透明粘土とは?ダイソーの粘土から定番の高品質粘土まで
透明粘土は、さまざまなハンドメイド作品で使用されている粘土素材です。アクセサリーやフィギュアのみならず、ハロウィンやクリスマスなどのイベントグッズを作りたい方などにも人気を博しています。しかし、透明粘土の特徴や使い方について、よく理解している方は少ないのではないでしょうか。
当記事では、透明粘土の基礎知識を分かりやすく解説します。透明粘土と樹脂粘土の違い、おすすめのハンドメイド作品の作り方などもまとめているため、粘土DIYやハンドメイドに興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次1
透明粘土とは
透明粘土は、樹脂粘土の一種です。スイーツデコやアクセサリーの材料として使用されることが多く、乾燥後にきれいな透明感が出る点が他の樹脂粘土にはない特徴です。メーカーによっては乾燥前から半透明のものや、ペースト状態のものなど、多様な種類があります。
透き通るような質感の作品を作れる点が魅力の透明粘土は、着色することも可能です。色付けには、水性ペンやアクリル絵の具、水彩絵の具や油絵の具などを使いましょう。他の粘土の場合は、カラー粘土と混ぜて色を出すやり方もありますが、透明粘土は他種の粘土と混ぜると、透明感を損なう可能性もあるため、あまりおすすめはできません。
透明粘土の質感・完成後の強度
透明粘土は、他の樹脂粘土と比べて少しオイリーな質感のため、初めて扱う際には驚く方もいるのではないでしょうか。とても柔らかい触感で、力があまりない方でも扱いやすいですが、表面が少し油っぽい分、ほこりやゴミなどがくっつきやすい点には注意が必要です。
よくこねてから形成することで、硬化後もしなやかな弾力性を保つことができ、ひび割れや破損などを起こしにくくなります。また、耐水性も高いですが、あくまでも生活防水レベルのものがほとんどのため、濡れた状態で放置したり水に浸したりしないようにしましょう。
透明粘土はダイソーでも購入できる
透明粘土は、ダイソーやセリアなどの100円均一ショップでも購入できます。特にダイソーで人気を集めている透明粘土が「おゆプラ」です。
おゆプラの概要は、下記の通りです。
商品サイズ 1.6×0.6×6cm 材質 エラストマー(合成ゴム) 内容量 3個入り 種類(色、柄、デザイン) アソートなし
参考:【公式】DAISO(ダイソー)ネットストア「おゆプラ ホワイト」
おゆプラは、80度以上のお湯に浸けたり熱風にあてたりすることで柔らかくなるプラスチック粘土です。キャンドゥやセリアなどでは、「おゆまる」という名前で販売しているところもあります。
冷めると固まりますが、固まった後でもお湯に浸ければ何度でも作り直すことができます。100円という手軽な値段で買えるため、お湯の扱いに気をつければ子ども用のおもちゃとしても使用できるでしょう。
ハンドメイド活動においては、アクセサリーやキーホルダー、フィギュアなどを作っている方がいます。お店により、取り扱っている粘土の種類やカラーが異なるため、興味のある方は店舗に問い合わせてみましょう。
人気の定番・透明粘土2選
ここでは、本格的なハンドメイド活動でも使える、高品質の透明粘土や透明感のある樹脂粘土についてご紹介します。
■透明粘土 『すけるくん 200g』 ジャックス
「透明粘土 『すけるくん 200g』 ジャックス」は、開封したては真っ白な粘土ですが、乾燥していくにつれて透明になる粘土です。完成後に「粘土用塗料『すけるくんコート液 (水溶性) 100g』 ジャックス」を塗ることで、さらに透け感とツヤ感がアップします。粘土と併せての購入を検討するのもよいでしょう。
また、乾燥した後もある程度の柔らかさを保つ粘土で、瑞々しさを生かした果物や、金魚などの動物アートにも適しています。
出典:ユザワヤ「透明粘土 『すけるくん 200g』 ジャックス」
■樹脂風粘土 『Grace (グレイス) 200g』 日清アソシエイツ
「樹脂風粘土 『Grace (グレイス) 200g』 日清アソシエイツ」は、樹脂粘土の中では透明度が高く、マカロンやタルトなどのフェイクスイーツやフルーツデコ作りに適しています。
他にもさまざまな用途で使用される粘土ですが、特におすすめな使用方法としては、半透明の花びらを使ったフラワークレイです。きめが細かく弾力性もあるため、薄く伸ばしたパーツを使用する作品に向いています。着色には、グレイスカラーやアクリル絵の具を使いましょう。
透明粘土の使い方
透明粘土の使い方を「すけるくん」を例に説明します。
- 作品に必要な分のすけるくんを袋から取り出しましょう。粘土に空気が含まれたままの状態だと、乾燥時のひび割れにつながるため、空気を抜くようによくこねます。
- 着色する場合は、絵の具を粘土に混ぜましょう。全体が均一に色付くよう、しっかりこねることが大切です。
- 自分の作りたいものをイメージしながら、好きな形に成形します。
- 数日〜数週間程度、自然乾燥させれば完成です。作る作品にもよりますが、乾燥後に絵の具や水性ペンなどで、模様や色をつけることもおすすめです。
ここからは、おすすめのハンドメイドレシピを、初心者の方にも分かりやすく解説します。
ミニチュアディッシュ
ミニチュアディッシュとは、一口サイズの前菜や、薬味・醤油などを盛り付けられる小さめサイズのお皿です。必要なものは下記の通りです。
【必要なもの】
- 透明粘土
- 作業板
- カッター
- ピンセット
- つまようじ
- ペットボトルキャップ
- やすり
- ニス
まず透明粘土をよくこねてから、手の平で転がして丸玉を作りましょう。作った丸玉は、作業板などに押し付けて潰していき、カッターでお皿の縁部分をきれいに切り取ります。お皿の中央部分は、指先で円を描くように撫でながら、反りを付けていきます。
模様を付けたい場合は、ピンセットやつまようじでお皿の縁に波の形を描くのもおすすめです。形成した粘土は、ペットボトルのキャップの上で乾燥させます。やすりで縁部分を整え、ニスを塗れば完成です。
フェイクフード
ここでは、ツヤ感と透明感を生かしたお寿司の作り方を紹介します。
【必要なもの】
- 透明粘土
- 作業板
- カッター
- ピンセット
- つまようじ
- ボンド
- 筆
- アクリル絵の具
- ニス
まず、透明粘土に白の絵の具を混ぜてからよくこね、手のひらで転がして丸玉を作りましょう。作った丸玉は、手でシャリの形になるよう、角の丸い長方形の形に整え、1日程度乾燥させます。
余力のある方は、米粒を1粒ずつピンセットでちぎって乾燥させ、シャリの形に整えた粘土につまようじとボンドで貼り付ければ、よりリアリティを増すことができます。
作りたいネタの色に合わせた、少量の絵の具を粘土に練りこみ、手のひらで丸めます。粘土板の上で平らにし、カッターで形を調整します。白い絵の具を水で薄めてから、ネタの筋部分を描き、ネタとシャリをボンドでくっつけて2〜3日程度乾燥させます。最後にニスを塗れば完成です。
クレイフラワー
ここでは、ツルツルとした質感が楽しめるクレイフラワーの作り方を解説します。
【必要なもの】
- 透明粘土
- 作業板
- ピンセット
- 接着剤
- 細筆
- 筆
- アクリル絵の具
- ニス
まずは樹脂粘土にお好みの色のアクリル絵の具を混ぜ、よくこねます。粘土をちぎって指で潰し、ピンセットで1枚分の花びらに形を整えましょう。今回は5枚の花びらのお花をつくるため、同じ作業を5回行います。
1日程度、花びらの形に整えた透明粘土を乾燥させます。お好みの絵の具で、花びらに色や模様をつけて接着剤でくっつければ完成です。
できあがったクレイフラワーは、キーホルダーやアクセサリーのパーツといったアレンジも可能です。また、他のハンドメイド作品に添えて華やかさを演出するといった用途にも使えるため、アイディア次第でさまざまな楽しみ方ができるでしょう。
まとめ
透明粘土は、透き通るような見た目を出したい作品作りにぴったりの粘土です。樹脂粘土の一種ですが、質感や完成後の見た目などに違いがあります。粘土自体が少しオイリーなことから、ほこりなどがくっつきやすいため、扱う際は手や道具をキレイな状態にしてから使うことがおすすめです。
透明粘土の中でも特に人気の商品が「すけるくん」です。美しい透け感と着色のしやすさが魅力のため、透明粘土のよさをより感じやすい粘土でしょう。今回は、お皿・お寿司・お花の作り方を紹介しましたので、透明粘土を使ったハンドメイド作品を作ってみたい方はぜひ挑戦してみてください。