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公開日: 2023.02.27
最終更新日: 2023.02.27

ネコポスと宅急便コンパクトの違い|料金・重量制限・配達日数を比較

ネコポスと宅急便コンパクトの違い|料金・重量制限・配達日数を比較

ネコポスと宅急便コンパクトは、いずれもヤマト運輸が提供しているサービスです。小さな荷物の発送に適しているため、ハンドメイド作品を発送したい人にもおすすめのサービスとなっています。

当記事では、ネコポスと宅急便コンパクトについて、料金やサイズ、割引制度や追跡・保証サービスなどの違いを解説します。ネコポスと宅急便コンパクトの違いについて知りたい人、ハンドメイド作品の配送方法で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

「ネコポス」と「宅急便コンパクト」の違い・比較一覧表

「ネコポス」も「宅急便コンパクト」も、ヤマト運輸の配達サービスの一種です。従来の宅急便などと比較すると、いずれもハンドメイド作品などの小型の荷物を配達することに適したサービスとなっています。

ネコポスと宅急便コンパクトでは、配達方法が大きく異なります。ネコポスは、郵便物のように郵便受けに投函するサービスです。一方、宅急便コンパクトは、従来の宅急便と同様に対面での手渡しを想定した配達方法となっています。

ネコポス宅急便コンパクト
料金全国一律料金:最大385円(税込) 配送距離によって決定(現金支払いの場合:610~1,160円(税込))
※専用BOX:70円(税込)が必要
着払いできないできる
配達日時指定できないできる
配達日数最短翌日最短翌日
信書の送付できないできない
補償金額3,000円(税込)30,000円(税込)
配達方法郵便受けに配達対面での手渡し
専用BOXなしあり
追跡サービスありあり
利用対象者法人・個人事業主など制限なし

出典:ヤマト運輸「ネコポス」

出典:ヤマト運輸「宅急便コンパクト」

上表にある通り、ネコポス・宅急便コンパクトのいずれも信書の送付には使用できません。信書とは、特定の受取人宛に差出人の意思や事実の通知を行う文書を指します。書状・請求書・招待状などの、通知・許可書・証明書・ダイレクトメールなどが信書にあたります。

信書を送りたい場合は、日本郵便の「郵便物(手紙・はがき等)」を使用する必要があります。ただし、日本郵便でも「ゆうパック」「ゆうメール」「ゆうパケット」「クリックポスト」では、信書の送付はできないので注意しましょう。

また、ネコポスは、誰でも利用できる宅急便コンパクトとは異なり、利用できる人に制限があります。ネコポスを利用できる対象は、次の通りです。

  • ヤマト運輸と契約した法人・個人事業主
  • ヤマト運輸と契約のあるフリマ・オークションサイトの利用者

上記以外の場合、ネコポスを個人で利用することはできません。ヤマト運輸と契約のあるフリマ・オークションサイトには、「メルカリ」「ヤフオク!」「PayPayフリマ」「ラクマ」などがあります。

下記のリンク記事では、ハンドメイド販売ショップの一例として、minne(ミンネ)で利用できる発送方法について紹介しています。minneの場合、ネコポスと宅急便コンパクトは「らくらくミンネコパック」サービスとして利用が可能です。

「ネコポス」と「宅急便コンパクト」の違い|料金・割引・補償

次の表は、ネコポス・宅急便コンパクトの料金をまとめたものです。

ネコポス宅急便コンパクト
東京-東京385円(上限) 現金:610円
キャッシュレス:605円
東京-大阪385円(上限) 現金:660円
キャッシュレス:660円
東京-沖縄385円(上限) 現金:830円
キャッシュレス:825円
沖縄-北海道385円(上限) 現金:1,160円
キャッシュレス:1,155円

出典:ヤマト運輸「ネコポス」

出典:ヤマト運輸「宅急便コンパクト」

ネコポスは、発送する荷物の数や諸条件などにより、契約者ごとに料金が異なりますが、1個あたりの上限金額は385円になります。また、ネコポスは着払いで発送できないため、着払いで荷物を送りたい場合は、宅急便コンパクトを利用しましょう。

宅急便コンパクトで発送する際は、送料に加えて専用BOX代70円(税込)を支払う必要があります。一方、ネコポスの場合、専用の箱などは用意されていません。発送者側が、サービス規格に合った梱包資材を自分で用意する必要があります。

下記の記事では、ネコポスに対応したダンボール箱が購入できる場所を紹介しております。ネコポス用の梱包資材が必要な人はぜひ参考にしてください。

割引制度の違い

クロネコヤマトのサービスには、さまざまな割引制度が用意されています。ただし、ネコポスと宅急便コンパクトの場合、割引を適用できるのは宅急便コンパクトのみです。ネコポスの料金は契約条件によって決まるため、一定の割引制度はありません。

宅急便コンパクトの送料には、次のような割引が適用できます。

クロネコメンバー割
ヤマト運輸専用の電子マネーで送料を支払うことで、送料が10%もしくは15%割り引かれる制度です。割引率は、利用する電子マネーの種類によって変わります。ヤマト運輸の電子マネーは、ヤマト運輸の営業所でのみチャージ・利用が可能で、一般的な電子マネーのようにコンビニなどでのチャージはできません。また、利用には会員カードである「クロネコメンバーズカード」が必要です。
デジタル割
荷物を発送する際に、送り状情報をデジタル化した場合に受けられる割引です。宅急便コンパクトの場合、ヤマト運輸営業所にある端末「ネコピット」で送り状を作成すると、荷物1個につき送料が60円引きとなります。
持込割
荷物発送時、ヤマト運輸の営業所もしくは取扱店に持ち込むことで、送料の値引きが受けられる制度です。値引きの金額は、荷物1個につき100円引きになります。クロネコメンバーズの場合、「営業所でネコピットを利用して発送する」「自宅で送り状発行システムC2を利用して発送する」と、値引きの金額が150円となります。

宅急便コンパクトの割引は、ヤマト運輸営業所を積極的に利用すると受けられるサービスがほとんどです。また、クロネコメンバーズに加入することで、割引率や値引き額が上がることも多いため、宅急便コンパクトをお得に活用したい場合は加入しておくとよいでしょう。

補償・追跡の違い

ネコポス・宅急便コンパクトともに、荷物の紛失・破損に対する補償制度の利用が可能です。ただし、補償の限度額はそれぞれのサービスで異なります。ネコポスの場合、補償の限度額は3,000円(税込)、宅急便コンパクトの場合は3万円(税込)までとなっています。

ネコポスと宅急便コンパクトのいずれでも送れるアイテムの場合、補償額を比較して発送方法を選ぶのも1つの方法です。

また、配達状況を確認できる追跡サービスについても、ネコポス・宅急便コンパクトともに利用可能です。配達状況の追跡・確認は、通常の宅急便と同様、Webの「荷物お問い合わせシステム」に送り状番号を入力することで閲覧できます。

「ネコポス」と「宅急便コンパクト」の違い|重量・サイズ制限

郵便受けに配達するネコポスと、対面で配達する宅急便コンパクトでは、サイズや重量の制限が大きく異なります。ネコポスと宅急便コンパクトのサイズ・重量制限は次のようになっています。

■サイズ

ネコポス宅急便コンパクト宅急便コンパクト(薄型)
縦:23~31.2cm
横:11~22.8cm
厚さ:2.5cm以内
縦:20cm以内
横:25cm以内
高さ:5cm以内
縦:24.8cm以内
横:34cm以内

■重量

ネコポス宅急便コンパクト宅急便コンパクト(薄型)
1kg以内 規定なし

出典:ヤマト運輸「ネコポス」

出典:ヤマト運輸「宅急便コンパクト」

ネコポスの厚さは原則2.5cm以内ですが、フリマ・オークションサイトによっては、3cmまで対応できる場合もあります。宅急便コンパクトの発送用専用BOXには、「宅急便コンパクト」と「宅急便コンパクト薄型」の2種類のサイズがありますが、送料はどちらも同じです。

ネコポスと宅急便コンパクトの薄型は、サイズ感が似ているものの、ネコポスのほうが小さめのサイズとなっています。たとえば、角形2号封筒を発送する場合、宅急便コンパクトの薄型専用BOXであれば入りますが、ネコポスでは入りきりません。A4サイズなどの商品を封筒に入れて送りたい場合は、宅急便コンパクトを選ぶ必要があります。

「ネコポス」と「宅急便コンパクト」の違い|配達日数

ネコポス・宅急便コンパクトともに、基本的にはいずれも距離に比例して配達日数がかかるため、両者に差はありません。ただし、宅急便コンパクトとは異なり、ネコポスでは配達日時の指定ができません。配達日時の指定を利用したい場合は宅急便コンパクトを利用し、特に日時指定の必要がない場合は、他の条件を比較して配送方法を選ぶとよいでしょう。

配達日数のシミュレーションは以下の通りです。

ネコポス宅急便コンパクト
東京(千代田区)-東京(千代田区)翌日午前中
東京(千代田区)-大阪(大阪市中央区)翌日午前中
東京(千代田区)-沖縄(那覇市)翌々日午前中
沖縄(那覇市)-北海道(札幌市中央区)翌々日午前中

出典:ヤマト運輸「料金・お届け予定日検索 (宅急便)」

出典:ヤマト運輸「料金・お届け予定日検索 (宅急便コンパクト)」

下記の記事では、らくらくメルカリ便について、各種サービスでの時間指定の可否をまとめています。らくらくメルカリ便で時間指定を利用する際に参考にしてください。

まとめ

ネコポスと宅急便コンパクトは、どちらもヤマト運輸の配達サービスの一種になります。それぞれ送料やサイズ、配達方法や割引・保証サービスなどが異なっているため、自分の送りたい荷物に合った配送方法を選びましょう。

ただし、ネコポスの利用対象者には制限があるため、利用したい場合はヤマト運輸と直接契約を結ぶか、契約のあるフリマ・オークションサイトを利用する必要があります。

下記の記事では、ゆうパケットプラスの配送方法や送料、専用箱などについて解説しています。ネコポスや宅急便コンパクト以外の配送方法についても詳しく知りたい人は、ぜひご覧ください。