iichiの評判は?ハンドメイド作品が売れにくいのは本当?
趣味でハンドメイドを始めた人や、本業の空き時間で副業としてハンドメイドを始めた人まで、近年ハンドメイド人口は増えつつあります。ハンドメイド人口の増加にともなって、ハンドメイドマーケット市場も盛り上がりを見せています。
せっかく作った作品を自分や周りの人が使うだけではもったいありません。ネットショップで自ら作品を売ろうと考えている人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、さまざまなハンドメイド販売サイトがある中、iichi(いいち)とはどのような販売サイトなのか、さらには利用する上でどのような評判があるのかについて解説します。
目次1
iichiの評判は良い?悪い?
せっかく作った作品を販売するなら「たくさんの人の目に触れて、たくさん売れてほしい」と思うのは当然です。どのサイトで販売したら効率良く売れるのかは、多くの人が悩むポイントです。
以下では、実際にiichiを利用している人の声を紹介します。
<良い評判>
友人がiichiを利用していたため、私も始めました。パソコンやネットは苦手でしたが、友人に教えてもらいながら、簡単に販売開始できて良かったです。
売り上げは専業主婦のお小遣い程度になりました。一番売れた月は7万円くらいでした。
ハンドメイドサイトの情報において、iichiの客層は30〜50代とよく目にしますが、60〜70代の人からも支持されています。私の経験からですが、お客様とやりとりをしていると分かります。
良い材料を使用するとどうしても販売価格が高くなりますが、iichiのお客様は多少値が張っても購入してくれて本当にありがたいです。
iichiは初期設定が簡単である点が特徴です。また、他のハンドメイド販売サイトの客層よりも上の年代の人が多い点は、販売戦略を立てる上で貴重な情報と言えます。
<悪い評判>
最近全く売れないし、すごく存在感が薄くなった印象です。以前はこのサイトでの販売が一番売れていましたが、今はあまり売れません。サイトの雰囲気も好きだし、中の人の対応も早いため、もっと盛り返してほしいです。
大した額ではないものの、売り上げはあります。しかし、売上額より気になるのが価格を下げないと売れない点です。原材料費や自分の人件費を考えると利益は出ません。商売というよりは趣味と割り切って続けています。
TVCMを放送している他の販売サイトと比べて、iichiは大々的な宣伝を行っていないため、iichiを知らないという人も少なくないことが現状です。良い素材を使用して価格が上昇しても購入してくれる人がいる一方、価格競争が厳しいとの意見も見られました。
他の販売サイトの評判が気になる人は、下記の関連記事も参考にしてください。
そもそもiichiはどんなサービス?
iichiとは、ハンドメイド作品の販売サイトです。個人や小規模な作り手によるものづくりを対象としています。iichiは「作り手」「繋ぎ手」「使い手」の三者を繋ぐサービスを行っている点が特徴です。
・購入者とのお取引が簡単
決済はiichiのシステムを使用するため、購入者とお金のやり取りを直接行う必要はありません。また、注文から取引が完了するまで「取引ナビ」によるサポート体制があるため、ハンドメイド販売が初めての人でも安心です。
・使い手とつながれる
「お気に入り」「再出品メール」「アクセス解析」といった機能で、使い手の作品に対する反応を見られます。作品に高い興味を持っている使い手と、新しいつながりを生みだしたい場合に有効なツールです。
・販売会の告知ができる
展示会やワークショップといった、各種イベントのお知らせをすることができます。
・海外のお客様にも販売できる
2021年11月に導入された海外取引代行サービスにより、国内だけではなく世界のお客様に向けて販売が可能になりました。
iichiのギャラリーにはピアスなどのアクセサリーの他にも、ワンピース、クラフト作品、家具など、作家の息遣いが感じられる素敵な作品が並んでいます。
なお、iichiで作品を販売するにあたって、以下のような条件があります。
<販売できるもの>
- ハンドメイド作品
- 制作に使用する素材
- 販売許可を得た代理出品の作品
<販売できないもの>
- 自ら作成したものではない転売品
- 食品、化粧品、医療医薬品(ただし、iichiや作り手から販売許可を得た出品は除く)
「iichiは売れない」という評判がある理由
手厚いサービスが魅力的なiichiです。一方で「iichiでは売れない。売れてもお小遣い稼ぎ程度だった」という声も少なくありません。
ここでは、iichiでハンドメイド作品の売り上げが伸びない理由について解説します。iichiの利用を検討する際はぜひ判断材料として活用してください。
成約手数料が高く利益が出にくい
iichiの月額利用料は無料です。しかし、販売が成立した時に成約手数料(販売手数料)がかかります。他のハンドメイド販売サイトと比較しても、iichiの成約手数料は高い傾向です。
主な販売サイトとiichiの成約手数料は、下記の通りです(2022年1月時点)。
サイト名 カテゴリー 成約手数料 iichi ハンドメイド 20% minne ハンドメイド 10.56% メルカリ フリマ 10% ラクマ フリマ 6.0%
例えば、270円の作品を出品して購入に至った場合、手数料は54円です。残りの売上金116円で、材料費や作業費を賄わなくてはなりません。
一方で、成約手数料分を最初から作品価格に上乗せして出品すると、商品の金額がさらに高くなるため売れにくくなります。
iichi自体の知名度が比較的低い
TVCMを放送しているminneやメルカリのほうが知名度が高く、広く周知されています。他のハンドメイド販売サイトと比べてiichiの集客力は弱く、サイトに人が集まらないのが現状です。サイトを閲覧する人がいなければ、おのずと購入に至る人も少なくなります。
iichiは過去にスマホ向けアプリを配信していましたが、現在は配信を停止しています。スマホ画面からワンタップでサイトに辿り着けないのは、サービスを利用する上で利便性が低いと言えます。
プロが多くアマチュアの活躍は難しい
ハンドメイド販売の初心者が多く利用している販売サイトは、minneやメルカリ、ラクマなどです。利用者が多い販売サイトに比べて、iichiの知名度が低いことを逆手に取り「ライバルが少ないから、売れ易いのではないか?」と思う人もいるでしょう。
しかし、iichiにはプロのハンドメイド作家が多くいます。アマチュア作家の場合、作品の質によっては思うように稼げない可能性があることから、他の販売サイトと比べて参入難易度は高いでしょう。
iichiに向いていない人・向いている人は?
ここでは、iichiに向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。
<iichiに向いていない人>
- ハンドメイド販売の経験が浅い人
- 大衆向けの作品を手掛けている人
- 売上高にこだわる人
iichiで展示されている作品は、落ち着いた雰囲気でオリジナル性のある作品がほとんどです。作り手のこだわりが見えないデザインの作品は、iichiに訪れた人のニーズから外れている可能性があります。
こちらの記事では、初心者に適した販売サイトの選び方を説明しています。作り手に合った販売サイト選びの参考にしてください。
<iichiに向いている人>
- ハンドメイド販売に慣れている人
- 上質なハンドメイド作品を売りたい人
- 顧客とのつながりを作りたい人
iichiに向いているのは、ハンドメイド販売に慣れた上級者です。他の作り手とは一味違うデザインの作品を売りたい人は、iichiで販売し、顧客とつながりを持つのも良いでしょう。
ハンドメイド作品の販売で売り上げを伸ばすためには、使い手のニーズに応えたり、作品の販売時期を季節に合わせたりする必要があります。iichiに備わっている機能をうまく使って、売り上げアップにつなげましょう。
こちらの記事では、ハンドメイド作品の販売で売り上げを伸ばすポイントについて、詳しく解説しています。ハンドメイド販売の参考にしてください。
まとめ
数あるハンドメイド販売サイトの中で、効率良く作品を売るためには、自分のレベルや作品に合ったサイト選びが大切です。
ハンドメイド販売が初めての人は、まず初心者向けの販売サイトを使用し、iichiのような上級者向けの販売サイトに移行することがおすすめです。また、気になるサイトを1つに決められない場合は、複数のサイトに登録しても良いでしょう。
天塩にかけた作品が売れた時の喜びはひとしおです。自分に合った販売サイトに出店して、ハンドメイド作品の販売に挑戦してください。