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公開日: 2024.07.12
最終更新日: 2024.07.12

枕カバーの作り方を3パターンに分けて紹介!自作の際の注意点も

枕カバーの作り方を3パターンに分けて紹介!自作の際の注意点も

枕カバーを自作する際は、まずは使用する枕のサイズを測って、必要な生地の量を計算します。一般的な枕カバーは、枕本体より少し大きめに作られているので、その点にも注意しましょう。

その後、測定したサイズに基づいて生地を裁断します。表裏の生地をそれぞれ裁断して用意するか、1枚の生地を折りたたんで作成することも可能です。最後に、生地の端を内側に折り込み、縫い合わせます。枕を入れる部分は開けておくか、ボタンやファスナーで開閉できるようにすると便利です。

当記事では、枕カバーを自作する際の注意点や枕カバーの作り方について紹介します。

枕カバーは自作できる?

枕カバーは身の回りにある素材で、比較的簡単に手作りできる便利なアイテムです。自作するメリットは以下のような点があります。

・オリジナリティを出せる

自分の好みの生地や柄、色を選べるので、世界に1つしかないオリジナルの枕カバーが作れます。

・コストを抑えられる

市販の枕カバーに比べて、生地代などの材料費を安く抑えられます。

・達成感がある

自分で作った作品なので、完成した時の喜びや達成感を味わえます。

・サイズ調整が可能

既製品ではなかなか合わないサイズの枕でも、ぴったりの大きさに作ることができます。

作り方も基本的な縫い方を覚えさえすれば、それほど難しくありません。クッションカバーづくりにも応用が効きます。

枕カバーを自作する際の注意点

以下では、枕カバーを自作する際の注意点について4つ解説します。

例えば、ミシンがあれば作業効率が確実に上がり、仕上がりの質も高くなりますが、手縫いでも十分枕カバーは作れます。このように事前に知っておくと安心な点について、確認しましょう。

枕のサイズに合わせる

枕カバーを自作する際、重要な注意点の1つが「枕カバーを枕のサイズに合わせる」ことです。

ぴったりサイズに作ることで、ダボつかず、すっきりとした見た目に仕上がります。既製品のようなクオリティの高い仕上がりを目指すことも可能です。また、実際に使用においても枕がカバーの中でずれたり、動いたりすることがなくなり、快適な睡眠をサポートしてくれるでしょう。

一般的な枕カバーのサイズの目安は、主に以下の通りです。

・標準サイズ(レギュラーサイズ)

約43cm×63cm
最もメジャーで、多くの枕に適しています。

・大きめサイズ

約50cm×70cm
立体感のある大きめの枕に適しています。

・ロングサイズ

約40cm×100cm
長方形の円柱形状の枕向けのサイズです。

・キッズサイズ

約35cm×50cm
子ども用の小さめの枕に合わせたサイズです。

一般的には標準サイズがメジャーですが、枕カバーを作る際は必ず事前にサイズを測定しておきましょう。型紙を作る際は、枕のサイズに5~10cm程度の余裕を持たせるのがおすすめです。

肌触りのよい生地を選ぶ

枕カバーは、毎晩長時間、肌に触れるものです。肌触りのよい生地を選ぶことは、快適な睡眠のために非常に重要です。肌触りのよい生地を選ぶには、以下の点に注意しましょう。

・素材

天然素材は肌触りが良く、通気性も優れています。代表的な素材としては、コットン、リネン、シルクなどがあります。

・織り方

同じ素材でも、織り方によって肌触りが異なります。例えば、ガーゼ織りは柔らかく、サテン織りは滑らかです。

季節に合わせた素材を選ぶのもおすすめです。例えば、夏用であれば通気性と吸湿性に優れたリネンや、ガーゼなどの素材、冬用であれば保温性のあるコットンや、フランネルなどの素材が適しています。

また一般的に、薄手の生地は縫いやすく、厚手の生地は縫いにくい点も念頭に置いておきましょう。

手入れのしやすい素材を使う

枕カバーは、毎日使うものです。汗や皮脂で汚れやすく、定期的に洗濯する必要があります。睡眠中にかく汗は、枕カバーを湿らせ、汚れの原因となります。そのため、手入れのしやすい素材を選ぶことが大切です。

洗濯機で洗える素材であれば、手洗いする必要がなく、お手入れが簡単です。また、速乾性のある素材であれば、洗濯後すぐに乾き、生乾きのニオイを防ぐことができます。

ミシンが必要かどうかを確認する

枕カバーを自作する際は、作りたいデザインに合わせて、ミシンが必要かどうかを確認しましょう。ミシンがなくても、手縫いやボンドで作ることもできます(ただし、ボンドの場合は洗濯耐久性が低くなるのであまり推奨はされません)。

曲線や角が多いデザイン、ギャザーやフリルなどの装飾があるデザインなどは、基本的にミシンが必要になります。また、裏地付きの枕カバーは、表地と裏地を縫い合わせるため、ミシンがあったほうが便利でしょう。一方で直線縫いのみでできる、シンプルなデザインであれば、ミシンがなくても作れます。

ミシンを持っていない場合は、作り方の本や、Web上のレシピを参考にする際に、ミシンなしで作れるかどうか確認しておくことが大切です。

枕カバーの作り方|3パターンを紹介

枕カバーを作る際は、自分の裁縫スキルや目的に合った方法を選ぶことが大切です。例えば、ファスナー付き枕カバーは、枕の出し入れが簡単ですが、ファスナーを付ける工程が必要になります。

以下では、枕カバーの作り方を3種類紹介します。

ファスナーのないタイプ

「ファスナーのないタイプ」の枕カバーは、比較的簡単に作ることができます。作り方は以下の通りです。

1生地を表側と裏側用の、2つに切り分ける
2それぞれの生地の四方を2~3cm程度内側に折り込み、アイロンで折り目をしっかり付ける
3折り込んだ四方を手縫い、もしくはミシンで固定する
4表側と裏側の生地を表側同士で合わせる
53辺を縫い合わせる(この際、1辺は開けたままにする)
6縫い終わったら裏返し、枕を入れて、開けた1辺を縫い閉じれば完成(洗濯などの実用性を考える場合は、残りの1辺は縫わない)

生地の四方(ないし三方)を内側に折り込むことで、縫い目を隠し、きれいな仕上がりにするのが枕カバー作りのポイントです。

ファスナーのあるタイプ

ファスナーのあるタイプの枕カバーの作り方は以下の通りです。

1生地を表側と裏側用の、2つに切り分ける
2表側の生地の片側に、ファスナーを開く分の余裕(3~4cm程度)を持たせて、ミシン掛けする
3ファスナーを開いた状態で、生地の内側に置く
4まつり縫いでファスナーの反対側も生地に固定する
5表側と裏側の生地を合わせ、他の3辺を縫い合わせる
6縫い終わったら裏返し、枕を入れ、ファスナーで開閉できる状態が確認できれば完成

ファスナーのあるタイプは、基本的にはミシンがあったほうがスムーズに作れます。

タオル・古着などのリメイク

タオルをリメイクした枕カバーの作り方は以下の通りです。

【タオルの場合】

1タオルを2枚、できれば同じ大きさのものを用意する(タオルの大きさによっては、1枚のタオルで枕カバーを作ることも可能)
2枕のサイズを測り、タオルにチャコペンで書き移す
3縫い代1~2cm分大きめに裁断する
4裁断したタオル2枚を中表に合わせ、待ち針・安全ピンなどでとめる
5枕の周りをぐるっと、ミシンまたは手縫いで縫い合わせる(返し口を4~5cmほど残しておく)
6残しておいた返し口から、枕カバーを表に返し、必要に応じて返し口をミシンまたは手縫いで閉じれば完成

タオルは新品のものよりも、多少古くなったものを使うと、リメイクしやすいです。

続いて、古着をリメイクした枕カバーの作り方は以下の通りです。

【古着の場合】

1Tシャツ、スウェット、ジーンズなど、必要な大きさに裁断できる古着を用意する
2以降は、タオルをリメイクした枕カバーの作り方の手順と同様

古着は、なるべく破れや汚れのないものを選びましょう。Tシャツなどの薄手の古着を使う場合は、2枚重ねて縫い合わせると、丈夫な枕カバーになります。もしジーンズなどのデニム素材を裁断する際は、力がいるので、通常のはさみではなく、裁ちばさみを使うとスムーズです。

まとめ

自作の場合、生地選びやデザインも自由なので、自分好みの枕カバーを作れる点がメリットです。プレゼントや子ども用にも適しているでしょう。

枕カバーを自作する際は、肌触りのよい生地や、手入れのしやすい素材を選ぶことが大切です。洗濯機で洗える素材、速乾性のある素材、シワになりにくい素材などを選びましょう。

例えば、リネンは通気性と吸湿性に優れています。夏場にぴったりの素材です。滑らかな素材に仕上げたい場合は、サテン織りのコットンや、シルクなどの素材もおすすめです。