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公開日: 2021.11.24
最終更新日: 2021.11.24

ハンドメイド作家の名刺・ショップカードの作り方&デザインのコツ

ハンドメイド作家の名刺・ショップカードの作り方&デザインのコツ

ハンドメイド作家として活動する中で必要になるのが、名刺とショップカードです。名刺は店舗や取引先の担当者、ショップカードはお客様との橋渡しの役割を担います。特に、イベント参加や委託販売を考えている場合、必須のアイテムです。しかし、いざ名刺やショップカードを作るとなると、何を書けばいいのか、どのように作ればいいのか悩む人も多いでしょう。

そこで今回は、ハンドメイド作家向けに、名刺・ショップカードの作り方やデザインのコツを紹介します。コツを押さえて、魅力的な名刺・ショップカード作りにチャレンジしましょう。

ハンドメイド作家の名刺・ショップカードに記載すべき項目

名刺やショップカードには、主に6つの項目を記載します。

・作家の名前

本名もしくは作家名を記載します。本名は個人情報にあたるため、必ずしも記載する必要はありません。本名を載せたくない場合は作家名を記載しましょう。ただし、本名を記載することで信用度が上がります。ショップカード向けには作家名を記載し、ビジネス用の名刺には本名を記載することがおすすめです。

・ショップ名

ショップ名は、ショップを印象づけるための重要な項目です。ショップ名を英語やフランス語など外国語表記にしている場合、ルビを振って読みやすくすると、印象に残りやすくなります。

・ロゴ

文字情報だけでは伝わりにくいショップのイメージを、よりダイレクトに伝える要素です。また、ロゴを載せることで、お客様や取引先に対して信頼感を印象づけられます。

・連絡先

取引先やお客様との窓口となる、大切な情報です。基本的に住所・電話番号・メールアドレスなどを記載しますが、住所と電話番号については個人のものを記載するとトラブルに発展しかねません。本名と同様に、住所と電話番号は名刺にのみ記載することでトラブルを回避できます。

・SNS・ブログのアカウント

SNSやブログは、作品そのものを見てもらえる優秀な宣伝媒体です。お客様だけでなく、取引先への効果的なアピールにもつながります。SNSでショップの情報を発信している場合は、ぜひ掲載しましょう。

・ネットショップのURL、QRコード

訪問してもらえれば売り上げアップにつながるため、ネットショップのURLは記載必須です。Web上のコンテンツと違って、紙のカードはURLを載せるだけではアクセスしづらいため、QRコードを添えておくと親切です。簡単にアクセスできるようにしておくことで、より多くのお客様のアクセスが期待できます。

名刺とショップカードでは渡す相手も目的も異なるため、名前や連絡先などは、それぞれにふさわしい情報を選んで載せる必要があります。そのため、名刺とショップカードは1つで済ませるのではなく、別に作ることがおすすめです。

ハンドメイド作家の名刺・ショップカードの作り方

カードに記載すべき項目を把握したところで、続いて作り方を紹介します。

名刺・ショップカードを作る方法は、大きく分けて3つあります。方法によっては、自力での画像やイラストの用意や、作成サイトなどでの作業が必要です。それらを自力でこなせる自信がない人でも、デザイナーなどプロに作成を依頼する方法もあるため、安心してカード作りに臨めます。

これらの方法は、サンキューカードやクリスマスカードなどにも応用できます。

一から自作する

パソコンなどを使って一から自作する場合の手順は、次の通りです。

  1. 記載内容の整理
  2. デザインの決定
  3. 印刷

自作の場合、デザインの自由度が高くなります。オリジナルシールやスタンプ、ハンドメイドの資材などを使って、印刷後に手作り名刺・ショップカードらしさをプラスすることも可能です。

一方で、カード全体のテイストを揃えたり、きれいに印刷できるように余白・レイアウトのバランスを取ったりと、細部まで自分で調整する必要があります。名刺・ショップカードに載せる情報も、量が多すぎると見づらくなるため、うまく調節しなければなりません。

写真やイラスト、柄なども自由に選べますが、自分で素材を集める際に問題になるのが著作権です。素材の使用が著作権侵害にあたらないよう細心の注意を払ってください。

名刺・ショップカードの作成サイトを使う

専用のWebサイトやスマホアプリで作成する方法です。あらかじめ用意された素材やテンプレートを利用して作ります。さまざまなサービスがあり、デザインだけであれば無料で利用できる場合がほとんどです。

作成サイトを使う場合、おおよそ次のような手順で作成します。

  1. カードのカテゴリー・テンプレートの選択
  2. 文字情報の入力
  3. 注文・印刷

デザイン確定後の印刷方法には、自分で印刷することも、作成サイトで印刷を依頼することもできます。また、印刷会社に印刷だけ依頼することも可能です。自宅のプリンターを使う場合は、リピート印刷機能を使うと便利です。印刷を依頼する場合、現物の発送をもって納品となります。

用意された素材の中からデザインを選ぶため、比較的簡単に体裁が整う一方で、同じサービスで作った他のカードと似たデザインになることもあります。サービスによっては、自分で用意した素材で差別化を図ることもできますが、素材の著作権を侵害しないよう配慮が必要です。

デザイナーや専門業者に依頼する

デザイン制作を専門家に外注する方法です。デザイナーや専門業者にデザイン制作を依頼することで、クオリティの高い名刺・ショップカードを作ることができます。ただし、デザイナーや業者と綿密に打ち合わせながらデザインを作成する場合、ある程度時間がかかる可能性があります。

自分でデザインするときと異なり、印刷代の他にデザイン料が必要です。相場は外注先によって異なりますが、おおよそ次の通りです。

フリーデザイナー5,000~10,000円
デザイン会社30,000~100,000円

要望が細かく工数がかかる場合や、外注先のデザイナーによっては相場よりも料金がかかることもあります。

おしゃれかつ覚えてもらいやすい名刺・ショップカードにするコツ

ここでは、おしゃれで覚えてもらいやすい名刺・ショップカード作りのコツを紹介します。

おしゃれで覚えてもらいやすいデザインに重要なのは、作品やショップのテイストを表現することと、文字以外の視覚的要素で訴えかけることです。

ハンドメイド作家にとって、名刺・ショップカードは単なる自己紹介のツールではありません。作品やショップの雰囲気をダイレクトに伝えられるショップの顔として、大切にデザインしましょう。

制作物の写真を入れる

制作物の写真を名刺・ショップカードに入れることで、カードが華やかでおしゃれになります。また、一目見ただけで、具体的な作品の例やショップのイメージを伝えることも可能です。名刺・ショップカードを見た人の興味を惹きつけやすくなり、カードを通して効果的にアピールできます。

写真は、カードの余白部分に挿入しましょう。外注の場合も、業者が素材の持ち込みに対応していればデザインに含めてもらうことも可能です。

写真以外にも、オリジナル商品タグなどがあれば、併せてデザインに挿入すると印象深くなります。

ショップの雰囲気に合った材質の紙を使う

カードの台紙も、ショップを印象づける重要なポイントです。ショップや制作物などの雰囲気に合わせてカードの素材を選ぶことで、名刺・ショップカードをおしゃれに見せることができます。

一般的な台紙でも構いませんが、より自分のショップに合った素材を選ぶことで、おしゃれかつ自分のショップにふさわしい名刺・ショップカードを作成できます。ナチュラルな雰囲気のショップであれば、クラフト紙などを使うとおしゃれに仕上がるでしょう。

台紙の素材にこだわる場合、自分で好みの素材を探して印刷するか、紙の変更に対応している業者に外注する方法があります。サンプルを提供している業者であれば、実際の質感などを事前に確認することも可能です。

与えたい印象に合わせて紙の形を変える

台紙を作品やショップの雰囲気に合った形に変えることも1つの方法です。名刺やショップカードは角が立った長方形のものが定番ですが、定番にこだわる必要はありません。カードそのものの形を変えることで、ショップの雰囲気に合った個性的なカードを作れます。

たとえば、作品やショップが柔らかくかわいらしい雰囲気の場合、角が丸いものにすることで、ショップの雰囲気によりマッチしたカードになります。

自分でカードの形を整えても構いませんが、大量に作成する場合は、型抜きなどの加工を扱っている業者に依頼するのがおすすめです。

まとめ

ハンドメイド作家の名刺・ショップカードにとって、伝わりやすさとおしゃれなデザインは非常に重要です。ただ作るだけでなく、受け取った人の目を惹き、ショップの魅力を一目で伝えられるカードを作りましょう。

パソコンやスマホなどを使えば自作も可能ですが、自信がない場合やクオリティを追求したい場合は、業者にデザイン・作成を依頼することも可能です。作り方によってかかる時間や費用、自分で行う作業範囲、仕上がりなどが変わります。自分に合った方法を選ぶには、自分の状況や求めるものをよく考え、比較することが大切です。