ラクマでハンドメイド作品を売る際の禁止事項やメリットを解説!
フリマサイトのラクマでハンドメイド作品を販売する際は、ラクマで定められているルールを確認した上で適切に取引しましょう。ラクマには購入申請制度やバーコード出品といった出品者にとってのメリットも多いため、ハンドメイド作品の出品先に迷ったら候補の1つにするのもおすすめです。
当記事では、ラクマで販売できないハンドメイド作品をはじめ、販売するメリットを紹介します。ラクマの特徴を鑑みた上で利用するか検討したい人は、ぜひ参考にしてください。
目次1
ラクマでハンドメイド作品を売ってよい?
ハンドメイド作品をネット販売したい人の中には、フリマサイトの1つである「ラクマ」が使えないか気になっている人もいるでしょう。結論から言うと、ハンドメイド作品をラクマで売ることは全く問題ありません。
ラクマとは、楽天グループ株式会社が運営するフリマサイト・アプリであり、前身の「フリル」と同様に女性ユーザーが多いという特徴があります。
ラクマでは販売する側も購入する側も、楽天IDがあればすぐにユーザー登録ができ、ラクマのサービスが利用できます。楽天市場や楽天銀行、楽天ポイントなど、楽天のサービスを利用している人(楽天会員)は、ラクマを利用したハンドメイド作品の販売がおすすめです。
ラクマで販売できないハンドメイド作品
ラクマでハンドメイド作品の出品は可能ですが、どのようなものでも出品できるわけではありません。ユーザーがサービスを安全に利用できるよう、ラクマでは禁止行為や禁止商品が定められている点に注意しましょう。
下記は、ラクマで定められている禁止行為を一部抜粋したものです。
■ラクマにおける禁止行為(一部抜粋)
- マネー・ロンダリングや現金化を目的とする取引行為
- お互いの商品の価格を著しく値下げ・値引きし、購入し合う行為(交換/半交換)
- 完売した商品や販売意思のない商品など、販売できない状態の商品の出品
- 自然災害や事故が起こった際に、市場価格よりも非常に高い値段で出品する行為 など
出典:ラクマ「ラクマのルール」
ここでは、ハンドメイド作品をラクマで販売する際に特に注意したい禁止行為・禁止商品について2点解説します。
ブランドの偽造品
ブランドの偽造品とは、ブランドのロゴや商標などを無断使用した上で純正品に似せて作られた品物を指します。
ブランド品の偽造は、ブランドを展開している企業・個人の知的財産の不正使用(違法行為)にあたるためラクマでも出品が禁止されています。純正品か証明できないものは出品しないようにしましょう。
なお、ラクマの運営が純正品ではないと判断した場合は、出品が削除される場合もあります。下記のような商品記載は削除になる可能性が高いため注意が必要です。
■出品が取り消される可能性が高い記載(例)
- 純正品ではありません
- ○○(ブランド名・商品名)風の商品です
- 鑑定書や外箱はありません
- 本物同様の商品です など
出典:ラクマ「ラクマのルール」
第三者の知的財産権等を侵害する商品
ラクマでは、キャラクターの柄がプリントされた生地を使った作品や、他の人がオリジナルで作成したロゴを使ったハンドメイド商品などの出品も禁止されています。これらの作品は、著作権や特許権、商標権といった第三者の知的財産権等を侵害している可能性が高く、「著作権侵害」などの違法行為となる場合があるため注意しましょう。
■第三者の知的財産権等を侵害していると考えられる商品(例)
- 第三者に権利があるロゴ、マーク、キャラクター、デザインなどを無断使用した商品
- 第三者に権利があるロゴ、マーク、キャラクター、デザインなどに類似したものを使用した商品
- 有名人の写真使用など、他の人の肖像権を侵害する商品
- 購入者がブランド品・正規品と誤解する可能性がある商品 など
出典:ラクマ「ラクマのルール」
ラクマでハンドメイド作品を販売するメリット
ラクマは他のフリマアプリと比較すると、利用者数や出品数が多すぎないため、出品した商品が他の商品に埋もれにくいというメリットがあります。
女性ユーザーが比較的多いため、ピアスやイヤリングなどのアクセサリー、化粧ポーチなどの女性を対象とした商品が売れやすいことも魅力の1つです。着替え袋や体操服入れ、給食エプロン入れ、移動ポケットなど、子ども用のグッズを販売するのもよいでしょう。
ほかにも、ラクマでハンドメイド作品を販売すると、次のようなメリットもあります。
■ラクマでハンドメイド作品を販売する4つのメリット
- 販売手数料が安い
- 購入申請制度がある
- バーコード出品ができる
- 売上金の使い道が多い
ここでは、上記の4つのメリットについて詳しく紹介します。
販売手数料が安い
フリマアプリを利用して商品を販売する場合、販売取引を終えるたびに運営会社へ販売手数料を支払うのが一般的です。たとえば、あるフリマアプリでは、商品を売り上げた際に商品価格の10%を運営会社に支払わなければなりません。
一方、ラクマの販売手数料は商品価格の6.0%と、他のフリマアプリと比べて安いという特徴があります。
販売する商品の価格が高い場合や、大量の商品を出品する場合などは、販売手数料が安いラクマを使うメリットも大きいでしょう。
購入申請制度がある
ラクマには他のフリマアプリにはない「購入申請制度」があることも、大きな魅力の1つです。購入申請制度とは、商品を購入したい人が出品者に購入希望申請を行い、出品者が申請者の中から商品を販売する相手を選べる制度を指します。
出品者が購入者を選ぶ時間がかかるため、取引に少し時間を要するものの、安全性や納得感の高い取引ができるようになります。高価格な商品や一点もののハンドメイド作品など、取引時のトラブルが発生するリスクを可能な限り軽減できるでしょう。
バーコード出品ができる
ラクマでは、既存商品についているバーコードをスキャンするだけで手軽に出品できる「バーコード出品」のシステムも利用できます。バーコード出品では、商品名や商品カテゴリ、おすすめの価格などが自動的に入力されるため、出品にかかる工程数や負担を減らせるでしょう。
ハンドメイド作品にはバーコードがないため、バーコード出品は活用シーンが限られる場合もあります。たとえば、ハンドメイド作品に使用した素材の余りを販売するときなどに活用できます。ハンドメイドに関することだけでなく、自宅の不用品を出品する際にも活躍するでしょう。
売上金の使い道が多い
一般的なフリマアプリでは、売上金は「銀行に振り込んでもらう」「フリマアプリ内で使用する」といった方法で使えます。
一方、ラクマでは「売上金を楽天キャッシュに無料でチャージする」といった使い道も選択できます。楽天キャッシュは楽天市場で利用できるほか、楽天ペイに加盟する実店舗でも利用できるため、さまざまな場所での買い物に役立つでしょう。
ラクマでハンドメイド作品が売れないと言われる理由
ハンドメイド作品の販売を検討している人の中には、「ラクマではハンドメイド作品が思うように売れない」という声を聞いたことがある人もいるでしょう。売れないと言われる理由は、ハンドメイド作品を求める人が、ミンネやクリーマなどのハンドメイドが多く出品されているアプリを利用する傾向にあるためです。
ただし、ラクマではハンドメイド作品が全く売れないというわけではありません。下記の売れるポイントを押さえた上で出品すれば、作品を購入してもらえる可能性が高まります。
■ラクマにハンドメイド作品を出品する際のポイント
(1)商品の画像を工夫する
商品の使用方法が一目でイメージでき、「きれい」「かわいい」などターゲットの興味を引く商品画像を1枚目に掲載します。
(2)売れ筋の良い商品を出品する
「作りたい商品」だけでなく、「人気の高い商品」「売れやすい商品」を意識して出品するのがポイントです。
(3)商品のターゲットがアプリを見ている時間に出品する
商品を多くの人に見てもらうためには、新着順のタイムラインで上位に表示されることも大切なポイントです。主婦や会社員、学生など、商品のターゲットを想定した上でそれぞれの生活リズムを考慮し、ラクマのアプリやサイトを見ていると考えられる時間帯に出品しましょう。
(4)価格設定に工夫を加える
利益を考える以外にも、ユーザーが商品を購入しやすい価格に調整するのがポイントです。「ライバル商品の価格を目安として価格を決定する」「送料込みの金額にする」などの工夫を行います。
ラクマには、販売手数料の安さや購入申請制度の存在といった大きなメリットがあります。ラクマの特徴をうまく活用し、ハンドメイド作品を効果的に販売しましょう。
まとめ
楽天グループ株式会社が運営する「ラクマ」では、サイト・アプリのルールを守ればハンドメイド作品を販売できます。ルールで禁止されている項目には、「ブランドの偽造品」「第三者の知的財産権等を侵害する商品」などがあります。
ラクマでハンドメイド作品を販売するメリットは、販売手数料が商品価格の6.0%と他フリマサイト・アプリよりも安い傾向にある点です。ほかにも、購入申請制度やバーコード出品など安全性や利便性に配慮された利用環境が整っています。ラクマを利用する際は、サービスのメリットや特徴を踏まえた上で検討しましょう。