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公開日: 2022.04.25
最終更新日: 2022.05.16

手芸専門サイトが選ぶ!手芸用アイロンおすすめ18選

手芸専門サイトが選ぶ!手芸用アイロンおすすめ18選

手芸用アイロンを使いたいものの、種類が多いため自分に最適な商品が分からず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。自分に合う手芸用アイロンを見つけるには、取り組む手芸の種類や作業環境を考慮することが大切です。

当記事では、手芸用アイロンの種類・選ぶ際のポイントや、種類別のおすすめアイロンを複数紹介します。手芸アイロンを使うときにあると便利なアイテムや、知っておくと役立つアイロンがけのコツも解説するため、自身のハンドメイド活動の参考にしてください。

目次1

手芸用アイロンの種類|アイロンタイプ・こてタイプ

手芸用アイロンは、大きく分けて「アイロンタイプ」と「こてタイプ」の2種類があります。ここでは、2種類のアイロンの特徴を紹介します。

・アイロンタイプ

アイロンタイプは、一般的なアイロンと同じ形状をしています。一般的なアイロンとの違いは、サイズがコンパクトであること、先端が細い商品が多いことです。通常のアイロンよりも軽量で小回りが利くため、繊細な作業も難なくこなせます。立ち上がりまでの時間も短く、少ない待ち時間で作業開始が可能です。豊富な機能を備えた商品もあり、普段使いのアイロンとしても使えます。

・こてタイプ

こてタイプは、はんだごてやヘアアイロンに似た棒状の見た目をしています。こてタイプのアイロンは、先端に小さなプレス面を持つのが特徴です。例えば、幅0.5cmの縫い代を折るなど、通常のアイロンでは骨が折れる細かい作業には、こてタイプのアイロンが適しています。小さな作品作りに重宝するアイロンです。

手芸用アイロンを選ぶ際のポイント3つ

手芸用アイロンの値段は、商品の機能が充実するにつれて高くなる傾向にあります。アイロンタイプ・こてタイプそれぞれの販売価格相場は、下記の通りです(2022年4月現在)。

アイロンタイプ約1,000円~約17,000円
こてタイプ約2,400円~約18,000円

ここでは、手芸用アイロンを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

信頼性は大事!まずはメーカーをチェック

手芸用アイロンは発熱部分が高温になるため、安全性の高い商品選びが大切です。安全性の高さを簡単にチェックする方法としては、製造会社の確認が挙げられます。大手家電メーカーや手芸に特化したメーカーが製造した商品であれば、安心して使用できます。メーカー確認の手間を省きたい人は、ユザワヤのような手芸専門店で販売されている商品を選ぶとよいでしょう。手芸専門店は、手芸での利用に適したアイロンかどうかを見極めた上で商品を仕入れるため、一定の基準をクリアしていると言えます。

大手ネットショッピングサイトなどで、安価な海外製の商品を見たことがある人もいるのではないでしょうか。値段の安い商品には、それなりの理由が隠れている可能性があります。商品レビューの確認や、故障時の対応方法・保障期間を調べた上で購入を検討してください。メーカー名を検索し、企業のホームページから問い合わせが可能かチェックするのもおすすめです。

用途に合わせてアイロンの形状・サイズを選ぶとGOOD!

手芸用アイロンは、取り組む手芸に合わせたものを選ぶとよいでしょう。アイロンの形状は、先端が細い商品がおすすめです。先端が細いアイロンは、以下の作業を楽に行えます。

  • ポケットの内側など、布と布の間のアイロンがけ
  • 小さい布の縫い代折り

アイロンのサイズは、洋裁など一般的な衣類を作る場合はアイロンタイプが向いています。パッチワークやワッペンなど、小さな布を使って作品を作る場合は、こてタイプのアイロンが便利です。

付帯機能やコードの有無も確認しよう!

手芸用アイロンは、商品によりさまざまな機能が搭載されています。手芸用アイロンの主な付帯機能は下記の通りです。

付帯機能詳細
温度調節機能発熱部分の温度を調節できます。布は、素材によってアイロンがけをする際の適温が異なるため、さまざまな素材の布で手芸を楽しむ人は、温度調節機能の付いたアイロンがおすすめです。
スチーム機能

アイロン本体から水蒸気を噴射します。スチームの効果は下記の通りです。

  • 布のシワが簡単に取れる
  • ドライアイロンではテカリ・縮みが起きる可能性がある素材のシワ取りができる
霧吹き機能アイロンに水を入れる部分があり、ボタンを押すことで少量の水を噴射できます。布に水分を含ませ、シワを取りやすくするための機能です。
折り畳み機能アイロンの持ち手部分を折り畳めます。コンパクトに収納できる他、持ち運びやすい点がメリットです。
電圧切替機能対応電圧を切り替えられます。海外旅行や国外の出張先での利用が可能です。
コードレス機能本体にコードが付いていないため、自由度の高いアイロン操作ができます。連続使用により発熱部分の温度が徐々に低下するため、温度を維持したいときは、本体を適度にアイロン台へ戻して通電するとよいでしょう。

コード有りの手芸用アイロンは、コードの接続位置とコードの長さを確認しましょう。自分の利き手や作業場所の環境によって、同じ商品でも使い勝手が異なります。実際に商品を使用する場面を想像しながら商品を検討するのがおすすめです。

【アイロンタイプ】手芸用アイロンおすすめ12選

アイロンタイプの手芸用アイロンが向いている人の特徴は、下記の通りです。

  • 洋裁やバッグなど、比較的大きな作品を作っている人
  • 普段使いも兼ねたアイロンが欲しい人
  • コードレスアイロンを使いたい人

ここでは、アイロンタイプでおすすめの手芸用アイロンを紹介します。

ピエリア ミニアイロン

日本のメーカーが製造する、手芸用ミニアイロンです。11mlの水が入るタンクが付いており、ボタンを押すと水が噴射されます。生地を適度に湿らせることで、効率的なシワ伸ばしが可能です。

ワッペンや名前シールの貼り付け、アイロンビーズ作品の制作に最適なサイズで、かけ面の温度は約180℃を維持します。また、電源コードの全長は約1.5mで、椅子に座ってアイロンがけをする際も余裕のある長さです。

赤・青・黄色の3色展開で、キュートなデザインのアイロンを使いたい人におすすめです。

ピエリア ミニスチームアイロン

かけ面に4つのスチーム噴出口を備えた、ドライ・スチーム兼用のミニアイロンです。国内メーカーが製造しており、購入後1年間の保証が付いています。専用の計量カップが付いており、水タンクへスムーズな注水が可能です。

また、低温・中温・高温と3段階の温度調節が可能で、温度設定を高温にすることでスチームを使用できます。スチームを使用することで、セーターなど毛製品のしわ伸ばしが可能です。電源を入れると点灯するパイロットランプは、かけ面が設定温度に達すると消灯するため、簡単に温度を確認できます。

さまざまな素材の生地を使う人におすすめなアイロンです。

パッチワーク アイロン

パッチワークアイロンは、クロバー株式会社が製造する小型アイロンです。名前の通り、パッチワークなど細かい作業に便利な仕組みが盛り込まれています。

かけ面先端が細くなっているため、縫い代割り・生地端の折り上げ・テープ押さえなどの作業を楽にできる点が特徴です。生地の重なり部分にもアイロンの先端が入りやすく、ポケットや袋の内側もスムーズにアイロンがけができます。

温度設定は、以下の3段階です。

  • 低温:80℃~110℃
  • 中温:130℃~150℃
  • 高温:180℃~200℃

持ち手やダイヤル部分にソフト樹脂を使用しており、握りやすく長時間の作業でも疲れにくい他、温度調節もストレスなく行えます。ドライアイロンのため、水滴がシミになるシルクや、水がかかると縮むちりめんを使った作品を作るときも安心です。

oliso(オリソ)スマートアイロン

ミシン製造で有名な、株式会社ジャノメが輸入販売するアイロンです。アイロンから手を離すと、アイロンの底面が自動的に持ち上がるオートリフト機能を備えています。使う度にアイロンを立てたり、アイロン台に戻したりする手間が省ける他、常にかけ面が下を向いているため、不用意に触れて火傷をする可能性が減る点も魅力です。タンクの容量が340mlと大きいため、大量のスチームを長時間使用できます。

また、アイロン本体の適度な重みと高威力のスチームで、綿・麻のしっかり付いたシワや、ウール・ニットのシワ伸ばしも快適です。かけ面には56穴のスチーム噴出穴があり、スチーム量を3段階選択できます。ハンガーにかけた衣類へのスチームも可能で、衣類スチーマーの役割も担えるのが特徴です。

本体に付いているコードは根元が360℃回転するため、使用中コードがねじれるストレスからも解放されます。コードの長さは2.6mあり、コンセントからある程度の距離がある作業台でも、延長コードなしで作業可能です。アイロンの先端と本体の間には隙間があるため、袖口やポケットの奥までアイロンがけができます。普段使いもできる衣類用・洋裁用アイロンが欲しい人におすすめの商品です。

携帯用バッグ付き mini IRON

株式会社ドウシシャが製造する、コンパクトサイズのアイロンです。本体のボタンを押すと持ち手部分が折りたたまれ、高さが5.1cmとコンパクトになります。製品重量は246gと軽く、携帯用ポーチも付いているため、鞄に入れて楽に持ち運べる点が魅力です。

アイロンのかけ面はフッ素樹脂加工が施されているため、汚れや糊が付着しにくく、少ない手入れで清潔に使用できます。

WBway ミニアイロン

幅広い対応電圧で、国内外問わず使用できる手のひらサイズのアイロンです。電源コードにスイッチが付いており、コンセントを抜かず手軽にオン・オフ操作ができます。予熱時間が90秒と短いため、作業台にスタンバイしておき、使うときだけ電源を入れてもすぐにアイロンがけが可能です。

アイロンのかけ面は、丈夫で滑りの良いテフロンコーティングが施されており、ストレスなく使用できます。

VITORA(ヴィトラ) スチームミニアイロン

丸い持ち手部分が特徴的な、スチーム機能付きのミニアイロンです。本体の電圧切り替えスイッチを操作することで、海外でも使用できます。

ダイヤルを回して温度調整ができ、さまざまな生地へのアイロンがけが可能です。取っ手部分はしっかり握れる形状のため力を入れやすく、自重を乗せながら効率良くシワを伸ばせます。

また、専用のポーチ・計量カップが付いており、持ち運びや注水も簡単です。

充電式アイロン POKETUMURI

丸みを帯びたフォルムが可愛らしい、コードレスタイプの充電式アイロンです。コンセントの位置を気にせず、好きな場所でアイロンがけができます。本体から伸びるコードがアイロンがけの妨げになるストレスもなく、自由にアイロンを動かせる点が魅力です。

付属のミストスプレーに水を入れて使用すれば、綿・麻などの伸びにくいシワにも対応できます。操作性もシンプルで、1つのボタンで電源のオン・オフ操作と3段階の温度調節が可能です。

3秒間手に持たないと加熱を停止するスリープモードになるため、使用しないときは自動的にバッテリー消費を抑えられます。約2時間で充電が完了し、15分の連続使用が可能です。

場所・コードを気にせず使えるミニアイロンを探している人におすすめの商品と言えます。

VITORA mire mini

旅行用として海外でも使える、可倒式ミニアイロンです。ハンドルを倒すと高さが4cmになるため、限られたスペースに収納できます。

商品は白・赤の2色展開で見た目も可愛らしく、インテリアとして作業台の上に置いても楽しめます。本体サイズは幅6cm、長さは10cmあり、人形や子ども用の洋服、マスクなどのアイロンがけに最適です。

小さな作品を作っており、作業台に置いたままでも飾りとして成立するアイロンが欲しい人におすすめの商品と言えます。

YAZAWA ミニミストアイロン

テフロン加工で耐久性に優れた、霧吹き機能付きのミニアイロンです。本体重量が185gと軽いため、少ない手の負担で長時間使用できます。

コンセントに接続するとかけ面の温度が170℃でキープされ、連続使用でも変わらない温度で作業が可能です。そのため、一定の温度が必要な接着芯の糊付けや、綿・麻などのシワ伸ばしも快適に行えます。

小さな作品を大量に作る人におすすめの商品です。

無印良品 トラベル用アイロン

温度調節機能と程良い大きさが手芸用として便利な、ドライタイプのアイロンです。ハンドル部分が着脱式になっており、使用時以外は高さが3.9cmになります。シンプルな布製の巾着袋が付属しており、フックにかけての収納も可能です。

ハンドルにメモリを合わせる位置を示す出っ張りがあり、ツマミを操作すると以下の3段階で温度設定できます。

  • LOW:80℃~120℃
  • MID:140℃~160℃
  • HIGH:180℃

白黒のシンプルな色味と、レトロな雰囲気を感じさせる見た目が魅力です。実店舗が多いため、実物を見たりアフターサポートを依頼したりしやすいメリットがあります。

ESUFEIR アイロン

グリーンのカラーが特徴のハンディアイロンです。アイロンのかけ面はセラミックが採用されているため、摩擦が少なくスムーズにアイロンをかけられます。かけ面がひし形に似た形状をしており、前後左右自由に動かしてもアイロンじわができにくいのが特徴です。

滑りの良さや、アイロンを動かす方向の自由度を重視する人におすすめのアイロンと言えます。

【こてタイプ】手芸用アイロンおすすめ6選

こてタイプの手芸用アイロンが向いている人の特徴は、次の通りです。

  • パッチワークやワッペンなど、小さい布を使った作品を作っている人
  • 手芸作品の完成度を高めるため、細部のシワを伸ばしたい人

ここでは、こてタイプでおすすめの手芸用アイロンを紹介します。

NEW パッチワーク こて

繊細な作業に特化したこてタイプのアイロンです。こて先を置く専用スタンドが付いており、通電状態を維持しつつ作業を続けられます。

太めのハンドルが手にフィットするため、手元が滑りにくく、継続作業も快適です。本体軸部分には安全カバーが付いており、不意に手が本体に触れた際の火傷を防ぎます。

こて先は横幅約2cm、縦幅約3.5cmで、型紙を用いた縫い代倒しや、人形の服へのアイロンプリントといった細かい作業を効率化できる点が魅力です。

持ち手部分で以下の2段階に温度設定できます。

  • Low:約110℃~約170℃
  • High:約190℃~約250℃

複数種類の布を使うパッチワーク作品作りなどを楽しむ人におすすめの商品です。

マルチミニアイロン (手芸用アイロン)

ミニスタンドとポシェットが付いている手芸用ミニこてです。こて先が小さなアイロンに似た形状をしており、適度な厚みが温度を一定に保持します。こて先・ヒーターの交換部品が簡単に入手でき、部分的に新調しながら長くアイロンを使用できる点が魅力です。

先端が細くなっており、立体型マスクや、カーブしている布の縫い目を割る作業も楽にできます。ボディ部分はわずかにくびれていて握りやすいため、手になじみ長時間の作業も快適です。

弱と強の2段階の温度調節が可能で、さまざまな素材を使ったドール服作りも楽しめます。

  • 弱:約145℃
  • 強:約235℃

ミシンを使いながら、限られたスペースで縫い代の処理をしたい人に適した商品です。

布用 パッチワーク専用こて

ピンクの持ち手がキュートな、こてタイプのアイロンです。2種類の先端パーツがあり、用途に合わせて付け替えられます。アイロン型のこて先は、セルティックキルト・ステンドグラスキルトなどの細かい手芸作業に最適です。

フラット型のこて先は、ホットフィックス(糊付きラインストーン)を生地に貼り付ける際に役立ちます。人形用の服のシワ伸ばしと、ラインストーンをちりばめる作業が1台で完了する点が魅力です。通電すると、こて先の温度は250℃をキープします。ラインストーン付けもできるアイロンが欲しい人におすすめの商品です。

パナソニック 自動裁縫こて

大手メーカーが製造する裁縫こてです。3段階で温度調節できる他、ツマミがスライド式のため片手で楽に操作できます。

アイロンの先端はヘラとなっており、生地への印付けや和裁できせをかける際に便利です。ヘラ部分はステンレス製で、耐久性があり塗装が剥がれにくい特徴があります。

本体の適度な重みと、持ち手部分の握りやすさでシワ伸ばしも快適です。先端部分は薄くなっており、押し絵作りや縫い代割りのような細かい作業を効率的に行えます。

洋裁・和裁用として使いやすいアイロンが欲しい人におすすめの商品です。

TOSHIBA 裁縫こて

パワーフッ素コートのかけ面を持つ、東芝ライフスタイル株式会社製造の裁縫こてです。立ち上がりの早さが特徴で、低温は約50秒、中温は約1分25秒、高温は約1分45秒で使用可能になります。思い立った時にすぐアイロンがけができるため、作業の効率化を図れる点が魅力です。

温度つまみをスライドさせることで、温度を段階に設定できます。

  • 低温:80℃~120℃
  • 中温:140℃~160℃
  • 高温:180℃~190℃

先端部分はヘラとして使用でき、小回りが利くためバイアステープワーク・メッシュワークなどの作品作りに最適です。待ち時間を減らし快適に作業したい人におすすめの商品と言えます。

白光(HAKKO) ART ミニアイロン型電気こて

花びらの形つけ・キルトの仕付けに便利な手芸用はんだこてです。アイロン型のこて側面を使い、難なく生地の筋付けができます。スイッチのオン・オフ切り替えによる温度調節で、さまざまな素材へのアイロンがけが可能です。

通電時間により、以下のように温度が変化します。

  • 約3分:80℃~120℃
  • 約5分:140℃~160℃
  • 約8分:180℃~230℃

テープメーカーを使ったテープ作りや、アップリケ作りなどの細かい作業も快適です。人形の木目込み用ヘラとしても使えます。

手芸用アイロン以外に用意しておくとおすすめのアイテムは?

手芸用アイロンを使うときは、下記のアイテムも一緒に用意することで作業の効率化につながります。

  • アイロンマット
  • アイロン定規
  • 当て布
  • クッキングシート(接着芯を貼る場合)

ここでは、上記4つのアイテムの概要や、用意することによるメリットを解説します。

アイロンマット

アイロンマットとは、テーブルなどに広げてアイロンがけができるマットのことです。作業場所が限られる人や、アイロン台を出す手間を省きたい人は、アイロンマットの導入を検討するとよいでしょう。

アイロンマットは、次の3点をチェックすると使いやすい商品を選び出せます。

  • マットの裏面に滑り止めが付いている
  • 焦げ付き防止の素材が使用されている
  • 床やテーブルに熱を通さない程度の厚みがある

アイロンマットは、タオルのように丸めてコンパクトに収納できるため、場所を取らない点が魅力です。組み立てるとアイロンや裁縫道具を入れるバッグになり、広げるとアイロンマットになる2way仕様の商品もあります。

アイロンマットのサイズは、作る作品の大きさに応じて選ぶのがおすすめです。大きいサイズの洋服や帽子などを作る人は、アイロンマットではサイズが小さかったり、折り目が付いてしまったりする可能性があります。サイズが小さいなどの不都合がある場合は、アイロン台・仕上げ馬の導入を検討してください。

アイロン定規

アイロン定規とは、生地の縫い代を折るときに使う定規です。耐熱性があり、布と一緒にアイロンをかけられます。縫い代の幅がずれてアイロンをかけ直す事態を防げるため、アイロン定規は1つ持っておくと便利なアイテムです。

アイロン定規を選ぶときは、次の3点をチェックするとよいでしょう。

  • 布の上で滑りにくい
  • アイロンのスチームを通す素材で作られている
  • 耐熱性が高い

アイロン定規のサイズは、一般的な手芸に幅広く使えるものから、長い生地を一度に折り返せる長さのものまであります。作る作品に対応できる大きさのアイロン定規を選ぶのがおすすめです。

アイロン定規の角は、ポケット・バッグの縫い代を簡単に折れるよう丸みを帯びています。角の丸みの種類が豊富な商品を選ぶことで、多くのデザインのポケット・バッグの縫い代折りに対応できる点がアイロン定規の魅力です。

当て布

当て布とは、アイロンがけをする生地のアタリ防止や、熱のダメージを減らすために用いる布です。アタリとは、アイロンがけの圧力により生地繊維の凹凸がなくなり、生地表面が光を反射する現象を言います。

同じように生地表面が光って見える現象として挙げられるのがテカリです。テカリは、衣類の着用・布製品の使用による摩擦などで生地表面の凹凸がなくなる現象を言います。テカリは発生回避が難しい一方、アタリはアイロンがけの方法次第で発生を防げる点が大きな違いです。

当て布を選ぶときは、以下の点をチェックするとよいでしょう。

  • 熱に強い素材でできている
  • 色が薄い(色移りを防ぐため)
  • 適度に薄く熱を通しやすい

当て布は、家にあるハンカチや手ぬぐいで代用できます。市販では、メッシュ素材で、洋服や生地の状態を確認しつつアイロンがけできる商品もあります。

【接着芯を貼る際】クッキングシート

接着芯とは、接着剤が吹き付けられている布のことです。接着芯は、主に以下の用途で使用します。

  • 襟ぐりやポケットなど、使用時強い力がかかる部分に使い生地を補強する
  • ワイシャツの襟裏や布製のバッグに使い、布に張りを持たせる
  • アップリケに用いる布に貼り、布端のほつれを防ぐ

接着芯を貼る際、溶けた接着剤がアイロン台やアイロン本体に付着する場合があります。付着した接着剤はアイロンの滑りを悪くしたり、他の布に付着したりするため、接着剤をアイロン台・アイロン本体に付けない工夫が必要です。

クッキングシートは安価で使い捨てでき、接着剤が付きにくいため、接着芯を貼る作業をする人は準備をおすすめします。クッキングシートは、アイロン台の上と接着芯の上に1枚ずつ敷くと、アイロン台・アイロン本体への接着剤付着を防げます。

手芸をするなら知っておきたい!手芸における「アイロンがけ」のTIPS

アイロンがけは、作品の出来栄えを左右する重要な工程です。特に縫い代折り・縫い代割りなどの作業は、次の2点を意識しましょう。

  • アイロンの先端を使うこと
  • アイロンを当てる部分の生地を平らにすること

ここでは、上記のようなアイロンがけに役立つコツ・豆知識を7つ紹介します。

スチームに使う水ついて

スチームアイロンに使用する水は、純水・精製水がおすすめです。

スチームアイロンに水道水を使うと、スチームの噴出口に白い粉が付着します。白い粉の正体は、水道水に含まれているミネラル・石灰の結晶です。ミネラル・石灰の結晶が蓄積すると、スチームの噴出口が目詰まりし、スチームが出なくなる可能性があります。

純水・精製水は、薬局・ドラッグストア・スーパーなどで手軽に入手できるため、スチームアイロンを長持ちさせたい人は購入を検討するとよいでしょう。霧吹きを使い生地に水分を含ませる場合は、水道水で問題ありません。

シワの伸ばし方について

生地は、糸の集合体です。シワは、生地の糸が本来の均等な位置からずれたり、繊維内の分子結合が正しい位置から崩れたりした場合に発生します。

アイロンでシワが伸びる仕組みは以下の通りです。

  1. スチーム・霧吹きで生地が水分を含むと、分子の結合が緩む
  2. アイロンの熱が加わると、分子の動きが活性化し動きやすくなる
  3. アイロンの重みによる圧力がかかると、分子が本来の位置に戻る
  4. 生地が乾燥し水分が蒸発すると、本来の位置で分子が結合しシワが消える

シワを伸ばすときは、次の3つのポイントを意識することでより綺麗に仕上がります。

  • 空いている手で生地を引っ張りながらアイロンをかける
  • アイロンは動かさず、圧力をかけるイメージで押し付ける
  • アイロンをかけた後は、熱・蒸気を素早く放出させる

生地によっては、水分を含ませずアイロンをかける方法が適している場合もあるため、使用する素材の特徴を確認しましょう。

生地の特徴について

手芸で使用する生地は、素材により適したアイロンの温度が異なります。アイロンの温度表示と対応する温度範囲、アイロンがけに適した素材例は下記の通りです。

アイロンの温度表示アイロンの温度範囲適した素材例
低温80℃~120℃
  • アクリル
  • アセレート
  • ポリウレタン
中温140℃~160℃
  • ウール
  • ナイロン
  • レーヨン
  • キュプラ
  • ポリエステル
高温180℃~210℃
  • 綿

低温・中温でのアイロンがけが適している素材は熱に弱いため、当て布を使用することで生地へのダメージを抑えられます。生地の素材が分からない場合は、当て布をして低温でアイロンをかけましょう。

シワが伸びない場合は生地の様子を見ながら、徐々にアイロンの温度を高めていく方法が安全です。

接着芯の上手な付け方について

接着芯は、以下の5つのポイントを意識することで上手に付けられます。

・作品に適した種類の接着芯を選ぶ

接着芯には、さまざまな厚み・素材の商品があります。主な接着芯の材質・特徴・用途は下記の通りです。

種類特徴用途
不織布
  • 軽い
  • 洗濯による縮みが少ない
  • 貼ると生地にハリが出る
  • バッグ
  • 布小物
織布
  • 種類が豊富
  • 貼ると生地になじむ
  • 洋服
編み布
  • 伸縮性が高い
  • 貼ると生地によくなじむ
  • ほつれにくい
  • ニット
  • 伸縮性のある布地への使用
両面接着芯
  • 両面に接着剤が付いている
  • 種類の違う布同士を接着できる
  • アップリケ

接着芯の厚み・色は、作品の風合いが保たれるものを選びましょう。

・地直しをする

地直しとは、生地を対角線上に引っ張りながらアイロンをかけて、生地の歪みを整える作業のことです。接着芯を付ける生地のシワ・歪みを取っておくと、接着芯は付きやすく、また剝がれにくくなります。

・糊の付いた面を下にして接着する

接着芯を付けるときは、接着芯を触り糊の付いた面が下になっているか確認しましょう。糊の付いた面は手触りがザラザラしています。

・アイロンをプレスして接着する

接着芯を付けるときは、アイロンを動かすと接着芯がずれる原因になります。体重をかけるようにアイロンを押し付けましょう。アイロンの温度・時間・スチームの使用は、接着芯や使用する生地の材質により異なるため、接着芯の説明書や生地の素材を確認してください。

・接着芯が冷めるまで触らない

接着芯が冷める前に手で触れると、接着芯の剥がれやずれが起きる可能性があります。熱が放出されるまでは平らな場所に置き、触らないようにしましょう。

ボタンまわりのアイロンがけについて

ボタンまわりは、アイロンの先を差し込んでかける方法以外に、フェイスタオルを使いボタンの裏側からかける方法があります。ここでは、フェイスタオルを使ったボタンまわりのアイロンがけ方法を紹介します。

ボタンまわりをアイロンがけするときの手順は、下記の通りです。

(1)フェイスタオルを4つ折りにして、アイロン台やアイロンマットの上に置きます。
(2)フェイスタオルの上に、作品のボタン側を下にして置きます。
(3)作品にアイロンがけをします。
下に敷いたタオルがボタンの凹凸を覆うため、平らな面と同じ要領でアイロンがけが可能です。

フェイスタオルは、大人のワイシャツ・ブラウスのボタン周りのアイロンがけに適したサイズです。作品の大きさ、ボタン周りの面積に合わせてタオルの大きさを調整しましょう。

手芸用アイロンについた汚れの取り方について

アイロンは使い方により、かけ面が焦げ付いたり、接着芯の糊が付着したりする場合があります。汚れたかけ面でアイロンがけをすると、作品に汚れが移る可能性があるため、かけ面の汚れはこまめに落としましょう。

アイロンの汚れの種類と、効果的な汚れの取り方は下記の通りです。

汚れの種類汚れの取り方
焦げ付き
  • メラミンスポンジでかけ面を擦る
  • 歯磨き粉をかけ面に塗り、不要な布で擦る
水垢
  • クエン酸水を染み込ませた布でかけ面を拭き取る
接着糊の付着
  • 中温に熱したアイロンを濡らしたタオルに擦りつけ、接着糊をタオルに移す

かけ面にフッ素などのコーティング加工が施されている場合、汚れを落とすときにかけ面を強く擦ると、コーティングが剥がれる可能性があります。掃除の際は、使っているアイロンのかけ面素材を確認しましょう。汚れの種類別に掃除用のアイテムを用意する手間を省きたい人は、さまざまな種類の汚れに対応できるアイロンクリーナーの購入がおすすめです。

アイロン代わりになる?「コロコロオープナー」について

「ちょっとした縫い代処理のためにアイロンを準備するのは億劫」という人もいるのではないでしょうか。

コロコロオープナーは、縫い代開き・縫い代倒し・折り目付けが簡単にできるアイテムです。本体のローラーを転がすことで圧力がかかり、熱を加えることなく生地のクセ付けができます。アイロンを出して立ち上げる手間を省略できる他、アイロンに触れて火傷をする可能性を減らせる点も魅力です。

ラミネート加工された生地・熱に弱い生地などの折り目付けも気軽にできるため、コロコロオープナーを用いることで作品に使える生地の幅が広がります。また、手芸用アイロンとコロコロオープナーを併用することで、電気代の節約も可能です。手間を減らしつつ作品のクオリティを高めたい人におすすめのアイテムと言えます。

手芸用アイロン・関連アイテムの購入先はどこがおすすめ?

手芸用アイロンや関連アイテムの購入先は、主に下記の2つが挙げられます。

  • 手芸専門店
  • 大手ネットショッピングサイト(Amazon・楽天市場、など)

手芸専門店と、大手ネットショッピングサイトそれぞれのメリットは、以下の通りです。

手芸専門店で購入するメリット
  • 生地の手触りや色味を直接見て確かめられる
  • 店舗スタッフに疑問・不明点を質問できる
  • アフターサポートを受けやすい
  • 到着までの待ち時間や送料の負担がなく、購入後すぐに使用できる
大手ネットショッピングサイト(Amazon・楽天市場など)で購入するメリット
  • 実店舗に足を運び商品を探す時間と労力を削減できる
  • 24時間365日好きな時間に買い物ができる
  • 価格競争が起こりやすいため、実店舗よりも商品の値段が安い場合がある
  • 世界中の商品を比較検討できる

手芸専門店での手芸用品購入を検討している人は、1店舗で素材からアイロン・ミシンなどの道具まで揃う品揃えの豊富さを重視しましょう。

取扱商品数の多さが強みの手芸専門店としては、ユザワヤが挙げられます。ユザワヤは1955年創業の老舗手芸店です。商業施設内に展開する店舗が多いため、車・公共交通機関など複数の方法でアクセスできる点も魅力と言えます。

まとめ

手芸用アイロンは、普段使いもできるアイロンタイプと、パッチワークなどの細かい作業に特化したこてタイプの2種類があります。アイロンを選ぶ際は、メーカーのチェックや、自分の作る作品に最適な大きさ・必要な機能の明確化が重要です。

手芸用アイロンの種類が多く、どの商品がいいか分からない人は、手芸専門店で取り扱っている商品から選ぶとよいでしょう。ユザワヤなど、商品数が豊富な店のオンラインショップを確認したり、店舗で直接商品を見たりして、自分に合ったアイロンを見つけてください。

参考:ユザワヤ