックカバーに必要な道具・材料
ブックカバーは「採寸する」「裁断する」「折り目を付ける」「まっすぐ縫う」の4ステップで完成する作品なので、ハンドメイド初心者でも簡単に手作りできます。下記のような基本的な裁縫道具や材料があれば、初心者でも作りやすい「裏地なし・両ポケットタイプ」のブックカバーを作れるため、ぜひチャレンジしてみてください。
【道具】
- ハサミ
- 縫い針(手縫いの場合)
- ミシン(ミシン縫いの場合)
- 布用接着剤(糸や針を使わない場合)
- まち針
- アイロン
- 目打ち
- 定規
- チャコペン
【材料】
- 生地 1枚(タテ18cm×ヨコ74cm)
- しおり用の紐 約20cm(必要な場合)
なお、上記の生地サイズは一般的な文庫本サイズに合ったものであり、必要な生地・材料の大きさや長さはブックカバーの種類や本のサイズによって異なります。本にフィットする手作りブックカバーにしたい場合は、本のサイズや厚みを採寸した上で適切なサイズの生地を用意するようにしましょう。
簡単!裏地なし・両側ポケットタイプのブックカバーの作り方
道具や材料を準備できたら、さっそくオリジナルブックカバー作りに取り掛かりましょう。ここでは、布1枚で簡単に作れる「裏地なし・両側ポケットタイプ」の布製ブックカバーの作り方を手順に沿って解説します。
本のサイズを計測して生地を裁断する
まず、ブックカバーをかける予定の本について、高さ・横幅・厚さのサイズを計測し、裁断する生地のサイズを確認しましょう。布端の処理や両側にポケットを設けることを考え、下記のような計算式で算出したサイズを目安に生地を準備してください。
【タテ】本の高さ+3(cm)
【ヨコ】(本の横幅×2+本の厚さ)×2+24(cm)
例えば、高さ15cm・横幅11cm・厚さ3cmの文庫本のブックカバーを作る場合、用意する生地のサイズは下記のように算出できます。
【タテ】15+3=18(cm)
【ヨコ】(11×2+3)×2+24=74(cm)
生地を採寸する際には、事前に布にアイロンをかけた上で、布のタテとヨコが直角になっているか確認することが大切です。定規やチャコペンなどを使って採寸し、ハサミで丁寧に裁断しましょう。
生地に折り目を付けて縫い合わせる
生地を裁断したら、布の表地を上にして右端・左端に折り目を付けましょう。この折り目が両側のポケットとなるため、定規で長さを測りながら丁寧に折り、アイロンでしっかりと折り目を付けることがポイントです。
まず、右端から10cmの位置で谷折りし、布端を5cm折り返して布が3枚重なる状態にしましょう。次に、左端から25cmの位置で谷折りし、谷折りした位置から布端側に7cmのところで山折りになるように折り返します。山折りした位置からさらに布端側に7cmのところで谷折りしてください。布の表地を内側としてM型に折れていれば問題ありません。
ヨコの寸法が「本の横幅×2+本の厚さ」となっているか確認したら、生地の上端・下端にそれぞれ1cmの縫い代を作り、上端と下端をそれぞれまっすぐ縫いましょう。しおりの紐を付ける場合、上端の左右の中心部分(両端から12.5cmの位置)の布と布の間に挟み、仮縫いします。上端を直線縫いする際に一緒に縫いこんでください。
綺麗にひっくり返したら完成
縫い終わった後に上端・下端の縫い代をアイロンで整えたら、布の表地が表にくるよう全体をひっくり返しましょう。M型に折った左端のポケット部分も、丁寧にひっくり返してください。目打ちを使用して端や角の部分を綺麗に引き出し、全体を整えます。最後にアイロンをかけて仕上げると、ブックカバーの完成です。
アレンジを加えてさまざまなブックカバーを作ってみよう
ブックカバーには色々なタイプのものがあり、アレンジを加えることで自分に合ったブックカバーを作れます。ここでは、アレンジ方法やアレンジしたデザインの魅力について紹介します。
フラップ(しおり)付きタイプ
片側はポケット、反対側はしおり代わりになるフラップが付いたタイプのブックカバーです。フラップ付きブックカバーの最大のメリットは、フラップの留め具合で横幅のサイズ調整ができる点にあります。厚さの異なる本を収納する場合でも、ある程度フィットさせられるため、長く愛用できるでしょう。
【材料】
- 生地 1枚(タテ18cm×ヨコ80cm)
- 留め紐として使用する綾テープ 18cm(2cm幅程度)
生地を採寸・裁断したら、左端から14cmの位置で谷折りし、布端を7cm折り返して布が3枚重なる状態にします。布の右端が左端に重なるよう半分に折ったら、「わ」になっている右端の折り目部分の上下の角を同じ形・同じ大きさで切り落としてください。形や大きさに迷う場合は4cm×4cmの三角形を目安とするとよいでしょう。
次に、右端から13cmの位置に目印を付け、生地と生地の間に綾テープを挟んで仮縫いしておきます。上端・下端に各1cmの縫い代を設けて上下を直線縫いし、左端の口から全体をひっくり返しましょう。フラップ部分・ポケット部分をひっくり返して整えたら完成です。
裏地付きタイプ
裏地(裏生地)付きタイプは、生地1枚仕立てのものと比べて耐久力が高く、薄手の生地でよく発生する「透け」を防止できるといったメリットがあります。裏地をおしゃれな柄などデザイン性の高い生地にすれば、読書タイムの気分をさらに高められるでしょう。
【材料】
- 表布(タテ18cm×ヨコ40cm)
- 裏布(タテ18cm×ヨコ40cm)
- 綾テープ 19cm(2cm幅程度)
生地を採寸・裁断したら、表布・裏布ともに片側の上下の角を同じ形・同じ大きさでカットします。裏布は表に向け、角をカットした側の布端から12cmの位置に綾テープを置いて仮縫いしてください。
次に、裏布と表布を中表で合わせてまち針で留め、カットしていない直線側を1cmの縫い代をとって縫います。縫い目の線から6cmの位置に印を付け、表布と裏布の間に挟むようにして縫い代の部分を折り込みましょう。カットした側(台形になっている側)に約4cmの返し口を残し、布端に1cmの縫い代をとって表布と裏布を縫い合わせてください。
縫い終わったら、返し口から全体をひっくり返して角の形を整えます。最後に返し口部分を縫い閉じたら完成です。
布以外にもさまざまな素材で作れる
ブックカバーは、紙袋やクリアファイルなど、布以外の素材でも簡単に手作りすることが可能です。
紙袋の場合は袋の上下を切り落とし、本よりも少し大きめに紙袋をカットして、上下・左右を本に折り込むだけで紙袋ブックカバーになります。クリアファイルの場合、底部の接着部分を切り落とした後、本の高さに合わせてカットしましょう。本の厚さや幅に合わせて折り目を付け、折り返し部分を調節すればクリアファイル製の防水ブックカバーの完成です。
また、布製のブックカバーに必要な生地のサイズは比較的小さいため、手ぬぐいを使ってブックカバーを作ることも可能です。家庭に手持ちの手ぬぐいがあれば、ぜひ手ぬぐいブックカバー作りにチャレンジしてみてください。
初めてのブックカバー作りならユザワヤがおすすめ!
ブックカバーは比較的簡単に手作りできますが、ブックカバー作りに初めて挑戦する方の中には、うまく作れるか不安に感じている方もいるでしょう。ブックカバー作りに初めて挑戦する方は、ユザワヤ「ミニレシピ ブックカバー PM13-1035」をぜひご活用ください。
ユザワヤのミニレシピは、縫い代を含む型紙付きなので、型紙通りにカットすれば採寸なしで生地を裁断することが可能です。本の厚みに合わせて調整可能なタイプで、しおりなども付けられる仕様となっているため、自分に合ったブックカバーを作れるでしょう。
ブックカバーに使用する生地は、ある程度厚みがあり丈夫な生地がおすすめです。初心者でも縫いやすい「オックス」や、やや厚手の「キャンバス」などを採用するとよいでしょう。ユザワヤでは、ブックカバーに適した布地も豊富に取り揃えています。ユザワヤで自分の好みに合った柄・手触りの布地を選び、素敵なブックカバーをハンドメイドしましょう。
まとめ
ブックカバーは比較的簡単に手作りできるので、普段から本をよく読むという方は、ぜひチャレンジしてほしいアイテムです。好きな柄の布を使ってブックカバーを作れば、いつもの読書タイムがより充実した時間になることでしょう。
アレンジを加えればフラップ付きのものや、裏地付きでデザインにこだわったものも作れます。布以外にも紙袋やクリアファイルで作ることもできるため、好みに合わせてさまざまなアレンジにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ブックカバーに使う生地を探しているという方は、ぜひユザワヤのオンラインショップをご利用ください。豊富なデザインの生地を取り扱っているため、自分好みの生地が見つかります。