簡単にできるナップサックの作り方|向いている生地についても紹介
ナップサックは巾着リュックとも呼ばれる、小型で軽量のリュックサックです。肩ひもを絞ることで巾着袋のように簡単に口を閉じられ、お子さんの体操服袋や着替え袋として活躍します。リュック型なので、両手が空くところも便利です。ナップサックは市販もされていますが、手芸が好きな方なら好きな色や柄の布で、世界に1つの手作りナップサックを制作するのも魅力的です。
今回は、ナップサックの材料や向いている生地、作り方を無料で紹介します。ハンドメイド初心者向けの簡単な作り方なので、誰でも作ることができます。ぜひ、この記事を参考にナップサックを作ってください。
目次1
ナップサックのハンドメイドに必要な材料・道具
ナップサックを作るために必要な材料や道具は以下の通りです。柄の方向性の有無で必要な布のサイズが異なるため、間違えないようにしましょう。
【材料】
柄の方向性なしの場合
- 表布・持ち手布・タブ用……たて88xよこ37cm
柄の方向性ありの場合
- 表布・持ち手布・タブ布……たて45xよこ104cm
- ひも 中……3.2メートル
【道具】
- 型紙
- 定規
- チャコペン
- ミシン
- まち針もしくは仮止めクリップ
- アイロン
- 布切りばさみ
- 糸切りばさみ
- かばんテープ 25ミリ巾……86cm
※持ち手とタブを簡単に作りたい場合はかばんテープを使う
材料や道具を揃える際は、ユザワヤをはじめとした手芸専門店だとすべて揃うのでおすすめです。
ナップサックを作るのに向いている生地
ナップサックを作るのに向いている生地は、オックス生地です。
【オックス生地とは】
平織りの生地で、オックスフォード生地とも呼ばれています。平織りとは、縦糸と横糸が1本ずつ交互に交差する織り方です。エプロンや巾着などによく使われるオーソドックスな生地で、非常に扱いやすい特徴があります。
また、オックス生地はよく使われる生地のため、色や柄などが非常に豊富です。ユザワヤのネットショップで扱っているオックス生地だけでも、無地や猫柄、キャラクターのイラストの柄など、700種類を超える多種多様なものが存在します。生地通販で好みに合った布を見つけてナップサックを作ってみるのがおすすめです。
【簡単にできる】ナップサックの作り方
以下では、ユザワヤが公開しているレシピに沿って、初心者の方でも簡単に作ることができる、ナップサックの作り方を8工程で紹介します。でき上がりサイズはよこ約35cm、たて約40cmです。
ナップサックの型紙に沿って生地を切る
仕上がりサイズ37x44cm、持ち手は10x38cm、タブは10x5cmになるよう型紙を用意します。型紙通りにチャコペンで印をつけ、生地を裁断します。上記は縫い代を1cmずつ確保できる大きさです。
紐は1.6メートルのものが2本できるよう切っておいてください。
持ち手とタブを4つ折りにする
かばんテープを使用する場合は、この作業は必要ありません。
持ち手とタブを4つ折りにします。持ち手とタブのどちらも10cmの長さの辺を4つ折りにして、2.5cm幅になるようにします。その際はアイロンを用いるとまっすぐに折ることが可能です。1回1回アイロンをかけ、最後にもう一度かけるときれいに仕上がります。
4つ折りにできたら、持ち手とタブの両端にステッチをかけます。ステッチとは、縫い方や縫い目を指す言葉で、縫い代を安定させ、縫い目を丈夫にする目的で使われます。
ミシンをかける際は、できるだけまっすぐになるように意識しましょう。また、始めと終わりには返し縫いをするようにしてください。
持ち手を本体に仮止めする
本体の表側に持ち手を仮止めします。布の中央から左右に5.5cm離れたところに持ち手を置き、持ち手の端から1cmのところでミシンで仮止めします。仮止めをする際には、持ち手の向きに注意しましょう。また、待ち針などで固定するとスムーズに行うことができます。
本体の両脇を縁かがり縫いで始末する
本体の縦両側を縁かがり縫いで始末します。縁かがり縫いとは、布端がほつれないように、布の縁を巻き込むように塗っていく縫い方を指します。
家庭用ミシンでも、縁かがり縫いのモードがあることが多いですが、もしない場合はジグザグ縫いのモードを用いることで、ほつれ防止になります。かがり縫いをする際は、必ずかがり縫い押さえに付け替えて、押さえの右端のガイドに布端をあわせてまっすぐ縫いましょう。普通押さえでもかがり縫いはできますが、布とミシン糸がひきつれてしまい、きれいな縫い目になりません。
柄に方向性がある場合は、ここで中表にして底を縫い合わせるようにしましょう。
あき止まりまで本体を縫い合わせる
本体の中央もしくは底から2cm離れたところに、さらに半分に折ったタブを置き、ミシンで仮止めします。待ち針を用いて固定し、始めと終わりは返し縫いで始末しましょう。タブは片側の布に2つ仮止めするようにしてください。
生地を裏返し、持ち手側から縦に8.5cm離れたところにチャコペンで印をつけ、印の位置をあき止まりにします。袋のひも通しのために、縫わない部分のことを「あき」といいます。縫い残すために、縫うのをやめる場所が「あき止まり」です。
本体を中表に半分に折って布同士を合わせ、待ち針などを用いて半分に折った状態で固定して本体を縫い合わせましょう。特に、あき止まりの位置の近くに待ち針を刺すと、最後の返し縫いがきれいにできます。
あき止まりにコの字ステッチをかける
本体の縦両側の縫い代を開いて、アイロンをかけ、縫い代を割ります。縫い代を割ること自体は手でもできますが、アイロンを用いた方がきれいに仕上がります。
中表にしたまま、あき止まりの部分をコの字型にミシンで縫います。縫う際は、縫い代の真ん中、端から0.5cmを縫うようにしてください。ミシンで向きを変えるときには、針が布に刺さっている状態で方向転換しましょう。針を上げたままだとミシン糸が絡まってしまいます。
袋口を3つ折りにしてステッチをかける
袋口を1cmと3cmで3つ折りにします。その際、定規や画用紙などを使い平行になるように心がけてください。折り目を付ける際は、アイロンを使うと簡単に折り目がつきます。また、この3つ折りにすることで持ち手の縫い目が裏面に来るようになり、きれいに仕上がります。
袋口を3つ折りにしたら、両端から0.3cmのところでミシンを使って縫います。縫い目がずれないよう、待ち針などを使って固定するようにしましょう。また、このとき、袋口を閉じてしまわないよう、必ず片面ずつ縫うようにしてください。
表に返してひもを通す
本体を表に返し、ひも通し口とタブにひもを通します。ひも通し口にひもを通しにくい場合は、ひも通し口を絞ってひもを入れる距離を短くすると簡単に通すことができます。
ひもの通し方は、ひも通し口を1周させ、タブにも通してひもの両端を結びます。これを両端のタブで2本分行えば完成です。
まとめ
ナップサックはハンドメイド初心者でもミシンで簡単に作れるため、オリジナルのナップサックを作ってみたい方は自分好みの生地を購入して作ってみるのがおすすめです。ナップサックには、扱いやすくデザインも豊富なオックス生地が向いています。
制作にあたっては柄に方向があるかないかで用意する記事のサイズが異なる点に注意してください。また、ナップサックに付ける持ち手とタブを簡単に作りたい場合は、手芸店などにある25mm巾のかばんテープを使えば手間がかかりません。
ナップサックのハンドメイドに使うオックス生地は、ユザワヤのようなハンドメイド専門店で探すとよいでしょう。取り扱っている生地の種類が多く、好みの色柄を見つけやすい点が魅力です。