ダイソーで買えるパンチニードルの材料・道具は?選び方も
パンチニードルとは、生地に専用の針を使って糸を埋め込み、立体的な柄やモチーフを作る手芸の技法のことです。生地にニードルを刺すというシンプルな工程のみで制作できるため、手芸初心者の方にも取り組みやすいため人気があります。パンチニードルを始めるにあたって、ダイソーなどの100均で道具や材料を手軽に揃えたいという方も多いでしょう。
この記事では、ダイソーで購入できるパンチニードルの材料や道具を紹介します。
目次1
そもそもパンチニードルとは?
パンチニードルとは、専用の針(ニードル)を使って生地の上に刺繡糸や毛糸を埋め込み、柄やモチーフを作る手芸の技法のことです。
パンチニードルでは、従来の手芸のように一針ずつ縫う必要がありません。羊毛フェルトのように、ニードルの針先で刺していく作り方で作品を制作します。一般的な手芸のようにさまざまなテクニックを駆使する必要がないため、手芸初心者の方でも挑戦しやすい点が魅力です。
パンチニードルに必要な道具
パンチニードルに使用する主な道具は、以下の通りです。
- ニードル
- 糸通し
- 生地(モンクスクロスなど)
- 刺繍枠
- はさみ
- 糸(毛糸や刺繍糸)
基本的には上記の道具を一式揃えれば、パンチニードルを始められます。上記の道具に加えて、トレーシングペーパーやチャコペンがあれば、いっそう作業しやすくなるでしょう。また、場合によっては作品の裏面をボンドなどで接着する場合もあります。
なお、糸通しは折り曲げたワイヤーでも代用できます。また、はさみは生地のカットと刺繍糸・毛糸のカットに使うため、裁ちばさみと糸切はさみの両方を準備しておくと便利です。
パンチニードルの道具の選び方
パンチニードルに使うニードルには種類があり、作りたいものによって変える必要があります。ニードルの主な種類や特徴は以下の通りです。
刺繍糸用 | 最も細いニードルです。非常に細かい表現ができるため、細い線を表現したい場合や、ループをあまり目立たせたくない場合に適しています。なお、刺繍糸用では毛糸を扱えません。 |
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中細毛糸用 | 細かい表現ができるため、細かい図案やアクセサリー作りに適しています。細いニードルのため、このニードルだけで大きい作品を作るとかなり時間がかかるでしょう。 |
合太〜並太毛糸用 | 汎用性が高い太さのニードルです。ポーチやコースター、バッグ、アクセサリー全般など、幅広い作品に使用できます。 |
並太〜極太毛糸用 | もっとも太いニードルです。ざっくりした雰囲気の作品作りに適しており、毛糸のもこもこ感を出したい場合や、インテリアに使うような大きい作品を手作りしたい時にも向いています。 |
ダイソーで買えるパンチニードルの材料・道具
パンチニードルの材料や道具は、ある程度はダイソー(DAISO)で揃えることができます。特に毛糸は種類が豊富なため、始めたばかりのパンチニードルにお金をかけるのが不安な方は、まずはダイソーで100円の商品から選ぶのがおすすめです。ただし、実店舗で購入する場合は、店舗によって品揃えが異なる点に注意してください。
ここからは、ダイソーで買えるパンチニードルの材料・道具について紹介します。
糸・毛糸
ダイソーには多種多様な糸・毛糸があります。カラーはもちろん、太さや素材などに違いがあります。ダイソーでパンチニードルの毛糸を購入する場合は、棒針表記で6~12号のストレートの商品を選ぶとよいでしょう。
ただし、パンチニードルではさまざまな色や太さの糸・毛糸を組み合わせて作品作りをすることが多いため、複数種類から糸・毛糸を選びたい方は手芸専門店のほうがおすすめです。手芸専門店にはダイソーなどの100均よりも商品の種類が多く、また100均よりもお得に購入できる商品があります。近くに手芸専門店がなくても、オンラインショップを利用すれば自宅にいながら商品を購入できます。
刺繍枠
パンチニードルで作品作りをする際には、生地を固定して糸・毛糸を刺すための刺繍枠が必要になります。
手芸専門店などではパンチニードル専用の刺繍枠が販売されている場合もありますが、ダイソーで販売されている通常の刺繍枠でも代用可能です。パンチニードル専用の刺繍枠は少し値が張るため、初心者の方はまずダイソーの刺繍枠で作品を作り、ステップアップする際に専用の枠を購入するのもよいでしょう。
糸切はさみ
パンチニードルでは、作品を作った後に、飛び出た糸(ループ)の部分を切って仕上がりを整える「ループカット」という作業が必要になります。糸や毛糸を切る作業のため、通常のはさみではなく糸切はさみがあると便利です。
ダイソーには、刺しゅうやパッチワークなどの糸切りなどの使い方に適している「リッピングはさみ」があります。刃先が繊細でシャープなため、パンチニードルの細かい作業の際に使い勝手がよいアイテムです。
トレーシングペーパー
パンチニードルでは、紙に描いた図案やイラストなどを生地に転写し、それに沿って制作するという手法があります。図案やイラストなどを転写する際に便利なのがトレーシングペーパーです。
トレーシングペーパーによる図案の転写方法はいくつかあります。中でも、反転した図案をチャコペンで写したトレーシングペーパーを裏返して生地の上に重ね、爪で擦って転写する方法が手軽です。反転した図案を用意するのが難しい場合は、トレーシングペーパーに転写した図案をカーボン紙などで転写する方法もあります。
チャコペン
パンチニードルでは、作りたい図案やイラストをあらかじめ生地に描いておくのがおすすめです。チャコペンは、既存の図案やイラストを生地に転写する際にも、オリジナルの図案を生地に直接描く際にも役立ちます。
チャコペンは作品が完成した後にインクをきれいに消せるため、パンチニードルや手芸などのハンドメイドを行う際に心強いアイテムです。
生地
生地は、パンチニードル専用生地や普通の生地、刺繍用の生地などがあります。最もおすすめなのはパンチニードル専用生地ですが、ダイソーで手に入る普通の生地でも代用可能です。
ただし、中にはニードルで刺せない生地もあります。手芸専門店であればさまざまなタイプの生地を取り扱っているため、チェックすることをおすすめします。
なお、刺繍用の生地は一見パンチニードル専用生地に似ていますが、布目が動かずニードルを刺せないためパンチニードルには適していません。
パンチニードル用のニードルはない?
ニードルパンチに必要な多くの材料・道具をダイソーで購入できますが、2022年時点で、パンチニードル用のニードルは入手できません。しかし、パンチニードルを始めるためには、専用のニードルは必須アイテムです。
パンチニードルを始めるためには、手芸専門店などでパンチニードル用のニードルを購入する必要があります。
ユザワヤでも、パンチニードルをすぐに始められるキットを販売しています。キットにはニードルや毛糸などがセットになっており、1から買い集める必要がないため、初心者の方はキットから始めてみてもよいでしょう。
ダイソー以外の100均でもパンチニードル材料は買える?
ダイソー以外でも、多くの100均では、毛糸などの材料や基本的な裁縫道具が手に入ります。例えばセリアやキャンドゥでは、刺繡枠や手芸用の接着剤、生地などのパンチニードル材料を購入可能です。
ただし、ダイソーと同様にニードルは手に入らないことがほとんどです。また、パンチニードル専用生地や図案などは、100均よりも手芸専門店のほうが充実していることが多い傾向にあります。ニードルを購入するなら、手芸専門店で探すほうが効率的です。
本格的にパンチニードルを始めるなら手芸専門店での購入がおすすめ
パンチニードルを安価な材料・道具で試したい方は、パンチニードルの材料・道具を100均で揃えてもよいでしょう。しかし、やるからには失敗したくないという方や、パンチニードルを本格的な趣味として始めたい方は、手芸専門店に行くのがおすすめです。
手芸専門店では、手芸の種類に合わせて材料・道具をまとめて陳列しています。パンチニードルにどのような用品があるのかをチェックしたい方は、手芸専門店に立ち寄るのがおすすめです。
また、ダイソーなどの100均で売られているパンチニードルは基本的なサイズ・形状のものが主流なため、作業に必要な商品を見つけるのが難しい場合があります。しかし、手芸専門店であれば針のサイズや先端の形状などが異なるパンチニードルが揃っており、刺しゅうに適した商品を選ぶことが可能です。
最後に、手芸専門店でパンチニードルを購入したい方に向けて、おすすめの専門店と商品をご紹介します。商品購入の際にぜひお役立てください。
ユザワヤ
ユザワヤには、さまざまな毛糸の太さに適したパンチニードルが揃っています。ニードルの他、糸通しの針や専用の糸、シリコンリングなどがセットで含まれており、パンチニードルを気軽に始めたい方におすすめです。
ユザワヤで扱うパンチニードルは、ダイソーなどの100均の商品と比較して耐久性に優れており、長く使用することができます。本格的にパンチニードルを始めたい方は、ユザワヤなどの手芸専門店で購入するとよいでしょう。
クラフトハートトーカイ
クラフトトーカイは、パンチニードルの他にパンチニードル用のボンドやファブリックなども販売しています。パンチニードルに関する雑誌も扱っており、一式を揃えたい場合におすすめです。
パンチニードルでの刺しゅうについて記載された雑誌もあわせて購入することで、初心者でも気軽に手芸を楽しめるでしょう。
まとめ
パンチニードルやパンチニードルに使う毛糸・生地・刺繡枠・糸切はさみなどを購入するなら、手芸専門店がおすすめです。100均よりも手芸専門店のほうが種類豊富で、個性的な商品が揃っています。
なお、ユザワヤなどの手芸専門店ではニードルや図案を含むスターターキットの扱いもあります。初めてパンチニードルに挑戦する方は、キットを活用するのもおすすめです。