【ハンドメイド初心者向け】超簡単にスタイを手作りする方法を解説
スタイは赤ちゃんのよだれや食べこぼしから衣服を守るベビーグッズで、よだれかけやビブとも呼ばれます。裁縫が苦手な方やハンドメイド未経験の方でもミシンを使って作りやすく、赤ちゃんの肌に合った生地を選べるため、自分でスタイを作ってみたい方もいるでしょう。
この記事ではハンドメイド初心者向けに、簡単に作れるマジックテープ付きスタイの作り方を解説します。スタイに使われる生地やスタイの種類も紹介しているため、赤ちゃんを迎える準備中の方はぜひご一読ください。
目次1
スタイとは
スタイとは、赤ちゃんがよだれなどで衣服を汚さないようにするためのベビーグッズです。「よだれかけ」や「ビブ」と呼ばれることもあります。
ビブはよだれかけという意味の英単語です。一方、スタイは和製英語なので、英語圏の人には通じない言葉です。
よだれかけがスタイと呼ばれるようになったのは、「スタイ」という商品名で販売されていたスウェーデン製のよだれかけが商品が大ヒットしたことが理由です。一般に普及する中で、スタイという呼び名がよだれかけ全般を指す言葉として定着しました。
スタイに使われる生地
スタイは、赤ちゃんの肌に触れるものなので、手作りする際には生地選びが大切です。
以下では、ベビースタイによく使われる生地を4つ紹介します。
・ダブルガーゼ
ダブルガーゼ生地は、ガーゼを重ねて作られています。ガーゼは昔からベビー用品によく使われてきた生地で、通気性と肌触りがよい点が魅力です。ただし、折り目が粗いため、服に汚れやよだれが染み込む可能性があります。ガーゼ生地のスタイは、こまめに取り替えることをおすすめします。
・パイル
パイル生地とは、表面にループ状の糸がみえるタオル生地です。吸水性に優れており、よだれが多い時期や食事の際に活躍します。ただし、洗濯すると生地がごわつく場合があります。毛が短く質のよいパイル生地を選ぶことが大切です。
・コットンリネン
コットンリネンは、麻と綿を混ぜて織られた生地です。麻の高い吸水性と、綿の手触りのよさを兼ね備えています。麻は洗濯するほど肌馴染みがよくなるという特徴があり、赤ちゃん用のスタイにぴったりです。
・ワッフル
ワッフル生地は、食べ物のワッフルのような凹凸がある生地です。生地表面に凹凸があるため、吸水性が高いというメリットがあります。やや生地感が厚めなので、寒い時期のステイにおすすめです。
スタイの種類
スタイにはU字・丸型・バンダナ型の3つの形状があります。
・U字
U字型は、首元から胸元まで覆うことができるスタイの定番の形状です。胸元の布面積が大きく、口元のよだれや汚れを拭えます。ただし、よく動き回る赤ちゃんの場合、前が長すぎるU字スタイはハイハイの邪魔になる可能性があるので注意が必要です。
・丸型
丸型スタイはドーナツのような形状をしており、首周りを360度カバーできます。スタイが回っても全方位でよだれをキャッチできるため、よだれの量が多い赤ちゃんや活発に動き回る赤ちゃんにおすすめです。
・バンダナ型
バンダナ型は逆三角形のような形状で、丈が短くフィット感のあるスタイです。短い丈でもしっかりよだれをキャッチでき、よだれの多い赤ちゃんに適しています。首元に密着する形状で蒸れやすいため、夏場の使用は注意しましょう。
スタイを手作りするのに必要な材料・道具
スタイを手作りする際に必要な材料と道具は、以下の通りです。
【スタイの手作りに必要な材料・道具】
- 型紙
- 生地(30センチ幅x40センチ) 2枚
- マジックテープ
- ミシン
- 糸
- まち針あるいは仮止めクリップ
- チャコペン
- 目打ち
- アイロン
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
スタイは赤ちゃんの肌に直接触れるため、肌触りのよさや機能性を重視して選ぶことが大切です。また、生地は表布と裏布の2枚用意しますが、どちらが表になってもよいデザインの生地で作ると、リバーシブルで使用できます。
マジックテープは、赤ちゃんの肌に触れても痛くないようななめらかな手触りのものを選びましょう。
手作りスタイに必要な材料を揃えるなら、ユザワヤの公式ネットショップがおすすめです。ユザワヤでは、さまざまな素材や柄の生地が販売されており、ベビー用スタイにもぴったりな生地を購入できます。また、ミシンを持っていない方に向けてミシンのレンタルサービスも行っています。一度に材料を揃えたい方は、ユザワヤをぜひチェックしてみてください。
初心者でも超簡単なマジックテープ付きスタイの作り方
スタイ作りは難しい工程が少なく、裁縫初心者の方でも挑戦しやすいのが魅力です。以下では、マジックテープ付きスタイの作り方を解説します。お気に入りのデザインの生地で、ぜひスタイ作りに挑戦してみてください。
生地にスタイの型紙を当てて型を取る
アイロンがけしてシワを伸ばした生地に、スタイの型紙を当てて型を取ります。型を取る際には、縫い代を5mm程度付けてチャコペンで印を付けましょう。
ガーゼ素材のような柔らかい生地を使用する場合は、印を付けるときに生地が伸びて失敗する可能性があります。そのため、チャコペンを強く押しつけすぎないように注意が必要です。
生地を裁断する
型紙に沿って生地に印を付け終わったら、生地を裁断します。生地カットには、布用の裁ちばさみがあると便利です。裁ちばさみがない場合は、事務用のはさみでも代用できます。
ただしはさみに刃こぼれがあったり、刃先が丸かったりすると、裁断中に布端がほつれやすくなります。きれいに仕上げるためには、切れ味のよいはさみを用意しましょう。
表布と裏布にマジックテープを付ける
裁断した表布と裏布にマジックテープを縫い付けます。マジックテープははさみで角を落として丸くしておくと、赤ちゃんの肌を傷付ける心配がなくなります。
留め具はスナップボタンでも代用できますが、赤ちゃんの成長に合わせてサイズ調整しやすいマジックテープがおすすめです。
マジックテープは何度も付け外しするため、強度を保てるようにしっかり細かく縫っておくことがポイントです。手縫いでも縫い付けられますが、ミシンで縫った方が強度が上がります。
スタイに刺繍やライン、リボンなどのデザインを入れたい方は、マジックテープを付けるタイミングに行いましょう。
布地を重ねてまち針で止める
表生地と裏生地を中表に重ねてまち針で止めます。重ねる際にアイロンをかけると、シワを伸ばせるだけでなく、2枚の布がかみ合わさって縫い付けている途中でずれることを防止できます。
まち針は布の内側から外側に向かって止めましょう。スタイの上下左右に細かく止めておくと、縫いやすくなります。
返し口を5センチほど残して縫う
布地の準備が終わったら、返し口を5cm残してスタイを1周縫います。ミシンで縫う際には、ミシンの縫い幅を小さく設定して縫いましょう。縫い幅を小さくすると、カーブをきれいに縫うことが可能です。
縫い幅を小さくすると糸を多く消費し、縫うのに時間がかかります。しかし、縫い幅を広くすると、カーブがひきつったような仕上がりになるため、きれいに仕上げたい方は縫い幅を狭く設定しましょう。
カーブに切り込みを入れてから生地を返す
布を表に返す前に、カーブ部分の縫い代に数か所切り込みを入れます。切り込みを入れると、カーブ部分の縫い代が落ち着き、表に返したときにカーブが引きつらずに仕上がります。切り込みを入れる際には、ミシンで縫った部分まで切ってしまわないように注意が必要です。
切り込みを入れたら、返し口から生地を表側に返します。すべての布を返したら、アイロンをかけて形を整えましょう。
ほつれ・よれないよう端を縫う
生地を整え終わったら、次は返し口を手縫いで綴じる工程です。返し口はミシンで縫うと、縫い目が目立つ可能性があります。「この字まつり縫い」で縫うと、縫い線が表に出ないように縫えます。
返し口を綴じたら、スタイの端から約2mmの部分を1周縫いましょう。スタイで使用する生地は柔らかい素材のものが多く、洗濯すると形が崩れやすくなっています。スタイを1周縫うと強度が上がり、型崩れ予防に効果的です。
縫う際には「なみ縫い」で丁寧に縫うことをおすすめします。
アイロンで縫い目を整える
最後に、スタイにアイロンをかけて縫い目を整えましょう。スタイは首回りやカーブ部分は生地が細いため、うまく返せていない場合があります。形を整える際に、目打ちで生地を丁寧に引き出します。
仕上がりにアイロンをかけるのは、面倒に感じる方もいるでしょう。しかし柔らかい生地を使用するスタイは、アイロンがけを行っているかどうかで仕上がりに差ができます。アイロンで形を整えることは、スタイをきれいに仕上げるコツの1つです。
まとめ
スタイにはU字型・丸型・バンダナ型などの種類があり、ダブルガーゼやパイル、コットンリネン、ワッフルなどの生地が使われます。赤ちゃんの肌に触れるため、スタイを作るときには肌への刺激が少ないような生地選びが大切です。
マジックテープ式のスタイを作れば、動き回る赤ちゃんのよだれかけを簡単に交換でき、成長に合わせてサイズも調整できるのが魅力です。ユザワヤのようなハンドメイド専門店でスタイの材料をそろえて、赤ちゃんを育てる準備をしましょう。