ダイソーにはどんな羊毛フェルトがあるの?種類や作り方を紹介!
ダイソーは、羊毛フェルト用品のラインナップが豊富です。羊毛フェルト単体商品から、可愛いマスコットやブローチが作れるキットまで販売されているため、手軽に羊毛フェルトクラフトを始めてみたい方にはぴったりでしょう。
当記事では、ダイソーで販売されている5種類の羊毛フェルト用品の、概要や特徴を1つずつ丁寧に解説します。また、ダイソーのキットを使った羊毛フェルトの作り方や、作る際のコツなども紹介するため、羊毛フェルトでハンドメイド作品を作ってみたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次1
ダイソーの羊毛フェルト商品一覧!セリアとの違いは?
100円ショップで羊毛フェルト用品を購入するのであれば、ダイソーがおすすめです。以前はセリアにも、さまざまなキットが売られていたものの、2022年9月時点ではニードルのみの取り扱いとなっており、羊毛フェルト自体の取り扱いはありません。他の100円ショップでも、取り扱いがない・少ないところが多いため、特に羊毛フェルト初心者が試しで商品を購入する場合は、ダイソーで購入するほうがよいと言えます。
ダイソーで購入できる羊毛フェルト用品は、主に下記の5種類です。
【ダイソーのラインナップ】
- 羊毛フェルト
- 羊毛フェルトキット
- 羊毛フェルト用スターターセット
- 羊毛フェルト用ニードル
- 羊毛フェルト用ニードルホルダー
ただし、ダイソーは店舗によって品ぞろえが異なります。在庫状況によっては購入できない可能性があることをご了承ください。
ここでは、ダイソーで取り扱っている羊毛フェルト用品の概要を紹介します。
羊毛フェルト
ダイソーの「羊毛フェルト」には、1パックにつき20gの羊毛が入っています。20gは小物作りや部分使いに適した量です。
【主な取り扱い色】
- ホワイト
- ダークアソート
- ブラウンアソート
- グレーアソート
- ピンクアソート
- イエローアソート
- ブルーアソート
- パステルアソート
- ビタミンアソート
作品例の見本カラー写真付きではあるものの、レシピや作業工程の説明書は付属していないため、自分自身で好きな作品を自由に作りましょう。
羊毛フェルトキット
「羊毛フェルトキット」には、パッケージに描かれた見本作品を作るのに必要な、ニードルやフェルト、丸カンなどのパーツと、詳細な手順が書かれたレシピが入っています。
【羊毛フェルトキットの種類と難易度の例】
レベル2(★★) | 【ブローチ】
【マスコット】
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レベル3(★★★) | 【マスコット】
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羊毛フェルトスターターセット
ダイソーの「羊毛フェルト用スターターセット」に入っているのは、下記の2点です。
【内容物】
- ニードル1本
- 羊毛フェルト用マット
羊毛フェルト用マットの上に別売りの羊毛フェルトを置き、ニードルでチクチク刺して作品を作ります。なお、ダイソーではマットのみの販売はしていないため、買い替えが必要になった際は、別の場所でマットだけ購入するか、もう一度スターターセットを購入しましょう。
羊毛フェルトニードル
ダイソーの「羊毛フェルト用ニードル」は、4本入りセットになっています。羊毛フェルトニードルとは、針先に毛が引っかかるよう特殊な加工がされた、羊毛フェルト専用のニードルです。
羊毛の大きな塊にチクチクと何度も刺すことによって毛のキューティクル同士を絡ませ、小さなまとまりに仕上げます。商品サイズは、持ち手0.6cm×先端0.1cm×長さ8cm、保管用のニードルケースは、塩化ビニル樹脂製です。
羊毛フェルトニードルホルダー
ダイソーでは、2本のニードルをセットできる「羊毛フェルト用ニードルホルダー」も購入できます。一度に2本分刺せるため、作業序盤から中盤の効率がアップする上に、持ち手が長く太くなることから、ニードルだけで作業するよりも楽です。また、初期セットとして、2本のニードルがついています。
【ニードルホルダーをセットする方法】
(1) | 爪の部分を押しながらホルダーを開く |
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(2) | ニードルの鉤部分をホルダーの穴にセットする |
(3) | ホルダーを閉める |
そもそも羊毛フェルトって?
フェルトとは、羊をはじめとした獣の毛を水分や熱、摩擦の力によって絡み合わせて固め、フェルト化させたものの総称です。
そしてフェルトの中でも、羊の毛からできたフェルトを「羊毛フェルト」と呼びます。また、羊毛でできたフェルトを使い、好きな形に作った手芸作品自体を羊毛フェルトと呼ぶこともあります。
【羊毛フェルトが人気の理由】
- 子どもからお年寄りまで、幅広い年代の人が楽しめる
- 自宅用だけでなく、プレゼント用としても喜ばれる
- 愛猫や愛犬などの姿を形として残せる
- ハンドメイドマーケットなどでも販売できる
羊毛フェルトで作れるもの
羊毛フェルトと言えばマスコットが代表的ですが、他にも下記のような手芸作品が作れます。
【羊毛フェルト作品の例】
- ぬいぐるみ
- フェルトボール
- ピアス・イヤリング
- ブローチ
- コースター・ランチョンマット
- ポーチ・財布
- 額縁作品
羊毛フェルト手芸は自由度が高いため、アイデア次第で作品のデザインや用途は無限大です。ぜひいろいろな羊毛フェルト作品作りに挑戦してみましょう。
羊毛フェルトを選ぶときの注意点
大きな作品を作る場合は、容量が多い羊毛フェルトを選びましょう。容量が少ない羊毛フェルトを選ぶと、作品の色がまだらになる可能性があります。
100均の羊毛フェルトは、取り扱いの色や1パックに入っている容量が20gと非常に少ないです。毛糸の染料は原毛の色に左右されるため、小分けにされているフェルトを複数購入しても同じ色にすることは難しいです。
専門店なら染料を販売しているので、作品に必要な色がない場合は自分でフェルトを染めて色を付けることが可能です。
羊毛フェルトで作品を作ってみよう!
羊毛フェルトや手芸用パーツを個別に購入して自由な作品作りを楽しむのもよいですが、初めてニードルフェルトに挑戦するのであれば、羊毛フェルトより羊毛フェルトのキットでの制作がおすすめです。
羊毛フェルトキットには、作品作りに必要な材料がほぼすべて封入されている上、詳細なレシピも付属しています。初心者の方は、難易度の低い羊毛フェルトキットから挑戦し、徐々に難易度を上げつつアレンジを楽しみましょう。
ここからは、羊毛フェルトキットを使った作品作りの方法を紹介します。
必要な材料・道具
まずは手芸コーナーで、作ってみたい羊毛フェルトキット、および必要なもの・あると便利なものを購入しましょう。羊毛フェルトキットには、パッケージの裏に最低限必要なアイテムが記載されていることもあるので、チェックしながらカゴに入れることで買い忘れを防げます。
【必要なもの】
- 羊毛フェルトキット
- 羊毛フェルトスターターセット(羊毛フェルト専用マット)
- 定規
- ハサミ
- ペンチ2本
- 木工用のり(ボンド)
- 目打ち
【あると便利なもの】
- 羊毛フェルトニードルホルダー
- 予備のフェルトニードル
- ピンセット
- 指カバー(指サック)
- チャコペン
- 古雑誌(マットの下に敷くもの)
基本的な作り方
必要な材料がそろったら、レシピを見ながら制作に取りかかりましょう。どのデザインの場合でも、基本的な作り方は同じです。
【手順】
(1) | パーツごとに必要な量の羊毛を取り分ける |
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(2) | 取り分けた羊毛を軽くほぐしながらシート状にする |
(3) | シート状の羊毛を端から丸め、パーツの土台を形作る |
(4) | 羊毛全体にニードルをまんべんなく刺し、形を整えながらフェルト状に固める |
(5) | 各パーツをつなげる |
(6) | 目・模様・小物などを付ければ完成 |
作るときのコツ・注意点
基本的にはレシピ通りに作れば作品はできあがりますが、下記のコツや注意点を押さえることでより完成度を上げられます。
【コツ・注意点】
- 低難易度の、初心者向け羊毛フェルトキットから挑戦する
- フェルトを手で押さえ、軽く力を加えながら刺す
- ニードルは、作業台に対して垂直に刺す
- ニードルは、フェルトの奥までしっかりと刺し込む
- よそ見をしたり、力任せに刺したりせず、優しく丁寧に作業する
- 形がいびつになったときは、フェルトを追加する
- 一度固めた場所は、ほぐさない
- 交換用の針を用意する
羊毛フェルト作りには、正しい道具の選び方と慣れが必要です。
羊毛フェルトは根気との闘いです。1本のニードルでは成形されるまでにかなりの時間を要し、初心者の方(特に子ども)は断念してしまい、完成しないこともあります。
羊毛フェルトで作品を効率良く作りたい場合、まずは道具を揃えることが重要です。必要な道具が揃っていないと、せっかく手芸に興味をもってチャレンジしても辞めてしまいかねません。多数の針が付いたフェルトパンチャー(クロバー)などを使うことで、作業効率が良くなり成形時間を短縮できます。
羊毛フェルトを購入できる手芸専門店
手芸専門店には、ダイソーなどの100均よりも豊富な種類の羊毛フェルトを取り揃えています。作りたいものがある場合は、手芸専門店で商品を選ぶとよいでしょう。
また、ダイソーなどと比べて手芸専門店の羊毛フェルトは品質が高く、繊維が密集しているため繊細なディテールを作成するのに向いています。より細かく精度の高い作品を作りたい方は、専門店の購入がおすすめです。
今回は羊毛フェルトを購入できる手芸専門店をいくつか紹介します。
ユザワヤ
アクリルやウール、シートなどさまざまなタイプの羊毛フェルトを取り揃えています。一般的なフェルトに加えてカールしているフェルトもあり、作品の幅が広がります。3色セットや10色セットになっている商品もあるため、一度の購入でカラーを揃えることも可能です。
人気キャラクターをはじめとした種類豊富なキットはもちろん、染料なども豊富に用意しており、初心者から上級者まで対応しています。
クラフトハートトーカイ
羊毛フェルトに加えて、羊毛フェルトのキットも扱っています。犬や猫、兎といった動物からキャラクターの羊毛フェルトキットもあるため、手軽に羊毛フェルトを始めたい方にはおすすめです。
また、クラフトハートトーカイでは羊毛フェルトでマスコットを作りたい方向けに、作品やプロセス解説が記載された本も販売しています。羊毛フェルトを使った作品の経験がない方は、本もセットで購入すると失敗しにくいでしょう。指示書を同時購入できる点は手芸専門店ならではの魅力です。
手芸センタードリーム
本格的な羊毛フェルトキットを扱うクラフトハートトーカイと比べて、マスコットのような可愛らしいキットを取り揃えている点が特徴です。
手芸センタードリームで販売されている羊毛フェルトキットは難易度が低いものから高いものまであり、中級者・上級者も楽しめます。またカラーバリエーションも豊富なので好みの色の羊毛フェルトが見つかります。
オカダヤ
定番の犬や猫に加えて、ハリネズミやコアラ、キツネなどの個性ある動物の羊毛フェルトキットも販売しています。羊毛フェルトに関する情報が掲載された本も扱っており、ハンドメイド初心者におすすめの手芸店です。
また、オカダヤで販売されている羊毛フェルトはニードルをしっかりキャッチします。ダイソーの商品と比べて扱いやすい素材を使用しているため、初心者でもきれいな見た目に仕上げることができます。
まとめ
ダイソーでは、5種類の羊毛フェルト用品が販売されています。
羊毛フェルトのコツは、「低難易度のものを選ぶ」「ニードルは奥まで垂直に刺す」「形がいびつになった場合、固めた部分はほぐさず、フェルトを追加する」などです。たくさん作って慣れることで、より完成度の高い作品を作れるようになります。
羊毛フェルトを始めるなら、手芸専門店での購入がおすすめです。ユザワヤなどの手芸専門店はダイソーと比べて羊毛フェルトが豊富で、難易度やデザインもいろいろあるので、自分のレベルに合わせて楽しめます。
ダイソーのフェルトは低価格での提供を基本としているため、素材の品質があまり高くない傾向です。一方で手芸専門店は素材にこだわっており、初心者にも扱いやすい羊毛フェルトを取り揃えているため、初めてでもきれいな仕上がりになります。