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メルカリとラクマのどちらが初心者向け?手数料などの違いを解説

メルカリとラクマのどちらが初心者向け?手数料などの違いを解説

メルカリとラクマはどちらも便利なフリマアプリです。アプリダウンロード数はメルカリが1億以上、ラクマが2,500万以上と幅広い人々から利用されており、ハンドメイド作品も多く出品されています。

これからフリマアプリでハンドメイド作品の販売を行おうと考えている方の中には、どちらのアプリを選べばいいのか悩んでいる方もいるでしょう。この記事ではメルカリとラクマの2つのアプリについて、利用者数・手数料・発送方法・決済方法などの違いを解説します。

メルカリとラクマのサービスについて

メルカリとは、フリマアプリ市場最大手の人気サービスです。補償の手厚い独自の配送方法や匿名配送など、利用者の使いやすさに配慮したサービス内容が広く知られています。

一方のラクマは、インターネットショッピングサイト「楽天市場」などで有名な、楽天株式会社が運営するフリマアプリです。ハンドメイド作品やファッションブランド、エンタメグッズなど、さまざまなジャンルがあります。

メルカリ

メルカリの創業は2013年7月にさかのぼります。サービス開始から9年半となる2022年11月に、累計出品数は30億品を超えました。

2022年11月時点での累計利用者数は約4,800万人、月間利用者数は2,075万人以上です。利用者の男女比は女性が60%、男性が40%で、10~80代までの幅広い世代の人々に利用されています。

出典:メルカリびより「メルカリとは」

出典:株式会社メルカリ「フリマアプリ「メルカリ」累計出品数が30億品を突破」

ラクマ

ラクマは、2012年7月に日本初のフリマアプリとしてサービスを開始した「フリル」との統合によって生まれました。

運営会社が楽天株式会社であるため、ラクマでは楽天ポイントが使用できます。また、売上金を楽天キャッシュにチャージして、街の実店舗で利用することも可能です。

楽天ポイントがもらえるキャンペーンなども多く開催され、とりわけ楽天ユーザーにとってメリットの多いフリマアプリと言えるでしょう。

出典:ラクマ公式ガイド「はじめてガイド」

メルカリとラクマのどちらが初心者向け?

メルカリは利用者数の多いフリマアプリなので、出品後に素早く販売できるのが大きな特徴です。ただしメルカリでは、初めに商品購入ボタンを押した人が購入できる早い者勝ちシステムが採用されているため、横取りなどのトラブルが発生する場合もあります。

一方で、ラクマでは購入申請システムの利用が可能です。購入申請システムとは、購入者が出品者に対して購入意思を表示する機能を指します。

購入申請システムを利用している出品者は、購入者のプロフィールなどを確認してから購入を受け入れるか拒否するかを決められます。そのため、トラブルを防ぎやすいと言えるでしょう。

メルカリ・ラクマのどちらにも一長一短があるため、自分に合ったフリマアプリを選ぶことが大切です。

メルカリとラクマの比較

人気フリマアプリのメルカリ・ラクマの違いは以下の通りです。

メルカリ
利用者数アプリダウンロード数が1億を突破(2017年12月)
各種手数料
  • 販売手数料は10%
  • 振込手数料は1回につき200円
発送方法
  • らくらくメルカリ便
  • ゆうゆうメルカリ便
  • 梱包・発送たのメル便
決済方法
  • クレジットカード
  • コンビニ
  • ATM
  • auかんたん決済
  • ソフトバンクまとめて支払い
  • d払い
  • FamiPay
  • ApplePay
  • メルカリポイント
  • メルペイ残高
  • メルペイスマート払い
  • メルカード
ラクマ
利用者数アプリダウンロード数が2,500万を突破(2020年6月)
各種手数料
  • 販売手数料は6.0%+税
  • 振込手数料は1回につき210円(1万円以上で振込先が楽天銀行の場合は無料)
発送方法かんたんラクマパック
決済方法
  • クレジットカード
  • ラクラクあと払い(ペイディ)
  • コンビニ
  • LINE Pay
  • FamiPay
  • ATM
  • auかんたん決済
  • ソフトバンクまとめて支払い
  • d払い
  • ラクマポイント
  • 楽天ポイント
  • 楽天キャッシュ

メルカリとラクマの違いを、項目ごとに詳しく説明します。

利用者数

メルカリは、2017年12月の時点でアプリダウンロード数が1億を突破し、月間利用者数は2022年10月時点で2,075万人を超えています。ラクマでは月間利用者数の情報を公的には公開していませんが、アプリダウンロード数は2020年6月の時点で2,500万以上です。

利用者数については、メルカリのほうが圧倒的に多いと言えるでしょう。

各種手数料

フリマアプリの出品者にとって、販売手数料と振込手数料は気になるポイントです。

・販売手数料

販売手数料とは、出品した商品が購入されて取引完了となった場合に、売上利益から差し引かれる手数料です。メルカリでは、商品価格の10%が販売手数料として差し引かれます。一方、ラクマの販売手数料は6.0%+税です。販売手数料はラクマのほうが安い設定となっています。

・振込手数料

売上金を現金化する場合には、振込手数料が必要です。メルカリでは金融機関や申請金額に関係なく、1回につき200円の振込手数料がかかります。ラクマの振込手数料は1回につき210円です。ただし、1万円以上の振り込みで振込先が楽天銀行の場合に限って、手数料無料で振込可能となります。

出典:メルカリガイド「メルカリの手数料」

出典:ラクマ公式ガイド「販売手数料について」

発送方法

メルカリの発送方法は、大きく分けて以下の3つです。

  • らくらくメルカリ便
  • ゆうゆうメルカリ便
  • 梱包・発送たのメル便

「らくらくメルカリ便」はヤマト運輸と提携した発送方法で、A4~160サイズの発送に対応しています。配送料金は700~1,700円で、配送補償・匿名配送・集荷に対応可能です。

「ゆうゆうメルカリ便」は日本郵便と提携した発送方法です。A4~100サイズの発送が可能で、215~1,070円の料金で利用できます。配送補償・匿名配送に対応しています。

「梱包・発送たのメル便」は、個人での発送が難しい大型家具などの商品について、梱包・集荷・発送のすべてをプロに任せられる方法です。80~450サイズの発送を、1,700〜33,000円の料金で利用できます。

出典:メルカリガイド「配送方法一覧」

ラクマの発送方法は、ヤマト運輸・日本郵便と連携した「かんたんラクマパック」です。集荷サービスは利用できませんが、幅広いサイズの発送が可能で、配送補償・匿名配送に対応しています。

出典:ラクマ公式ガイド「配送方法の選び方」

決済方法

メルカリ・ラクマいずれのフリマアプリでも、クレジットカード・コンビニ・ATM・キャリア決済などによる決済が可能です。メルカリには独自のキャッシュレス決済サービスであるメルペイや、メルカリの売上金と交換できるメルカリポイントがあります。

出典:メルカリガイド「支払い方法」

ラクマは楽天株式会社が運営するサービスのため、楽天ポイントや楽天キャッシュでの支払いに対応しています。

出典:ラクマ公式ガイド「商品代金の支払い方法は?」

メルカリとラクマのメリット

メルカリのメリットは、圧倒的な利用者数の多さです。メルカリに出品した場合、出品物が多くの人の目につきやすく、売れやすさにつながります。

ラクマのメリットは販売手数料の安さです。特に、高価な商品を販売する場合には、販売手数料の金額差は大きくなります。また、購入申請システムを利用することで出品者が購入者を選べる点も出品者側のメリットの1つです。

メルカリとラクマではそれぞれに異なるメリットがあるため、ケースバイケースで利用することをおすすめします。

それぞれ利点があるものの同時出品は禁止

メルカリやラクマにはいずれも魅力的なメリットが存在するため、両方のフリマアプリに同時に出品したいと考える人は少なくありません。

しかし、メルカリとラクマに同時に商品を出品することで何らかのトラブルが起こった場合は、メルカリの規約によって問題になります。また、もし同時販売によって在庫がない状態になれば無在庫販売とみなされ、ラクマの規約でも問題視されてしまいます。

メルカリ出品では購入前に取引メッセージをくれるように注意書きをすることで、またラクマ出品では購入申請システムを設定することで、無在庫状態の防止が可能です。

しかし、1つしかない商品の同時出品には、ペナルティ対象になるという大きなリスクが伴うため、できる限り避けたほうがよいでしょう。

まとめ

メルカリ・ラクマはどちらもフリマアプリですが、利用者数や決済手数料、発送方法、決済方法などの点で異なっています。

利用者数ではメルカリがラクマよりはるかに多く、商品が人の目につくため売りやすいと言えます。一方で販売手数料の割合はラクマがメルカリより安く設定されており、高額商品を販売する場合はラクマがお得です。また、ラクマは購入申請システムが存在するため、出品者側が購入者を選べるメリットもあります。

どちらにも一長一短があるため、初心者は自分に合ったフリマアプリを選ぶのがよいでしょう。ただし、両方のフリマアプリに同時出品するとペナルティ対象になるリスクがあるため、避けるべきです。