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公開日: 2022.02.14
最終更新日: 2022.02.24

minneとCreemaの手数料を比較!売れた場合のシミュレーションも

minneとCreemaの手数料を比較!売れた場合のシミュレーションも

minneとCreemaは、ハンドメイド通販サイトの中で特に人気があり、多くの作家が出品しています。しかし、どちらの手数料がより得なのか分からず、販売サイト選びに迷っている人もいるでしょう。

この記事では、minneとCreemaで発生する手数料の詳細や、売れた場合のシミュレーションを紹介します。また、販売サイト選びに重要な、minneとCreemaの手数料以外の違いについても、さまざまな観点から説明します。

minneとCreemaの手数料や特徴の違いを詳しく知り、販売サイト選びの参考にしてください。

minne(ミンネ)の手数料

minneで販売者が負担する手数料は、作品が売れたときにかかる「販売手数料」と、売上金額を振り込むときの「振込手数料」の2種類です。他の販売サイトでかかることがある登録手数料や出品手数料、月額利用料などはかかりません。作品が実際に売れた場合にのみ、手数料がかかることが特徴です。

ここでは、minneの販売手数料と振込手数料について説明します。

minneの販売手数料

販売手数料は、出品した作品が売れたときに発生する手数料です。minneでは下記の販売手数料がかかります。

対象販売手数料
商品代金+購入オプション価格+送料10.56%(税込)

minneでは、商品代金に部品変更などのオプション価格と送料を足した金額に対して販売手数料がかかります。発送にかかる送料も対象となるため、販売手数料を計算するときは注意してください。

minneの振込手数料

minneでかかる振込手数料は、1回あたり220円です。売上金額は月に1回指定口座に振り込まれ、そのときに振込手数料が発生します。

minneでは、基本的に売上金額の繰り越しはできません。ただし、売上(商品代金+購入オプション価格+送料)の合計が1,000円未満の場合は、翌月以降に繰り越されます。合計が1,000円以上になったタイミングで、もしくは1,000円未満のまま繰り越しが5か月超過すると、翌月末に自動的に振り込まれます。

Creema(クリーマ)の手数料

Creemaでかかる手数料は、成約手数料と振込手数料です。サイトやアプリの利用、出品登録などは無料です。minneと同じく、作品が売れない限り手数料が発生しないため、気軽に利用できます。

ここでは、Creemaの成約手数料と振込手数料について、詳しく解説します。

Creemaの成約手数料

Creemaの成約手数料は、作品の種類や販売サイトにより異なります。それぞれの成約手数料は、下記の通りです。

対象成約手数料
作品や素材の販売商品代金の11%(税込)※送料含まず
フードの販売決済総額の15.4%(税込)
台湾、香港サイトでの販売決済総額の21%(税込)+別途1取引あたり42円(税込)の決済手数料

Creemaで作品や素材を販売する場合は、送料は成約手数料の対象ではありません。しかし、送料込みの価格設定にして出品した場合は、商品代金に含まれる送料にも成約手数料がかかります。最終的な利益に影響が出るため、価格の付け方には注意が必要です。

Creemaの振込手数料

Creemaで売上金額を振り込む際にかかる振込手数料は、下記の通りです。

対象振込手数料
合計金額が30,000円未満176円
合計金額が30,000円以上275円
PayPay銀行利用の場合合計金額を問わず55円

売上金は、振込申請をしないと自動で翌月以降に繰り越されます。最長6か月まで繰り越しが可能です。そのため、まとめて振込申請することで手数料を抑えられます。

なお、振込申請を忘れても期限が来ると自動で振り込まれるため、売上金がなくなる心配はありません。

minneとCreemaでハンドメイド作品が売れた場合の手数料シミュレーション

ここでは、minneとCreemaで、ハンドメイド作品が売れた場合にかかる手数料のシミュレーションを紹介します。

なお、記載している送料は仮の金額です。また振込手数料は、1回の取引ごとに発生する金額ではないため、実際の金額とは異なる可能性があります。

商品代金:1,000円の場合

minneCreema
売上1,300円1,300円
売上に占める送料300円300円
販売手数料
成約手数料
137円110円
振込手数料220円55円
※PayPay銀行利用を想定
振込金額943円1,135円

商品代金:5,000円の場合

minneCreema
売上5,300円5,300円
売上に占める送料300円300円
販売手数料
成約手数料
559円550円
振込手数料220円55円
※PayPay銀行利用を想定
振込金額4,521円4,695円

商品代金:10,000円の場合

minneCreema
売上10,300円10,300円
売上に占める送料300円300円
販売手数料
成約手数料
1,087円1,100円
振込手数料220円55円
※PayPay銀行利用を想定
振込金額8,993円9,145円

商品代金:50,000円の場合

minneCreema
売上50,300円50,300円
売上に占める送料300円300円
販売手数料
成約手数料
5,311円5,500円
振込手数料220円55円
※PayPay銀行利用を想定
振込金額44,769円44,745円

ハンドメイド作品の販売に際しては、このように各種の手数料についてシミュレーションを行い、どれぐらいの負担が必要となるのか把握しておきましょう。

minneとCreemaの手数料以外の違い

minneとCreemaには、手数料以外にもさまざまな違いがあります。そのため、手数料を比較するだけでは販売サイトを選ぶことはできません。両者の違いを理解し、どちらが自分に合っているサイトなのかを判断することが大切です。また、違いを把握して作品を出品することで、より作品を売りやすくなるでしょう。

ここでは、minneとCreemaの手数料以外の違いを解説します。

客層・作家レベルの違い

minneの客層は、10代後半〜30代の女性が中心です。国内最大級のハンドメイド販売サイトであるminneは利用者数が多く、初心者のハンドメイド作家が参入しやすいメリットがあります。そのため、作家によって技術のレベルに差があり、幅広い価格帯の商品が出品されていることが特徴です。

Creemaも、規模の大きいハンドメイド販売サイトとして有名です。メインの利用者は20代〜40代の女性で、minneと比較すると少し年齢層が高い傾向があります。Creemaは、高い技術を持った人気作家が多く出品しており、クオリティを重視した作品が充実していることで人気を集めています。

売りやすい商品の違い

minneとCreemaでは、売りやすい商品にも違いがあります。

minneは若い年齢層の利用者が多いため、流行のモチーフを使った商品や、カラフルでかわいらしいデザインの商品が人気です。商品のジャンルとしては、手作りアクセサリーや雑貨などの、手軽に購入できる価格帯で販売することがおすすめです。また、キッズ用品も多く出品されていることから、minne利用者からの需要が高いことがうかがえます。

Creemaは、デザイン性の高いアイテムが人気です。低価格帯の商品よりも、高品質の素材を使った、大人向けの商品が売りやすい傾向があります。そのため、上品なアクセサリー類に加えて、服やバッグといった素材の品質を重視した商品が売れやすいです。

リピート率・レビュー率の違い

minneでは、作家が商品を発送した後、発送完了メールを送信することで取引が完了する流れになっています。購入者に商品が届いてからレビューを書くかどうかは、購入者の判断に委ねられています。そのため、minneでは購入者のレビュー率はあまり高くない傾向です。

一方で、Creemaでは購入者のもとに商品がわたった後、サイトで受け取り完了通知を押すと取引が完了します。レビュー投稿は購入者の任意ではあるものの、取引完了時にレビュー投稿を促す案内画面が表示されます。そのため、Creemaは比較的レビュー率が高く、作家と購入者の距離が近いことが特徴です。

購入者からのレビューに返信することにより、コミュニケーションの機会が増えることは、購入者との関係性構築に役立ちます。購入者からの信頼を得やすくなるため、リピートされやすさにも違いが生じるでしょう。

まとめ

minneとCreemaで必要な手数料は、商品が売れた際にかかる販売手数料(成約手数料)と振込手数料です。販売サイトを選ぶときは、手数料だけではなく、利用者層や売れやすい商品など、さまざまな違いを比較することも大切です。自分の作品を販売したときに、minneとCreemaのどちらが売れやすいかを考えた上で選びましょう。

ハンドメイド作品素材の専門店である「ユザワヤ」では、さまざまな商品ジャンルの素材を扱っています。minneやCreemaでハンドメイド販売を考えている人は、素材調達先の一つとして、検討してみてはいかがでしょうか。

参考:ユザワヤ