部活のお守りを手作りする方法|必要な材料・飾りのパターンも解説
お守りは神社やお寺などで販売されていますが、お子さんや学校の友達に渡すものをハンドメイドするとより強く応援の気持ちが伝わりやすくなります。フェルトを使えばハンドメイド初心者でも簡単に作れるため、一度チャレンジしてみるのがおすすめです。
この記事では部活向けのお守りをハンドメイドするのに必要な材料やレシピについて解説します。お守りに刺繍をするコツや、お守りに付けるワッペンについても紹介しているため、ハンドメイド初心者の方はぜひこの記事を参考にしてください。
目次1
部活向けのお守りを手作りするのに必要な材料・道具
部活向けのお守りを手作りするために必要な材料・道具は、以下の通りです。
- 好きな色のフェルト 20×6センチ
- 好きな色の紐 60センチ
- 厚紙もしくは綿
(ワッペンを付ける・刺繍をする場合) - ワッペン
- 刺繍糸
- 縫い針
- 糸
- チャコペン
- 定規
- 目打ち
- 裁ちばさみ
- 糸切りばさみ
- アイロン
フェルトは厚みがあり、切った布端がほつれてこないため、縫い代が不要で扱いやすいアイテムです。フェルトは失敗したときやたくさんお守りを作りたいときに備えて、多めに用意しておきましょう。紐は、カバンなどにお守りを付けられるようにするためのものです。フェルトは文具用のはさみでも切れるものの、スムーズに切りたい場合は裁ちばさみを用意してください。
部活用のお守りを多く作る際には、厚紙で型紙を作って同じ形・大きさのお守りにするのもおすすめです。型紙は、工作用紙などの厚紙を利用すると扱いやすくなります。
また、上記の材料・道具を揃えるときには、ユザワヤをはじめとした手芸専門店を利用するとよいでしょう。
【簡単に作れる】部活向けのお守りの作り方
お守りは、部活の大会など近くで応援できないときに、ポケットやカバンの中に入れて、心の支えになるアイテムです。お守りは、お寺や神社でも手に入ります。しかし、お守りを手作りすれば、部活で頑張っている人に対する応援の気持ちや願いをより強く込められます。ハンドメイドに挑戦し、自作したお守りを渡せば、相手にも気持ちが伝わるでしょう。
以下では簡単に手縫いで作れる、部活向けのフェルトお守りの作り方を解説します。
生地を外表にして半分に折る
フェルト生地を20cm×6cmのサイズに切ります。生地を裁断するときは、定規とチャコペンシルを使って印を付けるとよいでしょう。生地を用意できたら、外表にして生地を半分に折ります。
上部の角を斜めに切る
生地を半分に折ったら、上部のそれぞれの角を、お守りの形になるように斜めに切ります。お守りにワッペンを縫い付けたり、刺繍を入れたりする場合は、このタイミングで行いましょう。
両脇をかがり縫いする
次に、綿、もしくは厚紙を中に入れてから、両脇をかがり縫いします。かがり縫いとは、生地の端のほつれを防ぐため、布端を糸で巻き込むようにして縫う方法です。穴が開いたときに補修したり、フェルト生地でマスコットを作ったりする場合などに活用されています。かがり縫いは縫い目が表に出ていて見た目も可愛くなるため、デザインの一部として、糸の色を目立たせて縫う縫い方です。
今回は、糸で布の縁をかがる縁かがり縫いを行います。縁かがり縫いは毛布(ブランケット)の縁取りに使われているため、ブランケットステッチと呼ばれている縫い方です。縁かがり縫いの縫い始めは、玉結びを作って生地の内側から針を刺します。5mmほど隣に同じ方向に針を刺して、針を刺した状態のまま糸を針の向こう側に引っかけましょう。針を引き抜いて、糸を引くと輪になっている部分に糸が通っている状態になり、繰り返し縫っていくと、縁かがり縫いができます。
縁かがり縫いは、直角の線がきれいに並ぶように、幅と高さを均等にして針を刺しましょう。慣れるまでは、チャコペンなどで針を通す位置に下書きするのもおすすめです。
紐を二重叶結びにする
お守り袋にお守りを通す前に、紐を二重叶結びにします。二重叶結びのやり方は以下の通りです。
1 | 紐を中心で2つに畳み、中心部から数字の「6」を書くように輪を作ります。 |
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2 | 「6」の丸部分を持ち上げて、上側にひっくり返しましょう。 |
3 | 左側の紐端を裏側に折り返し、右側の丸部分に通します。 |
4 | 左に折り返して左側に輪を作り、中央下にある輪の中に下から紐端を通します。 |
5 | 全体を裏返して、横に渡っている2本の紐の中に紐端を入れて、十字にします。 |
6 | 表に返して、左右の輪を持って少しずつ引き、形を整えれば二重叶結びの完成です。 |
二重叶結びは見た目が美しいだけではなく、縁起のいい結び方です。二重叶結びの結び目の表側は漢字の「口」に、裏側は漢字の「十」の形になります。2つの漢字を並べると「叶」という字になり、願いを叶えるという意味に通じるため、お守り袋などによく使われている結び方です。
お守りに紐を通す
目打ちを使って、本体の上部に穴を開けて、紐を通します。二重叶結びの紐の両端をそれぞれの穴に通して、裏側で固結びします。紐が通りにくいときは、紐の先端をセロハンテープでとめましょう。好みの長さで2本の紐を結んだら、お守りの完成です。紐端のほつれが気になる場合は、ボンドを塗るとまとまります。
【簡単でかわいい】お守りに付けるワッペン・刺繍のパターン
手作りお守りは、ワッペンを付けたり、刺繍を入れたりすると、世界に1つだけのお守りになります。手作りならではの温かみとともに、応援メッセージとして自分の思いを相手に届けられるでしょう。部活応援用お守りにワッペンを付けたり、刺繍を入れたりする場合は、以下のようなものがおすすめです。
文字の刺繍
お守りの簡単なアレンジ方法の1つとして、「優勝」や「勝利」、「必勝祈願」などの文字の刺繍を入れるという方法があります。お守りをプレゼントする相手の名前やイニシャル、チーム名などを刺繍するとオリジナリティが出せるでしょう。
刺繍のステッチにはさまざまな種類があります。初心者向けの「バックステッチ」や、曲線がなめらかな「アウトラインステッチ」、可愛い印象の「チェーンステッチ」、文字を太く目立たせる「サテンステッチ」などが代表例です。以下では、バックステッチで文字を刺繍するときの基本的なやり方を解説します。
1 | 刺繍する文字をチャコペンで生地に下書きします。 |
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2 | 下書きのラインに沿って、まず生地の裏側から針を刺し、表側に引き出します。 |
3 | 針を下書きライン上の1目先(約2~3ミリ程度先)に刺し、針を裏側に引き出します。 |
4 | 針を1目先に進め、表側に針を引き出します。 |
5 | 最初のステッチの終わり部分(裏側に糸が出ている場所)に針を戻し、針を刺します。 |
6 | この動作を繰り返し、下書きのラインに沿ってステッチを続け、最後に布の裏側で糸を玉結びし、糸を切ります。 |
曲線を刺繍するときは、大きなステッチだとカクカクした文字になるため、細かい縫い目でステッチすることがポイントです。
スポーツ用品や楽器のワッペン
お守りに、野球やバスケットボール、テニスラケット、楽器などの部活に関係するワッペンを縫い付けるのもおすすめです。バスケットボールなどのワッペンと一緒に、お守りを渡す相手のユニフォームの背番号をワッペンとして付けてもよいでしょう。
吹奏楽部なら、お守りを渡す相手・友達の担当楽器がデザインされたワッペンがあったら喜ばれます。ワッペンは自作してもよいものの、最近はアイロンで接着できる市販品も多く販売されています。
キャラクターのワッペン
お守りにキャラクターもののワッペンを縫い付けると可愛くなるため、とても人気です。お守りを渡す相手の好きなキャラクターのワッペンにして、縫い付けるのもよいでしょう。
ただし、既存のキャラクターの場合、友人や家族のお守りに付けるのは問題ないものの、お守りを販売するときは著作権法違反になる点に注意が必要です。
まとめ
部活用のお守りを作るときには、フェルト生地を使うと扱いやすく、丈夫なお守りが完成します。また、チームなどに多くのお守りを作るときには、型紙を作っておくと同じ形や大きさのお守りを作りやすくなります。
「優勝」や「勝利」などの文字を刺繍で入れたり、部活に関係するグッズ類のワッペンを付けたりするのもおすすめです。例えば渡す相手の背番号や担当楽器を入れることで、応援の気持ちがより伝わりやすくなるでしょう。相手の好きなキャラクターワッペンを付けるのもよいですが、フリマサイトなどでお守りを売る場合は著作権に注意が必要です。