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公開日: 2021.10.26
最終更新日: 2022.05.16

かぎ針編みに必要な道具と選び方|初心者におすすめのアイテム購入法

かぎ針編みに必要な道具と選び方|初心者におすすめのアイテム購入法

かぎ針編みはハンドメイドの中でも人気が高く、作れる作品の幅も広いため、趣味や仕事でかぎ針編みにトライしたいと考えている人も多いでしょう。かぎ針編みを始めるにあたり、どのような道具を揃えると不便を感じることなく作品づくりができるのか、悩んでいる人は少なくありません。

当記事では、かぎ針編みに必要な道具や特徴、選び方について解説します。かぎ針編みで便利に使えるアイテムや、かぎ針編み初心者におすすめの商品の購入方法も併せて確認し、楽しいかぎ針編み生活をスムーズにスタートさせましょう。

かぎ針編みに必要な道具5つ|アイテムの選び方

かぎ針編みを始める上で揃えるべき道具として、次の5つのアイテムが挙げられます。

■かぎ針編みに必要な5つの道具

  • かぎ針
  • 糸切りばさみ
  • メジャー
  • とじ針

それぞれの道具には複数の種類があり、用途などによって選ぶべき種類が異なります。

ここでは、かぎ針編みに必要な道具の特徴や必要となる理由、初心者向けのアイテムや選択する際のポイントについて解説します。自分が編みたい作品に適した道具を選びましょう。

かぎ針

「かぎ針」は、先端に糸をかける爪(フック)がついている編み針のことです。かぎ針にはさまざまな種類の太さ(号数)があり、使用する糸の太さによってかぎ針の号数を変える必要があります。糸のラベルには使用するかぎ針の号数の目安が記載されていることが多いため、ラベルの表示を参考にして作品に使用したい糸の太さに適したかぎ針を選ぶようにしましょう。

かぎ針の素材には、金属やプラスチック、木・竹などがあります。初心者の場合は、糸の滑りがよい金属製のものを選ぶとよいでしょう。針の両側にフック状の爪がついているタイプは、異なる太さの毛糸も編めるため便利ですが、手への負担が気になる場合は持ち手の部分にグリップがついているタイプもおすすめです。

糸切りばさみ

かぎ針編みでは糸を切るケースも多いため、裁縫用の「糸切りばさみ」を用意しておくことも大切です。糸切りばさみには「U字型」「X字型」の2種類があり、それぞれ次のような特徴があります。

■糸切りばさみの種類

種類形状特徴・メリット
U字型
(和ばさみ・握りばさみ・和裁ばさみ)
U字型(和ばさみ・握りばさみ・和裁ばさみ)刃を開く手間がないため握った後にすぐ糸を切れる
X字型
(洋ばさみ・ラシャはさみ・洋裁ばさみ)
X字型(洋ばさみ・ラシャはさみ・洋裁ばさみ)工作用のはさみと同じ感覚で使用できる

使いやすく感じる糸切りばさみのタイプは個人の好みによって異なります。特徴・メリットをふまえた上で、使い勝手がよいと考えられるタイプを選びましょう。

メジャー

  • メジャー
  • 手袋や帽子、セーターなど、人が身につける服や小物をかぎ針編みで作りたいという人も多いでしょう。身につける人のサイズや伸縮性の高い編地の寸法を測るためにも、「メジャー」は必ず用意しておきましょう。

    メジャーにもさまざまな種類がありますが、かぎ針編みで使用する場合はメジャーのテープが柔軟になっているものがおすすめです。服や小物を作る場合、メジャーのテープの長さは1~2m程度あれば十分活用できるでしょう。

とじ針

  • とじ針
  • 「とじ針」とは、針先端が丸くなっている編み物用の針のことであり、編み始めや編み終わりなどの糸端の処理に使用するアイテムです。余っている糸を編地に入れ込むようにして始末できるため、作品の仕上がりをより一層美しくすることができます。

    とじ針は、かぎ針と同様に糸の太さによって使い分ける必要があります。これからかぎ針編みをスタートする人は、複数の号数のとじ針がセットになっているものを選ぶとよいでしょう。

  • 糸
  • かぎ針編みはかぎ針を使って糸を編む方法であるため、糸の準備は不可欠です。最初に編みたい作品を決め、レシピなどを参考にして適切な太さ・素材の糸を探しましょう。

    作りたい作品にもよりますが、かぎ針編み初心者の場合、「並太」程度の太さで真っすぐな糸(ストレートヤーン)がおすすめです。暖かさが欲しい場合は「ウール」、洗える素材にしたい場合は「アクリル混」など、使用目的から素材を考えてもよいでしょう。見た目や感触などもふまえた上で、編みたい作品に合った糸を選んでください。

かぎ針編みであると便利な道具4つ|おすすめな理由

かぎ針編みを始める上で、基本の道具と一緒に用意しておくと便利なアイテムもあります。

■かぎ針編みをする際にあると便利な道具4つ

  • 糸通し
  • 段数マーカー
  • 段数カウンター
  • 編み物専用の定規

ここでは、上記のアイテムの特徴や、かぎ針編みの際にあると便利な理由について解説します。それぞれのアイテムの特徴やおすすめするメリットをチェックした上で、必要だと感じたものを用意しましょう。

糸通し

「糸通し(スレダー)」とは、縫い針やとじ針の穴に糸を通しやすくするためのアイテムです。かぎ針編みで使用するとじ針の穴は、一般的な縫い針と比べると大きめですが、使用する糸も太くなるため、糸通りが悪く針の穴に糸を通すことに時間がかかる場合があります。

糸通しを用いると、柔らかい糸でもスムーズに針に通すことが可能です。糸通しは縫い針と共通して使用できる利便性の高いツールであるため、1つ持っておくと便利に活用できるでしょう。

段数マーカー

「段数マーカー(段数リング)」とは、編地の「段」や「目」に目印をつけられるアイテムのことです。かぎ針編みは目を拾う位置を探すことが多く、何度も目を数えて編む場所を繰り返し確認することも珍しくありません。特に初心者の場合は目を数えるだけで時間がかかり、なかなか編み進められないことも多々あります。

段数マーカーを活用すれば、一度数えたところに目印をつけられるため、初心者でもスムーズに編み進めることが可能です。初心者の場合、軽くて邪魔になりにくいプラスチック製のリング状のカラフルな段数マーカーを検討してみましょう。

なお、小さな安全ピンを段数マーカーとして代用することも可能です。手持ちの安全ピンがある場合は、こちらを段数マーカーの代わりに使用してもよいでしょう。

段数カウンター

かぎ針編みなどの編み物では、何段も編み目を重ねていくことで作品を作っていきます。手のひらサイズの小物であれば段数を数える手間もそれほどかかりませんが、マフラーやバッグなど比較的段数の多い作品を編む場合には、現在何段目を編んでいるか忘れてしまう可能性もあります。

「段数カウンター(段数計)」は、何段編み終わっているか記録するためのアイテムです。段数カウンターを使用すれば、何段まで編み終わっているか数え直しをせずにすむため、手間をかけずに編み進められるでしょう。

編み物用に販売されているものもありますが、事務用のカウンターでも十分に活用できます。また、紙に正の字を書いたり、段数マーカーをチェーン状に連結したりといった工夫でもカウントすることも可能です。「紙をなくす」「段数マーカーが外れる」などの心配がある人は、段数カウンターを利用するとよいでしょう。

編み物専用の定規

編み図(設計図)をもとにしてかぎ針編みを進める場合、一定の面積の編地について「縦に何段」「横に何目」入っているか、サイズを確認することが重要となります。編み図で指定された段数・目数を「ゲージ」といい、段数や目数をカウントすることを「ゲージをとる」といいます。

一般的に編み物でゲージをとる場合、10cm×10cmの正方形の枠内に段数・目数がいくつあるか数えます。長さを正しく計測するためにも、必ず定規(ものさし)を使いましょう。定規は文房具店などで販売されている事務用のものでも構いません。筆記用具などの汚れが編地についてしまわないよう、筆記用とは別に編み物専用の定規を用意することをおすすめします。

かぎ針編み初心者は「かぎ針編みセット」の購入がおすすめ!

かぎ針編みを始めるにあたり、道具のデザインや品質にこだわって選びたい人は、手芸店などでじっくり時間をかけて単品ごとに選ぶ方法もあります。しかし、制作する作品の方向性や制作の用途によっては、100円均一ショップなどで安価なものを買い揃えてもよいでしょう。

道具選びに悩んでいるかぎ針編み初心者や、編む作品に迷っている人は、かぎ針と糸、説明書が揃うかぎ針編みセット(キット)を購入することもおすすめです。手芸キットを使ってかぎ針編みを経験し、基礎固めをした上で、次に編む作品の内容とそれに適した道具を選ぶことにチャレンジしてみましょう。

まとめ

かぎ針編みを始める際には「かぎ針」「糸切りばさみ」「メジャー」「とじ針」「糸」が必要となります。これからかぎ針編みを始める人は、初心者でも扱いやすい道具を選ぶとよいでしょう。また「糸通し」や「段数マーカー」など、あると便利な道具も必要に応じて準備すると、より一層スムーズにかぎ針編みを楽しむことができます。

こだわりの道具を店舗でゆっくり選ぶこともハンドクラフトの醍醐味ですが、かぎ針と糸、説明書が入った初心者向けのセットで練習することもおすすめです。使い方や編み方の基礎を勉強した上で、自分が編みたい作品に適した道具を選べるようになりましょう。