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公開日: 2021.10.26
最終更新日: 2021.10.26

安いミシンはダメ?安くても高性能なミシンの選び方

安いミシンはダメ?安くても高性能なミシンの選び方

入園・入学グッズ作りや手芸を行う場合、手縫いでは対応しきれないことがあります。ミシンであれば細かな作業ができるものの、ミシンは比較的高額な商品であり、購入には至らないケースも珍しくありません。

しかし、ミシンの性能をチェックせず、安いという理由だけでミシンを購入すると、失敗する可能性があります。安いミシンを購入しても、目的を果たせなければ購入する意味がありません。

当記事では、「安いミシンはダメ」と言われる理由を解説した上で、良品を見抜くポイントや安いミシンでも必要な機能について説明します。安くても良品のミシンを選ぶために、見るべきポイントや、必要な機能を紹介します。低コストで良質なミシンを購入したい人は、ぜひ参考にしてください。

「安いミシンはダメ」と言われる3つの理由

ミシンを購入するにあたって、値段や機能以外にも「安いミシンはダメ」と言われる理由を知ることが大切です。安いミシンはダメと言われる理由には、以下の3つが挙げられます。

理由(1)耐久性が低くすぐに壊れやすい

安いミシンは部品にプラスチックが使われていることが多く、丈夫な金属を使用した高いミシンと比べて耐久性が低い傾向にあります。厚めの生地を縫うなどのハードな使い方をしたために、すぐに壊れてしまったというケースは少なくありません。

理由(2)パワーがなく厚い生地は縫えない

安いミシンのモーターは、金属ではなくプラスチックであることがほとんどです。プラスチックのモーターは軽いため持ち運びしやすいものの、縫う時のパワーは低くなります。パワーが少ないミシンは、ポリエステルのような薄手の生地であれば対応できますが、雑巾やジーンズのような厚い生地は縫いにくいことが特徴です。

理由(3)生地が薄くても縫うのにコツがいる

安いミシンはパワーが少ないため、薄い生地であっても縫う際にはコツが必要となります。なぜなら、安いミシンは縫製のスピードが遅く、縫い目がゆがみやすいためです。また、安いミシンは縫い模様のパターンが少ないケースが多く、ミシンの取り扱いに慣れている上級者でも、コツをつかむ必要があります。

良品を見抜く!安いミシンの選び方

安いミシンを探している人で、複雑な機能を求める人は少ないでしょう。ズボンの裾上げや、幼稚園や保育園のグッズ制作など、ちょっとしたことにミシンを使いたい人がほとんどです。

ミシンに複雑な機能を求めない人は、高いミシンを買うと機能を持て余すことが考えられるため、安いミシンを選ぶとよいでしょう。安いミシンでも良品なミシンを見抜くことで、購入時の失敗を未然に防ぐことが可能です。

ここでは、ミシンの良品を見抜く際に押さえるべきポイントを紹介します。

有名メーカーの製品に絞り込む

有名メーカーのミシンは長年の実績を持つことから、安いミシンであっても簡単に壊れる可能性は低いと言えます。実績があるということは、多くの人に信頼されている証であり、きちんとした製品を提供していることを示します。

安いミシンを選ぶ際は、以下のような有名メーカーの製品に絞り込みましょう。

ミシンの有名メーカー
  • ジャノメ
  • ベビーロック
  • JUKI(ジューキ)
  • ブラザー
  • シンガー
  • アックスヤマザキ

無名のメーカーが販売するミシンは、情報が少ないことから良品かどうかの判断が困難です。また、ミシンに詳しくないメーカーが製造・販売している可能性もあり、機能面や耐久性に問題が見られることも珍しくありません。

一方で有名メーカーのミシンは、インターネットなどで口コミや評価を確認できるため、事前に調査した上で購入できます。

保証の有無や保証期間を確認する

安いミシンを買う時には「保証の有無」と「保証期間」を確認しましょう。ミシンの有名メーカーでは、保証があるケースがほとんどです。保証がついていれば、適正な使い方をした上での故障・不具合は、無料で修理の対応をしてもらえます。

また、メーカーによっては、サポートデスク(サービスデスク・ヘルプデスク)を用意しています。ミシンの経験がない人や慣れていない人は、サポートデスクの有無もチェックしておくとよいでしょう。

なお、保証期間は1年から5年程度であることが多く、3年の保証がついているミシンを選ぶことがおすすめです。

目的に合う使い方ができるか考える

ミシンを購入する際は、目的を明確にした上で目的を達成できるミシンを選ぶことも大切です。

ズボンの裾上げや布への紐つけ、簡単なグッズ制作などのシンプルな作業が目的である場合、機能が充実した高いミシンを購入してもほとんどの機能が使われず、そのぶんお金が無駄になる可能性があります。

安いミシンでも自分が作りたいものが作れる機能が備わっていれば、お金が無駄になることはなく、目的を果たすことができ、購入における失敗を防ぐことができます。

【最低限】安いミシンでも必要な機能

前述の通り、ミシンは機能がシンプルになるほど値段が安くなります。しかし、シンプルな作業のみに使用する場合でも最低限の機能は必要です。ミシン初心者や裁縫に不慣れな人の場合、必要な機能がついていればミシンの準備を簡単に行うことができます。

最後は、最低限必要な機能を3つ取り上げ、それぞれの特徴やメリット、選ぶ時のポイントなどを解説します。良品な安いミシンを購入したい人は、ぜひ参考にしてください。

糸通し器

安いミシンを選ぶ場合には、糸通し器がついているものを選びましょう。

糸通しは、ミシンを使用する際に必ず行う作業の1つです。糸通し器がついていないミシンを購入した場合、手で直接針穴に糸を通すことになるため、準備の段階からストレスを感じる可能性も考えられます。

糸通し器がついているミシンを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。

●糸のかけやすさ

ミシンで作業を始めるにあたり、まずはミシンの各所に糸を通します。そのため、糸のかけ方を間違えるときちんと縫うことができないばかりか、針が曲がりミシンの故障につながる恐れがあります。糸かけの順番が記載されているミシンを選ぶことで、初心者でも簡単に糸を針に通すことが可能です。

●両手タイプか片手タイプか

糸通しには、両手で糸を通すタイプと片手で糸を通せるタイプがあり、両手で糸を通すタイプは、操作方法が複雑で理解することに時間がかかる傾向です。初心者は片手で糸を通すタイプを選ぶとよいでしょう。

フットコントローラー

フットコントローラーがあると、両手が塞がっていても足を使って操作することが可能です。フットコントローラーは踏むとミシンが動き、踏み込む力を強くすると縫う速度が上がります。

フットコントローラーがないミシンの場合、オン・オフや速度の調整をボタンで行います。ボタン式の場合、「動きを止めたい」「速度を上げたい」と思っても、その都度ボタンを押す必要があるため煩わしさを感じるでしょう。しかし、フットコントローラーがついているミシンであれば、手軽に操作できるため快適に作業を行うことができます。

特に以下のような人には、フットコントローラーがついているミシンがおすすめです。

●フットコントローラー機能がおすすめな人

  • 椅子に座って作業をする人
  • ミシンを使用する頻度が高い人
  • 今後、本格的に洋裁をする可能性がある人

模様縫い

「縫えればよい」と考えている場合、模様縫いの機能は不要に感じる人もいるでしょう。しかし、模様縫いにはさまざまなメリットがあり、模様をつけること以外にも、生地をほつれにくくするといった強化に役立てることができます。

安いミシンを購入する際は、以下の模様縫いができるミシンを選びましょう。

●直線縫い

まっすぐに縫うことができます。模様縫いの中でも基本の縫い方で、多くのシーンで活用できます。

●ジグザグ縫い

ジグザグに縫うことができます。布の端にジグザグ縫いを使うことで、布のほつれを防止し、見た目も美しく仕上げることが可能です。

●裁ち目かがり縫い

裁ち目かがり縫いは、主に「布を切った場所をかがる(ほつれないように処理する)」ために使います。ジグザグ縫いは裁ち目かがり縫いの一種です。

他にも、以下のような裁ち目かがり縫いの機能があると便利です。

  • 点線ジグザグ縫い
  • オーバーロック縫い

まとめ

安いミシンの中にも、良品は多く存在します。安いミシンの中から良品を選びたい人は、使用する目的を明確にした上で、有名メーカーの製品から選びましょう。保証の有無や保証期間についても注目し、購入後の不安を軽減することも大切です。

また、簡単な作業を目的とする人も、糸通し器やフットコントローラー、模様縫いなどの機能がついたミシンを選ぶことをおすすめします。最低限必要な機能が備わったミシンを選ぶことで、失敗するリスクを防ぐことが可能です。

当記事で紹介したミシンの選び方や必要な機能などを参考に、ベストなミシンを選んでください。