【手縫い】お名前刺繍で使われるステッチの種類とやり方・コツを解説
幼稚園や保育園に通い始める子供のためにお名前刺繍をしたいけれど、どうしてもステッチがガタガタになったり、汚く見えたりして悩んでいる方もいるでしょう。
当記事では、お名前刺繍初心者さんに向けて、刺繍の基本を解説するとともに、お名前刺繍で使われているステッチの種類ややり方、コツなどを解説します。ミシンがなくても手縫いで簡単にお名前刺繍ができる方法を解説するため、自宅にミシンがない方でも安心してください。
目次1
【手縫い】お名前刺繍で使われるステッチの種類・やり方
お名前刺繍は、さまざまなステッチで入れられます。ステッチごとに刺繍の見え方が異なるため、完成イメージに合わせてステッチ方法を使いこなしましょう。また、ひらがな、カタカナ、ローマ字など名前の入れ方によっても向いているステッチが異なります。
まずは、刺繍に必要なアイテムを揃えます。お名前刺繍に必要なアイテムは、以下の通りです。
- 刺繍糸
- 刺繍針
- 糸切りハサミ
- 刺繍枠
- チャコペン
刺繍枠やチャコペンは、刺繍をきれいに仕上げるために必要なアイテムです。特に刺繍枠があると布をピンと張れて縫いやすくなります。
道具を準備したら、文字刺繍に向いている以下の4種類のステッチを練習するとよいでしょう。
バックステッチ
バックステッチは基本的なステッチの1つで、ミシンのように間隔が詰まった縫い目が特徴です。
【バックステッチの縫い方】
1 | 刺繍を入れ始める位置に、裏側から針を出す |
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2 | 裏に向けて1目分針を刺す |
3 | 1針目と同じ間隔をあけて進む方向に裏から針を出す |
4 | 手順2で刺した糸のきわに針を刺す |
5 | 手順3と4を繰り返しながらラインをつなげていく |
1目ずつ戻りながら縫い進めていく縫い方で、細いラインを刺繍するのに向いています。線が多く細かい漢字の刺繍におすすめです。
アウトラインステッチ
アウトラインステッチも、ライン取りに向いているステッチです。ロープのように重なり合う縫い目で、曲線や面を埋めるのに用いられます。ひらがなやアルファベット刺繍も縫いやすいです。
【アウトラインステッチの縫い方】
1 | 刺繍する最初の位置に裏から針を出し、進む方向へ針を刺す |
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2 | 糸をすべて引かずにたるませた状態で、一針目で糸を出した辺りから針を出す |
3 | ゆっくりと糸をすべて引き出す |
4 | 1針目と同じ間隔で進む方向に針を刺し、手順1~3を繰り返す |
刺繍糸は2〜3本取りが縫いやすく、5〜6本取りだとざっくりとボリュームのある縫い目になります。完成イメージに合わせて本数を調整するとよいでしょう。
チェーンステッチ
チェーンステッチは、名前の通り丸い鎖のような縫い目をしています。1目のサイズが大きくて存在感があり、かわいらしくカジュアルな印象になります。
【チェーンステッチの縫い方】
1 | 縫い始めの位置に裏から針を出す |
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2 | 同じ穴に針を刺し、針を抜ききらずにそのまま1目分先に針先を出す |
3 | 針先に糸を引っ掛け、針を引き抜く |
4 | できた縫い目の輪を通るように、糸が出ているところと同じ穴に針を刺す |
5 | 手順2と同様に針を引き抜かず、1目分先に針先を出して手順2~4を繰り返す |
1列だと細めのライン、2列重ねると太めのラインを縫えます。部分的に2列で縫うと、文字の太さにメリハリがつき、おしゃれな雰囲気を作れます。
サテンステッチ
糸の間隔を詰めて縫い、面が作れるサテンステッチは、サテンのようなツヤと立体感が特徴のステッチです。マーカーで書いたような太いラインで名前を刺繍でき、ゴシック体やポップ体など太字の刺繍に向いています。
【サテンステッチの縫い方】
1 | 中抜き文字で刺繍したい文字を下書きする |
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2 | 下書きの線のやや外側から針を出す |
3 | 反対側の端に針を刺す |
4 | 最初に出したところのすぐ隣から針を出す |
5 | 面を埋めるようにしながら、手順2~4を繰り返す |
バックステッチやアウトラインステッチで輪郭取りをしてから、サテンステッチで面を埋めていくと、より立体感が出てサテンステッチらしさが際立ちます。
お名前刺繍をするときのコツ
刺繍は、道具さえ揃えれば初心者でも簡単です。手縫いで名前入れするだけで商品にオリジナル性をプラスでき、ハンドメイド感が出ます。自分の名前刺繍入りの製品は愛着がわき、お気に入りアイテムになるでしょう。
ペン書きとは異なり何年使っても名前が消えず、名前ワッペンや名前シールのように剥がれる心配がないのも刺繍のメリットです。
また、刺繍がきれいに入っていると、オーダー品のようになり製品の価値が高まります。ここでは、刺繍で文字入れする際に、きれいに仕上げる3つのコツを紹介します。
生地に名前を下書きする
きれいに刺繍するには、生地への下書きが欠かせません。手書きでも問題ないものの、よりきれいに仕上げるには印字した図案を転写する方法がおすすめです。
刺繍したいフォントやネームデザインをトレーシングペーパーに写したら、転写用のチャコペーパーを生地とトレーシングペーパーの間に挟みます。トレーシングペーパーの上からなぞると生地に転写され、刺繍する際のガイドラインとなります。下書きが薄いと刺繍しづらくなるため、力を入れてなぞり、薄い部分はチャコペンで補正するとよいでしょう。
細かい縫い目で刺繍する
文字の曲線部を刺繍する際は、縫い目を細かくするときれいに仕上がります。大きなステッチでは、なめらかな曲線が作れず角張ってしまいます。目を小さくして少しずつカーブを付けていきましょう。少しの歪みが全体の印象に影響するため、一針ずつ丁寧に縫い進めていくことが大切です。
縫い目の幅を揃える
直線部分は、縫い目の幅を均一に揃えれば、美しいステッチになります。縫い目の幅によって刺繍の見え方に違いが生じるため、縫い目の幅が揃っていないとガタガタした印象になってしまいます。一針目を縫う際は、刺繍する文字サイズをイメージしてから縫い目の幅を決めて、最後まで同じ幅を維持しましょう。
縫い目の幅は、広いほうが、一針一針がよく分かる仕上がりになります。細かく縫いすぎると、ステッチのよさが失われてしまうため注意が必要です。また、糸の本数が多い場合は、幅を広めにしたほうがすっきりと見えバランスが整います。完成イメージに合わせて幅を調整するとよいでしょう。
お名前刺繍でも役立つ刺繍の基本
刺繍の刺し始めと刺し終わりは、サイトや手芸本によって紹介されている手法が異なります。どの作り方が最適なのか、迷ってしまうかもしれません。
刺し始め・刺し終わりの糸始末はさまざまな方法でできるため、どれも正しいと言えます。基本的にはどの縫い方でも問題なく、自分のやりやすい方法で行なうのがよいでしょう。
ここでは基本的な刺し始め・刺し終わりの方法を紹介します。
刺し始め
刺繍を始める際は、以下の3つの方法で糸を留められます。
玉結び | 玉結びを作り、裏から針を出して刺繍を始めます。 |
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捨て糸 | 刺し始めの糸を引き抜かず、端を10~15cm残した状態で刺繍する方法です。 |
返し縫い | 刺し始めの少し先の位置に裏から針を出したら、刺し始めの位置に針を刺します。玉結びがないため糸が抜けないよう注意しながら、通常通りステッチを始めます。 |
初心者には裁縫と同じ手法である玉結びがおすすめです。捨て糸の方法は、刺繍する際に残した糸を巻きこまないよう注意しましょう。
刺し終わり
刺し終わりも、刺し始めと同じ3つの方法で糸の始末ができます。
玉結び | 刺し始めと同様に、糸を玉結びして留めます。 |
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捨て糸 | 裏面へ糸を出し、ステッチの糸目にジグザクにくぐらせて巻きつけます。刺し始めで残していた糸も、針に通して同様に巻きつけます。 |
返し縫い | 最後まで縫ったら、少し戻った位置に刺繍糸を割るようにして針を刺し、裏側に糸を引き抜きます。 |
返し縫いの糸がほどけないか心配な場合は、捨て糸と同じように糸目に巻きつけてからカットするとよいでしょう。
まとめ
子供の入園・入学グッズにお名前刺繍をしたい方は、まずお名前刺繍で使われるステッチの種類ややり方について把握しましょう。基本的には、バックステッチ・アウトラインステッチ・チェーンステッチ・サテンステッチなどを知っておけば、さまざまな印象の刺繍に仕上がります。
お名前刺繍は、コツを押さえればミシンがなくても手縫いで対応可能です。今回紹介したお名前刺繍の方法やコツを押さえて、ぜひ素敵なお名前刺繍をしてあげてください。