ダブルガーゼの特徴は?選び方・ハンカチやマスクの作り方も
ダブルガーゼをハンドメイドで使用したいと考えている方の中には、「どのような特徴があるのか」「どのようなアイテムに使われるのか」といった疑問がある方もいるのではないでしょうか。
当記事では、ダブルガーゼおよびガーゼの概要、使い道、特徴、選び方などについて解説します。ダブルガーゼの特徴や使い道について知ることで、よりハンドメイドの選択肢を広げることにもつながります。ダブルガーゼについて詳しく知りたい方や、ハンドメイドについての知識を深めたい方は、ぜひお読みください。
目次1
ダブルガーゼとは?
ダブルガーゼとは、ガーゼ生地を2枚重ねたもののことです。ガーゼ自体が薄いため、2枚重ねたとしても分厚すぎることもなく、ほどよい厚みを保ってくれます。ガーゼが持つ風通しの良さを残しつつ、頑丈さや利便性なども強化された生地がダブルガーゼです。
以下では、シングルガーゼも含めたガーゼの概要、およびダブルガーゼの使用用途について解説します。
そもそもガーゼ(シングルガーゼ)とは?
ガーゼとは、甘く撚った糸を使って粗めに織り、柔らかく仕上げた薄い平織布のことです。甘撚りの糸で織った後には汚れを洗い、素材の天然色を抜いて真っ白にする「晒し」という工程を踏んでいます。通常は白色ですが、仕上げた後に染色を行って印象的な柄や鮮やかな彩りを加えたものも存在します。
ガーゼには、主にリネンやコットン、絹といった天然の素材が使用されているため、化学繊維とは異なる独特のソフトな風合いを感じることが可能です。
シングルガーゼとダブルガーゼの違いは、重ねてあるガーゼの枚数です。シングルガーゼはガーゼ1枚で仕立てた生地で、ダブルガーゼはガーゼ2枚を重ねて仕立てられた生地のことを指します。ダブルガーゼはシングルガーゼよりも重ねたガーゼの枚数が1枚多いため、耐久性がアップします。
ダブルガーゼはどんなアイテムに使用されている?
ダブルガーゼは、主に以下のようなアイテムに使用されています。
・ベビー用品、キッズ用品
摩擦が起こりにくいソフトなさわり心地のダブルガーゼは、ベビー用品やキッズ用品に多く用いられています。赤ちゃんや子どもの繊細な肌にダメージを与えないような、優しい肌ざわりが魅力です。
素材感だけでなく、何度洗濯しても硬くなりにくい耐久性の高さも、ダブルガーゼが良く使用される理由の1つです。赤ちゃんや子どもが使うアイテムは汚れることも多く、必然的に洗う回数も増えるため、何度も洗濯ができる丈夫さは欠かせないポイントでしょう。
・マスク
感染症予防として手作りのマスクが一時期注目を集めましたが、手作りマスクのほとんどはダブルガーゼで作られています。
ダブルガーゼは風通しが良く、湿っても乾きやすいという特性があるため、暑い日などに長時間つけていても快適に装着し続けられます。また、肌ざわりが優しく、何度も洗濯できる点は、常に肌に触れているマスクにも生かされる特徴でしょう。
ダブルガーゼの主な特徴
ダブルガーゼは、肌あたりの良さから実用性まで、さまざまな点で優れています。ダブルガーゼが持つ具体的な特徴は、以下の通りです。
ダブルガーゼの主な特徴 |
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2枚のガーゼを重ね合わせていることで、シングルガーゼよりも丈夫な上、透け感も減るため、シャツやワンピースなどの服地としても使用しやすくなります。
また、通気性が高く乾きやすい点も魅力です。薄手で軽く、汗をかいても蒸れにくいため、春から夏ごろにかけての汗ばむシーズンにぴったりの生地だと言えるでしょう。
洗濯時の注意点は?
ダブルガーゼのお手入れや洗濯方法は、基本的にガーゼ生地と同じです。
ダブルガーゼ素材の洋服などを洗濯機で洗う際は、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。ガーゼ生地は目が粗く、薄い生地で作られているため、ガーゼにファスナーやボタンといった金属が引っかかるとほつれる可能性があります。
洗い終わった後は、できるだけ乾燥機を使用せず、自然乾燥で乾かすことをおすすめします。高温になっている乾燥機の中で回しながら乾かすと、生地にダメージを与えたり縮んだりするリスクがあるためです。ガーゼは薄手で速乾性の高い生地のため、天日干しでもすぐに乾くでしょう。干す際は、織り目を整えるイメージで軽くシワを伸ばしてください。
ダブルガーゼの選び方|購入の際のポイント
ダブルガーゼをハンドメイドなどに使用する場合、以下のポイントを意識して選びましょう。
・生地のサイズ
ハンドメイドで作るものによって、必要なサイズは大きく異なります。たとえばハンカチを作る場合は小さなサイズで問題ありませんが、洋服を作る場合は大きなサイズが必要となります。作りたいものに必要なサイズがどのくらいなのかを、あらかじめ調べておきましょう。
・素材
ダブルガーゼは、コットン100%のものから、リネンやシルクといった天然繊維のもの、ポリエステルなどの合成繊維を使用したものまで、素材は多岐にわたります。素材によって特徴や魅力は異なるため、用途に合った素材のダブルガーゼを選びましょう。例えば、夏向けの上品な衣服を作りたい場合は、リネン製のダブルガーゼを選ぶことがおすすめです。
・カラーや柄
無地のものやキャラクターもの、おしゃれなデザインの商品など、カラーや柄に注目して選ぶことも大切です。子どもにマスクなどを作ってあげる場合は、子どもが好きなキャラクターのものを選ぶとより喜んでもらえるでしょう。表はおしゃれな柄が描かれているものを使い、裏は真っ白なものを使うなど、表と裏で違った生地を使用するのもおすすめです。
ダブルガーゼで「ハンカチ」を作る!
以下では、ダブルガーゼ生地でリバーシブル仕様のハンカチを作る方法について解説します。
(1)ダブルガーゼを用意する | まずは、25cm×25cmのダブルガーゼ生地を2枚用意してください。 |
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(2)生地を重ね合わせる | 2枚の生地を、中が表になるようにして重ね合わせます。 |
(3)1周縫う | 重ねた2枚の生地を、まち針で留めて固定します。生地の端から1cmあたりのラインを、1周縫いましょう。縫う際は1周完全に縫い切るのではなく、裏表をひっくり返せるように返し口を5cmほど残して縫い終えるようにしてください。 |
(4)ひっくり返す | 四隅を切り落とし、縫い代をアイロンで広げてひっくり返しましょう。 |
(5)辺と角を出す | 木製のマドラーやハサミなど、先が丸く平たい棒状のもので中から辺と角を出します。その後ハンカチの角を、目打ちなどの先端が尖ったもので外側から引っ張り出してください。 |
(6)再度1周縫う | 4つの辺を、ダブルガーゼの端から3mm程度のラインをなぞるように1周縫います。 |
(7)形を整える | アイロンで全体の形を整えたら完成です。 |
ダブルガーゼで「マスク」を作る!
以下では、ダブルガーゼ生地で平面タイプのガーゼマスクを作る方法について解説します。
(1)裁断する | ダブルガーゼをカットしましょう。子供用の場合は15cm×35cm程度が適切です。 |
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(2)縫い合わせる | 中を表にする形で半分に折り、端から1cmのラインを縫います。縫った後は、縫い代をアイロンで広げましょう。 |
(3)ひっくり返す | ひっくり返して表面を出し、縫い目をセンターに持ってきた状態でアイロンをかけます。 |
(4)端をアイロン掛けする | 片方の端を1cmの幅で折ってアイロンをかけてください。 |
(5)もう片方もアイロン掛けする | もう片方の端は11cmの幅で折り、アイロンをかけます。 |
(6)三つ折りにする | 紐を通す部分を1cm程度空け、三つ折りにしましょう。 |
(7)片方を縫い合わせる | 端をミシンで縫い合わせます。 |
(8)もう片方も縫い合わせる | もう一方の端も、1cm離してミシン掛けします。 |
(9)ゴム紐を通し、結び目を中にしまう | 左右にゴム紐を通して結びます。結んだ紐をダブルガーゼの中にしまって見えないようにしたら、完成です。 |
まとめ
ダブルガーゼとは、ガーゼ生地を2枚重ねて仕立てた生地のことです。シングルガーゼが持つ風通しの良さはそのままに、耐久性を高めた素材です。
ソフトな肌ざわり、かつ何度洗っても硬くなりにくいダブルガーゼは、ベビー用品やキッズ用品に多く用いられます。また、通気性が高く蒸れにくいことから、手作りマスクを作る際にも頻繁に使用されます。ダブルガーゼを洗う際は、洗濯ネットに入れる・自然に乾燥させるといったことに注意しましょう。選ぶ上では、生地のサイズや色、柄に注目して選択することがおすすめです。