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公開日: 2022.05.23
最終更新日: 2022.05.24

チャコペンの使い方とは?おすすめ商品や選び方を紹介

チャコペンの使い方とは?おすすめ商品や選び方を紹介

チャコペンは、学校の授業などで多くの方が触れたことのある裁縫道具の1つでしょう。学校で使うチャコペンには鉛筆型が多く見られますが、手芸用品店にはさまざまな形のチャコペンが並んでいます。チャコペン自体の使い方を知っていても、それぞれの商品の使いやすさや選び方までは知らない方も多いのではないでしょうか。

当記事では、チャコペンの概要と種類、使い方を紹介します。併せておすすめのチャコペンも紹介するため、チャコペン選びの参考にしてください。

チャコペンとは?5つの種類も紹介

チャコペンとは、裁縫の際に生地に目印となる印や線を書くための道具です。チャコペンの「チャコ」は滑石やカオリンなどの粉末を固めたものを指す言葉で、「チョーク」が由来となっています。チャコペンはチョークと同様、一度書いた線を消すことが可能です。主に、生地を裁断する場所や縫う場所に線を引く、ボタンやポケットなどの縫いつけ位置に印をつけるといった用途に使われます。

チャコペンは、手縫い・ミシン問わず裁縫には必要不可欠な道具のため、学校の裁縫セットに入っていたものを使ったことがある方も少なくないでしょう。チャコペンは大きく5つの種類に分けられます。

●鉛筆タイプ

一般的な鉛筆と同じ構造で、中心に粉を固めた芯が通っているタイプです。鉛筆と同様、芯を削り出して使います。太い線を書くのに便利ですが、芯をしっかり削ると細い線を書くことも可能なため、どのような作品を作るときでも使いやすいでしょう。芯は折れやすいため、芯を保護するキャップがついているのが一般的です。

●フェルトペンタイプ

フェルトペンタイプは、マーカータイプとも呼ばれています。水性インクを使用しており、常に一定の太さではっきりと見えやすい線を引けるのが特徴です。インクが水性のため、水で線を消せる製品が多いものの、生地によってはインクがにじんでシミになることもあるため、使用する際は注意が必要です。

●シャーペンタイプ

ノック式で芯を入れ替えて使うタイプです。シャーペンタイプは線の太さを一定に保つことができますが、芯が細いため折れやすい上に、粗い生地の場合は芯先で生地を傷めるおそれもあります。目が細かくなめらかな生地に使うのがおすすめです。

●チョークタイプ

チョークのように、芯となる部分を直接手で持って使います。チャコペンとしてはスタンダードで、芯が尖っていないため生地を選ばない、使い勝手のよい種類となっています。チャコ削り器で削れば細い線を書くことも可能です。チョークタイプは芯がむき出しになっており、衝撃でチャコペンそのものが割れやすいため持ち運びをする際は注意しましょう。

●パウダータイプ

通常チャコペンは固形の芯を生地にこすりつけて線や印を書きますが、パウダータイプは、ローラーの先端からチョークの粉末を出して線を引きます。粉末のため、芯が折れることを気にする必要がありません。また、芯で書くタイプと異なり生地を荒らす心配がなく、目の粗い生地にも線を引きやすい点がメリットです。ただし、芯やインクで書くタイプと比べると、線が見えにくい場合もあります。

チャコペンの使い方

チャコペンは、一般的には次のように使います。

  1. 線や印を書きやすいように、生地を平らな場所に広げる
  2. 型紙に沿った場所もしくはボタンなどをつけたい場所に、線や印を書く
  3. チャコペンの線や印をもとに、裁断や縫製、ボタンつけなどの作業を行う
  4. 各チャコペンに適した方法で線を消す

チャコペンの使い方は非常に簡単です。ただし型紙に沿って線を引く際には、縫い代の有無によって若干作業が変わるため、作業の前に型紙に縫い代が含まれているかどうかを確認しましょう。

●型紙に縫い代が含まれている場合

型紙に沿って引いた線は、縫い代の外側の線を示します。おすすめの方法は、外側の線を布に写した後に、型紙の縫い代部分を切ってしまうことです。縫い代部分を切った型紙を縫い代が均等になるように布へ配置し、型紙に沿って縫い代の内側の線を書きましょう。

●型紙に縫い代が含まれていない場合

型紙に沿って引いた線は、縫い代線の内側の線となります。型紙の線から縫い代の分だけ外側に線を書くと、縫い代の外側の線ができあがります。

もし同じ型紙で複数の生地が必要な場合は、生地に直接縫い代線を書くのではなく、ハトロン紙などに新たに縫い代込みの型紙を作ることもおすすめです。縫い代なしの型紙を縫い代ありの型紙に作り直すことで、布に毎回縫い代線を書く手間が省けます。

チャコペンの選び方

チャコペンの選び方のポイントは、基本的に下記の3つになります。

  • チャコペンの種類
  • 線の消し方
  • 線の色

チャコペンは種類によって特徴やメリットが異なるため、まずは種類に着目して使用する布に適したチャコペンを選びましょう。ここからはチャコペンを選ぶにあたって、種類以外に着目したいポイントについて詳しく解説します。

線の消し方で選ぶ

チャコペンによって、線を消す方法はさまざまです。

●自然と消えるタイプ

時間経過とともに消えるため、線を消すために特に何かする必要はありません。筆圧が高い場合やインクを大量に染み込ませた場合は線が残ることがあります。線が残ってしまった場合は、水や専用の消しゴムなどで消しましょう。

●水で消すタイプ

線をきれいに消しやすいため、水洗いや洗濯をして消しましょう。湿らせたタオルでポンポンと軽く叩いたり、霧吹きで水を吹きかけてタオルでポンポンと叩いたりする方法もおすすめです。ただし、水洗いできない生地に使うのは避けましょう。

●熱で消すタイプ

アイロンや摩擦熱で線を消します。「アイロンチャコペン」などと明記して販売されることが多く、商品名やパッケージで判別しやすいタイプです。注意点として、熱で消すタイプ以外のチャコペンで書いた線に熱を加えると、線が定着して消えなくなるため、注意を払って使用しましょう。

●専用消しゴムで消すタイプ

別途専用のアイテムが必要なものの比較的気軽に消せるため、筆圧が強い人や修正回数が多い作業に向いていますが、こすりすぎると摩擦で生地が傷むおそれがあります。特にフェルト生地は毛羽立ちやすいので、強い摩擦や生地の種類には気をつける必要があります。

線の色で選ぶ

チャコペンと生地の色味が似ている場合、線や印が見えにくくなるため、生地の色に合わせてチャコペンの色を選ぶことが大切です。

チャコペンの基本色は青・ピンク・白となっています。黒や紺など濃い色の生地には白のチャコペンを、白など薄い色の生地には色つきの青やピンクのチャコペンなど、反対色を選ぶと見えやすいでしょう。

青・ピンク・白の3色だけでさまざまな生地に対応できるため、まずは3色揃えることをおすすめします。また、商品によっては黄色や黒などのカラーバリエーションもあります。チャコペンに慣れてきて基本の3色では物足りない場合は、他の色の購入も検討するとよいでしょう。

おすすめのチャコペン3選

チャコペンにはさまざまな商品があり、いずれも個性的なものばかりです。自分の作品作りに合った商品を選ぶことで、裁縫ライフの心強いお供となるアイテムを見つけられるでしょう。

ここからは、ユザワヤの通販ページで購入できるチャコペンの中から、特に人気の高い商品を厳選して3つ紹介します。

手芸用マーカーペン 『チャコパー 太書 茶』 KIYOHARA 清原

フェルトペンタイプのチャコペンです。茶色のインクで、はっきり見えやすい線や印が書けます。水で消せるタイプのため、後で水洗いをする生地におすすめです。線が自然に消えないことから、作業に時間がかかるなど、線や印が作業の途中で消えると困る場合にも役立つでしょう。

商品名は「太書」と書いてありますが、芯を寝かせると線が太くなり、芯を立てて書くと線が細くなるため、1本で線の太さを使い分けることが可能です。

手芸マーカー 布用ペン 『チョークペンシル 1.3mm 青』 Sewline ソーライ

シャープペンシルタイプのため、濃くはっきりとした線が書けます。軸が三角形になっているため、シャープペンシルタイプの中でも特に握りやすく扱いやすい商品です。水もしくは専用消しゴムで線を消せます。

1.3mmの極太芯を採用することで、シャープペンシルタイプの欠点である芯の折れやすさや生地の傷めやすさをカバーしています。筆圧が強い人や目の粗い生地にも使いやすいため、これまでシャープペンシルタイプを敬遠してきた人にもおすすめの商品です。

手芸用マーカー 『3角チョーク 赤 2-126』 YUSHIN 遊心【ユザワヤ限定商品】

最高級の原料にこだわった三角チャコペンで、なめらかな書き心地を追求した商品です。角が立たない形のため、生地を傷めずに使えます。ボタン位置の印つけからライン引きまで、幅広い用途での活躍が期待できます。また、チャコ削り器との併用で細い線をキープできるため、一度買うと長く愛用できるでしょう。

生地や場面を選ばずオールマイティに使え、手芸初心者から上級者まで幅広い層のユーザーにおすすめできる一品です。

まとめ

チャコペンは、ボタン位置や裁断場所などの印づけに活躍する裁縫の必需品です。フェルトペン・鉛筆・チョークなど種類によってさまざまな特徴を備えています。線の消し方や色にも着目し、作業内容や扱う生地の種類によって使い分け、作業効率を上げましょう。

自分に合ったチャコペンを選ぶ際には、ユザワヤなどの大手手芸品店での購入がおすすめです。ユザワヤなどはチャコペンだけでなく、替え芯や削り器などのアイテムも豊富に取り扱っており、必要なアイテムが揃えやすくなっています。

参考:ユザワヤ