ゴム付き三角巾の作り方|必要な道具と向いている生地も紹介
子供が小学生になると、給食当番や家庭科の授業などで三角巾やエプロンが必要になります。三角巾は、学校側が用意してくれるケースもありますが、場合によっては各家庭で準備しなければなりません。
当記事では、子供でも比較的着用しやすい「ゴム付き三角巾」の作り方を、手順を踏んで解説します。また、三角巾作りに向いている生地やアレンジ方法、ゴム付き三角巾を作るにあたって事前に用意しておきたい必要な材料・道具を確認しましょう。
目次1
三角巾作りに必要な材料・道具
まずは、三角巾を手作りする際に必要な材料や道具について確認しましょう。当記事で紹介している作り方は「できるだけ簡単に作る」をコンセプトにしているため、型紙セットは使用せず、材料や道具も必要最低限に抑えています。
【材料】
- 本体の生地:縦50cm×横60cm(ヘッドサイズ52~56cmの場合)
- 平ゴム:10cm(幅2cmを推奨、長さは頭のサイズによっても異なる)
- 縫い糸(普通地用)
【道具】
- ハサミ
- チャコペン(なければ鉛筆でもOK)
- アイロン
- 定規
- ゴム通し(安全ピンなどでの代用も可)
- 縫い針 or ミシン
子供用三角巾は、実際の頭囲よりも若干小さく作るのがおすすめです。頭にぴったりとフィットし、調理中に外れてしまう心配もありません。
ユザワヤでは、三角巾作りに必要なものが一度に揃います。自宅に居ながら買い物ができるオンラインショップも大変便利で、子供用のハンドメイド作品にピッタリな布も、50cm以上から10cm単位での購入が可能です。三角巾を手作りする際は、ぜひご利用ください。
ゴム付き!三角巾の作り方
ゴム式の三角巾は、帽子をかぶるようなイメージで装着でき、後ろで結ぶ必要がありません。バンダナが結べない年齢のお子様でも、簡単に着脱が可能です。
ミシンがあればより簡単に作れますが、縫う部分がそこまで多くないため手縫いでの作成も十分に可能でしょう。以下では、ゴム付き三角巾の具体的な作り方を順番に解説します。
生地の裁断をする
まずは、布の裏面が表にくるように半分に折り曲げ、生地にカット線を引いていきましょう。
折り曲げた部分(縦) | 36cm |
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下の部分(横) | 12cm |
縦の開いている方 | 8cm |
チャコペン(または鉛筆)と定規を使って線を引き、線に沿ってカットします。この時、尖った部分が45度(布を広げた時に90度)になるようカットすると後ろ姿が綺麗に仕上がります。
カットした端切れは、次の工程でゴム紐用に使いますので取っておいてください。
ゴム紐部分を縫う
生地の端切れ部分を使って、ゴム紐を作ります。まずは、ゴム紐の幅に合わせて布地をカットしましょう(ゴム紐を布でカバーせずそのまま縫い付ける方は、この工程を省略してください)。
【布地の大きさ】
縦:ゴム幅×2+2cm 横:17cm(ゴムの長さ+7cm)
例)ゴム幅が2cmの場合、縦6cm×横17cm
カットした布地を裏面が外側になるよう半分に折り、縫い代5㎜で縫って筒状にします。
生地を表に返し、ゴムを通して両端を縫い合わせたらゴム紐の完成です。
ゴム紐の部分のみ他の色布を使うと、良いアクセントになってお洒落に仕上がります。
三角巾の端を縫って頂点部分を始末する
三角を作る2辺に、端から0.7cm、1.5cmのラインで線を引きます。頂点部分からも0.7cm、1.5cmのラインで横に線を引きましょう。
頂点を0.7cmの部分でカットしてから、1.5cmの部分で折り曲げます。次に、両辺を先ほど引いた線に沿って三つ折りにし、縫って固定します。この時、マチ針で固定してもよいですが、アイロンでくせ付けすると非常に縫いやすくなるためおすすめです。
ゴム紐を縫い付ける
三角巾の両サイドと底辺を5mm幅で折り曲げて縫います。その後、三角巾の下の長方形部分(着用時に額にあたる生地の部分)を半分に折って上端をミシンで縫いましょう。この時、折り曲げた部分も底辺から3mmほどのところをミシンで縫っておくと仕上がりがきれいになります。
今縫い上げた部分の両サイドにできた筒状の部分に、先ほど作ったゴム紐を挟み込むようにして縫ったら完成です。
三角巾作りに向いている生地
三角巾作りでは、基本的に肌触りがよく吸水性にも優れている綿素材がおすすめです。他にも、化学繊維には傷みにくく長く使えるというメリットがあります。
三角巾作りに向いている4種の生地を、それぞれ詳しく紹介します。
オックス
オックスとは「平織り生地」のことで、別称オックスフォード生地です。ランチョンマットやエプロン、布小物などオールマイティに使用でき、ソーイング初心者さんにも扱いやすい生地として知られています。
【オックス生地の特徴】
- 丈夫でありながらしなやかさも併せ持つ
- ポピュラーな生地で、デザインが豊富
- ほどよい厚みで扱いやすい
オックスと言っても、使っている素材によって特徴が変わります。肌に直接触れる衣類を作る場合には、通気性に優れた刺激の少ないコットン100%を選びましょう。
三角巾やエプロンを作る場合には、ポリエステル混紡の生地がおすすめです。シワになりにくく乾きやすいことに加え、丈夫さもアップするため毎日洗濯してもへたれにくいです。
シーチング
シーチングも、オックス同様に平織りという手法で折られた非常にポピュラーな布です。太めの糸で粗めに織られていて、ざっくりとした風合いの薄手の布となっています。
【シーチング生地の特徴】
- 通気性が良い
- 薄手で乾きやすい
- シワになりやすくアイロンがけは必須
- 主流は綿100%
入園入学グッズ作りによく用いられる生地で、三角巾以外に巾着やランチョンマットなどにも適しています。
ローン
ローン生地とは、コットンで作られた薄手の平織り生地のことです。細い糸で粗く織っているため、透け感や軽さがあり、春や夏の衣類に多く使われています。
【ローン生地の特徴】
- 透け感があり吸湿性も高い
- 適度なハリがありつつ、フワッとした柔らかい手触り
- 強度がないため、ネットに入れての洗濯がおすすめ
- シワになりやすい
繊細で独特な風合いがあり、品の良い生地という印象を与えます。サラッとした質感と柔らかな手触りが、三角巾にピッタリです。
綿ポリ
綿ポリとは、綿とポリエステルを混紡した生地です。縮みやすい・型崩れしやすいといった綿素材の持つ短所を、化学繊維であるポリエステルを混紡させることで上手にカバーしています。
【綿ポリ生地の特徴】
- 水通しが不要
- 程よいハリと厚みがあり、裁縫初心者さんでも縫いやすい
- シワに強い
- 毛玉になりやすい
なんといっても扱いやすい点が綿ポリ生地の最大のメリットです。シワになりにくく、型崩れもしにくいため、洗ってすぐに持たせられます。毛玉になりやすいというデメリットこそありますが、三角巾のように擦れないグッズであれば問題ありません。
三角巾作りでのアレンジ方法
三角巾を子供のために作る場合は、ワッペンや名前の刺繍によるアレンジもおすすめです。一目で自分の物だと分かり、落とし物やお友達のものと取り間違えてしまうのを防げます。
ワッペンを付ける |
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フェルトのワッペンで、ワンポイントをあしらってみましょう。動物や乗り物柄のワッペンはもちろん、子供が好きなキャラクターを選んであげるのもおすすめです。本体の布地がシンプルな場合は、端切れや布の切り抜きをアップリケ風にデコパージュしてもお洒落に仕上がります。 |
名前やマークを刺繍する |
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ワンランク上のアレンジをしたい方は、刺繍に挑戦してみましょう。子供の名前や星、フルーツなど、好みのマークをあしらうことでお洒落度がグンとアップします。刺繍の詳しいやり方は、以下のリンクを参考にしてください。 |
まとめ
これから小学生になる子供用に三角巾を作るなら、ゴム付き三角巾がおすすめです。通常の三角巾のように後ろで結ぶ必要がないため、誰でも簡単に装着できます。子供用のゴム付き三角巾は、実際の頭位よりも若干小さめに作るのがポイントです。そうすることで、配膳や調理中でも外れにくくなります。
三角巾を作る場合は、丈夫でシワになりにくく乾きやすい「綿とポリエステルの混紡生地」がおすすめです。毎日使って洗濯しても、長く使い続けられます。子供がうっかりなくしたり、友達の三角巾と間違えたりしないように、ワッペンや刺繍でアレンジを加えるのもよいでしょう。