【初心者向け】ぬいぐるみ(推しぬい)の縫い方・作り方を解説
テディベアをはじめとしたかわいいぬいぐるみは、作るのが難しそうに見えるものの、初心者でもけっして作れないグッズではありません。中でも自分の推しキャラクターをぬいぐるみに仕立てる「推しぬい」を自作すれば、自分にしか手に入れられない推しキャラクターグッズを手に入れられます。ハンドメイド初心者の方でも作りやすいグッズも販売されているため、推しぬいの縫い方を知り、推しぬい作りにチャレンジしてみましょう。
この記事ではハンドメイド初心者に向けて、推しぬいを手縫いするときに準備するものや、推しぬいの作り方、推しぬいに使える便利なグッズを紹介します。
目次1
ぬいぐるみを手縫いするときに準備するもの
ぬいぐるみを手縫いするためには、多くの材料や道具が必要です。ここからは、手縫いで作業を進める際に必要なグッズを紹介します。
【ぬいぐるみを手縫いするのに必要な材料】
- 型紙
- 生地
- 刺繍の下絵シート
- 刺繍糸
- アイロン接着シート
- 綿
型紙作りは、書籍やWEBサイトで配布されているものを使用すると便利です。必要に応じて、顔や衣装のデザインを書き足し、作りたいぬいぐるみ用のオリジナル型紙にアレンジしましょう。
【ぬいぐるみを手縫いするのに必要な道具】
- 刺繡針
- 手縫い針
- まち針
- 糸通し
- 刺繡枠
- 刺繍用鉗子
- チャコペン
- カッター
- 裁ちばさみ
- 定規
- 手芸用ボンド
ぬいぐるみ制作を始めるときは、材料や道具が一度に揃うユザワヤなどの手芸店を利用するのがおすすめです。
【初心者向け】ぬいぐるみ(推しぬい)の作り方
ぬいぐるみ作りは、基本をおさえていればさまざまなアレンジが可能です。ここからは、人気が高まっている「推しぬい」について、作り方の手順を解説します。ぬいぐるみ作りの方法を確認し、オリジナルぬいを作成しましょう。
型紙に合わせてパーツを切り出す
型紙をベースに布からパーツを切り出します。型紙を自分で作る場合、仕上がり線よりも約5mm外側を断ち切り線にして縫いしろを取ると、きれいに作れます。
推しぬいに必要なパーツは大まかに分けて、体パーツと頭パーツです。体パーツは、胴体の前と後ろで、少なくとも2つのパーツが必要です。ポーズをつけたい場合や、より立体的な仕上がりを目指す場合、胴・腕・太腿・足などに分けてパーツを切り出します。
頭パーツは、顔・顎・耳・前髪・後頭部左・後頭部右などが必要です。中に綿を詰めることを考慮し、髪パーツはやや長めに作っておくと後から調整できます。
なお、布に線を転写するときは、仕上がり線も書いておくと縫製の際に困りません。仕上がり線の跡が気になる場合、アイロンの熱や時間経過で消えるペンを準備しておくと便利です。
体パーツを縫製する
切り出した体パーツを縫い付ける工程です。縫製の基本は、生地を中表にし、まち針で仮止めして縫っていきます。縫い方には、並縫い・半返し縫い・本返し縫いなどの方法があります。手縫いの場合、強度が低いと糸がほつれてしまうため、半返し縫いか本返し縫いがおすすめです。
中表にして縫い合わせたぬいの体は裏側が表面に出ており、縫製後、表に返す作業が必要になります。すべて縫い合わせてしまうと表に返せないため、返し口を作っておきましょう。返し口は、頭をくっつけたときに隠れる首の部分に作ると、仕上がりがきれいです。
パーツを縫い合わせ、布を表側に返したら綿を詰め、返し口を縫います。返し口は、縫い目が目立たないまつり縫いかコの字とじで仕上げましょう。
頭パーツを縫製する
切り出した頭パーツを縫製します。まずは、顔パーツに立体感を出すため、ダーツと呼ばれる場所を縫います。ダーツは細かい縫い目にし、糸がほどけないよう注意してください。緩いカーブを付けてダーツ部分を縫うと、輪郭に丸みが出て可愛い印象になります。
頭パーツは数が多く、細かいものも多いため、本縫いの前にしつけ縫いをしておくと失敗しません。縫い方の基本は、パーツを中表にし、まち針で仮止めして縫い合わせていきます。耳パーツなどの小さなものから作成し、徐々に組み立てるよう全体を縫い合わせましょう。最後に表裏をひっくり返すため、返し口は縫いません。
全体を縫い合わせたら表に返し、頭の形を確認します。角ばったところなど、おかしな部分がある場合、もう一度裏に返して縫っていきます。調整を終えたら、表に返して綿を詰めましょう。綿は全体にまんべんなく、硬めに詰めると、表情を作る工程で作業しやすくなります。綿を詰め終えたら、返し口をまつり縫いかコの字とじで縫い、頭パーツの完成です。
頭パーツに表情を付ける
頭パーツに表情を付けていきます。表情を付ける方法は大きく分けて、表情パーツを作って付ける方法と、頭パーツに刺繍する方法があります。手芸店では、目や口がワッペンタイプのパーツを取り扱っているため、失敗したくない人は既製品を使うのも選択肢の1つです。
表情パーツを自分で作る場合、必要な目・眉・口などの型紙を作成します。ほくろや眼鏡など、顔に付属するその他のパーツも型紙を作ります。表情パーツの型紙は、布を切る前に頭パーツに置き、大きさやバランスを見ておきましょう。パーツの調整をすませたら、型紙に合わせて布を切ります。布用ボンドなどでパーツを貼り付けると、初心者でも仕上がりがきれいです。
刺繍する場合、刺繍用の下地シートに表情を描き、生地に重ねて刺繍する方法がおすすめです。
体と頭を合体させる
体パーツと頭パーツは完成後、縫い合わせていきます。体と頭が合体する部分に円形の印を書き、縫う部分のめやすを決めましょう。めやすとなる印には、ドライヤーの熱で色が消えるペンや時間経過で消えるペンを用いると、完成後に線が残りません。
体と頭の位置を合わせたら、針で縫いつけます。頭がぐらつかないようにするため、糸は2本取りにし、半返し縫いか本返し縫いにしましょう。合体する部分を1周ぐるりと縫い終えたら、体と頭を軽く引っ張り、糸のほつれなどを確認します。体と頭がきちんとくっつけば推しぬい本体の完成です。
ぬいぐるみの服を作る
ぬいぐるみ服はまず、ぬいに合わせた服の型紙を作ります。推しぬい本体の大きさと同じサイズで作ると着脱ができないため、約1.5cm~2.0cm外側に断ち切り線を設けます。型紙は、WEBサイトで無料配布している場合もあるので、着せたい服のイメージに合ったものを使うと簡単です。型紙ができたら布を切りだし、中表で縫製します。
服に付ける飾りパーツは、手芸用ボンドで貼ると、服作りが初めてでもきれいにできます。飾りパーツは細かいものが多く、切り口がほつれやすいため、工夫が必要です。ほつれにくいストレッチタイプの素材やフェルト生地、ほつれ止め液を用いると、切りっぱなしでもほつれにくくなります。
初心者がぬいぐるみを作るならユザワヤが便利
手芸初心者がぬいぐるみ作りに取り組むなら、お役立ちグッズを利用すると便利です。グッズを利用すると、裁縫初心者でもきれいな仕上がりを目指せます。ここからは、手芸専門店である「ユザワヤ」で取り扱われている、ぬいぐるみを作る際の便利グッズを紹介します。
・ぬいフェイスワッペン
アイロンで貼れるフェイスワッペンです。さまざまな種類のワッペンから推しのイメージに合ったパーツを選び、油性ペンなどで着色すれば簡単に表情が作れます。
・ぬいスケルトン
綿と一緒に入れるとぬいのポージングができるのが、ぬいスケルトンです。ぬいのポーズを変えられるので、さまざまな場所で映える写真を撮れます。
・ぬいぐるみ作りの書籍
ぬい作りの基本が分かり、アイデアが広がるのが、ぬい作りのプロセスを紹介した書籍です。イラスト・写真付きの見やすい書籍や、型紙付きの書籍を選べば、悩むことなくぬい作りを始められます。
まとめ
ぬいぐるみの中でも推しているアイドルやキャラクターをぬいぐるみにする「推しぬい」は人気が高く、初心者でも作れるようさまざまなお役立ちグッズがあります。推しぬいを縫うのには必要なパーツが多く、工程も複雑なため、最初はユザワヤなどの手芸専門店で扱われているぬいボディやぬいスケルトンワッペンを使ってみるのもおすすめです。
ハンドメイドに慣れた方は、型紙から各パーツを切り出すところから、推しぬいの服作りまで自分でやってみてください。オリジナルの推しぬいが完成すれば、感動もひとしおです。繰り返し作っていく中で、理想的なぬいぐるみが作れるようになるでしょう。