ハンドメイド販売のおすすめサイトを比較!初心者はどこで売るべき?
手作りの洋服やビーズアクセサリーなどの作品は、ハンドメイド販売サイトで商品として販売できます。作家の個性が出るハンドメイド作品は、手作りの温かさやオリジナリティを好む人たちに人気です。
ハンドメイド販売を始めるにあたり、サイトの選び方や販売のコツを知りたい人も多いのではないでしょうか。当記事ではハンドメイド販売サイトの種類・選び方や、販売するときのポイント、初心者・上級者別におすすめサイトも紹介します。
目次1
ハンドメイド販売ができるサイトの種類
ハンドメイド販売ができるサイトはいくつかの種類があります。初めてハンドメイド販売をする人は、自分の作品や希望する販売方法に合うサイトを選ぶことが大切です。まずは、ハンドメイド販売ができる4種類のサイトについて、それぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。
ハンドメイド販売ができるアプリについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
ハンドメイドマーケット
ハンドメイドマーケットは、作品を販売したい人と購入したい人をつなぐ、ハンドメイド作品専門の販売サイトです。
<メリット>
- 集客力が高い
- 手軽に出品できる
- 制作の手間に見合った価格で売れる
ハンドメイド作品専門のハンドメイドマーケットは、高い集客力を持っています。作品作りの大変さを理解するユーザーも多く、制作の手間に見合った価格で売れることがメリットです。
<デメリット>
- ブランド認知が進みづらい
- 手数料が高い
ハンドメイドマーケットは商品ばかりが注目されてしまい、作家としてのブランド認知が進みづらい傾向にあります。販売手数料などの高いサイトが多いこともデメリットです。
ネットショップ
ネットショップは、ネットショップ作成サービスで自分のショップを開設してハンドメイド作品を販売できるサービスです。
<メリット>
- ブランド認知を進められる
- 手数料が安い
- 独自の販売戦略が展開できる
自分のショップで販売を行うネットショップは、作家としてのブランド認知を進められます。限定販売やセット販売など、独自の販売戦略が展開できることもメリットです。
<デメリット>
- ネットショップを自分で作る必要がある
- 運営・集客を自分で行う必要がある
ネットショップのデメリットは、ショップ作成や運営・集客を自分で行わなければならないことです。ネットショップはハンドメイド販売の経験がある人に向いています。
フリマサービス
フリマサービスは、ハンドメイド作品に限らず、さまざまな商品を個人間で取引できるサイトです。
<メリット>
- 集客力が高い
- 匿名取引ができる
フリマサービスは多くの人が利用しており、高い集客力を持っています。匿名取引ができることも、ハンドメイド販売を始めたばかりの人にとって安心できるポイントです。
<デメリット>
- ブランド認知が進まない
- 取引相場は全体的に低い
フリマサービスは中古品や処分品の商品数が多く、オリジナル作品の販売に利用してもブランド認知が進みません。商品を安く購入したいユーザーが多く、取引価格は全体的に低い傾向にあります。
ネットオークション
ネットオークションは、インターネット上で商品のオークションを行い、購入希望者の入札で取引価格を決めるオークションサイトです。
<メリット>
- 集客力が高い
- 思わぬ高値で売れることもある
ネットオークションは比較的歴史が古く、利用者も多いサービスです。購入希望者に入札してもらうシステムであり、ときには思わぬ高値で商品が売れることもあります。最低落札価格を設定すれば、安値で落札されることもありません。
<デメリット>
- ブランド認知が進まない
- 再出品のたびに出品手数料がかかる
ネットオークションは主に中古品の販売で利用されるサービスであり、作家としてのブランド認知が進みません。出品時には出品手数料がかかり、落札されなかった商品を再出品するたびに費用がかかるという注意点もあります。
【初心者】おすすめの販売サイトは「minne」
ハンドメイドを始めたばかりの人は、プロの作家が少ないサイトを選びましょう。初心者におすすめの販売サイトは「minne」です。minneはGMOペパボ株式会社が運営しており、国内最大級のハンドメイドマーケットとして多くの人が利用しています。
サイト名 | minne |
---|---|
月額使用料 | 0円 |
販売手数料 | 10.56% |
振込手数料 | 220円 |
最低振込金額 | 1,000円 |
minneでは「ファッション」「ニット・編み物」「アクセサリー」など全19種類のカテゴリでハンドメイド作品を販売できます。各カテゴリのページには絞り込み検索機能があり、購入したい人が希望の商品を発見できることが特徴です。
また、minneは商品の登録方法や販売方法について分かりやすいマニュアルを用意し、初心者も簡単に商品販売を始められる体制を整えています。イベントや勉強会などの支援も充実しており、ハンドメイド作家としてのステップアップもできるでしょう。
初心者向け!ハンドメイド販売サイトの選び方
初心者がハンドメイド販売サイトを選ぶときは、5つのポイントに着目して自分に合っているかを考えることが大切です。
- 作家のレベルや作風
- 販売手数料
- 振込システム
- 販売サイトの機能
- 販売サイトの操作性
ここからは、5つのポイントを中心に、初心者に向いているハンドメイド販売サイトの選び方を紹介します。
作家のレベル・作風はマッチするか
ハンドメイド販売サイトは多くのハンドメイド作家が利用しており、作品の種類・作風もさまざまです。まずは作家のレベル・作風が、自分や自分の作品とマッチするかを確認しましょう。
作家のレベルは、評価が高い商品をいくつか見ることで確認できます。シンプルな見た目の作品が多いときは初心者に向いているサイトです。ディテールにこだわっている作品が多いときはプロレベルの作家が多いと分かります。
サイト全体の作風を確認するときは、購入者目線で考えることがおすすめです。サイト全体の作風からは、ハンドメイド販売サイトを利用する顧客層が把握できます。
販売手数料は高くないか
販売手数料とは、ハンドメイド販売サイトを利用して商品が売れたときにサイト側へ支払う手数料のことです。商品が売れたときの利益を増やすためにも、販売手数料は高くないかを確認しましょう。
販売手数料の詳細は、ハンドメイド販売サイトの販売者用ページなどに記載されています。販売手数料は、商品価格に対して一定割合でかかる形式がほとんどです。販売手数料が低いハンドメイド販売サイトは初心者に向いています。
ただし、販売手数料が安くても、商品が売れなくては利益が出ません。ハンドメイド販売サイトを選ぶときは販売手数料だけでなく、商品が売れやすいかどうかも考えることが大切です。
振込システムは自分に合うか
ハンドメイド販売サイトの振込システムが自分に合うかも大切なポイントです。確認すべき振込システムとしては、下記の3点が挙げられます。
振込手数料 | 売上が銀行へ振り込まれるときにかかる手数料 |
---|---|
入金サイクル | 売上の締め日と、振込が行われる日のサイクル |
最低振込金額 | 振込実行に必要な最低限の金額 |
特に振込手数料と最低振込金額は、収入にかかわる重要な項目です。売上額が低いときは振込手数料が収入を圧迫したり、最低振込金額に届かず振り込まれなかったりするケースもあります。
初心者は振込手数料が安く、最低振込金額も低めに設定されているハンドメイド販売サイトがおすすめです。
ユーザーとやり取りする口コミ機能は必要か
ハンドメイド販売サイトの中には、ユーザーとやり取りする口コミ機能のあるサイトも存在します。ユーザーとコミュニケーションを取りたいときは、口コミ機能のあるサイトがおすすめです。
口コミ機能のあるサイトでは、商品を購入したユーザーからさまざまな口コミをもらえます。「画像で見た通りかわいい商品でした」のように良い口コミもあれば、「よく見るとフチが粗かった」といった辛口の口コミもあるでしょう。
口コミを読んで、自分の視点だけでは分からなかった作品の改善点や、ユーザーニーズが発見できることもあります。口コミから何を得たいかを考えて、口コミ機能が必要かを判断してください。
使いやすさは問題ないか
ハンドメイド販売サイトで商品を販売し続けるためには、使いやすさが重要です。サイト上の販売者用ページで、商品登録や画像アップロードの手順、売買成立後のユーザーとのやり取りが難しくないかを確認しましょう。
パソコンを持っている人でも、パソコン・スマートフォンの両方で使い勝手がよいかチェックすることをおすすめします。パソコンとスマートフォンでは操作感が異なり、画像やテキストの見やすさも変わるためです。
商品を購入するユーザーにとって使いやすいサイトであることも大切です。ユーザーが使いやすいと感じるサイトは集客力が高く、初心者も利益を上げやすくなります。
初心者のハンドメイド販売で売れやすい作品
初心者がハンドメイド販売サイトを利用するときは、前もって売れやすい作品を把握することが大切です。初心者のハンドメイド販売で売れやすい作品は、以下の3つです。
●UVレジンやビーズを使ったアクセサリー
アクセサリー作りをしている人は、UVレジンやビーズを使ったアクセサリーの販売がおすすめです。UVレジンやビーズは原価が安く、作品を華やかに見せることができるため、初心者の作品でも売れやすい傾向にあります。
●布製のトートバッグや小物入れ
トートバッグや小物入れはハンドメイド販売サイトで人気の商品です。デザインを奇抜にせず、実用性を重視することで、ハンドメイド初心者の作ったトートバッグや小物入れでも売上が期待できます。
●ニット製の帽子やウォーマー
ニット製の帽子やネックウォーマー・ハンドウォーマーは秋冬はもちろん、最近は夏場のクーラー対策としても人気が高い商品です。季節に合わせて春夏毛糸・秋冬毛糸を使い分けた作品を販売することで、季節物を購入したいユーザーに売れやすくなります。
ハンドメイドで売れるものを詳しく知りたい人は、下記の記事もチェックしてみてください。
初心者のハンドメイド販売で重要な4つのポイント
実際にハンドメイド販売サイトで作品を売るときは、作品や販売ページにもこだわることが大切です。ハンドメイド作家のこだわりが感じられる作品は、ユーザーに売れやすくなります。ここからは、初心者がハンドメイド販売をするときに意識したい、重要な4つのポイントを解説します。
【コンセプト】独自の世界観を作る
作品のこだわりをユーザーに感じさせるためには、作品コンセプトを統一することが重要です。たとえば「北欧柄の生地でお出かけにも使えるバッグ・小物」や「花をモチーフにしたレジンアクセサリー」など、コンセプトを統一することで、独自の世界観を作れます。
作品コンセプトを統一することで、ハンドメイド作家と作品のイメージを結び付けてユーザーに覚えてもらえる点もメリットです。ユーザーに「○○な作品を制作している作家」として認識されることで、作品のファンやリピーターを増やせます。独自の世界観を作ることは、ハンドメイド作家としてのブランドイメージを築く上で大切なステップです。
【価格設定】原価を踏まえて適正価格にする
商品価格は作家自身が決定します。価格設定が高すぎれば商品は思うように売れず、安すぎれば利益は上がりません。商品の価格設定は、原価を踏まえて適正価格にすることが重要です。ハンドメイドの原価とは、商品販売にかかった費用すべてのことを指します。原価に含まれる要素は基本的に下記の通りです。
- 材料費
- 制作にかかった作業費
- 梱包費
- 手数料
原価に対して、販売で得たい利益を加算した金額が、商品価格となります。同カテゴリで販売されている他作家作品の価格帯も参考にして、商品の価格を設定しましょう。
利益が出るハンドメイド作品の価格設定に関しては、下記の記事で分かりやすく説明しています。
【テキスト】ターゲットに響く文章を載せる
ハンドメイド販売サイトの商品ページには、作品について紹介する商品説明文を載せます。商品説明文は単に情報を列挙するだけではなく、ターゲットに響く文章を載せることが大切です。ターゲットに響く文章を作成するときは、下記のポイントを意識しましょう。
- 作品の用途
- 使用した材料の品質
- 制作時にこだわったポイント
- 紹介する作品だけが持つ特徴
- 作品がおすすめな人
作品の用途や品質、こだわりを文章で紹介することで、ユーザーに作品の魅力をしっかりと伝えられます。ターゲットに響く文章を載せて、ユーザーに作品の魅力を気付かせることが、ハンドメイド販売における重要なポイントです。
【商品画像】見栄えのよい写真をアップする
商品ページに載せる商品画像は、作品に対するユーザーの印象を左右するポイントです。ユーザーは商品を直接手に取って見られないため、画像の良し悪しは商品購入の判断に関わります。商品画像の写真を選ぶときは、下記のポイントに注意しましょう。
- 作品が暗く見えないか
- 作品全体にピントが合っているか
- 画質が粗くなっていないか
- 規定の画像サイズを満たしているか
- パソコンとスマートフォンのどちらでも綺麗に見えるか
また、ユーザーの判断材料を増やせるように、商品画像は複数枚用意することがおすすめです。見栄えのよい商品写真をアップすることで、商品が売れる可能性を高められます。
初心者のハンドメイド販売を成功させるコツ
ハンドメイド販売サイトには数多くの商品が出品されており、ただ販売するだけではなかなか購入してもらえません。自分の作品を購入してもらいたい人は、集客や販売ページの修正など努力を重ねることが大切です。ここからは、初心者のハンドメイド販売を成功させる2つのコツを紹介します。
初心者向けのハンドメイド販売方法や売上アップのポイントは、下記の記事でも解説しています。
SNSを使って宣伝・集客する
商品の売上を伸ばすためには集客が欠かせません。ハンドメイド販売の集客方法としては、TwitterやInstagramなどのSNSを使って宣伝・集客する方法がおすすめです。SNSは無料で利用できる交流サービスであり、多くの人が利用しています。SNS上で作品の写真と文章を投稿すれば、広告費をかけずに宣伝できて、作品に興味を持ってくれる人を増やすことが可能です。
SNSを使って宣伝・集客するときは、SNSの性質を理解した上で活用しましょう。Twitterはテキストだけでも投稿できるため、毎日の情報発信に活用できます。新規顧客の獲得などに適したサービスです。対して、画像の複数枚選択ができるInstagramは、作品の画像を見てもらいたいときに適しています。販売開始した作品の宣伝にはInstagramがおすすめです。
下記の記事では、ハンドメイドの宣伝に効果的なSNSの活用法を紹介しています。
修正を繰り返して販売を継続する
ハンドメイド販売サイトで商品を出品しても、すぐに売れる可能性は高くありません。商品がすぐに売れないときは、販売ページに載せた画像や文章の修正を繰り返して、販売を継続することが大切です。
たとえば、出品からしばらく経過しても商品ページの閲覧数が少ないときは、サムネイル画像や価格設定が問題となっている可能性があります。サムネイル画像を商品がより大きく見える画像に変えたり、価格設定を調整したりしましょう。
販売を継続するとユーザーニーズの把握ができて、売れやすい商品と売れにくい商品の違いも分かるようになります。売れやすい商品は何が魅力的だったかを分析して、次の作品に生かすことが、売上を伸ばすコツです。
初心者のハンドメイド販売は「著作権」に要注意!
初心者がハンドメイド販売を行うときは、「著作権」に注意してください。著作権とは、創造的に生み出された著作物を盗用などの侵害から守ることを目的に、著作者に与えられる権利のことです。著作物のデザインが盗用されたときは、著作者は著作権侵害で訴えることができます。
ハンドメイド販売において著作権に注意しなければならない理由は、ハンドメイド作品を制作・販売する過程で著作権に抵触する恐れがあるためです。著作権に抵触するハンドメイド作品の販売としては、下記の例が挙げられます。
- キャラクター柄の生地で制作したバッグを販売した
- 既製品からデザインを模倣したネックレスを販売した
- キットを利用して制作したカーディガンを販売した
ハンドメイド販売と著作権の関係については、下記の記事で分かりやすく解説しています。
ハンドメイド販売にあたり用意したいもの
ハンドメイド販売を始めるときは、販売する作品以外にも用意の必要なものがあります。あらかじめ必要なものを揃えておくと、販売開始するときや注文されたときに慌てることがありません。ここからは、ハンドメイド販売にあたり用意したいものを5つ挙げて、それぞれの用意する方法やポイントを紹介します。
屋号
屋号とは、個人事業主が持つ商業上の名前です。ハンドメイド販売では「作家名」「ショップ名」が屋号に該当します。ハンドメイド作家として活動や販売を行う上で、屋号は必須ではありません。しかし、ハンドメイド販売で屋号を持っておくと下記のメリットがあります。
- 屋号で口座開設ができる
- 購入者との取引時に出品者が実名を明かさずに済む
- ブランドイメージを高められる
- 他作家との差別化ができる
ハンドメイド販売で使用する屋号は、作家自身が自由に決められます。「作品のイメージに合わせる」「読みやすい」「覚えやすい」の3点を意識して、長く使える屋号を用意してください。
ハンドメイド作家に屋号が必要なケースや、屋号の決め方を知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
ロゴ
ハンドメイド作家にとってロゴは、作品やショップ全体のイメージを形にしたものです。ロゴは販売サイトや名刺、作品自体や包装材へのプリントなどに幅広く使用できます。また、ロゴを用意しておくと、ユーザーがショップのイメージをロゴと関連付けて覚えてくれることがメリットです。購入商品に満足したユーザーは、ロゴを通して作品やショップ全体への信頼感・愛着を抱くこともあります。
ロゴを用意する方法は、「自分で作成する」か「プロに依頼して作成してもらう」の2つです。ロゴ作成にかけられる費用、時間と仕上がりのバランスを考えて、自分に合う方法を選択しましょう。
ハンドメイド販売で使うロゴの作り方は、下記の記事で詳しく説明しています。
名刺・ショップカード
名刺・ショップカードは、作家・ショップの名前(屋号)や連絡先・SNSアカウント名などの情報をユーザーに伝えられるツールです。ユーザーが購入した商品に同梱したり、イベント・セミナー参加時に手渡ししたりといった使い方ができます。
名刺・ショップカードを用意するメリットは、作品のブランドイメージを高めて、ユーザーに作家・ショップを強く印象付けられることです。ユーザーが名刺・ショップカードを捨てずに保管しているときは、リピート購入につながることもあるでしょう。名刺・ショップカードを用意する方法も、「自分で作成する」か「プロに依頼して作成してもらう」の2つがあります。
ハンドメイド作家の名刺の作り方やデザインの仕方を知りたい人は、下記の記事を参考にしてください。
梱包資材
梱包資材は、商品をきれいに包装したり、配送中の衝撃から守ったりするために用意すべきものです。ハンドメイド販売で用意する主な梱包資材は、下記の種類が挙げられます。
- ダンボール
- 封筒
- OPP袋
- 気泡緩衝材
- バラ緩衝材
- クラフト紙
- ガムテープ
- マスキングテープ
梱包資材は使い分けも考えて用意しましょう。たとえば、アクセサリーを単品で発送するときは封筒、大量に発送するときはダンボールが適しています。梱包サイズ・配送方法による使い分けや、ラッピングの有無にも対応できるとよいでしょう。ハンドメイド販売に使用する梱包資材は、ホームセンターや100円均一ショップ、ネットショップなどで購入できます。
ハンドメイド作品を送る際の梱包方法や、おすすめのラッピングアイデアは、下記の記事でまとめています。
お礼状・サンキューカード
お礼状・サンキューカードは、商品を購入してくれたユーザーへの感謝の気持ちを示すものです。商品にお礼状・サンキューカードを添えることで、ユーザーの満足度や作家への印象がアップし、他作家との差別化につながります。お礼状・サンキューカードを用意するときのポイントは、下記の3つです。
- 用紙の種類とサイズ
- デザインやイラスト
- 文面の書き方
用紙の選び方や文面の書き方によって、ユーザーに与える印象は変わります。お礼状・サンキューカードを用意する方法は、「自分ですべて作成する」「印刷会社に依頼する」などがあります。「用紙を印刷会社に依頼して文面は手書きする」もおすすめの方法です。
お礼状・サンキューカードに何を書けばよいのか迷ったときは、下記の記事が参考になります。
【上級者】ハンドメイド販売のおすすめサイト10選
ハンドメイド販売は1つのサイトで行うよりも、複数サイトを利用するほうが売上アップにつながります。ハンドメイド販売に慣れてきた人やハンドメイドが得意な人は、セミプロ・プロの多いサイトに登録することもおすすめです。最後に、上級者に向いているハンドメイド販売サイトの特徴や手数料などを解説します。
Creema
Creemaは株式会社クリーマが運営する、ハンドメイド・クラフト作品の販売サイトです。
サイト名 | Creema |
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月額使用料 | 0円 |
販売手数料 | 11% |
振込手数料 | 合計金額が30,000円未満:176円 合計金額が30,000円以上:275円 ※PayPay銀行への振込は合計金額に関わらず55円 |
最低振込金額 | – |
Creemaは、アクセサリー・ファッション・バッグ・財布から、家具・アート・フード・ドリンクまで、幅広いハンドメイドの商品販売に対応しています。ハンドメイド素材の販売もあり、素材の仕入れにも使えるサイトです。
Creemaでは、サイトトップでおすすめ作品や人気作家・新人作家の紹介があり、作家とユーザーをつなげる手助けをしています。ユーザーがお気に入りの作品をギャラリー形式で紹介する「キュレーション」ページが用意されていることも特徴です。
Creemaは作品が注目される機会が多く、品質の高い作品を出品できる人に向いています。
iichi
iichiはiichi株式会社が運営する、ハンドメイド・クラフト作品の販売サイトです。
サイト名 | iichi |
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月額使用料 | 0円 |
販売手数料 | 20% |
振込手数料 | 160円(PayPay銀行の場合は55円) |
最低振込金額 | – |
iichiは、アクセサリー・ファッション・バッグ・財布・器・家具・雑貨の商品販売に対応しています。作品注文から取引完了まで取引ナビで一貫して行えるため、ユーザーとのやり取りで困ることはありません。
また、iichiはユーザーとつながる機能を豊富に用意していることが特徴です。新作出品やイベントを知らせる「新着メール」や、売り切れ商品の再出品を知らせる「再出品メール」により、ユーザーに情報発信ができます。ページのアクセス数を確認できる「アクセス解析」も活用することで、人気が出る作品の傾向を把握することが可能です。
iichiはハンドメイド販売に慣れていて、サイト上の機能を使いこなせる人に向いています。
BOOTH
BOOTHはピクシブ株式会社が運営する、創作作品やハンドメイド作品の販売サイトです。
サイト名 | BOOTH |
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月額使用料 | 0円 |
販売手数料 | 5.6%+22円 |
振込手数料 | 合計金額が30,000円未満:200円 合計金額が30,000円以上:300円 PayPalへの振込は合計金額に関わらず0円 |
最低振込金額 | 201円 |
BOOTHは、漫画・イラスト・小説・電子コンテンツ・ファッション・アクセサリーと、多彩なジャンルの商品販売に対応しています。ユーザーは若い世代が中心であり、流行・季節感に合わせた作品や、サブカルチャーに関連するアイテムが人気です。
BOOTHでは簡単に作品の販売開始ができます。販売開始までのステップは、ユーザー登録・必要項目の入力・商品登録の3つのみです。拡張機能のBOOTHAppsもあり、フォロワーへのメッセージ一斉送信や、特定ユーザーに向けたシークレット公開などが利用できます。
BOOTHは、主にサブカルチャー向けのグッズを制作している人に向いているサイトです。
Etsy
EtsyはアメリカのEtsy Inc.が運営する、世界最大級のハンドメイドマーケットプレイスです。
サイト名 | Etsy |
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月額使用料 | 0円 |
販売手数料 | 5%+0.2ドル |
最低振込金額 | 25ドル |
Etsyは、アクセサリー・アパレル・家具・パーティー用アイテム・雑貨・アート・ビンテージなど、多種多様な商品販売に対応しているサイトです。日本を含む世界各国の作家・ユーザーが利用しており、素材も作風も全く異なる作品が並びます。
Etsyの特徴は、日本だけでなく海外のユーザーにも作品を見てもらい、気に入ってくれれば注文してもらえることです。特に日本文化を反映させた商品は、海外では注目されやすい傾向にあります。Etsyを利用するときは外貨両替や個人輸出の知識が必要になるものの、販路を増やせることは大きなメリットです。
作品に独自の世界観があり、海外のユーザーに対しても自信を持って販売できる人に、Etsyは向いています。
BASE
BASEはBASE株式会社が運営するネットショップ作成サービスです。
サイト名 | BASE |
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月額使用料 | 0円 |
販売手数料 |
|
振込手数料 | 合計金額が20,000円未満:750円 合計金額が20,000円以上:250円 |
最低振込金額 | 751円 |
BASEは誰でも簡単にネットショップを開設・運営できるサービスです。BASEを利用したショップ開設数は160万を超えた実績があり、個人のハンドメイド作家も安心してショップを開設できます。
BASEでショップ開設する流れは、アカウント作成・必要項目の入力・商品登録・ショップデザインをして公開するだけです。BASEではBASEAppsと呼ばれる拡張機能を用意しており、ショップのデザインや商品のルールを設定したり、集客方法や分析機能を導入したりできます。
ハンドメイド販売の経験を重ねて自分のショップを持ちたい人や、手間をかけずにショップ開設したい人に、BASEはおすすめです。
STORES
STORESはヘイ株式会社が運営するネットショップ作成サービスです。
サイト名 | STORES |
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月額使用料 | フリープラン:0円 スタンダードプラン:2,178円 |
決済手数料 | フリープラン:5% スタンダードプラン:3.6% |
振込手数料 | 合計金額が10,000円未満:550円 合計金額が10,000円以上:275円 |
最低振込金額 | – |
STORESは、初心者でも簡単に自分だけのネットショップを開設できるサービスです。パソコン・スマートフォンのどちらでも簡単にネットショップ開設ができて、ショップ運営もシンプルな操作性で行えます。
STORESでショップ開設する方法は、アカウント登録・ストアのデザイン・商品登録・ストア登録と公開の流れです。STORESは全48種類の無料テンプレートがあり、クオリティが高いデザインのサイトを作成できます。ショップ機能も充実しており、スタンダードプランでは品番管理やアクセス解析などの機能を利用することが可能です。
豊富なテンプレートからサイトデザインを決めたい人、決済手数料などの手数料を抑えたい人に、STORESは向いています。
カラーミーショップ
カラーミーショップはGMOペパボ株式会社が運営するネットショップ作成サービスです。
サイト名 | カラーミーショップ |
---|---|
月額使用料 | フリー:0円 レギュラー:3,300円 ラージ:7,945円 |
決済手数料 | フリー:6.6%+30円 ラージ/レギュラー:決済手段により異なる |
振込手数料 | – |
最低振込金額 | – |
カラーミーショップは、専門知識がない人でも本格的なネットショップを開設できるサービスです。カラーミーショップはファッション分野のショップ開設に多く利用された実績があり、ハンドメイド販売のショップ開設にも向いています。
カラーミーショップでショップ開設する方法は、アカウント登録・ショップづくり・運営準備・ショップオープンの流れです。カラーミーショップは無料・有料合わせて80種類以上のテンプレートがあり、イメージに近いテンプレートを利用できます。
作品のイメージに合ったショップを開設したい人、サポート体制が整ったサービスを利用したい人に、カラーミーショップはおすすめです。
マルシェル
マルシェルはエヌ・ティ・ティレゾナント株式会社が運営する、ハンドメイドなどを中心に販売できるマーケットプレイスです。
サイト名 | マルシェル |
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月額使用料 | 無料プラン:0円 有料プラン:210~524円 |
販売手数料 | 無料プラン:5.5% 有料プラン:3.85% |
振込手数料 | 330円 |
最低振込金額 | 1,000円 |
マルシェルは、ハンドメイド・創作品や食品・飲料、未使用品・中古品の販売に対応しているサイトです。ハンドメイド作品の販売・購入が盛んであり、プロの作家も商品販売に利用しています。
マルシェルの特徴は、作品の情報発信ができる「ストーリー型マーケットプレイス」であることです。エヌ・ティ・ティレゾナント株式会社はgooブログも運営しており、マルシェルに商品を出品して、gooブログで作品への想いや魅力を発信する使い方ができます。
マルシェルはショップとSNSの連携も簡単です。ユーザーに作品を知ってもらいたい人、SNSで集客したい人に、マルシェルは向いています。
MakeShop
MakeShopはGMOメイクショップ株式会社が運営するネットショップ作成サービスです。
サイト名 | MakeShop |
---|---|
月額使用料 | プレミアムプラン:11,000円 MakeShopエンタープライズ:55,000円~ |
決済手数料 | プレミアムプラン:3.19%~ MakeShopエンタープライズ:3.14% |
振込手数料 | 250~800円 |
最低振込金額 | – |
MakeShopは、クオリティの高いネットショップを作成・運営できるサービスです。ASP型ネットショップの中でもショッピングカートの年間流通額が国内トップクラスであり、商品が売れやすいネットショップを作成できます。
MakeShopの特徴は、作成するネットショップのデザイン性・カスタマイズ性が高く、機能も豊富にあることです。テンプレートは170種類以上と多く、ハンドメイド作品に合ったデザインを選択できます。BtoBにも対応しており、セレクトショップとの取引に活用できることも魅力です。
MakeShopは、プロのハンドメイド作家としてショップを持ちたい人に向いています。
Squareオンラインビジネス
Squareオンラインビジネスは、Square株式会社が運営するネットショップ作成サービスです。
サイト名 | Squareオンラインビジネス |
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月額使用料 | 無料:0円 プロフェッショナル:1,200円 パフォーマンス:2,500円 プレミアム:6,800円 |
決済手数料 | 無料/プロフェッショナル/パフォーマンス:3.6% プレミアム:3.3% JCBはプランに関わらず3.95% |
振込手数料 | 0円 |
最低振込金額 | – |
Squareオンラインビジネスは、Square株式会社が提供するSquare POSレジと提携できるサービスとして登場しました。もちろん、ネットショップ開設のためにSquareオンラインビジネスのみを利用することもできます。
Squareオンラインビジネスの特徴は、オンライン販売に特化したサイトデザインができることです。SNSとショップを連携するツールが用意されており、Instagramフィードでの販売やFacebook広告出稿をスムーズに実現できます。
Squareオンラインビジネスは、自分の実店舗を持っている人や、SNSを活用して販売したい人におすすめです。
まとめ
ハンドメイド販売ができるサイトは4種類が存在します。初心者はminneのようなハンドメイドマーケットがおすすめです。販売サイトの選び方では、作家のレベル・作風や販売手数料・振込システムなどを確認すると、失敗を減らせます。
ハンドメイド販売を始めるときは、販売作品のコンセプト・価格設定や商品ページのテキスト・商品画像を整えることも大切です。まずは初心者でも売れやすい販売サイトを利用して、集客や販売のコツが掴めたあとは上級者向けのサイトも利用してみてください。