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公開日: 2024.01.10
最終更新日: 2024.01.10

メルカリで取り置き対応はできる?取り置きのポイントと断り方も解説

メルカリで取り置き対応はできる?取り置きのポイントと断り方も解説

メルカリでショップを開いていると、購入希望者から取り置きを依頼されることがあります。取り置きが初めての場合、どのように取り置きを行えばいいのか、そもそも取り置きがメルカリのルール違反ではないのか、気になる方もあるでしょう。

当記事では、メルカリでの取り置き対応について、方法やポイントを詳しく解説します。取り置きによって思わぬトラブルに発展する場合もあるため、あらかじめ注意点などを把握し、スムーズに取引が行えるようにしましょう。

メルカリの取り置きとは?

メルカリの取り置きとは、「すぐには購入しないけれど、後ほど購入したい」という人のために商品を取っておくことです。

メルカリで出品していると、ユーザーから取り置きをお願いされることがあります。ユーザーが商品の取り置きを依頼するのは、主に以下のような理由からです。

  • 支払えるお金が今手元にない
  • 支払い手続きができる日が限られる
  • メルカリ売上金が入るのを待ってから支払いたい
  • メルカリポイントが付与されてから支払いたい
  • クーポンを待っている

特に商品が比較的高額な場合、代金をすぐには用意できないという理由で取り置きを希望される機会が多い傾向があります。

取り置きはしてもいい?

メルカリにおいて取り置きは禁止されておらず、取り置きを行ってもルール違反にはなりません。メルカリ公式でも、取り置き希望への対処として、希望者の専用ページを作って取り置きを行う出品方法が紹介されています。

出典:mercari「取り置き・専用出品・価格交渉 – メルカリ スマホでかんたん フリマアプリ」

ただし、メルカリに取り置き専用の機能が用意されているわけではありません。取り置きによってトラブルが発生した場合、メルカリ側は責任を負わないため、取り置きは非推奨とされています。

また、取り置きをしたとしても、システム上ほかの人がその商品を購入することは可能です。取り置きを依頼した人以外が商品を購入した場合、ショップはルールに則って取引を進める必要があります。

取り置き時の対応方法

メルカリで商品の取り置きを依頼された場合は、以下のやり方で対応を進めましょう。

1取り置き希望者に説明を行う
取り置きを承諾した場合でも、タイミングによってはほかのユーザーに購入される可能性があることをあらかじめ取り置き希望者に説明しておきましょう。
2商品タイトルを編集する
商品タイトルの頭に「〇〇様専用」という文言を入れます。
3商品の説明を編集する
商品説明欄のトップに、「X月X日まで〇〇様のお取り置きとしています」など、商品の状況が分かるように記載しましょう。

メルカリで取り置きを行うときのポイント

メルカリにおいて取り置きは推奨されていない行為であり、トラブルにつながるリスクがある点には注意しなければなりません。

メルカリでの取り置きは、極力トラブルを避けるためにも、これから紹介するポイントに注意して行うとよいでしょう。

取り置き期限を設定する

せっかく取り置きをしても、取り置きの約束をキャンセルされてしまうケースは少なくありません。特に、黙って取引キャンセルされた場合、取り置きしている出品商品は購入されないまま残り続けてしまいます。

取り置きのキャンセル対策としては、取り置きの依頼を受けた際に、あらかじめ取り置き期限を決めておくことが有効です。期限を決めておけば、万が一取り置きを希望した人が音信不通になった場合でも、普通に出品し直せます。

取り置き期限は、「〇日間」や「〇月〇日まで」のように明確に決めることが大切です。「数日間」のようなあいまいな表現はトラブルのもとになるため避けましょう。

また、取り置き期限が購入希望者に伝わっていない場合もトラブルにつながる恐れがあります。出品者は取り置きを了承した段階で、期限をすぎた場合は専用出品を解除する旨を取り置き希望者に伝えておきましょう。取り置き期限についてしっかりと希望者の了承を得ておけば、期日後にほかのユーザーに商品購入されてもクレームにつながりません。

横取りへの対策を行う

メルカリにおける横取りとは、取り置き希望者専用出品にしたにもかかわらず、ほかのユーザーが購入手続きを進めてしまうことです。メルカリには取り置きのシステムが存在せず、最初に購入した人と取引を進めることが公式ルールになっているため、場合によっては横取りが発生してしまいます。

横取りが発生した場合、出品者は取り置き希望者とあらかじめやりとりをしていたとしても、基本的には横取りを行った購入者と取引を進めます。しかし、取り置きを希望していた人からすれば手間をかけて交渉していた商品が手に入らなくなるため、いい気持ちはしないでしょう。

横取りによるトラブルを避けるには、あらかじめ横取りへの対策を行うことが大切です。例えば、取り置き商品の値段を一時的に高めに設定しておけば、横取りのリスクを減らせます。また、横取りが起こった後でどうしても取り置き希望者に商品を販売したい場合は、購入者に素早く連絡を取り、キャンセルをお願いできないか確認しましょう。

メルカリでの取り置き依頼は断ってもよい?

取り置きにはリスクがあるため、なるべく避けたいと考えている人もいるのではないでしょうか。取り置きはメルカリ内での独自ルールであり、断ることも可能です。

ここからは、メルカリでの取り置きにおけるリスクや、断る場合はどのように伝えるとよいかについて解説します。

商品を取り置きすることのリスク

取り置きはメルカリ公式が推奨していない行為であり、さまざまなリスクがあります。商品の取り置きによって発生しうるリスクは主に以下の通りです。

商品を必ず購入してもらえるわけではない

取り置きはメルカリの機能ではなくあくまで出品者と希望者との口約束であり、希望者が必ず取り置き商品を購入してくれるわけではありません。希望者が取り置きをキャンセルしたとしても罰則などは発生しないため、中には約束を守ってくれない人もいます。

取り置き希望者から取り置きのキャンセル依頼が来た場合、出品者側は受け入れざるを得なくなります。また、取り置きをお願いしたまま希望者が音信不通になるケースにも注意が必要です。

横取りでトラブルに発展するケースがある

メルカリでの買い物は原則早い者勝ちのため、取り置き商品に横取りが発生し、トラブルに発展するケースがあります。

横取りが発生した場合、出品者と取り置き希望者との間はもちろん、取り置き希望者と横取りしてしまったユーザーとの間でのトラブルにも注意が必要です。

売る機会を逃してしまう恐れがある

取り置きをした商品がなかなか売れない場合、商品がどんどん古くなってしまい、売る機会を逃す恐れがあります。特に季節性の商品の場合は、取り置きによる機会損失のリスクも高まります。

取り置きの断り方

取り置きを断る際には、可能な限りトラブルを避けるため、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。ここでは、メルカリにおける取り置きの断り方として、返信コメント例文を紹介します。

例文1

商品に興味をもっていただきありがとうございます。申し訳ございませんが、ただ、万が一のトラブルを避けるためお取り置きはできかねます。何卒ご了承いただきますようよろしくお願いいたします。

例文2

コメントありがとうございます。こちらの商品ですが、ほかにご購入希望の方がいる可能性もあるため、取り置きはお断りさせていただいております。ご了承いただけますと幸いです。

断る際には、建前でもよいので断る理由を添えるのがベターです。「迅速な取引を希望しているため」や「万が一のトラブルを避けるため」など、理由を明記すると相手も納得しやすいでしょう。

まとめ

メルカリでの取り置きは、公式で推奨されていないものの規約違反ではないため、ユーザーから依頼されるケースもあるでしょう。ただし、取り置きの無断キャンセルや取り置き商品の横取りなど、トラブルに発展するケースも多く、取り置きを受け付けるかどうかはきちんと検討することをおすすめします。

もし取り置きを断る際は、丁寧な文章で断る理由を添えて希望者に連絡をしましょう。一方、取り置きを引き受ける際はトラブル防止のために取り置き期限を決め、横取りへの対策を行うことが大切です。