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カテゴリー【ハンドメイド】の記事一覧

ハンドメイド作家の収入はどれくらい?収入を得る方法を解説!

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ハンドメイド作家の収入はどれくらい?収入を得る方法を解説!

ハンドメイド作家として作品を販売するのであれば、できるだけ多くの利益を得たいと考える人も多いでしょう。ハンドメイド販売で一定の利益を出すためには、適切な販売価格の設定と売れやすいハンドメイド作品のジャンルを知っておくことが大切です。 当記事では、ハンドメイド作家の収入や、収入を得るために意識したいこと、販売価格の決め方などを紹介します。本業と別でハンドメイド販売の副業を始めようと考えている人や、ハンドメイドだけで生計を立てたい人はぜひ参考にしてください。 ハンドメイド作家は収入がどれくらいあるの? 現状、ハンドメイド作家の収入に関する正確な統計データはありません。理由として、確定申告をするほど収入を得ている作家が少なく、中には事業届を出していない作家もいるためです。また、作家によって販売へのスタイルが異なり、毎月の収入も販売量によって変動するため、1か月にどのくらい売り上げるかなどの数値は、はっきりと断言できません。 目安として、2019年にハンドメイド販売サービスサイト「minne」が、minne作家1,924名に行ったアンケート調査を紹介します。minneの調査によると、1か月の売り上げが1万円を超える人は43.7%、10万円を超える人は4.8%という結果になりました。ハンドメイド作家の活動歴が長い人ほど売り上げも高い傾向ですが、中には1年未満の活動歴で月10万円以上稼ぐ人もいます。 出典:GMOペパボ「「minne」が「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」を実施 ~専業主婦・主夫作家の80%以上がものづくりで収入を得ていた~」 ハンドメイド作家が収入を得るために意識したいこと ここでは、ハンドメイド作家として、安定した収入を得るために意識したいことを5つ紹介します。 ・SNSを活用する 作品が売れるようになるためには、まずは自身の作品を知ってもらう必要があります。SNSを活用し、自身の作品を使ってプレゼント企画をしたり、インスタ映えの写真を投稿したりするなど、認知度を上げる工夫を行いましょう。認知度が上がれば、ハンドメイド作品の売り上げアップも期待できます。 ・作品のクオリティを高める 購入者にとっては、既製品もハンドメイド作品もお金を支払って買う「商品」のため、ハンドメイド作品にもクオリティの高さが求められます。また、商品にオリジナリティを出し、他の作家と差別化を図ることも重要です。購入者が満足するレベルにクオリティを上げて、他にはないオリジナリティのある作品を製作しましょう。 ・適正価格で販売する ハンドメイド作品は、市場相場を調べてから適正価格で販売することが大切です。相場よりかなり安めの価格で販売されていると、何か欠陥があるのかと疑われ、購入を控えられる恐れがあります。また、原価を考えずに価格を決めると、利益がほぼ出ないことからストレスもたまり、ハンドメイド作家を辞めたくなる可能性もあります。市場価格をリサーチして、適切な価格をつけるようにしましょう。 ・写真撮影にこだわる 作品のクオリティと同じくらい重要なのが、作品の写真撮影です。明るい場所で、画用紙などの白背景を用意して写真を撮ることで、作品をキレイに撮ることができます。撮影だけでなく、撮影した写真の加工も重要です。作品の魅力を最大限引き出すために、商品写真にはこだわりましょう。 ・市場調査をする 作品を作る前に、ハンドメイド通販サイトやハンドメイド系イベントに参加し、売れる商品やジャンルを調査することをおすすめします。売り上げを伸ばすことを目標としている場合は、市場調査をして売れ筋商品を作ることも大切です。人気があり競合の少ない商品を見つけて作ることで、売り上げの向上につながるでしょう。 ハンドメイド作家が気を付けるべき収入・売上・所得の違い ここでは、ハンドメイド作品を売る際に知っておきたい収入・売上・所得という3つの言葉の違いを解説します。 収入 売上や補助金など1年間で得たお金 売上 収入の中でも商品やサービスの販売で得たお金 所得 収入から税金や材料費など必要経費を引いたお金 ハンドメイド作品の販売価格の決め方 作った作品が適正価格で販売されているかどうかは、売り上げに大きく関わります。たとえば、1,000円の材料費で作った作品を1,000円で販売すると、利益が1円も出ず、送料や梱包代などで赤字になるでしょう。 販売方法によって計算方法は多少異なりますが、自身の作品の原価を確認し、適正価格を調べてから販売することで、売り上げを得ることが可能です。ここでは、販売価格を決める際の注意点を3つ紹介します。 原価を計算する 原価とは、以下の項目をすべて足した金額を指します。 材料費 通販で材料を買ったり、商品の発送を行ったりするときに発生した送料 梱包資材代 作品作りに使う道具代・電気代 人件費 アトリエの家賃・水道光熱費 作品づくりで必要になった費用をすべて足し、製作した個数で割って出てきた金額が、作品1個あたりの原価です。販売価格は原価の3倍が相場と言われており、3倍以下になると利益がほとんど出なくなるので注意が必要です。 【ネット販売の場合】各サイトの手数料も考慮する ネットショップを利用する場合は、売り上げから手数料が引かれるため、手数料も考慮して販売価格を決める必要があります。ここでは代表的なハンドメイド販売アプリの手数料を紹介します。 minne 作品価格+オプション価格+送料の10.56%(税込) Creema 商品金額の一律11%(税込) メルカリ 商品代金の10%(税込) たとえば、原価が1,000円の商品をCreemaで3,000円の価格で販売する場合、Creemaの販売手数料は11%のため330円になり、利益は以下のようになります。 3,000(販売価格)- 1,000(原価)- 330(販売手数料)=1,670(利益) 価格設定をする際は、原価と販売手数料を考慮した金額にしましょう。 市場の値段と比較しながら利益が出る価格を決める 一般的に原価の3倍が適正価格と言われていますが、原価の倍率が利益に直結するため、商品に市場価値がある場合は倍率を増やすなど、利益を考えて値段を調整しましょう。 ハンドメイド作品の中では、ブライダルやコスプレ、お祝い品などが高値でも売れるジャンルと言われています。特にブライダルやお祝い品は、「少し値段が高くても良い物を買いたい」という心理が働くため、高めの値段設定でも売れる可能性があります。 […]

2022.10.05
テグスとは?種類やサイズ・選び方を解説!入手場所や使い方も

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テグスとは?種類やサイズ・選び方を解説!入手場所や使い方も

近年、家で過ごす時間が増え、ビーズクラフトなどのハンドメイドが人気を集めています。ハンドメイドのビーズアクセサリー作りなどに欠かせないのが、テグスと呼ばれる糸です。しかし、実際にどのような種類のテグスがあるのかまでは、知らない人も多いのではないでしょうか。 この記事では、テグスの種類やサイズ、選び方や入手できる場所から、ビーズアクセサリー作りにおけるテグスの使い方まで紹介するため、ぜひ参考にしてください。 テグスとは? テグスとは、漢字で「天蚕糸」と書き、釣り糸やハンドメイドアクセサリーの材料などに活用される糸です。中国から伝わったとされるテグスは、昔は天蚕の幼虫から得られる「絹糸腺」を引き伸ばして作る、大変高価な品でした。現在では、ナイロン製や化学製品のテグスが主流となり、100円ショップや手芸店などで気軽に購入可能です。 テグスには、具体的に以下のような用途があります。 アクセサリー 服やバッグの型形成 テグスを編み込んだ服などのアート作品 ポップなどの吊り下げ展示 釣り、延縄漁業 鳥の侵入防止など 釣りなどで使うテグスは「ライン」とも呼ばれ、幅広いサイズ展開が特徴です。テグスを使ったアクセサリーの中には、ビーズクラフトのネックレスにブレスレット、指輪やピアスなどがあります。細くて強度が高いテグスは、ビーズとビーズをしっかり繋げられる点が魅力で、作品作りに欠かせないアイテムです。 テグスのサイズ テグスのサイズは1号、2号などの号数で表現され、数が大きくなるほど太くなります。0.1号などの細めのテグスもあり、用途によって使い分けられる点が特徴です。ビーズクラフトなどでは、主に2〜3号のテグスが使用されます。 主なテグスの号数と直径サイズは、以下の通りです。 1号…直径0.17mm 2号…直径0.23mm 3号…直径0.29mm 4号…直径0.33mm 8号…直径0.47mm 1号サイズは特に細いため、丸特小ビーズを使う場合や、同じビーズに何度も糸を通すテグス編みに適しています。また、3号以上のサイズは大きいビーズを使う場合など、強度が必要な作品作りに最適です。 テグスの種類 テグスの種類は、普通のテグスと伸縮性のあるテグスの大きく2つに分類できます。普通のテグスにはナイロンやフロロカーボン、ホンテロン(ポリエステル)などの種類があり、ネックレスや衣装装飾などの固定したいものへの使用に便利です。 伸びるタイプのテグスには、繊維状のスーパーアンタロンやオペロン、透明なゴム状のモビロンやアンタロンなどの種類があります。伸びるテグスは、ブレスレットやリングなど、伸縮性が必要なアクセサリーに使います。6〜8号の太めのサイズが多い点が特徴です。 【素材別】テグスの強度の違い テグスは素材ごとに強度が異なります。伸縮性がない通常のテグスは、強度が高い順にフロロカーボン、ホンテロン(ポリエステル)、ナイロンと続きます。ナイロンは3つの素材の中では強度が低めですが、結び目の結束強度に優れており、値段もお手頃な点が魅力です。 伸びるテグスの場合は、モビロンやアンタロンなどのゴム状のものが、繊維状のスーパーアンタロンやオペロンよりも高い強度を持ちます。スーパーアンタロンやオペロンを使って、ブレスレットなどのアクセサリーを作るときは、テグスを二重にするのがおすすめです。 テグスの選び方 ビーズアクセサリーなどのハンドメイド用テグスの号数は、ビーズの大きさや作るデザインを基準に選びましょう。ビーズクラフトの中には、テグスを編み込みながら形成する方法もあります。編み込む場合は、1つのビーズに何度もテグスが入ることを想定して、余裕ある太さを選択することが大切です。 また、目的の用途に特化した専用テグスを選ぶのも1つの方法です。ビーズアクセサリーの中でも特に人気を集めるネックレスには、専用糸が販売されています。専用のテグスは、ほつれが少なく、初心者でも扱いやすい点が魅力です。 専用糸の中には、表面がワックス加工された「ビーズワーク専用」のものもあり、ビーズをよりスムーズに通せます。さらに、素材やテグスの色によっても仕上がりが異なるため、好みに沿って完成イメージを固めてからテグスを選択しましょう。 テグスはどこで買える? 手芸用や釣り用などに使われるテグスは、以下のような場所で購入可能です。 手芸店 100円ショップ 釣り具屋 ホームセンター 手芸店や釣り具屋などの専門店では、多種多様な太さ・素材のテグスが販売されています。加えて、大手100円ショップやホームセンターの手芸用品コーナー、釣り具コーナーでも購入可能です。 手芸専門店ユザワヤでは、ビーズアクセサリー作りなどにおすすめの、バラエティ豊かな手芸テグスを用意しています。 ユザワヤ公式ネットショップ「テグス・コード・ワイヤー」の販売ページはこちら ビーズアクセサリー作りにおけるテグスの使い方 ビーズアクセサリーを作るときのテグスの使い方には、以下の2つがあります。 通す 強度が強く扱いやすいテグスは、ビーズに通して繋げることで、ネックレスやブレスレットを作るときに活躍します。 編む テグスは、ビーズを通しながら編むことも可能です。ビーズ同士を編み込むことで、さまざまなモチーフや装飾品を作ったり、アクセサリーの強度を高めたりできます。 テグスの便利技 ここでは、ビーズアクセサリー作りにおけるテグスの便利技を3つ紹介します。 ・透明のテグスは先端を油性マジックで黒く塗る 透明テグスは見えづらいため、先端を油性マジックで黒く塗ってビーズに通しやすくする方法がおすすめです。 ・先端を斜めに切る 小さいビーズになかなかテグスが通らない場合は、テグスの先端を斜めに切りましょう。先が尖るため、ビーズにテグスを通しやすくなります。 ・湯気に当てる クセがついたテグスは扱いづらいため、やけどに気を付けながら湯気に当てて元に戻しましょう。強く引っ張るとテグスが切れてしまうこともあるため、注意が必要です。 テグスの編み技 […]

2022.10.05
サンキャッチャーとは?開運効果や種類を解説!作るときのポイントも

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サンキャッチャーとは?開運効果や種類を解説!作るときのポイントも

お部屋のオブジェとして飾れるサンキャッチャーは、部屋に飾ることで幸運が訪れると言われており、開運インテリアとして興味を持つ方が増えています。また、種類や飾り方次第で、空間の印象がおしゃれになることもあり、注目度の高いクリスタル雑貨です。 今回は、サンキャッチャーとはどのようなものなのかをはじめ、開運効果や種類、選び方などを詳しく紹介します。また、作り方のポイントも言及しているため、サンキャッチャーのハンドメイドに挑戦したい方は必見です。 サンキャッチャーとは? サンキャッチャーとは、美しいガラス製のクリスタルで作られた、存在感のあるインテリアアクセサリーです。太陽の光の反射で虹色に輝くことから、別名「レインボーメーカー」とも呼ばれています。 また、光とともに運気も取り入れられると言われており、幸運を呼ぶ風水アイテムとしても人気です。ここでは、クリスタルガラス製のサンキャッチャーの基本情報を、次の4つに分けて解説します。 開運効果 種類 選び方 危険性 サンキャッチャーの開運効果 サンキャッチャーには、よい運気の流れを作る効果があると言われています。 ・部屋を明るい雰囲気にする 窓辺に置くことでクリスタルが太陽の光を取り込んで反射し、部屋が明るい雰囲気になります。キラキラと虹色の光が映し出され、空間が華やかな印象になるでしょう。 ・家の悪い気を拡散すると言われている サンキャッチャーは、北東や南西の方角につるすことで、クリスタルに反射した光と同時に悪い気も一緒に拡散し、方位除けの効果があると言われているアイテムです。 ・癒しの効果が期待される 虹を見ると幸運な気持ちになる方が多いように、サンキャッチャーの虹色の光は、日々の疲れをやわらげたり、感情が穏やかになったりする効果を与えることも期待できます。 サンキャッチャーの種類 お部屋を虹色に彩るサンキャッチャーには、大きく分けると3種類あり、それぞれ飾り方が異なります。 ・つるしタイプ ワイヤーやチェーン、紐などで通したクリスタルを、カーテンレールや天井などからつるすタイプです。太陽の光が入ると、レインボーカラーのプリズムが浮かび上がり、部屋の中が幻想的な雰囲気になります。 ・据え置きタイプ 移動させるのに便利な据え置き型サンキャッチャーは、直置きをはじめ、台座、スタンドにかける商品もあります。光があたる場所に動かしたり好きなところに置いたりできるため、使い勝手がよい点が特徴です。 ・ストラップタイプ ストラップタイプのサンキャッチャーは、キーホルダーとして肌身離さず持ち歩けます。バッグや小物などにつけて、お守り替わりに持ち歩きたい方におすすめです。 サンキャッチャーの選び方 サンキャッチャーを選ぶ際には、以下のポイントを確認しましょう。 ●ボトムクリスタルの形状 クリスタルの底の形によって、取り込める光の量も変わってきます。拡散性の高いボール型や透明感が綺麗なドロップ型などがあるため、お好みで選びましょう。 ●クリスタルの種類 クリスタルは主に次の3種類があり、それぞれ透明感や特徴が異なります。コスパも考えた上で、自分に合うものをチョイスすることがおすすめです。 クリスタルガラス:透明度が高い K9クリスタル:エコ素材で輝きが綺麗 ソーダガラス:耐久性が高く安い ●パーツの構成 クリスタルパーツが多いほど、光を多く取り込めて、部屋の中がきらびやかな雰囲気になります。ビーズや天然石をあしらったものなどもあるため、パーツの全体的なバランスを考えて選びましょう。 サンキャッチャーにおける火事の危険性 虫眼鏡のような凸レンズのはたらきがあるアイテムの場合、光を一点に集めることで温度が上昇し、火災の原因になる可能性もあります。しかし、サンキャッチャーのクリスタルガラスは、細かなカットにより受けた光を拡散しているため、火事が発生するリスクはなく、安全と言えるでしょう。 ただし、多面カットが施されていないパーツには、光が集中しやすいため、サンキャッチャーを自作する際には気をつけましょう。サンキャッチャーを手作りする上で意識したい、火事を引き起こさないためのポイントについては、下記の「3-1. 収れん火災に注意する」でも詳しく解説しております。 サンキャッチャーは自分で作れる? お部屋を素敵に演出でき、なおかつ癒しも与えてくれるサンキャッチャーは、材料をそろえれば、自分で簡単に作ることが可能です。材料は、100均や手芸屋などで比較的安い価格で手に入り、制作費がリーズナブルに抑えられます。 また自作することで、お部屋のインテリアに合わせて、自分の好きな形・色などのパーツ構成や、サイズを選ぶことができる点も嬉しいポイントです。初心者の方でも挑戦しやすいため、世界に1つだけのオリジナルサンキャッチャーを手作りしてみましょう。 ここでは、サンキャッチャー作りに必要なものや、あると便利なキットについて紹介します。 サンキャッチャー作りに必要な物 ハンドメイドでサンキャッチャーを作るにあたり、必要な材料は以下の通りです。 クリスタル ビーズ テグス・紐・ワイヤー はさみ ペンチ・平ヤットコ つぶし玉 ガラスビーズやクリスタル素材は、バラエティ豊かな色や形があるため、完成イメージや部屋の雰囲気に合わせて選びましょう。 テグスやワイヤーは、サンキャッチャーを支えるベースとして使用するため、どちらか一方を用意します。テグスは、はさみでもカットできる細い釣り糸で、作品の透明感を高めたい方は、テグスがおすすめです。一方、大きなクリスタルやビーズを多用する場合は、耐久性の高いワイヤーを選びましょう。ワイヤーを使用する場合はペンチや平ヤットコが必要です。 つぶし玉は、クリスタルやビーズを固定するために使う小さな玉で、ペンチでつぶすことができます。自分が作りたいデザインをイメージし、クリスタルやビーズをテグス、もしくはワイヤーに通して、サンキャッチャーを作りましょう。 初めてのサンキャッチャー作りにはキットが便利 […]

2022.10.05
サコッシュとは?特徴や魅力を解説!制作におすすめの生地も紹介

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サコッシュとは?特徴や魅力を解説!制作におすすめの生地も紹介

サコッシュは実用性が高く、コーディネートのワンポイントとしても映えることから、男女問わず人気を集めているアイテムです。最近ではさまざまなスポーツブランド・ファッションブランドからサコッシュが販売されていますが、ミシンさえあれば自宅でも簡単に制作することが可能です。 当記事では、サコッシュの概要や魅力、シーン別のサコッシュの選び方について解説します。サコッシュをハンドメイドする際に必要なアイテムやおすすめの生地も紹介するため、ぜひ参考にしてください。 サコッシュとは サコッシュ(Sacoche)とは、フランス語でカバン・袋などを意味する単語であり、マチのない薄型の斜め掛けバッグを指します。 サコッシュは、もともとは自転車レースにおいて、選手の補給食を入れておく目的で使用されていました。自転車競技中でも影響がないよう、軽量・コンパクトなサイズ感で、肩から斜め掛けできるストラップが付いていることが、サコッシュの特徴となります。また、素材は防水性に優れたナイロンが主流です。 近年ではスポーツやアウトドアシーンで使用されるだけでなく、ファッションアイテムの1つとしても注目されています。 ポシェット・ボディバッグ・ショルダーバッグとの違い サコッシュとポシェット、ボディバッグ、ショルダーバッグの違いは、以下の通りです。 ・ポシェット サコッシュはもともと競技用バッグであったのに対し、ポシェットは女性向けのファッションバックです。ショルダーベルト付きのコンパクトなバッグという点では似ていますが、ポシェットはマチがあるため、サコッシュと比較すると収納力が高くなります。 ・ボディバッグ サコッシュよりも身体にフィットするデザインであり、その分ショルダーベルトも短めです。使いやすいナイロン素材をはじめ、多様な生地・装飾でファッション性の高い商品も数多くあります。 ・ショルダーバッグ 肩掛けバッグの総称であり、サコッシュやポシェットなどはショルダーバッグの一種です。 サコッシュの魅力 サコッシュの魅力には、以下のような点が挙げられます。 薄く軽いため、邪魔にならない さまざまなシーンで使える デザインが豊富 性別問わず使用できる サコッシュは、マチのない軽量なバッグであることから、音楽フェスやキャンプ、旅行など、さまざまなシーンで活躍します。最小限の荷物で身軽に出かけたい時はもちろん、荷物が多い場合にはサブバッグとしても使用可能です。 最近では、素材や柄のバリエーションも増えており、スポーティーデザインやシンプルな服装に映えるヒョウ柄から、高級感のある革素材のサコッシュまで多岐にわたります。また、男女問わず使用できる、ユニセックスなデザインも魅力です。 サコッシュの使い方 サコッシュの使い方として、貴重品やスマホなどを入れるサブバッグとして使用する方法が一般的です。近所への買い物など、最低限必要なものだけ持って行動したい場合などにも便利でしょう。 着用時は、身体の前側へバッグ部分を合わせることで、シンプルファッションのアクセントにもなります。ショルダーベルトの長さは、バッグ部分がウエスト周りに位置するよう調節するのがよいでしょう。 【シーン別】サコッシュの選び方 バッグブランドやアウトドアブランドから販売されているサコッシュには、多様な種類があり、サイズや生地、機能によって最適な使用シーンが異なります。目的地やシーンに合ったサコッシュを選ぶことで、快適にお出かけを楽しめるでしょう。 ここでは、5つのシーン別にサコッシュの選び方を紹介します。 旅行 旅行の際は、サブバッグとして財布やスマホ、切符などの貴重品を入れるケースが多いため、盗難防止策としてファスナータイプのサコッシュを選ぶことがおすすめです。 また、折り畳み可能なコンパクトなサコッシュであれば、使わない間はメイン収納の旅行用バッグに入れておくことも可能です。 スポーツ観戦・音楽フェス 屋外で過ごす時間が長いスポーツ観戦や音楽フェスでは、飲み物やタオルを入れられるサイズのサコッシュを選びましょう。ショルダーベルトが太めのものは安定しやすく、肩への負担も抑えられます。 また、撥水加工が施されたサコッシュであれば、突然の雨にも慌てずに済むでしょう。 ショッピング 財布やスマホなど、最小限の荷物で身軽にショッピングを楽しみたい場合にも、サコッシュはおすすめです。買い物の荷物が増えても邪魔にならないよう、できるだけ薄くコンパクトなサコッシュを選びましょう。 大きめのブランドロゴデザインや差し色カラーのサコッシュであれば、コーディネートのワンポイントとして、おしゃれな着こなしを楽しむことができるでしょう。 登山・キャンプ アウトドアに出かける際には、ティッシュや絆創膏などの小物類を持ち歩く人も多いでしょう。取り出す時にどこに仕舞ったか分からないといった事態を防ぐためにも、荷物をある程度整理できるポケット付きのサコッシュを選ぶことがおすすめです。また、片手で素早く荷物を取り出せるよう、開口部の開けやすさも確認したいポイントとなります。 登山やキャンプで使うサコッシュの素材は、耐久性・防水性に優れたナイロンやポリエステルなどを選びましょう。 サイクリング サイクリング時にサコッシュを使用する際は、運転に影響しないこと、体に負担をかけずに身につけられることが重要なポイントです。荷物に気を取られずにサイクリングを満喫するためにも、コンパクトで軽量なサコッシュを選びましょう。可能であれば、購入時にフィット感を確認するのがおすすめです。 また、自転車とサコッシュの色味を合わせてトータルコーディネートを楽しむのもよいでしょう。 サコッシュは作れる? サコッシュはデザインが豊富です。簡単に制作できるデザインを選べば、初心者でもミシンを使用してオリジナルのサコッシュを作ることができます。 また、普段からハンドメイド制作を行っている人は、利用シーンに合わせたデザインにアレンジすることも可能です。内側にポケットを付けたり、バッグの開口部にチャックを付けたりして、機能性にもこだわったサコッシュを作りましょう。 サコッシュ制作に必要な物 サコッシュ制作に必要な物や道具は、以下の通りです。 サコッシュ制作に必要な物 ・好きな生地2種類(表生地と裏生地) ・PPテープ ・Dカン ・ナスカンパーツ ・紙(型紙用) サコッシュ制作に必要な道具 […]

2022.10.05
帆布とは?特徴とお手入れ方法、ハンドメイド制作時の注意点も

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帆布とは?特徴とお手入れ方法、ハンドメイド制作時の注意点も

帆布は、ナチュラルなデザインと機能性の高さが魅力の生地で、トートバッグやエプロンなどに使用されます。厚手でハリのある帆布生地を使用すると、しっかりした丈夫な作品に仕上がるのも特徴です。 当記事では、帆布の特徴を詳しく解説します。家庭用ミシンで縫える生地の厚さには限界があるため、帆布を使用するときはあらかじめ確認しておきましょう。帆布のお手入れ方法やハンドメイド制作時の注意点も紹介するので、ハンドメイド初心者から上級者まで、ぜひ参考にしてください。 帆布とは? 帆布とは、麻や綿を厚手に平織りした生地を指します。「帆布」の字のとおり、船の「帆」として使われたのが始まりです。また、帆布は「麻で織った布」という意味の「canvas(キャンバス)」と呼ばれることもあります。 丈夫で通気性のよさが特徴の帆布は、トートバッグや靴、エプロンなどに使われることが多いです。他にも、絵画用のキャンパス生地や体育のマット、テントなど、さまざまなところで帆布が使用されています。 帆布の特徴 幅広いシーンで活躍する帆布には、多くの特徴があります。帆布の主なメリット・デメリットは下記のとおりです。 帆布のメリット 帆布のデメリット 厚手生地で耐久性が高い 通気性に優れているが、水は浸透しづらい 色合いや質感などの経年変化を楽しめる 生地の厚さによっては、家庭用ミシンで縫えないことがある 生地の密度が高く洗濯しにくい 帆布の魅力は、生地が厚手で丈夫なことです。ナイロンなどの化学繊維と比べて通気性に優れ、高密度で織られているため水は浸透しにくく、雨の日でも使いやすいです。また、帆布は使うたびに生地の柔らかさが増し、経年変化が楽しめます。自然な色合いの変化とともに、思い入れも深まるアイテムとなるでしょう。 一方、帆布の中には厚手の生地もあり、家庭用のミシンで縫えないこともあるので注意が必要です。あらかじめ、自宅のミシンで縫える生地の厚さであるか確認しておきましょう。 帆布の号数とオンス 生地の厚みを表す単位として、「号」や「oz(オンス)」が使用されます。日本製は「号」、海外製は「oz(オンス)」で表記されるのが一般的です。 帆布の生地の厚さは1号から11号まであり、1号が最も厚く、11号にかけて徐々に薄くなります。バッグやポーチなどのハンドメイド作品では、6号から11号までの生地を使用するとよいでしょう。 生地のハリがしっかりした6号の帆布であれば、ビジネス用のバッグやトートバッグなどに向いています。帆布を扱うのが初めての方は、11号帆布の生地で巾着袋やエコバッグに挑戦するのがおすすめです。 パラフィン加工とは? パラフィン加工とは、クレヨンや蝋燭などに使われる「パラフィン」という素材を、帆布の生地に染み込ませる加工のことです。 パラフィン加工を施す最大のメリットは、撥水性が高まることです。また、パラフィン加工をすることで、使うたびに柔らかくなったり、折り目に線が入ったりするため、独特の変化を楽しめます。パラフィン加工は洗うと取れてしまうため、帆布の日常的なお手入れ方法としては、ブラッシングがおすすめです。 帆布の洗い方とお手入れ方法の流れ 帆布を頻繁に洗うと、色落ちや型崩れにつながるため避けたほうが無難です。しっかり洗いたいときは、手洗いしましょう。 手洗いでも、色落ちや縮みが発生する場合があります。手洗いでのダメージを軽減するには、汚れのひどいところのみ歯ブラシや消しゴムを使用し、ほかの部分は手で優しく丁寧に洗うのがおすすめです。洗い終わったら、風通しのよい日陰で乾かします。 ここでは、帆布のお手入れ方法や、洗い方について解説します。 帆布の折り目に沿ってブラッシングする 帆布の日常的なお手入れには、衣類用のブラシでブラッシングしたり、乾いた布で優しく拭いたりするのがおすすめです。 縦糸と横糸が規則正しく織られた帆布は、糸の間にほこりが溜まりやすくなります。週に数回、織り目に沿って帆布の表面を軽くブラッシングするだけで、織り目の隙間に溜まった細かいホコリが落とせるため、きれいな状態を長く保てるでしょう。 汚れを消しゴムで消す 帆布の汚れは、消しゴムを使うとよいでしょう。バッグの場合、隅の汚れや表面の黒い汚れは、水に浸けただけではなかなか落とせない場合があります。お手入れしたいアイテムに黒ずみなどの汚れがあるときは、水に浸ける前に消しゴムで擦って落とすと汚れが落ちやすくなります。 消しゴムを使用するときは、優しく擦って落とすのがポイントです。強い力で擦りすぎると、色落ちや生地のダメージにつながります。本当に必要な範囲にのみ消しゴムを使いましょう。 押し洗いする 帆布の洗い方は、こすったり揉んだりしない「押し洗い」が基本です。 まず、バケツや洗面器に、水またはぬるま湯を貯めます。中性洗剤を溶かしたら、生地を手のひらで優しく押して汚れを浮かせます。汚れが取れたら、水やぬるま湯で洗剤がなくなるまでしっかりすすぎましょう。 どうしても手洗いする時間がないときは、おしゃれ着用の中性洗剤を使い、洗濯機の手洗いコースなどを利用する方法もあります。ただし、脱水は型崩れにつながるため避けてください。 洗い終わったら水を切り、風通しのよい日陰で乾かします。 防水スプレーを振る 防水スプレーを使用すると、雨水の浸透や汚れの付着を防ぐことができます。防水加工は、買ったときのきれいな状態をキープしたい方にもおすすめです。 防水スプレーを使用すると、生地に色ムラが出る可能性があるので注意が必要です。スプレーの噴射口を生地から少し離し、液を全体にかけます。スプレーは換気のできるところで行い、スプレーは陰干しでしっかり乾燥させましょう。 帆布でハンドメイド制作するときの注意点 帆布の生地を使ってハンドメイド作品を制作するときは、以下の4点に気をつけましょう。 ・糸と針は太いものを使用する 厚手の帆布を縫うとき、糸と針は太いものを使用しましょう。帆布は織り糸の密度が高く生地に硬さがあるため、針が折れたり糸が途中で切れたりする可能性があります。 針は16番、糸は30番より太いものを選ぶと安心です。数字が小さいほど針は細くなり、糸は太くなります。ミシンに取り付けられる針の太さは製品によって異なるため、説明書を確認してから制作しましょう。 ・帆布を扱う前に水通しをする バケツや洗面器に水を張り、帆布の生地を2時間ほど浸け置きするのが「水通し」です。買ったばかりの帆布の生地は、裁断しやすいよう糊で加工されていることがあります。水通しを行うと、帆布の表面の糊が落ち、生地が柔らかくなるのでミシンの針が通りやすくなります。 水通しした後は、洗濯機の脱水機能は使用せず、手で優しく水を切りましょう。大きなシワを伸ばしたら、直射日光の当たらないところで陰干しします。 ・8号までの帆布を使用する 家庭用ミシンを使用して帆布を縫う場合は、8~11号の厚さの生地を選ぶのがおすすめです。家庭用ミシンは、針が細かったりパワーが足りなかったりなどで、厚手の帆布を上手に縫えないことがあります。 生地を重ねて縫うと、8号の生地であっても縫いにくいと感じる可能性があります。初心者の方やミシンのパワーに自信がない方は、11号の帆布から試してみるとよいでしょう。 ・手縫いでは11号の帆布を使う 帆布の生地を手縫いする場合は、11号の厚さを選びましょう。帆布の中で最も薄い生地は11号です。帆布は生地が丈夫なため針が通りにくく、縫いにくい傾向にあります。丁寧に針を通して縫えば、バラつきのないきれいな縫い目に仕上がるでしょう。 持ち手やポケットなどを取り付ける場合は生地が重なるため、手縫いでは難しい場合もあります。手縫いをする場合は、コースターや小物、雑貨など、コンパクトサイズのハンドメイド作品を制作するとよいでしょう。 […]

2022.08.31
バッグにおすすめの生地は?種類や用途別に生地を紹介!

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バッグにおすすめの生地は?種類や用途別に生地を紹介!

バッグを手作りしたくても、生地がたくさんありどれを選べばよいか分からないという人もいるでしょう。バッグに適した生地は豊富にあり、普段使い用や旅行用、子ども用など、作りたいバッグのデザインや用途によって適切な生地が異なります。実用性の高いバッグを制作するためには、それぞれの生地の特徴を理解しておくことが大切です。 当記事では、ハンドメイドでバッグを作る場合におすすめの生地を、バッグの種類別に紹介します。生地選びのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。 バッグを作るときの生地選びのポイント ハンドメイドでバッグを制作する場合、バッグの種類や用途によって適切な生地があります。季節に合わせて生地を変えることで、より実用性の高いバッグを制作できるでしょう。 バッグの生地選びのポイントは「耐久性」です。バッグは物を持ち運ぶアイテムのため、ある程度重さに耐えられるよう厚みがあるしっかりとした生地がおすすめです。軽量のバッグにしたい場合は、薄手生地の中でも「密度」のある生地を選ぶとよいでしょう。 ここでは、バッグの種類ごとにおすすめの生地を解説します。 トートバッグにおすすめの生地 トートバッグとは、持ち手が2本で、ある程度重いものを入れても耐えられる頑丈なバッグのことです。ちょっとしたお出かけや旅行バッグなどにも使えるトートバッグは、収納力が抜群で普段使いにも便利なアイテムの1つです。 トートバッグを制作する場合は、重さに耐えられる程度の厚みがあり、丈夫な生地を使用するとよいでしょう。 以下では、トートバッグにおすすめの生地と、生地の特徴を解説します。 帆布(キャンバス) 帆布とは、高密度に織られた厚手の平織り生地のことです。頑丈で、通気性・吸湿性に優れています。 帆布生地は糸の本数や密度によって「1号〜11号」の種類に分かれます。数字が小さいほど、厚く硬い生地になることが特徴です。生地が厚すぎる場合、家庭用ミシンでは針が通らないことがあるため、トートバッグを作る上では「8号〜11号」が最適です。 デニム デニムはインディゴ染料で染めたタテ糸と、白い糸のヨコ糸を綾織りした厚手の生地のことです。ジーンズに多く使用されますが、鞄などにも使用されています。 トートバッグには、硬く厚みのある「右綾織りのデニム生地」がおすすめです。厚みが13オンス以上の生地は家庭用のミシンでは針が通らないため、ハンドメイド制作には向きません。10〜12オンスの生地を選ぶとよいでしょう。 オックス オックスとは、タテ・ヨコに糸を2本ずつ引き揃えて編んだ平織りの生地を指します。糸を束ねて織っているため、やや厚手でしっかりした生地です。 丈夫で、シワになりにくいため、ハンドメイド初心者にも扱いやすくなっています。また通気性に優れており、肌触りがよいことも魅力です。 エコバッグにおすすめの生地 エコバッグは、買い物袋として多く使用されています。レジ袋有料化による影響もあり、常にエコバッグを持ち歩くという人も多いでしょう。荷物にならないよう薄手でかさばらないものが実用的です。 手作りエコバッグには薄手で丈夫な「シーチング」「タイプライター」生地がおすすめです。丈夫で汚れにくい帆布や、ナイロン・ポリエステルはエコバッグに向いています。 食料品の買い物の際にエコバッグを使用する場合は、内側に断熱材を入れて縫ったり、保冷剤を入れられる内側ポケットを付けたりなど、手作りならではの工夫が可能です。 以下では、シーチング・タイプライター生地の特徴と、エコバッグの生地としておすすめの理由を解説します。 シーチング シーチング生地は薄手で軽いため、エコバッグにおすすめの生地です。ハンドメイドに多く使われるベーシックな平織りの生地で、ほとんどが綿100%となっています。比較的安価で手に入る点も魅力です。 シーチング生地は色柄が豊富にあり、自分好みのデザインを選べます。扱いやすい生地のため、ハンドメイド初心者にもおすすめです。 タイプライター タイプライターとは、長細い綿糸を使用した高密度で織られた平織りの生地を指します。生地にハリがあるのが特徴で、高い耐久性があります。重い荷物を入れるエコバッグに最適です。 デザインが豊富なため、実用性も見た目も満足度の高いエコバッグが作れるでしょう。 レッスンバッグにおすすめの生地 レッスンバッグとは、子どもの通園・通学時や習い事の荷物を入れるときに多く使用されるサブバッグのことを指します。 一口にレッスンバッグといっても、使用される素材や機能性は異なります。ハンドメイドする場合は、用途に合わせて生地を選びましょう。 レッスンバッグの素材には、キルティングやナイロン・ポリエステルなど、丈夫な生地が多く使用されています。軽量であるダンガリー生地もおすすめです。 下記では、キルティングやナイロン・ポリエステル生地の特徴・メリット・デメリットについて解説します。生地選びの参考にしてください。 キルティング キルティングは、2枚の布に中綿のキルト芯を挟み、ミシンで縫い止めた生地のことです。生地を2枚使用しているため、丈夫で長持ちします。中綿を挟むことで生地にクッション性が出るため、子どもがバッグをぶつけても、中の荷物を衝撃から守れます。 一方で、水を吸収しやすい綿が使用されているため、水に濡れると乾くのに時間がかかる点がデメリットです。 ナイロン・ポリエステル ナイロン・ポリエステルは、丈夫で摩擦にも強い生地です。軽量かつ耐久性に優れているため「スポーツウェア・傘・レインコート」などに多く使用されます。速乾性もあり、雨に濡れてもすぐに乾きます。 ただし、汚れが付きやすい性質があるため、長持ちさせるには使用後に汚れを拭き取るなど、日々のお手入れが大切です。 サコッシュ・ポシェットにおすすめの生地 薄く平たい形が特徴の「サコッシュ・ポシェット」は、ちょっとしたお出かけに重宝するショルダーストラップ付きの肩掛けのミニバッグです。 サコッシュ・ポシェット作りには、「チノクロス」「リネン」がおすすめです。ハギレ布で簡単に作れるため、初めてハンドメイド制作をする場合は、薄手で扱いやすいナイロン生地やポリエステル生地を使うのもよいでしょう。また、頑丈で日常的に使いやすい帆布生地も人気です。 ここでは、「チノクロス」と「リネン」の特徴について解説します。 チノクロス チノクロスとは、太い単糸で織った綾織りした厚手生地のことです。綿100%のものが多い上に、光沢感があることから上品で高級感があります。 チノクロスはパンツの素材に使用される丈夫な生地です。シンプルなデザインに映える素材のため、サコッシュ・ポシェット制作にも最適な生地と言えます。 リネン リネンとは亜麻科植物である「フラックス」の茎から取れる天然繊維のことを指します。リネン生地は吸湿性に優れており、汗や雨などの水に強いことが特徴です。 乾きが早いため、カビや雑菌が繁殖しにくく、生地の嫌なニオイを抑制する効果もあります。また、汚れを落としやすいため、普段使い用のバッグでも長期的に綺麗な状態を保てるでしょう。 まとめ バッグを作るときは、耐久性が高い生地を選びましょう。薄い生地の場合、荷物の重量に耐えきれず破れる危険があります。初めてバッグを作る場合は、ナイロンやポリエステル、シーチングなどの生地を選ぶとよいでしょう。 一からバッグを作ることに不安がある人は、制作キットの利用がおすすめです。ホビー材料の専門店「ユザワヤ」では、初心者でも簡単にバッグを作れるキットが販売されています。豊富な種類があるため、ぜひ活用してみてください。 出典:ユザワヤ公式ネットショップ「バッグ」

2022.08.31
オーガニックコットンとは?特徴や通常のコットンとの違いも

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オーガニックコットンとは?特徴や通常のコットンとの違いも

オーガニックコットンは、肌着やタオルなどで使用されている希少性の高い自然素材です。自然環境に配慮した生産方法や人体に優しいなどの特徴から、SDGsの観点から注目されています。オーガニックコットンは、ハンドメイド作品を作る際の生地としても人気ですが、通常通常のコットンと比べて何が違うのか、よく知らない人も多いのではないでしょうか。 当記事では、オーガニックコットンの特徴や、通常のコットンとの違いなどを詳しく紹介します。これからハンドメイド作品を作る人や素材についての知識を身につけたい人は、ぜひ参考にしてください。 オーガニックコットンとは? オーガニックコットンとは、オーガニック農法で栽培された綿からとれた繊維、またはその繊維を使用した製品のことを指します。コットンは非常に身近な繊維ですが、世界で育てられているコットンのうち、オーガニック栽培の生産量はほんの数%しかありません。また、オーガニックコットンは法的な位置付けが定まっていないため、市場にはさまざまなオーガニックコットン製品が流通しています。 (出典:日本オーガニックコットン協会「オーガニックコットン」) 市場のオーガニックコットン製品について整理すると、以下のように大別できます。 原料の原綿がオーガニック認証を受けているということでオーガニックコットンと表示しているもの 原料から製品までそれぞれオーガニック認証を受けているもの 第三者の認証はなく、栽培や加工の方法からオーガニックと称するにふさわしいと自称しているもの (引用:日本オーガニックコットン協会「オーガニックコットン」) そもそも「オーガニック」とは? そもそも「オーガニック」の定義とは、土壌や自然生態系、人々の健康を持続させる農業生産の取り組みであるとされており、日本では「有機」と置き換えています。有機農業とは、ただ農薬や化学肥料に頼らないというものではなく、人や環境のすべてが健全かつ持続可能である状態を目指し、共存することを目標としています。また、伝統的な農法と新しい技術や知識を融合させていくことも示唆しています。 オーガニックの価値観は、アパレルや化粧品などさまざまな業界に広がっていますが、もっとも基本となるのは「農業」です。オーガニック関係者が多く加盟している「IFOAM(国際有機農業運動連盟)」が策定した有機農業の原則は、世界のオーガニックの定義を統一したものになります。有機農業の原則は、オーガニックがもたらす本質や価値を多面的な視点で追及しており、目標ともいえる定義です。 しかし、実際に生産や流通を行うためには、明確な評価基準がないと分かりにくいという問題が生じたため、生産の基準を設け、第三者が認証するということが広がりました。はじめは、生産者や製造業者によって認証基準が作られましたが、90年代の終わり頃に下記のような、通商レベルでの「オーガニック」のガイドラインが策定されました。 (出典:日本オーガニックコットン協会「オーガニックコットン」) 【オーガニックの基準】 オーガニックの生産基準に沿った管理を約3年つづけた田畑で収穫されたものをオーガニックと表示することができる 土づくりから、農産物を出荷するまで、一貫してオーガニックの基準に沿って他のものと混合せずに取り扱う(トレーサビリティの担保) 天然物質を中心とした土づくりで使用できる資材や生産物が収穫できなくなるなどやむを得ず使う農薬がリストとなっている (引用:日本オーガニックコットン協会「オーガニックコットン」) オーガニックコットンが注目されている理由 オーガニックコットンが注目されている理由として、下記の2点があげられます。 地球環境や人に優しい素材 オーガニック製品を選ぶことは、地球環境への負荷を軽減するなどの社会的意義があります。オーガニックコットンの生産は一般の生産方法に比べて、肥料や農薬、殺虫剤などの化学物質の使用が最小限に抑えられるため、結果的に環境への負荷の低減が期待できます。 また、オーガニック製品に注目し、消費者自身もオーガニックの目指すものを追い求めていくことで、人々や環境などに意識が向き、社会貢献への関心も自然と高まっていくでしょう。少しでも多くの人々が、地球環境や自然に目を向けることができれば、結果として、豊かで過ごしやすいサステナブルな社会の構築につながっていきます。 栽培に携わる人に優しい素材 オーガニックコットンの生産農家にとって、継続してオーガニックを生産するためには、マーケットを確保していることが重要です。オーガニックコットン製品を積極的に購入することで、生産農家の継続的な有機農業の取り組みが可能になります。 また、オーガニックコットンの認定を受けるためには、労働者の健康や安全への配慮、児童労働の禁止といった厳しい基準をクリアする必要があります。オーガニックコットン製品を使用することで、劣悪な条件などの労働搾取から、綿花農家の人々を守ることにもつながります。 (出典:日本オーガニックコットン協会「オーガニックコットン」) オーガニックコットンはどんなアイテムに使用されている? オーガニックコットンは、通気性や保温性などの機能性に優れているため、生活で使用するさまざまな布製品に使用されます。 例えば、オーガニックコットンは肌触りが良く、皮膚への刺激が少ない素材のため、直接肌に触れて使うマスクや赤ちゃん用のスタイなどにもよく使用されています。肌に優しく化学物質や農薬も未使用なことから、なんでも口に入れてしまう赤ちゃんでも安心して使うことができます。また、繊維の端が丸みを帯びているという特性を生かした、吸水性が抜群で非常に使い心地の良いタオルも人気のアイテムです。 また、ハンドメイド作品や衣類などにもよく使用されています。天然素材の風合いが優しい雰囲気のデザインによく合うため、洋服に仕立てるならナチュラルなTシャツやワンピース、スカートなどとの相性が良いでしょう。吸湿性と放湿性にも優れているため、パジャマや下着にも最適です。汗を吸収し、放出してくれるため蒸れにくく、夏の暑い日でも快適に過ごせます。 オーガニックコットンと通常のコットンとの違いは? 収穫されるコットン自体は、オーガニックコットンでも通常のコットンでも違いはありません。また、どちらも残留農薬は非常に少ないため、化学的なテストなどでもオーガニックかどうかを判別することはできません。では、どのような方法でコットンがオーガニックコットンか通常のコットンかを見分けるのでしょうか。 以下では、オーガニックコットンと通常のコットンの違いを詳しく解説します。 生産・加工方法の違いは? まず、オーガニックコットンと通常のコットンでは生産・栽培方法が違います。通常のコットンは、綿花栽培の際に農薬などを使用していますが、一方オーガニックコットンは農薬などの薬剤を使用していません。代わりに、牛糞などの有機肥料を使用しているため、環境に配慮したコットン栽培が可能です。 収穫方法についてもそれぞれ異なります。通常のコットンは、摘み取りの際に葉が混じると品質を損なうため、綿花を収穫する前に除草剤を散布します。しかし、オーガニックコットンは、機械や薬剤を使用せずに、1つ1つ手間を掛けて手作業で収穫を行うため、品質の良いものだけを収穫できます。 また、加工方法についても違いがあります。通常のコットンの場合、色を均一にするために漂白を行うことが多く、水質汚染などの問題が指摘されています。オーガニックコットンの場合は、加工の際に漂白や染色などの化学処理を行わないものも多く、素材そのままの茶色がかった色で流通していることも珍しくありません。 着用感・使用感の違いは? 通常のコットンとオーガニックコットンでは、製品の着用感や使用感などにも違いがあります。 通常のコットンは、糸から生地になるまでの工程で、さまざまな化学処理を施しているため、コットン本来の風合いが失われていきます。さらに、失われた風合いを補うために柔軟剤で加工を行いますが、洗濯をする度に加工が取れていくため、使用を続けるうちに硬くパサついた触り心地に変化するものが多い傾向です。また、加工の段階で化学薬品を大量に使用するため、肌が弱い人が着用すると肌に刺激を感じる可能性があります。 一方でオーガニックコットンは、繊維の傷みが少なく、本来の風合いが保たれているため、洗えば洗うほど馴染み、滑らかでふわふわとした肌触りを感じることができます。保温性や保湿性にも優れており、肌触りも良いため、肌で直接、天然の風合いが味わえるのも魅力です。また、残留農薬がごく少量で肌への刺激が少ないため、肌の弱いデリケートな人でも安心して使用できます。 オーガニックコットンのお手入れ方法 オーガニックコットンを使用したアイテムは、風合いや柔らかさを保つために、洗濯などのお手入れの際は注意を払う必要があります。 まず、洗濯の際は水の温度を30度~40度以下にすることが適切です。また、塩素系漂白剤や蛍光増白剤などの使用を避けて、無添加の洗濯石けんを使用することが推奨されています。洗濯後はすぐに形を整え、風通しの良い場所で陰干しします。 注意が必要な事は、天然染めされているものは、繰り返しの洗濯や日焼けなどが原因で徐々に色落ちするという特性がある点です。また、オーガニックコットンは、薬剤による加工処理を行っていないものが多いため、洗濯後に縮みや歪みなどの型崩れが起こる場合があります。 まとめ オーガニックコットンは通常のコットンと異なり、生産過程で化学薬品を使用していないため、地球環境や人体に優しい素材です。また、保温性や保湿性、吸湿性などに優れているため、衣類やマスク、タオルなどの直接肌に触れるものに適しています。 素材そのままを生かした味わい深い風合いが魅力のため、ハンドメイド作品を作る際にもおすすめです。しかし、色落ちや型崩れが起こる場合があるなどの特性もあるため、お手入れの際には細心の注意を払い、丁寧に扱うことが重要です。

2022.08.31
コットンリネンってどんな生地?各素材の違いや洗濯時の注意点も

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コットンリネンってどんな生地?各素材の違いや洗濯時の注意点も

コットンリネンとはどのような生地なのか、どういった使い道があるのかといった疑問を持っている方は多いでしょう。当記事では、コットンリネンの概要や使い道、洗濯する際の注意点、およびコットンとリネンそれぞれの特徴について解説します。 コットンリネンについての知見を得ることで、自身のハンドメイド製作における素材選びの選択肢が広がるでしょう。コットンリネンについて知識を深めたい方、コットンとリネンの違いについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。 コットンリネンとは? コットンリネンとは、コットン(綿)とリネン(麻)2種類の素材を混ぜて織り上げた生地のことを指します。2つの天然素材を混ぜ合わせることで、それぞれの素材の良さが生かされ、耐久性や機能性などがアップしています。柔らかく手触りの良い生地で、長く使用すればするほど肌に馴染んでいく点も特徴です。 コットンリネンの肌触りは、混合率によっても変化します。例えばコットンよりもリネンを多めに混ぜて作り上げた場合、リネンの風合いが強く感じられる耐久性の高いコットンリネンとなります。ふんわりとした印象よりは、さっぱりとした感触に近い肌触りとなるでしょう。ただしリネンを多めに入れたとしても、細めの糸で薄い生地に仕立てることで柔らかな印象を出すことも可能です。 一方リネンよりもコットンのほうが多い割合で混ぜた場合、型崩れしにくくシワもできにくいしっかりとした生地になります。 コットンリネンはどんなアイテムに使用されている? コットンリネンは、主に以下のようなアイテムに使用されています。 カーディガン トップス ワンピース スカート パンツ ほどよく薄い生地で温度調整に適していることから、カーディガンによく使用されています。アイテム全体としては、春から夏にかけての暑い季節に着用されることが多いでしょう。さっぱりとした肌触りのため、ベトつきを感じにくく、爽やかに着られます。軽やかで着心地の良いコットンリネンの洋服は、汗ばむ時期におすすめのアイテムとなっています。 コットンリネンとは? コットンリネンは、コットンとリネン2つの素材の良いとこ取りをした素材です。では、それぞれの素材にはどのような特徴があるのでしょうか。コットンとリネンでは、原料や歴史、魅力などさまざまな点に違いがあります。 以下では、コットンとリネンの違いを解説します。 コットンの特徴 コットンとは、日本語で「綿」という意味を持つ素材です。素材表記に「綿」と書かれた衣服などを見かけることもありますが、「コットン」と「綿」は同じ繊維でできたものと考えて問題ありません。コットンの概要については、以下の通りです。 コットンの原料 コットンは、アオイ目アオイ科ワタ属の植物「ワタ」の種子から取れる繊維を原料に作られている素材です。収穫する前のワタの繊維は「綿花」とも呼ばれ、丸く可愛らしいフォルムをしています。 合成化学肥料を使用せずに育てたワタの繊維を原料にしたコットンは、「オーガニックコットン」と呼ばれます。オーガニックコットンは、栽培する上で比較的環境にあまり悪い影響を与えません。さらに、通常のコットンよりも質が高く、肌が繊細な方でも使用しやすいという特徴を持っています。 コットンの特徴 コットンは、肌に引っかからない優しい柔らかさを持っており、リネンにはないふんわりとした肌触りが特徴となっています。リネンよりもシワが目立ちにくく、型崩れしにくいという性質も持っています。 染色しやすく、黄ばんだ際は漂白剤で簡単に落としやすい点も魅力です。一方、繰り返し使用する中で風合いが落ちやすい点には注意が必要です。 コットンの歴史 コットン素材が日本で大衆向けの製品に使われるようになったのは、江戸時代に入ってからだとされています。 海外では、インドやメキシコ、ペルーといった国々で古くから栽培されていました。インドなどの国々で栽培が盛んだった理由として、綿が平均気温25度前後の暖かい環境を好むからだとされています。海外での歴史は非常に古く、およそ7,500年以上も前からコットンは栽培されていたと言われています。 暖かな土地で栽培されてきた綿ですが、時が経つにつれ寒さへの耐性がつき、徐々に北のほうにも広がっていきました。中国では13世紀、日本では15世紀ごろに本格的な栽培が始まったとされています。 日本では綿が普及するまでは麻が主な素材として使われてきましたが、保温性の高さや仕立てる上での簡易性などから人気を博し、綿が急速に広く普及し始めました。なお現在は、国内でほとんどワタの栽培は行われておらず、ほぼ完全に輸入品を使用する形へと変わっています。 リネンの特徴 リネンとは、天然の植物繊維の一種です。フランス語で「リンネル」とも呼ばれます。麻とリネンの違いが分からない方もいるかもしれませんが、リネンは数ある「麻」と呼ばれる植物の一種です。リネンの原料・特徴・歴史については、以下の通りです。 リネンの原料 リネンは、亜麻科の一年草である「フラックス」という植物から取れる繊維を原料に作られている素材です。コットンはワタという植物の花の部分から採れる一方で、リネンは植物の茎部分から採取されます。 フラックスは、比較的寒い地方にて栽培されます。連作することができない植物のため、あまり数多く収穫することができません。したがって、リネンは収穫が難しい貴重な原料だと言えます。 リネンの特徴 コットンのようなソフトな柔らかさとは異なり、シャリッとした肌触りを感じられる点が特徴です。表面には上品な光沢感があり、なめらかな質感になっています。生地の羽毛はコットンに比べて少なめで、通気性が高い素材です。 また、リネンは花よりも丈夫な茎が原料となっているため、コットンよりも耐久性に優れています。繰り返し洗濯しても長持ちしやすく、劣化しにくい点が特徴です。使えば使うほど肌に馴染む特性を持っているため、長く使いやすい素材だと言えるでしょう。 リネンの歴史 リネンは、およそ10,000年前から活用されていたとされる素材です。紀元前8,000年ごろ、世界文明の始まりであるチグリス川・ユーフラテス川の付近で使われるようになったことが始まりだとされています。 その後は古代エジプトにて、一般庶民の衣服やミイラを巻くための布、神官の衣装など、さまざまな用途に使われてきました。1800年代の後半ごろには日本に持ち込まれ、北海道でリネン栽培が開始されました。 コットンリネンを洗濯する際の注意点は? コットンリネンを洗濯する際は基本的に、コットンとリネンそれぞれ両方の注意点を意識するようなイメージでお手入れするのが良いでしょう。 コットンを洗濯する際に注意すべきポイントは、「必ず洗濯方法を確認する」ということです。基本的に洗濯機で洗っても問題ありませんが、アイテムの装飾やデザインによっては、色味が落ちないよう手洗いが推奨されているものもあります。タグに書かれた洗濯表示で手入れ方法をチェックし、洗濯機で洗って良いか・手洗いすべきかを確認しましょう。なお、アイテムによってはそもそも水洗いをしてはいけないケースもあるため注意が必要です。 リネンを洗濯する際は、シワにならないよう気をつけましょう。洗濯した後丸めて放置したり、脱水しすぎたりすると、シワになるため注意が必要です。 まとめ コットンリネンとは、コットンとリネンを混ぜて紡いだ生地のことです。コットンはふんわりとした肌触りと型崩れのしにくさが特徴的な素材です。一方リネンは、質感がなめらかで耐久性が高いという特徴を持っており、コットンリネンは、コットンとリネン両方の良さが生かされた生地になります。

2022.08.31
おすすめの樹脂粘土16選|主な種類や選び方を解説

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おすすめの樹脂粘土16選|主な種類や選び方を解説

イメージした形状を作り出せる粘土の中でも、樹脂粘土はクレイクラフトなどの作品作りに向いた素材です。樹脂粘土は紙粘土にはない質感があり、色合いのあざやかな作品も作れます。クレイクラフトに興味がある方の中には、樹脂粘土をどのように選べばよいのか、おすすめの種類や商品があるのかを知りたいという方も多いでしょう。 当記事では、樹脂粘土の特徴や種類を説明した上で、作品の方向性に合わせた選び方や樹脂粘土の人気メーカー・おすすめ商品16選を紹介します。樹脂粘土を使ったお洒落なハンドメイド作品を作りたい方は、ぜひ参考にしてください。 樹脂粘土の特徴・魅力 樹脂粘土とは、樹脂を主原料として作られた粘土のことです。樹脂に酢酸ビニルやポリ塩化ビニルといった可塑剤(かそざい)を加えて加工性を高めることで、粘土の柔らかさを出しています。硬化の方法は基本的に自然乾燥で、商品によってはオーブンで加熱・焼成をするケースもあります。 樹脂粘土には下記のような特徴があります。 ●なめらかな表面 樹脂粘土は表面の質感がなめらかで、手で練ったときにしなやかに伸びる性質があります。ヒモ状に細長くしたり、板状に平たく均したりすることも容易なため、どのような形でも自由に造形することができる素材です。 ●強い弾力性 樹脂粘土には強い弾力性があり、粘土表面に凹凸や丸みの表現がしやすい点が特徴です。そのままでは弾力が強すぎて作業しにくいときは、水を加えて硬さを調整するとよいでしょう。 また、手芸に関する道具・素材は樹脂粘土の他にも、下記ページで紹介するようなものもあるため、ぜひ参考にしてください。 ここからは、樹脂粘土でハンドメイド作品を作る際の魅力を2つ紹介します。 完成後に保存しやすい 樹脂粘土は、乾燥するとプラスチックのように硬くなるため、硬化後に変形することもなく、保存しやすい点が魅力です。 紙やパルプを主原料とした紙粘土も、樹脂粘土と同様に自然乾燥で硬化しますが、紙粘土は乾燥すると表面にひび割れが入りやすい性質があります。一方で樹脂粘土は、しっかりと練って作ればひび割れが入るケースはほとんどないため、見た目の美しい作品を作ることができます。 また樹脂粘土は、紙粘土よりも劣化しにくいという特徴もあります。ただし、劣化しにくいとは言っても経年劣化は起こるため、仕上げにはニスなどで表面をコーティングしましょう。 他のタイプの粘土よりも扱いやすい 粘土には、樹脂粘土や紙粘土の他にも、土粘土・油粘土・小麦粘土などの種類もあります。樹脂粘土は、適度な硬さと伸びのよさがあり、他の粘土よりも扱いやすい点が魅力です。小さなパーツを組み合わせるミニチュアフード、凹凸などの形を綺麗に出す必要があるアクセサリーやフィギュアなども、樹脂粘土であれば簡単に作ることができるでしょう。 また樹脂粘土は、絵の具を混ぜ込んだり乾燥後に塗装したりすることで色を付けることも可能なため、色あざやかな作品を粘土で作りたい方にもおすすめです。 「自由な形を表現できる」「強度が高い」「色付けが簡単」といった魅力から、樹脂粘土は小物やアクセサリーなど立体物の作品作りに人気の高い素材になります。 樹脂粘土の種類 樹脂粘土は、粘土の持つ性質によって以下の3種類に大きく分けられます。 軽量タイプ 半透明タイプ 透明タイプ 種類ごとに特徴やメリット・デメリットが異なり、作業性や作品の仕上がりにも大きく影響します。理想とする作品を完成させるためには、作りたい作品に合った種類を選ぶことが重要です。 ここからは樹脂粘土の種類について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、向いている作品の傾向を解説します。 軽量タイプ 軽量タイプは「軽量樹脂粘土」「軽量粘土」とも呼ばれ、微少中空球樹脂という素材が混ぜられた樹脂粘土です。一般的な樹脂粘土は少し重みがありますが、軽量タイプの樹脂粘土は紙粘土と同程度の軽さになっています。 【軽量タイプのメリット】 軽量で作業がしやすい 練ったときに柔らかく、力の弱い方でも簡単に成形できる 作品の重量を軽くできるため、アクセサリー作りに適している 軽量タイプは、軽さと柔らかさが優れていることから、初心者の方にも扱いやすいでしょう。粘土をちぎって小さなパーツを作る加工も簡単に行えます。 【軽量タイプのデメリット】 樹脂粘土の中では強度が低い 乾燥後の表面がパサつきがちになる 強度の低さは、強度の高い他の樹脂粘土と混ぜ合わせることで改善できる可能性もあります。また、乾燥後のパサつきが気になる場合は、ニスでしっかりと保護するとよいでしょう。 軽量タイプの樹脂粘土は、マカロン・シュークリームなどの軽さを演出したいミニチュアスイーツや、リアルさを重視したクレイフラワーを作るときに向いています。 半透明タイプ 半透明タイプは、乾燥が進むと半透明になる樹脂粘土です。一般的な樹脂粘土よりも透明感があり、色を付けることでユニークな作品が作れます。 【半透明タイプのメリット】 少量の絵の具を混ぜることで、半透明の見た目を生かした作品作りができる 強度が高く壊れにくいため、長期の保存ができる 表面にツルツルとしたなめらかな質感がある 半透明タイプは、軽量タイプの樹脂粘土と組み合わせる使い方もおすすめです。軽量タイプに強度やなめらかさをプラスして、高級感のある仕上がりにできます。 【半透明タイプのデメリット】 温度の低下や乾燥によって硬くなるため、段取りのよい作業が必要となる 発色がよく、淡い色合いの表現が難しい 作業に時間をかけると硬くなる半透明タイプは、上級者向けの樹脂粘土です。硬くなる現象を防ぐためには粘土を温めたり、作業をテンポよく行ったりするなどの対策が必要となります。 半透明タイプの樹脂粘土は、キャンディ・グミなどのミニチュアスイーツや、硬い質感で作りたいアクセサリーにおすすめです。 透明タイプ 透明タイプは「透明粘土」とも呼ばれ、乾燥が進むと透明感が出せる樹脂粘土です。半透明タイプよりも透明度が高く、みずみずしさや宝石の質感も表現できます。 【透明タイプのメリット】 弾力が高く、割れたり折れたりすることが少ない 表面がツルツルとなめらかで、高級感のある仕上がりになる […]

2022.08.31
シャツやパンツに使用される「タイプライター生地」の特徴

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シャツやパンツに使用される「タイプライター生地」の特徴

「タイプライター」というユニークな名前の生地をご存知でしょうか。ファッションに興味のある方なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。タイプライターは主に衣類の生地として使用され、ハリ感があり、高密度で織られているという特徴があります。 当記事では、タイプライター生地が使用されているアイテムや、生地の特徴について紹介します。また、他の生地との違いや洗濯時の注意点についても紹介するため、ぜひハンドメイドの生地選びの参考にしてください。 タイプライター生地とは? タイプライター生地とは、細い綿糸を高密度で織った平織り生地です。1インチ四方の生地に織り込まれている糸の本数が多く、一般的な生地で使用する糸より繊細な70〜120番手の高級細番手の糸が使われています。細い糸を使用しているため薄手でありながら、平織りで織られた高密度織物のため、丈夫で強いハリ感のある、独特な質感が特徴です。 ここでは、タイプライター生地という名前の由来と、タイプライターがどのようなアイテムに使用されているか具体的に紹介します。 タイプライター生地の名前の由来 「タイプライター生地」という名前の由来には所説ありますが、キーを叩いて印字する機械であるタイプライターから由来しているという有力な説が2つあります。 タイプライターで使用する、印字用リボンの素材として用いられていたという説 タイプライターで文字が打ち込めるほど、高密度に織られた生地であるという説 密度の低い生地だとタイプライターで文字を打つことは難しいでしょう。現在ではタイプライターを使う機会がないため、あくまでイメージにはなりますが、上記の説よりタイプライター生地がいかに薄く頑丈な織物かということが分かります。 タイプライター生地はどんなアイテムに使用されている? タイプライター生地は、衣服からファッション小物まで、さまざまなアイテムに使用される生地です。タイプライター生地が使用されているものとしては、以下のようなアイテムが挙げられます。 薄手のシャツ、ブラウス 春夏用のアウター ハリ感のあるスカートなどのボトムス、ワンピース 帽子、カバン、小物類 ハリ感や光沢感、独特なシワ感を生かしたシャツやボトムスなどは、きれいめカジュアルコーデにもぴったりです。また、高密度で頑丈な生地のため、キャップなどの生地に使用されたり、子ども用の通園・通学用カバンを手作りする時に使用されたりすることも多いです。 タイプライター生地の主な特徴 主に衣類の生地として親しまれているタイプライター生地には、どのような魅力があるのでしょうか。タイプライター生地の特徴は、以下の通りです。 タイプライターの主な特徴 ハリ感や独特の光沢感がある ナチュラルなシワ感を楽しめる 薄くて軽いため、清涼感がある 肌ざわりが良い 高密度に織られたタイプライター生地は、生地自体に強いハリがあります。また、細い綿糸を織りあげていることで上品な光沢感があり、アイロンをかけてシワ取りをすることで、ビジネスシーン用の衣類としても使用できるでしょう。一方で、アイロンをかけずに立体的なシワ感を生かすことで、ラフでナチュラルな印象を与えることもできます。 タイプライター生地は、ハンドメイド初心者の方でも扱いやすい生地です。薄手でハリ感があるため縫いやすく、生地の密度が高く透け感もほぼないことから、裏地まで縫うのが大変という方にもぴったりです。 ハンドメイド作品作りに挑戦するなら、春夏シーズンの衣服がおすすめです。タイプライター生地は細番手の糸が使用されているため、軽やかで涼し気な印象を与えることができます。また、綿素材を使用していることから肌触りも良く、ストレスフリーで着こなすことができるでしょう。 洗濯時の注意点は? タイプライターは高密度で丈夫な生地のため、自宅での洗濯も可能ですが、天然素材を使った生地の洗濯にはいくつか注意が必要です。ここでは、洗濯時の注意点を3つ紹介します。 ・洗濯表示を確認する 洗濯機マークがついているものは、そのまま洗濯機を使用することができます。初めて洗濯する服や、色柄ものの場合は洗濯ネットにいれて洗濯した方が良いでしょう。一方、手洗いマークが付いているものは、洗濯機で洗うことができません。洗濯する前に必ず洗濯表示をチェックしましょう。 ・脱水時間は短めにする タイプライター生地は、綿素材を使用しておりハリ感も強いため、シワになりやすく、生地によっては一度シワがつくと中々取れない場合もあります。洗濯時には、なるべくシワが付かないよう脱水時間は短めにしましょう。 ・風がよく通る場所に干す 綿糸で織られた生地は、生乾きになりやすい傾向があります。生乾き臭を防ぐために、洗濯物を干す間隔は20cm程あけ、風がよく通るように干すことをおすすめします。 【タイプライター以外】代表的な平織り綿織物 タイプライターは、綿糸を使用して織られた平織り綿織物です。平織りとは、タテ糸とヨコ糸が交互に交差している最も一般的な織り方の1種です。摩擦に強く、耐久性が高いというメリットがありますが、織り方の構造上、厚手の織物を作るのには向かないというデメリットもあります。 ここでは、タイプライター以外の代表的な平織り綿織物を4つ紹介します。 ローン ローン生地とは、細番手の綿糸で粗めに織られた透け感のある薄い平織物です。細い糸でできているため、通気性が良く、速乾性にも優れています。軽量で透明感もあるため、真夏の暑い季節に着る衣類の生地として重宝されています。 また、色や柄が豊富な点もローンの魅力の1つです。平織り特有の滑らかな表面はプリントがしやすく、多種多様な種類があります。 さらにローンは、加工や糸の種類によって柔らかい肌触りになったり、ハリ感を出したりすることが可能な生地です。太い糸を使用して織られた生地にはハリ感が生まれ、糸が細いほど柔らかい肌触りの生地になります。 ブロード ブロード生地は、タテ糸がヨコ糸の約2倍高い密度で織られている平織物です。もともとは羊毛を使用して織られる毛織物の1種でしたが、現在は綿毛で織られた綿ブロードが一般的です。タテ糸の密度が高いため、生地の表面に横向きに盛り上がって見える線があります。 高密度に織られているため、シルクのような上品な光沢感と高級な雰囲気があり、フォーマルなシーンで使用されるシャツやワンピースに向いています。スカートのギャザー部分の素材にブロードを使用することで、軽やかな印象に仕上げることもできます。 また、薄手の生地ながら適度なハリもあるため、ソーイング初心者でも縫いやすいという特徴もあります。衣類から小物まで幅広く作ることができる定番生地として知られています。 オックスフォード 斜子織り(ななこおり)と呼ばれる平織りの変形組織で作られた生地がオックスフォードです。斜子織りとは、タテ糸とヨコ糸をそれぞれ2本以上、またはタテ糸2本、ヨコ糸1本をひとまとめにして織る織り方です。1本ずつ交差させないため、生地の繊維にすき間があり、通常の平織りよりも通気性が良いことが特徴です。また、着心地が軽くて柔らかいことから、春物の衣服に向いています。 糸の太さによって、オックスフォード生地は4種類に分けられます。 ・ベビーオックス 1番太い糸が使用されていて、通常のオックスフォードよりも硬く厚い点が特徴。 ・オックスフォード もっともスタンダードな生地。柔らかさとハリどちらも感じることができる。 ・ピンポイントオックス 通常のオックスフォードの次に細い糸が使用されている。やや生地が柔らかくなり、光沢感がでる。 […]

2022.08.31