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公開日: 2024.07.19
最終更新日: 2024.07.19

ハーバリウムのハンドメイドに必要な材料は?売っているお店も解説

ハーバリウムのハンドメイドに必要な材料は?売っているお店も解説

ハーバリウムは、花材・密閉できる透明な容器・ハーバリウム用のオイル・ピンセット・ハサミなどがあれば、簡単にハンドメイドできます。ハーバリウムは、誕生日や記念日などのプレゼントにも最適です。世界に1つだけのオリジナルハーバリウムを作ってプレゼントすれば、特別感も増すでしょう。

当記事では、ハーバリウムとは何かといった基礎的な内容から、ハーバリウムの材料や材料を売っているお店、作り方まで分かりやすく解説します。

ハーバリウムとは

ハーバリウムは、プリザーブドフラワーやドライフラワーをガラスボトルに入れ、専用のオイルに浸したものです。

ハーバリウムは、本来「植物標本」という意味の言葉です。19世紀頃から存在し、科学的な植物標本づくりに使われていました。しかし、近年では観賞目的で制作された、花材をオイルに浸し、ガラス瓶などに封入したものも「ハーバリウム」と呼び、ハーバリウムと言えばこれを指すことが一般的です。

ハーバリウムは、長期間色あせることなく、みずみずしい状態の花材や植物を観賞できます。水やりなどのお手入れも不要で、置くだけで花材や植物を飾れるのが特徴です。

ハーバリウムの材料

ハーバリウムは、水やりなどの手入れが不要です。オイルに浸しているため、長期間美しい状態を保ち続けられます。

以下では、ハーバリウムを作る際に必要な材料について取り上げます。

花材

ハーバリウムに使用する花材には、生花ではなく、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの特別な加工を施した花が推奨されます。これは、生花に含まれる水分がハーバリウムのオイル中でカビや細菌の発生を引き起こすリスクがあるためです。

ドライフラワーとプリザーブドフラワー

【ドライフラワー】

ドライフラワーを作るには、花を逆さまに吊るして自然乾燥させる方法が一般的です。1~2週間を要しますが、自宅で簡単に行えます。より迅速にドライフラワーを作る方法として、花を袋に入れ、ドライヤーで温風を送り込む方法もあります。

【プリザーブドフラワー】

プリザーブドフラワーとは、生花を特殊な加工液を使って保存加工したお花のことです。ハーバリウムに使用する際に、造花よりも自然な美しさが出るでしょう。

人気の花材とその特徴

・アジサイ

色彩が豊富で、小分けにして使いやすいです。また、他の花材が浮くのを防ぐためにも役立ちます。

・バラ

さまざまな色や形があり、ハーバリウムを華やかにする定番の花材です。

・カスミソウ

ボリュームを出しやすく、他の花材の押さえとしても機能します。

・センニチコウ

赤や黄色など鮮やかな色の花が豊富で、元気な印象を与えます。

季節の花材を選ぶと、より旬な美しさが出るハーバリウムになるでしょう。また、大小さまざまな形の花材を組み合わせると、立体感のあるハーバリウムになります。

密閉できる透明な容器

ハーバリウムは、植物を専用のオイルに浸して保存するものです。オイルは揮発性が高いため、密閉できない容器を使用すると、オイルが漏れる恐れがあります。透明な瓶を使うことで、ハーバリウムの中身が美しく見えるようになります。また、容器の形やデザインを変えることで、ハーバリウム全体の雰囲気を変えられるでしょう。

高級感や透明度を求める場合は、ガラス素材がおすすめですが、軽さや扱いやすさを求める場合は、プラスチック素材やPET容器でもよいでしょう。

ハーバリウム用のオイル

ハーバリウム用のオイルには、主に以下の2種類があります。

ミネラルオイル
  • 石油を精製して作られるオイルです。
  • 価格が比較的安いため、大量使用や初心者に適しています。
  • 光の屈折率が高く、ハーバリウム内でのキラキラ感が増します。
  • 皮膚への刺激が少なく、ベビーオイルにも使用されるほど安全です。
  • 粘度が低いと引火点が低くなり、取り扱いに注意が必要です。粘度が高いものは低温で濁りやすい特徴があります。
シリコンオイル
  • シリコーンゴムの原料であるポリジメチルシロキサンを主成分としたオイルです。
  • 低温でも濁らないため、寒冷地での使用に適しています。
  • 花材の色落ちが少なく、より長期間美しさを保持できます。
  • オイルそのものの透明感が高く、美しい仕上がりが期待できます。
  • ミネラルオイルよりも高価です。

両オイルともに、1つのボトルに異なる種類のオイルを混ぜると白濁するため、同じ種類のオイルのみを使用することが重要です。

ピンセット・ハサミ

ハーバリウムを作る際には、花材を瓶の中に丁寧に並べていく作業が発生します。ピンセットを使うことで、花材を正確かつ、微調整しながら配置できます。特に、小さな花材やデリケートな花材を扱う場合は、ピンセットが必須となるでしょう。

また、ハサミを使うことで、花材を思い通りの長さにカットできます。長い花材を短くカットしたり、枝葉を整えたりする際に役立ちます。

ピンセットがない場合は菜箸を、クラフトハサミがない場合は、一般的な家庭用のハサミで代替することが可能です。

ハーバリウムの材料を売っているお店

ハーバリウムの材料は、主に以下の場所で販売されています。

手芸専門店
手芸専門店では、ハーバリウム用の花材、オイル、瓶、その他さまざまな材料を販売しています。品揃えが豊富で、実際に手に取って商品を選べます。また、店員さんに相談しながら買い物することもできるでしょう。
花屋
花屋では、お店ごとに異なりますが、生花やドライフラワー、プリザーブドフラワー、完成品のバーバリウムなどが売っています。また、花屋によっては、ハーバリウムのワークショップを開催していたり、ハーバリウム用のオイルも販売したりしているところもあります。
通販サイト
通販サイトでは、ハーバリウム用の材料を手軽に購入できます。自宅にいながら、さまざまな種類の商品を比較検討することが可能です。また、送料無料やポイント還元などの特典がある通販サイトも存在します。

例えば、ホビーショップ大手のユザワヤを利用すれば、ハーバリウムの材料を一括で準備できるので便利です。

ユザワヤで買えるハーバリウムの材料はこちら

ハーバリウムの作り方

最後に、ハーバリウムの作り方をステップごとに解説します。

1下準備
  • まずは、作業スペースを整え、すべての材料を用意します。
  • 使用するボトルは、アルコールで消毒し、内部をきれいに拭き取ります。これにより、カビの予防ができます。
  • 消毒後、余分な水分はティッシュペーパーで拭き取ります。
2花材の準備
  • 事前にボトルに入れる花材のデザインを考え、花材の配置やカットする位置を決めます。
  • 花材は長さを変えてカットし、低いものから順にボトルに入れることで、見た目にきれいなレイヤーが作れます。
3ボトルへの詰め込み
  • ピンセットを使用して、花材をボトルに入れていきます。このとき、花材が見えやすいように、低いものから順に入れるとよいでしょう。
  • ピンセットの先端が直線的なものは直線的なボトルに、曲がっているものは曲線があるボトルに適しています。
4オイルの注入
  • ボトルを少し傾け、ゆっくりとオイルを注ぎます。内壁を伝ってオイルが流れるようにすると、花材が崩れるのを防げます。
  • オイルの種類(ミネラルオイル、もしくはシリコンオイル)を選び、混ぜ合わせないように注意します。
5蓋をする
  • オイルを注いだ後、気泡が上がってくるのを数分間待ちます。
  • 気泡が抜けたら、蓋をしっかりと閉めます。オイルが漏れると服やテーブルにシミがつくことがあるので、注意してください。

仕上げとして、完成したハーバリウムに、リボンやタグ、シール、タッセルを装飾として加えるのもよいでしょう。ぜひ、オリジナルのハーバリウム作りにチャレンジしてみてください。

出典:ユザワヤ「ユザワヤの「今さら聞けない!」ハーバリウムの作り方」

まとめ

ハーバリウムの材料は、通販サイトや手芸専門店で購入すると便利に揃います。

ハーバリウムを作る際には、花材を詰め込みすぎないように注意しましょう。また、ミネラルオイルをはじめ、ハーバリウム用のオイルは引火性があるので、火の取り扱いには注意が必要です。なるべく、小さな子どもの手の届かないところに保管するようにしてください。

ハーバリウムは、さまざまな花材を使って自由にアレンジできるのが魅力です。自分好みの花材を選んで、ぜひオリジナルのハーバリウムを作ってみてください。