目打ちとは?種類・おすすめの使い方から道具の選び方まで
目打ちは裁縫の際に、きれいに角を出したり縫い目を解いたりと、幅広いシーンで活躍する道具です。目打ちがあるのとないのとでは、作品の仕上がりに大きな差が出ます。本格的に手芸を始める際に1本は持っておくと、作品作りに幅が出るでしょう。
目打ちにはさまざまな種類があり、目的に応じて適したものを選ぶ必要があります。当記事では、目打ちの種類や使い方、目打ちを選ぶ際のポイントを紹介します。目打ちの利便性や魅力を知り、よりよい作品作りのために目打ちを活用してみてください。
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目打ちとは?
目打ちは裁縫道具の1つで、一般的には柄に円錐形の刃先がついた、キリやアイスピックのような形をしています。形が似ている道具の1つに「千枚通し」がありますが、目打ちと千枚通しでは役割や形に若干の違いがあります。
千枚通しは、複数枚の紙を重ねたまま穴を開けるための道具で、細長い形です。一方、目打ちは千枚通しよりもずんぐりとした形をしています。千枚通しと同様に、目打ちは穴を開ける用途にも使われますが、他にもさまざまなシーンで役立つマルチな道具です。
目打ちの活用シーン
裁縫の作業効率を高め、作品をより美しく仕上げるためには、目打ちが欠かせません。目打ちの活躍シーンは幅広く、具体的には次のような用途で使われます。
■目打ちの活用シーン
ミシンを使う時 |
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ミシンをかける際に目打ちで布を押さえると、まち針やしつけ糸と同じように布がずれるのを防ぐことができます。また、目打ちで布を送ることも可能です。目打ちは先端が細いため、細かい作業が必要な時に重宝します。 |
角を出す時 |
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中表に縫ったものをひっくり返す時、目打ちを使うときれいに角を出すことができます。角をきれいに出すことで完成度に差が出ることも多く、バッグなどの小物作りで活躍します。 |
印をつける時 |
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目打ちの尖った先端で生地に小さな穴を開け、目印とすることができます。チャコペンより印をつけやすく、ボタンやポケットをつける位置の印つけに便利です。 |
縫い目の糸を解く時 |
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手縫い・ミシン縫いにかかわらず、縫い目をほどく際にも目打ちが使えます。リッパーで縫い目を解くと縫い糸を切ってしまう恐れがありますが、先端が円錐形の目打ちなら糸を切らずに解くことが可能です。 |
生地に穴を開ける時 |
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目打ちは千枚通しのように生地に穴を開けることができるため、ハトメやカシメなどの小さな穴を開ける際にも活躍します。 |
印をつけたり生地に穴を開けたりする場合は、千枚通しでも代用品になりえます。ただし、生地や糸を引っかける可能性があるため、穴開け以外の用途に千枚通しを使うのはおすすめできません。
目打ちの種類|それぞれの使い方
目打ちと一口に言っても、次のようにさまざまなバリエーションがあります。
■目打ちの種類
- 一般的な目打ち
- 根元が太い目打ち
- 細い目打ち
- 先端が細い目打ち
- 先端がなめらかな目打ち
- 先端が曲がった目打ち
- 先端にボールがついた目打ち
目打ちの種類によって、特徴や得意とする作業が異なります。一般的な目打ちが1本あれば、ある程度の用途には耐えますが、シーンに応じて目打ちを使い分けることで、作品をよりきれいに仕上げることができるでしょう。
ここでは、目打ちの種類と具体的な特徴を紹介します。それぞれの特徴を把握し、自分がよく行う作業や目的に応じた目打ちを探す参考にしてください。
一般的な目打ち
スタンダードな目打ちです。穴を開ける、ミシンの布を送る、角を出すなど目打ちに求められる作業は一通りこなせます。手芸初心者で作品作りに目打ちが1本ほしい場合や、幅広いシーンで活用したい場合、コスパの高さを重視する場合は、一般的な目打ちの購入がおすすめです。
根元が太い目打ち
根元が太い目打ちは、さまざまな角度から力を入れやすい特徴があります。マクラメ用の商品として紹介されることもあり、マクラメアクセサリー作りにおすすめの目打ちです。また、目打ちとしては比較的大きめの穴を開けられるため、ハトメなどの穴を開ける際にも向いているでしょう。
細い目打ち
細い目打ちは、持ち手も含めて全体的にスリムなシルエットをしています。先端が細いため、小さな穴を開けたい場合に便利です。目打ちの中でも特に細かい作業に向いており、パールビーズのバリを取る時や糸を解く時など、指先での作業が難しいシーンで重宝します。
先端が細い目打ち
先端だけが細く、持ち手はやや太くなっているタイプの目打ちです。角を出す・縫い目を解く・刺繍糸を束から数本引き抜くといった細かい作業を得意とします。先端が細い目打ちは、全体的に細い目打ちと比べて力を入れやすいため、布にしっかり穴を開けたい場合におすすめです。
先端がなめらかな目打ち
先端がなめらかな目打ちは、生地や指を傷つけにくいメリットがあります。糸や繊維に引っかかったり糸割れを起こしたりしにくいため、角を出す・ミシンの布を送る・縫い目を解くなど、作品を傷つけずに仕上がりをよくしたい場合に使うとよいでしょう。また、繊維を荒らさずに済むため、ニットやデリケートな生地を取り扱う場合にも安心して使えます。
先端が曲がった目打ち
先端部分がカーブを描いている、特殊なタイプの目打ちです。先が曲がっているため、指や生地を傷つけない点に特化しており、ミシンの布を送る場合や縫い目を解く場合に活躍します。
先端が真っすぐな目打ちとの違いは、カーブ出しを得意としている点です。財布やポーチなど、丸みを帯びた作品を作る際におすすめです。
先端にボールがついた目打ち
先端に小さなボールがついている目打ちは生地や繊維を傷つけない点が特徴で、トラプントやブティなどのキルト・刺繍の作品作りにおすすめです。
先端にボールがついた目打ちは、ニットやデリケートな生地のミシンの布送り・角出しや、縫い目を解く作業にも向いています。生地に穴を開けたい場合にも、先端のボールの丸みによって繊維を断ち切らず織り目を広げられるため、安心して穴開けができます。また、チャコペーパーで型紙を転写する際の鉄筆にもおすすめです。
目打ちの選び方|おすすめの購入先
目打ちは各メーカーからさまざまな商品が出ているため、どれを買えばいいか迷うこともあるでしょう。多くの商品の中から自分に合った目打ちを選ぶためには、次のポイントに着目しましょう。
■目打ちを選ぶ時のチェックポイント
しっかり握れるか |
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目打ちは力を入れる作業や細かい作業で使うため、グリップ部分が握りやすいかどうがが重要となります。握った手に収まるサイズで、クッショングリップや滑り止めなどがついている目打ちがおすすめです。 |
錆に強い素材が使われているか |
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目打ちの先端の金属が錆びると、布に汚れや傷をつける恐れがあります。ハンドメイド販売を行う場合、商品の汚れや傷はトラブルの元となりえます。ステンレスなどの先端が錆びにくい素材でできている目打ちを選びましょう。 |
先端を保護するカバーがついているか |
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先端がむき出しになっていると、裁縫箱などから目打ちを取り出す際に怪我をする恐れがあるため、なるべくカバーがついている商品を選びましょう。カバーで先端を保護することで、錆や劣化から守ることも可能です。 |
使用用途に合ったタイプか |
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よりよい作品に仕上げるためには、用途に合った目打ちを選ぶことが大切です。用途に適さない目打ちを選ぶと、作業がしづらく、作品の質が下がってしまうこともあります。細かい作業や小さな穴を開けたい場合は先端が細く尖った目打ち、繊細な生地を扱う時にはあまり尖っていない目打ちを使用するなど、作業内容と目打ちの特徴を考慮して適切なタイプのものを購入しましょう。 |
目打ちが売られている場所
目打ちは、主に次のような場所で売られています。
■目打ちが売られている場所
- 100円均一
- レザークラフト専門店
- 手芸店
- ネット通販
近年、100円均一でも手芸用品を豊富に取り扱い、手芸初心者に必要なアイテムを一通り揃えられるようになりました。手芸の練習用として、低コストで目打ちやその他の手芸アイテムを揃えたい場合に、100円均一はおすすめです。
本格的に手芸を始め、ハンドメイド作家として活動する場合は、手芸店や裁縫用の目打ちを取り扱っているネット通販での購入をおすすめします。菱目打ちなど革製品専用の特殊な目打ちを購入する際は、レザークラフト専門店で探すとよいでしょう。
まとめ
目打ちは、さまざまなシーンで活躍する裁縫道具です。目打ちは多種多様で、先端やグリップの形状によって適切なシーンがあります。作業内容に応じて扱いやすい目打ちを選ぶことで、完成度の高い作品作りができます。
目打ちは100円均一をはじめ、さまざまな場所で入手できますが、本格的な手芸を行う場合は手芸店に売っている商品を購入しましょう。ユザワヤのように、店舗数が多くオンラインショップも充実しているお店は、品揃えが豊富で必要な商品が見つけやすいためおすすめです。ユザワヤでは店頭でワークショップを開催しており、実際に目打ちを使いながら作品を作ることもできます。
参考:ユザワヤ