ハンドメイドの宣伝におすすめのSNS5つ|活用法・参考例も
ハンドメイド作品の宣伝には、SNSの活用が効果的です。SNSではハンドメイド活動の情報を発信する他、フォロワーの傾向や閲覧数を作品制作における目安として利用することも可能です。しかし、ハンドメイド作品の宣伝方法や、SNSの活用法についてわからない人も多いのではないでしょうか。
当記事では、ハンドメイド作家がSNS運用をするべき理由や、各SNSの特徴について解説します。また、ハンドメイド作品の宣伝に適したSNSの特徴や、活用法についても説明するため、ハンドメイドの宣伝にSNSを活用したい人はぜひ参考にしてください。
目次1
ハンドメイド作家がSNS運用をするべき理由
ハンドメイド作品の販売方法には、オンラインとオフラインの2種類があります。オンライン販売では、通販サイトやフリマアプリなどを利用します。オフラインの販売方法は、フリーマーケットや展示会などがメインです。
ハンドメイド作品をオンラインで販売するためには、集客や信頼性向上のためにSNS運用を行うとよいでしょう。
2019年のインターネット利用率は13~39歳で80%、40代・50代で70%を上回っており、大多数の人がインターネットによる検索やSNSで情報を収集していることがわかります。
出典:総務省「令和2年 情報通信白書 第2部 基本データと政策動向」
SNSは不特定多数の人へハンドメイド作品の情報を拡散でき、ファン獲得や新規顧客開拓に効果的です。また、SNSでは出店やイベントの宣伝も行えるため、オフラインの販売を行いたい人にも有効なツールとなります。
ハンドメイド作品の宣伝に適したSNS5つ|活用法・参考アカウントも
ハンドメイド作品の宣伝でSNSを活用する際には、各SNSの特徴や強みを理解したうえで運用することが大切です。SNSによって利用者層が異なるため、自分のハンドメイド作品を受け入れてもらいやすいSNSを選びましょう。
SNSは一部の機能を除き、無料で開設・投稿が可能です。どのSNSを運用する際も「ファンを作る」つもりで、一つひとつの投稿を丁寧に行ってください。
以下では、ハンドメイド作品の宣伝に適したSNSを紹介します。
Twitterのメインユーザーである10~20代における利用率は、平成29年度から70%前後を維持しています。
出典:総務省「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」
〇Twitterを活用する際のポイント
- 投稿文字数は140字以内と限られるため、わかりやすく簡潔に伝える
- 作品の制作過程などリアルタイムの情報を定期的に発信する
- 固定ツイートにハンドメイドのネットショップや販売ページを掲載する
Twitterでは、新作や出店情報の他、現在のハンドメイド制作の状況や、今考えていることなどを文章で投稿できます。Twitterはユーザーからのリアクションも早いため、こまめに更新してファンとの距離を縮めることも可能です。
〇Twitterを活用したハンドメイドアカウントの例
@handmade_labo https://twitter.com/handmade_labo | Twitterの機能であるリツイートをうまく利用し、ファンとの交流を行っています。新作情報を発信して、サイトやYouTubeへ誘導しています。 |
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@Handmade_ouen https://twitter.com/Handmade_ouen | ハンドメイド作品の制作状況や素材についてのコメントなどをツイートし、親近感が持てる内容を投稿しています。 |
気軽に制作状況や近況を投稿したい人や、ファンとの交流を楽しみたいハンドメイド作家は、ぜひTwitterを運用してみましょう。
Instagramの利用率は10~20代が約69%で、女性のユーザーが多い傾向です。利用率は年々増加しており、今後は30代以降でもInstagramの利用者が増えると予想できます。
出典:総務省「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」
〇Instagramを活用する際のポイント
- 画像に統一感を持たせて、ハンドメイド作品のブランドイメージを伝える
- インスタライブ配信で、制作の生中継や販売促進活動を行う
- インスタショッピング機能を利用し、ハンドメイドショップへ誘導する
画像投稿がメインとなるInstagramは視覚的に訴える効果が強いため、ハンドメイド作品のブランディングに効果的です。
〇Instagramを活用したハンドメイドアカウントの例
@ha2___na https://www.instagram.com/ha2___na/ | 画像背景や撮影小物をホワイトで統一し、ハンドメイド作品の世界観を作りこんでいます。商品の発送状況なども伝えています。 |
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@pot.accessory https://www.instagram.com/pot.accessory/ | ハンドメイドピアスの着用画像を投稿し、サイズ感や雰囲気を伝えています。 |
写真を利用してハンドメイド作品の魅力を伝えたい人や、ピアスやイヤリングなどの女性用アクセサリーを販売している人は、Instagram運用が向いています。また、Instagramの投稿内容はFacebookやTwitterへ同時投稿が可能なため、複数のSNSを効率的に運用したい人にもおすすめです。
Facebookは、20代~40代のユーザーが多いSNSです。最も利用率の高い30代で48.2%とユーザーが少ない傾向にあるものの、Facebookは本名で登録するため情報の信頼性が高いという特徴があります。
出典:総務省「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」
〇Facebookを活用する際のポイント
- Facebookページを開設し、ハンドメイド作品を紹介する
- 個人ページで、知人や友人に対してハンドメイド作品を告知する
ビジネス向けであるFacebookページはホームページとしても運用できるため、ハンドメイド活動のオフィシャルな情報発信の場として利用する際におすすめです。
〇Facebookを活用したハンドメイドアカウントの例
Creema https://ja-jp.facebook.com/creema.jp/ | キャンペーンやイベント、新作情報などを公開しています。Facebookの投稿から自社メディアへ誘導しています。 |
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Facebookは他のSNSと併用しながら、ハンドメイド活動にまつわる重要な発表や宣伝を行う際に活用するとよいでしょう。なお、Instagramでショップ機能を利用するためには、Facebookページを開設する必要があります。
YouTube
YouTube利用率は10~20代で90%、30~40代で80%を超えており、全年代において利用者数が多い動画投稿SNSとなっています。
出典:総務省「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」
〇YouTubeを活用する際のポイント
- テロップやBGMを活用し、最後まで飽きずに動画を視聴できるように工夫する
- ユーザーの興味を引くようなサムネイルを設定する
- ハンドメイド作品の世界観を踏み込んで伝え、ファンの獲得につなげる
YouTubeは投稿できる動画時間が長いため、ブランドの世界観や作家としての思いを詳細に伝えることができます。また、YouTubeは広告収入を得ることができるため、ハンドメイド作品とは別の収入源を作りたい人にもおすすめです。
〇YouTubeを活用したハンドメイドアカウントの例
「のんの」のビギナーズ手芸部! https://www.youtube.com/channel/UC5dgoVq5ObKPjprlnpkOh2w | ハンドメイド作品の作り方を口頭で説明し、ユーザーがリアルにレッスンを受けているような内容となっています。 |
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ハンドメイド-きこちゅーぶ- https://www.youtube.com/channel/UC0CyECsAuj4JvkCn9Q9A6lQ | 手元をアップで撮影し、ハンドメイド作品の作り方を紹介しています。制作手順や素材の入手方法をテロップで解説しています。 |
動画撮影・編集を行える人や、幅広い世代の人に作品を知ってもらいたい人は、ぜひハンドメイド作品の宣伝にYouTubeを活用してみましょう。
TikTok
TikTokは、10代の中高生を中心に人気が出ている動画投稿アプリです。特に10代の利用率は47.9%と約半数にのぼるため、若い世代をターゲットにしたい人はTikTokを活用しましょう。
出典:総務省「令和元年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書概要」
〇TikTokを活用する際のポイント
- クオリティの高い動画を投稿する
- 有益で情報量の多い動画を投稿する
- トレンドのハッシュタグを使用する
TikTokでは、短時間で見応えのある動画を投稿することがポイントです。TikTokにはエフェクトや効果音などの動画編集機能が備わっているため、誰でも簡単に動画投稿が行えます。
〇TikTokを活用したハンドメイドアカウントの例
@mugimama_diy https://www.tiktok.com/@mugimama_diy?lang=ja-JP | ハンドメイド制作に100均の素材などを利用し、ユーザーが「自分も作ってみたい」と思える動画を投稿しています。 |
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@macrame_kazumin https://www.tiktok.com/@macrame_kazumin?lang=ja-JP | BGMを使用し、最後まで飽きずに動画を視聴できるよう工夫しています。素材や制作現場の紹介動画も投稿しています。 |
動画を用いた宣伝を気軽に行いたいハンドメイド作家は、TikTokの運用がおすすめです。TikTokでハンドメイド作品に興味を持ってもらい、InstagramやYouTubeへ誘導してもよいでしょう。
まとめ
ハンドメイド作品の販売方法には、オンラインとオフラインがあります。オンラインで販売するためには、SNSを利用してハンドメイド作品の宣伝を行いましょう。SNSを活用すれば新規顧客やリピーターの獲得が実現でき、売上向上につながります。
ハンドメイド作品の宣伝に適したSNSには、Twitter・Instagram・Facebook・YouTube・TikTokがあります。各SNSによりユーザーの年齢層やメインコンテンツが異なるため、自分のハンドメイド作品に合ったSNSを活用しましょう。