ミンネとメルカリならどっちが売れる?それぞれの特徴を徹底比較!
ハンドメイド作品を販売する場合、ハンドメイド専門の販売サイトであるミンネと、フリマサイトのメルカリでは、どっちが売れるのでしょうか。ハンドメイド販売で成功するためには、より作品が売れる販売サイトを選ぶことが大切です。
この記事では、ミンネとメルカリの特徴やメリット・デメリットを解説するとともに、販売サイトを選ぶポイントや販売に向いている作品について紹介します。自分の作品に合う販売サイトを選び、ハンドメイド販売を成功させるための参考にしてください。
目次1
どっちが売れる?ミンネとメルカリを徹底比較!
ミンネとメルカリのどっちが売れるのかを明らかにするためには、両方の特徴を知る必要があります。違いを知った上で、ハンドメイド販売に向いているサイトを考えましょう。
以下では、ミンネとメルカリのどっちで販売するべきか悩んでいる人に向けて、それぞれの特徴を紹介します。
利用者数
利用者数は、購入ユーザーになり得るため、販売サイト選びに重要な要素です。
ミンネは、2021年9月末時点でアプリダウンロード数が1,306万回
です。ハンドメイド作家やブランド数は79万件
を超えており、国内最大のハンドメイド専門販売サイトと言えます。
メルカリの2018年3月末時点でのダウンロード数は、7,100万回
です。現在のダウンロード数は発表されていません。
出典:株式会社メルカリ「フリマアプリ「メルカリ」サービス開始5周年記念第一弾 5年間の歴史を振り返る『数字で見るメルカリ』を発表 」/
しかし、同時点での月間利用者数(1か月に1回以上アプリなどでサイトを閲覧した登録ユーザー数)が1,036万人だったことに対し、2021年9月には2,000万人を突破
したと発表していることから、ダウンロード数も伸びていることが推測できます。
出典:mercari「FY2021.6 4Q 決算説明会資料」
以上のことから、利用者数は圧倒的にメルカリのほうが多いことが分かります。
ユーザーの特徴
ハンドメイド作品を効率よく売るためには、ユーザーの特徴を理解することも重要です。ユーザー数が多くても、作品がユーザーの嗜好とマッチしなければ購入にはつながりません。それぞれのユーザーの特徴を理解した上で販売サイトを選びましょう。
ミンネは、9割以上が女性ユーザーです。年齢層は20代から40代が多く、素材の良さや芸術に関心が高い特徴があります。ハンドメイド好きの人が多く、低価格のものよりもハンドメイドならではの世界観やこだわりのある作品を好む傾向です。
メルカリは女性ユーザーが多いものの、男女差はそれほど大きくありません。20代から40代を中心に幅広い年齢層が利用しており、最近では60代以上のユーザーも増えています。中古品や掘り出し物の発見を目的に利用している人が多いため、低価格帯のものが喜ばれます。
販売手数料
販売手数料とは、作品が購入されたときにかかる手数料です。手元に残る利益に影響するため、しっかりと理解しましょう。
ミンネとメルカリの販売手数料は下記の通りです。
販売サイト | 販売手数料 | 注意点 |
---|---|---|
ミンネ | 10.56% | 送料やオプションを含む作品の販売額にかかる |
メルカリ | 10% | 送料込みの販売額にした場合は、送料込みの販売額にかかる |
販売手数料は、メルカリよりミンネのほうが0.56%高く設定されています。
また、メルカリは送料込みか着払いかによって販売手数料が変わります。送料込みの場合は、送料にも販売手数料がかかることで売上金額が少し減るものの、購入者が支払う金額が明確になるため購入につなげやすいでしょう。
ミンネとメルカリでハンドメイド販売をするメリット・デメリット
販売サイトによって、メリット・デメリットは異なります。ミンネとメルカリのメリット・デメリットを知り、自分にとってメリットが大きいサイトを選びましょう。
以下では、それぞれを使って販売する際のメリット・デメリットを紹介します。ハンドメイド作品を販売するときをイメージしながら、読み進めてください。
ミンネのメリット・デメリット
ミンネのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット(1)商品ページを作りやすい
ミンネでは商品ページの作成が簡単です。プロフィール紹介や作品一覧を掲載できるギャラリーなども作成できます。ページがシンプルなデザインで統一されているため、作品の世界観を邪魔しない点も作家にとっては嬉しいポイントでしょう。
メリット(2)配送方法や決済方法が豊富にある
ミンネには、ネコポスやレターパック、クール便などさまざまな配送方法があります。作品のサイズや壊れやすさ、送料、補填の有無など、自分の作品に合う配送方法で配送が可能です。また、決済方法も豊富なため、ユーザーの希望に沿えず機会を損失することを防げます。
メリット(3)ワークショップや勉強会など作家へのサポートが充実している
作家へのサポートが充実している点も、ミンネを利用するメリットの1つです。作品の撮影方法やイベント開催、勉強会など、作家のものづくりを支援する取り組みに参加できます。
デメリット(1)人気作家や新作の商品に埋もれやすい
多くのハンドメイド作品が出品されるため、人気作家や新作の商品に埋もれやすく、注目を集めづらい点はデメリットとなるでしょう。作品写真や魅力的な文章などでアピールし、購入につなげる必要があります。
デメリット(2)販促ツールが少ない
ミンネは、メルマガや独自クーポンを発行するような販促ツールが少ないサイトです。ミンネがクーポンを発行するケースはあるものの、作家側からリピーターを獲得しにくい点がデメリットです。
メルカリのメリット・デメリット
メルカリのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット(1)ユーザー数が多いため作品の認知度を高められる
メルカリは、ほかの販売サイトに比べてユーザー規模が大きいサイトです。多くのユーザーに作品を見てもらい、作品の認知度を高められることは、継続的に作品を販売する上で大きなメリットとなります。
メリット(2)匿名配送ができる
匿名配送とは、出品者側も購入者側も相手に個人情報を開示せずに、商品を届けられる配送サービスです。ネットショップを利用する際、個人情報の開示に抵抗がある人は多いでしょう。配送方法は限られるものの、個人間の取引を安全かつ便利に行える方法として、匿名配送は多くのユーザーに喜ばれています。
デメリット(1)購入者からの評価がないとお金をもらえない
メルカリでは、購入者が作品受け取り後に評価を投稿しないと取引が完了しません。取引完了後に販売利益が確定するため、購入者からの評価が遅れるとお金が入るまで時間がかかる場合があります。
デメリット(2)値上げ交渉が頻繁にある
メルカリでは値下げ交渉をするユーザーが多くいます。そのため、値下げ要求への応対がストレスとなる人もいるでしょう。
ハンドメイドで稼ぐなら複数の販売サイトを使い分けるのもおすすめ!
ハンドメイド販売で稼ぐためには、ミンネとメルカリの両方のサイトを使い分ける方法もおすすめです。どちらも出品手数料は無料のため、それぞれのデメリットを補いながら、自分のハンドメイド作品に合わせたサイトで販売しましょう。
ミンネで売れやすい作品は、ハンドメイドのこだわりが詰まった作品です。独自の世界観やオリジナリティのある、ハンドメイドならではの作品を販売するとよいでしょう。特に、実用性が高く流行を取り入れたデザインは喜ばれる傾向があります。
メルカリで売れやすい作品は、お得感がある作品です。市場価格よりも安い作品や、同等の価格で付加価値のある作品を選んで販売してください。
また、多くの人に見てもらえるメリットを活かして、出品物を選ぶ方法もおすすめです。多様な価値観の人に認知してもらえるため、ほかにない個性的なデザインの作品は売れる可能性が高いでしょう。
まとめ
ミンネとメルカリで売れやすい作品には違いがあります。そのため、どっちが売れるのかを考える際は、販売サイトごとのメリット・デメリットを理解した上で、作品に向いているほうを選ぶことが重要です。
ミンネはハンドメイド好きのユーザーが多く、世界観やこだわりを重視した作品の販売に向いています。メルカリでは、お得感のある作品が好まれます。メルカリは利用ユーザーが多いため、認知度アップや個性的なデザインの作品販売に活用してもよいでしょう。
それぞれのデメリットを補うためには、複数サイトの利用もおすすめです。自分のハンドメイド作品や販売方法に合うサイトを活用し、継続的に稼げる状態を作りましょう。