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公開日: 2024.01.10
最終更新日: 2024.01.10

メルカリ便で発送トラブル!?出品者の対応と補償の流れを解説

メルカリ便で発送トラブル!?出品者の対応と補償の流れを解説

メルカリでは、発送や配送段階の不備などで誤送・破損といったトラブルが起こる可能性があります。万が一のトラブルに備えるためにも、メルカリ便やそのほか補償を受けられる配送方法や、トラブルへの対処方法を把握しておくと安心です。メルカリを利用している人の中には、「配送方法の違いや補償内容が知りたい」という人もいるでしょう。

当記事では、メルカリ便で補償が受けられる配送方法や、トラブルが起きた場合の対応手順を解説します。メルカリの発送・配送でのトラブルを避けたい場合や、トラブルへの対処法が知りたい人は必見です。

メルカリ便で補償が受けられる配送方法

メルカリで商品を発送する際、配送トラブルが大きな注意点の1つです。特に高価な商品や壊れやすい商品を発送する際には、もしもの場合に備えて対策する必要があります。

メルカリでよくある配送トラブルとしては、配送業者の誤送による商品の紛失や、配送中における商品の破損などが挙げられます。商品の紛失・破損といった配送トラブルは補償の対象になりますが、補償できるのはこれから紹介する配送方法を使った場合に限られるため注意が必要です。

出典:メルカリ「発送後の商品について」

ゆうゆうメルカリ便

ゆうゆうメルカリ便は、日本郵便とメルカリが提携している、メルカリの取引でのみ使用できる配送サービスです。荷物を全国一律料金で発送でき、郵便ポストに投函できるサイズであれば郵便ポストからでも発送できる点が大きなメリットとなっています。

ゆうゆうメルカリ便は追跡に対応しているため、荷物の配送状況をいつでも確認可能です。また、配送トラブルが発生した場合はメルカリがサポートしてくれます。配送中に商品の紛失・破損が起こった場合は、メルカリによって代金が全額補償されるケースもあります。

出典:メルカリ「配送方法早わかり表」

らくらくメルカリ便

らくらくメルカリ便は、メルカリとヤマト運輸が提供している配送サービスです。らくらくメルカリ便は荷物を全国一律料金で発送できる他、A4サイズから160サイズまで幅広いサイズに対応している点が大きなメリットとなっています。

らくらくメルカリ便も、ゆうゆうメルカリ便と同じく追跡サービスに対応している配送方法です。配送中に商品の紛失・破損が発生した場合はメルカリが出品者と購入者の間に入り、補償についてのやり取りをしてくれます。配送時の商品の紛失・破損については商品代金や送料が補償され、補償額に上限はありません。

出典:メルカリ「配送方法早わかり表」

その他補償つきの配送方法

メルカリでは、ゆうゆうメルカリ便やらくらくメルカリ便以外の配送方法を選ぶことも可能です。他の配送方法を選んだ場合は、配送トラブルが起こってもメルカリのサポートを受けられなくなります。

ただし、郵便局または他の配送会社にも補償つきの配送方法はあります。それぞれ補償範囲や補償内容は異なるため、利用したい宅配便に補償がついているか、ついているとしたらどのような補償内容かを確認することが大切です。

以下は、郵便局・クロネコヤマト・佐川急便の配送方法別の補償内容をまとめたものです。

サービス名保険料限度額
郵便局書留435円1万円~
簡易書留320円5万円
セキュリティサービスとするゆうパック380円50万円
セキュリティサービスとしないゆうパック配送料に含まれる30万円
クロネコヤマト配送料に含まれる30万円
佐川急便50円3万5,000円
60円5万1,000円
100円10万円
1,000円100万円

出典:郵便局「郵便物等の損害賠償制度」

出典:クロネコヤマト「宅急便の荷物の紛失・破損に対する補償(責任限度額)は、いくらですか?」

出典:佐川急便「運送保険」

補償つきの配送方法を利用する場合、保険料に応じて補償の限度額が上がるのが一般的です。補償つきの配送方法を選択する際には、商品の価値も考慮するとよいでしょう。

発送トラブルが起きたときの対応手順

配送事故によるトラブルが起きたときの対応方法は、トラブルが商品の誤送・紛失か、あるいは破損かによって異なります。

ここからは、発送・配送トラブルがあったときにどのような流れで対応すればよいか、ケース別に解説するため、参考にしてください。

誤送トラブルのケース

購入者から誤った商品が届いたという連絡が来た場合は、購入者に送り状の番号を確認してもらいましょう。送り状に記載された番号が自分の控えと異なる場合は、配送業者の発行ミスによる誤送の可能性が高いです。

状況を確認できたら、出品者側からメルカリの事務局に連絡を入れます。事務局から回答が来たら、購入者に着払いで商品の返送をお願いしてください。この際、購入者に正しい購入者へ直接送り直してもらう行為は、新たなトラブルの元となるため行わないようにしましょう。

返送された商品が届いたら、元払いで正しい購入者に商品を発送し直し、取引を完了させます。その後、メルカリの事務局に商品IDや送料負担者・返送料・再発送料を連絡し、商品誤送の件の取引が完了したことを報告しましょう。返送や再発送にかかったお金はメルカリによって補償されます。

出典:メルカリ「購入者へ誤った商品が到着している」

破損トラブルのケース

商品到着後に購入者から「届いた商品が破損している」と連絡があった場合、まずは購入者に対して丁寧なメッセージを送りましょう。この際、発送時の状態や梱包状態について具体的に説明してください。

メルカリの事務局への問い合わせは購入者側が行います。購入者がメルカリの事務局に報告する情報は、商品の破損状況や破損した商品の写真などです。

その後、メルカリの事務局が補償の可否を判断し、補償対応される場合は購入者に購入金額が返金され、購入者の手元には破損した商品が残ります。配送中の破損であることが明らかな場合は、出品者に対して販売利益の補償が行われることもあります。

出典:メルカリ「商品が配送中に破損して届いた(メルカリ便)」

補償対象外にならないために

補償つきの配送方法を選んだ場合でも、配送トラブルをすべて防げるわけではありません。たとえ補償つきの配送方法を利用していても、商品そのものや梱包方法に不備があった場合、補償を受けられないこともあるため注意が必要です。

ここからは、配送トラブルが起こった際、補償対象外にならないために注意すべき点について解説します。

発送する際に確認すべきこと

補償つきの配送方法を選んでも補償を受けられない代表的な例は、梱包の不備が原因で商品が破損したケースです。梱包の不備によって商品が破損した場合、破損の原因は出品者にあるため、補償を受けられません。

商品に瑕疵がある場合、商品説明と実際の商品が明らかに異なる場合、梱包の不備により配送時に商品が破損したなどの場合は出品者が責任を負うものとし、出品者の責任及び費用により、返金、商品の返品、修理、交換等の対応を行うものとします。

引用メルカリ「メルカリ利用規約」/引用日2023/05/11

万が一の配送トラブルの際に補償を受けるためには、商品を梱包する際に下記の点に注意しながら梱包作業を行うことが大切です。

二重梱包を行う
商品は基本的に、ダンボール(もしくは封筒)と梱包材の「二重梱包」を行いましょう。梱包材を適切に使用すれば、商品の破損や水濡れによる被害を防げます。
梱包材を使いまわさない
梱包材は、使いまわすことで本来の機能が弱まるケースがあります。また、使いまわしていることが誰の目にも明らかな梱包材が使われていた場合、購入者に不快感を与えかねません。梱包材は基本的に使いまわさないようにしましょう。

梱包の際は、商品に合った梱包を行うことが重要です。以下のページで、ハンドメイド作品の梱包方法について詳しく解説しています。

補償が受けられない場合の対処法

ここからは、梱包の不備以外で補償が受けられないケースと対処法について解説します。

●商品の金額が補償額を上回っている

配送トラブルに関する補償は基本的に限度額が定められているため、商品の金額が補償額を上回る場合、全額は補償されません。ゆうゆうメルカリ便やらくらくメルカリ便には補償の限度額は設定されていませんが、補償額はメルカリの裁量で決まるため、補償額が商品金額を下回る場合もあります。商品を発送する際は、補償がしっかりした配送方法を選ぶとよいでしょう。

●商品にもともと不備があった

そもそも商品が不良品だった場合は補償の対象にはならず、返品および購入者への返金という対処になります。発送の際には商品の状態をしっかりと確認してください。

●複数商品を同梱している

メルカリでは1商品1伝票が推奨されており、同梱した商品に破損などが生じた場合は補償の対象外となるため、複数商品の同梱は避けましょう。

メルカリで発送するときには補償をつけるべき?

メルカリで商品を発送する際には補償をつけると安心感があります。補償をつけると配送料が通常よりも高くなりますが、商品が購入者に届く過程で誤送や破損が発生した場合、損をするのは多くの場合出品者側です。

例えば、メルカリで数十万円の電子機器を発送し、購入者の元に破損した状態で到着した場合、補償をつけていないケースでは取引不成立となります。購入者は返金を受けられますが、出品者には高価な電子機器が破損した状態で返ってくる上、当然売上金は得られません。

配送トラブルが発生した際、補償を受けられるのは出品者です。自己防衛のためにも、特に高価な商品を出品する際には補償をつけたほうがよいでしょう。ゆうゆうメルカリ便とらくらくメルカリ便はともに追跡機能もついているため、「商品が届いていないと嘘をつかれる」などのトラブルも回避できます。

まとめ

メルカリ便では「ゆうゆうメルカリ便」「らくらくメルカリ便」などで発送・配送による商品の紛失・破損・誤送などの補償を受けられます。ただし、梱包の不備が原因で商品が破損したケースなど条件によっては、補償を受けられない可能性もあります。発送する際は、梱包材を使いまわさず、二重梱包をするなどして配送中に商品が破損しないように工夫するのが大切です。

実際に、誤送や破損のトラブルが起こったときは、メルカリが公開している手順に従い購入者や事務局と連絡を取りながら対処しましょう。万が一のトラブルを考えて、発送する際には補償をつけておくと安心です。