ファブリックパネルの簡単な作り方は?必要な道具・材料も紹介
毎日過ごす自宅のインテリアにこだわれば、より豊かな暮らしを実現できます。多種多様なインテリアアイテムがある中で、今回紹介したいのが「ファブリックパネル」です。
ファブリックパネルは、木製パネルにファブリック(布)を貼り付けたものを指し、アクセントとして飾れば毎日の暮らしを彩ってくれるでしょう。
当記事では、ファブリックパネルの概要や自作する方法、必要な道具・材料を解説するとともに、木製パネル以外で使えるおすすめのパネルなどを紹介します。
目次1
ファブリックパネルとは?
ファブリックパネルとは、木製のパネルにファブリック(布)を貼り付けたインテリアアイテムのことです。布を木の板(ボード)に貼り付けるので「ファブリックボード」と呼ばれるケースもあります。
ファブリックパネルは、北欧をはじめとするヨーロッパ諸国で生まれました。ヨーロッパの長く厳しい冬を明るい気持ちで過ごすために、家での生活を彩るアイテムの1つとして親しまれてきたと言います。
ファブリックパネルは、布をアート作品や写真のように部屋に飾れる点が魅力です。季節や気分に合わせて付け替えたり、複数のファブリックパネルを組み合わせて飾ったりと、さまざまな楽しみ方ができます。ファブリックパネルはおしゃれな市販品も多いものの、お気に入りの布を使って自分で手作りすることも可能なアイテムです。
木製パネルで作るファブリックパネルに必要な道具・材料
ファブリックパネルを自作するためには、以下の道具や材料が必要になります。なお、必要となる材料の大きさ・長さは、作りたいファブリックパネルのサイズや木枠の大きさによって異なります。
- ハサミ
- ガンタッカー
- マスキングテープまたは水貼りテープ
- 定規
- チャコペン
- アイロン
- 木製パネル(好きな大きさ)
- 好きな柄の生地(木製パネルの+5~15cm)
【道具】
【材料】
上記の道具は、すべて手芸専門店やホームセンターなどで揃えることが可能です。生地はパネルに合わせて調整するので、パネルよりも大きいサイズのものを準備しておくとよいでしょう。チャコペンと定規はなくても作れるものの、きれいにできるか不安な方は準備しておくと安心です。
木製パネルを使ったファブリックパネルの作り方
ファブリックパネルは誰でも簡単にハンドメイドできるのが魅力ですが、作業を適当に進めると失敗につながります。手順通りにていねいに作ればクオリティが上がり、飾るのがより楽しくなるでしょう。
木製パネルを使ったファブリックパネルの制作方法を紹介するので、参考にしてください。
まずは使う生地の位置を決める
最初に、木製パネルと生地を用意します。木製パネルに生地を被せ、布のどの部分を使用するかを検討しましょう。布の使う場所によって、ファブリックパネルのデザインや雰囲気は大きく変わります。布を何度かずらして眺め、納得するポジションを探してみてください。
柄が大きい生地の場合、メインの柄を真ん中に配置するよりも、少し見切れる位置に置くほうがデザインの広がりが感じられるのでおすすめです。
生地の位置を決めたら、パネルより10~15cm程度大きいサイズで生地をカットしましょう。生地の裏に木製パネルを当て、定規とチャコペンでカット線を付けておくときれいに裁断できます。カットした生地には裏面からアイロンをかけて、シワを伸ばしておきましょう。アイロンの温度や水の量によっては、生地の色がにじむ可能性があるので注意してください。
木製パネルを載せてガンタッカーで留める
裏返した生地の上に木製パネルをセットします。パネルが生地に対して斜めになっていないか、生地とパネルの間に糸くずなどのゴミが入り込んでいないかをチェックしましょう。
次に、パネルがずれないようにしっかり押さえながら、ガンタッカーで生地を仮止めします。生地がたるまないように引っ張りつつ、各辺の真ん中に1つずつ打ち込んでください。1辺打ち込んだら、次は反対側の辺を止めるのが生地をたるませないコツです。仮止めの段階で生地がたるんでしまったら、ガンタッカーで針を取り外してやり直しましょう。
生地の仮止めが成功したら、仮止めから角に向かってガンタッカーを打ち込んでいきます。ただし、角は後で処理するので、角から2~3cmの範囲は留めずに空けておいてください。
角や布端を処理してマスキングテープを貼ったら完成
角の布の先端を持ち、木製パネルの角に合わせながら引っ張って山形に折り目を付けます。次に折り筋を反対側に引っ張り、山形の部分を開いて谷折りにし、M字に癖を付けてきれいに折りたたんでください。角の処理は難しいですが、きれいに処理できればファブリックパネルの仕上がりがぐっとよくなるので、納得がいくまで丁寧に行うのがおすすめです。角をきれいに折りたためたら、ガンタッカーで留めてください。以上の処理を四つ角すべてに行います。
最後に余った布端を処理しましょう。木製パネルからはみ出している部分を、パネルぴったりにハサミでカットします。そのまま飾ると木製パネル本体や針で壁が傷つく可能性があるので、マスキングテープを一周ずつ貼って保護してください。
木製パネルの代わりに使えるおすすめのパネル
ファブリックパネルの土台は、木製パネル以外の素材でも代用できます。今回は、木製パネルの代わりに使えるおすすめのパネルを3つ紹介します。生地などの条件によっては木製パネルよりも使いやすいケースがあるので、一度チェックしてみてください。
発泡スチロール板
発泡スチロール板は、ファブリックパネルを作るのに木製パネルやガンタッカーを購入するのが億劫な方におすすめです。発泡スチロール板であれば、ガンタッカーの代わりに両面テープやホチキスで生地を留められるため、より気軽にファブリックパネルを制作できます。
発泡スチロール板は軽量なので、賃貸で壁に画鋲が使えない場合も両面テープなどで壁に飾れるのがポイントです。万が一壁から落ちてしまっても、床を傷つけたり、人が怪我をしたりする心配がありません。ただし、軽い分安定感がないため飾りにくい可能性があります。
発泡スチロール板は、サイズ変更が簡単にできる点も大きなメリットです。木製パネルでは難しい、手持ちの生地のサイズに合わせてパネルの大きさを調整することもできます。
コルクボード
コルクボードも発泡スチロール板同様に、比較的手軽にファブリックパネルを制作でき、サイズ変更が容易な点が大きなメリットです。好みのサイズでコルクボードをカットしてファブリックパネルを作りましょう。コルクボードで作ったファブリックパネルは、画鋲でメモや写真を貼り付けて活用できる点も魅力です。
ただし、コルクボード1枚だけだと厚みがなく、一生懸命作ったファブリックパネルが安っぽく見えてしまいます。コルクボードを2枚程度重ねるか、発泡スチロール板を重ねるなどして厚みを出すとよいでしょう。
また、コルクボード自体の色が濃いので、色や厚みが薄い布は色味や風合いが変わる可能性があります。色味の変化を楽しむのも1つの手ですが、不安な方は制作前に生地との相性をよく確認してください。
マグネット付きホワイトボード/マグネットシート
マグネット付きホワイトボードやマグネットシートも、ファブリックパネルの土台として活用できます。マグネット付きホワイトボードやマグネットシートを使えば、ファブリックパネルの上からメモやポストカードなどをマグネットで付けて飾れます。フック付きマグネットを使って鍵などを引っかけ、便利に活用することも可能です。
マグネット付きホワイトボードは厚みがあるため、ホワイトボードのみでファブリックパネルを制作できます。マグネットシートの場合、1枚では薄すぎて曲がってしまうので、空き箱などと組み合わせて厚みを加えるとよいでしょう。マグネット付きホワイトボードにはガンタッカーやホチキスの針が通らないため、生地の貼り付けは両面テープで行ってください。
まとめ
ファブリックパネルは、必要な道具と材料さえあれば、誰でも簡単に自作することが可能です。使用する布の色や柄などによって仕上がりの雰囲気が大きく変わるため、どの位置を配置するかセンスが問われる点にファブリックパネルを自作する醍醐味があります。
ファブリックパネルは木製パネルだけではなく、上記のように発泡スチロール板やコルクボード、マグネット付きホワイトボードなどでも代用可能です。布には、着古したTシャツを使う方法もあります。
ユザワヤでは、バリエーション豊富な柄の生地がそろっているため、ぜひ好みや現在の部屋の雰囲気に合わせて、ぴったりなものを見つけてみてはいかがでしょうか。