アクセサリーの素材には何がある?特徴や選び方を解説!
アクセサリーを作る際、悩んでしまうのが「どの素材を使って作るか」です。アクセサリーの素材には多くの種類があり、それぞれ色合いや雰囲気が異なるため、使用する素材によってアクセサリーの雰囲気や使用場面が大きく変わります。
当記事では、代表的なアクセサリー素材の特徴について解説します。それぞれの素材の良さや注意点についても解説するため、ハンドメイドのアクセサリーを作りたい方はぜひ素材選びの参考にしてください。
目次1
アクセサリーの素材には何がある?
アクセサリーの素材にはさまざまな種類があり、それぞれで特徴やメリット・デメリットなどが異なります。アクセサリーを作る際は、各素材の特徴を押さえておくことが重要です。ここでは、アクセサリーの素材の特徴について詳しく解説します。
真鍮
真鍮は銅と亜鉛を混ぜた合金であり、「黄銅」や「ブラス」とも呼ばれます。金のような美しさが魅力であり、5円硬貨にも使われている素材です。
真鍮は亜鉛の量や熱の与え方によって色味が変化するのが特徴です。亜鉛が多ければ黄土色に近く、亜鉛の量が少なければ赤みが強くなります。アクセサリーの素材以外には、金管楽器やインテリアグッズなどにも使用されています。
真鍮は酸化によってアンティークのような風合いとなり、長く使用しているとさまざまな表情の変化を楽しめるのが魅力です。また、専用のクリームなどを使用すれば簡単に輝きを取り戻せるのもうれしいポイントです。
ただし、水分に弱くすぐに錆びてしまう点や、お手入れの手間がかかる点はデメリットなので、素材として使用する際は覚えておきましょう。
メッキ
メッキは下地となる合金などを異なる金属で覆った素材です。下地となる素材は金属に限らず、プラスチックや石なども利用できます。
メッキは表面を覆う金属の種類により、金メッキや銀メッキ、プラチナメッキなどのさまざまなバリエーションがあるのが特徴です。アクセサリーとしてはもちろん、金メッキは仏像や仏具にも利用されています。
メッキの魅力として挙げられるのはコストパフォーマンスのよさです。たとえば金メッキのアクセサリーであれば、純金のような美しい輝きを安価に楽しむことが可能です。また、金属そのものより軽く、長時間身につけていても疲れを感じにくいでしょう。
メッキのデメリットには、表面のコーティングが剥がれやすいことや、下地の素材によってサビや黒ずみが発生しやすいことなどが挙げられます。
チタン
チタンはレアメタルの一種であり、普段使いするアクセサリーとして特に人気が高い素材です。
チタンは重量が非常に軽く、航空機やスポーツ用品などに使用されています。また、他の金属と比較して生体適合性が高くアレルギー反応が起こりにくいことから、インプラントや人工骨としても活用されています。
チタンの特性はアクセサリーの素材としても優れており、大ぶりのモチーフがついていても疲れを感じずに着用することが可能です。さらに、汗や水分に強く変色しにくいため、簡単なお手入れで長く使えるのがうれしいポイントです。
チタンのデメリットには、硬度が高く切削や溶接などの加工が難しい点が挙げられます。
シルバー
シルバーは銀白色の輝きを放つ素材であり、アクセサリーに使用する際は銀の含有率によってさまざまな種類に分けられます。
銀そのものは柔らかい素材であることから、アクセサリーとして使用するときは強度をアップさせるために銅などを混ぜて作られます。アクセサリーに刻印されている「925」「950」などの数字は銀の含有率であり、「925」は92.5%、「950」は95.0%を表します。
シルバーは経年変化による黒ずみが「味」として楽しめ、アクセサリーを育てる感覚で愛用できるのが特徴です。
ただし、美しい輝きを長くキープしたい場合には、日頃から専用クロスなどでこまめにお手入れすることが必要です。
ゴールド
ゴールドを使ったアクセサリーは美しい輝きと洗練された雰囲気が魅力であり、古代ローマやエジプト時代から愛されています。
ゴールドには18金・14金・10金などいくつかの種類があり、それぞれの数字は24金を100%としたとき金の純度を表しています。もっともメジャーな18金は、純度75%のゴールドです。金の純度が高いほど価値が上がるものの、24金は柔らかく変形しやすいためアクセサリーには不向きとされています。
ゴールドは、18金や10金などに加工する際にどの素材を加えるかによって色味や雰囲気が変化するのが魅力です。銅を増やせばピンクゴールドやレッドゴールドに、銀と銅の比率を調整すればイエローゴールドになります。
注意点として、18金は質の高い素材である一方、金の輝きが強いことから普段使いしにくいと感じる人も少なくありません。たとえばネックレスの素材としてゴールドを採用する場合、フォーマルシーンでは18金、普段使いでは10金を選ぶなど、場面によってふさわしいものを選びましょう。
ステンレス
ステンレスは鉄やクロムなどを混ぜ合わせた合金であり、100年以上前に発明・実用化されています。
ステンレスは英語で「錆びない」を意味する単語であり、錆びにくく傷がつきにくい素材として知られています。大きく分類すると5種類に分けられますが、それぞれで錆びにくさや傷つきにくさの程度が異なるため、アクセサリー購入時は十分にチェックしましょう。
ステンレスのよさは丈夫で扱いやすい点です。水分にも強く、普段使いに特に向いています。さらに、アレルギーを起こしにくいため金属アレルギーの人でも着用可能です。
デメリットには、ステンレスのアクセサリーには価値が付きづらい点が挙げられます。
アクセサリー素材の選び方は?
アクセサリーの素材を選ぶ際には、下記の点に注意しましょう。ここでは、アクセサリー・ジュエリーの素材を選ぶときに気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
●アレルギーの出やすさ
金属アレルギーは、日本人の約1割が発症していると言われるほど身近なアレルギーです。アレルギーを起こしやすい素材には、シルバーや銅、パラジウム、ニッケル、クロムなどが挙げられます。金属アレルギー対応のアクセサリーを作る場合には、該当の素材は避けるのが無難です。金属アレルギーを起こしにくいチタンやステンレスなどを使えば、より多くの人に商品を手に取ってもらえるでしょう。
●変色のしやすさ
チタンやステンレス、プラチナなどは水分に強いため、変色の心配が少なく、普段使いしやすいのが特徴です。真鍮やシルバーなどは輝きをキープするためにこまめなお手入れが必要なので毎日気軽に身につけたい場合には不向きであると言えるでしょう。ただし、変色しにくい素材であっても肌に触れることで皮脂が付着するため、より長持ちさせたい場合は柔らかい布で軽く拭き取るのがおすすめです。
●色合い
アクセサリー素材は白銀系とゴールド系の2種類に分類できます。白銀系の中でもチタンは黒味がかった銀色、シルバーはより白味が強く明るい銀色です。また、ゴールドは金の含有量によっても色味が変わるほか、ピンクゴールドやイエローゴールドといったさまざまなバリエーションを楽しめます。同じアクセサリーであっても素材の色味が変わることで表情・雰囲気が大きく変化するため、利用シーンを想定して理想のカラーを選択しましょう。
まとめ
アクセサリー素材にはさまざまな種類があり、色合いや加工のしやすさ、重さなどが異なります。中には普段からお手入れをしなければならない素材もあるため、アクセサリーを作るときはどのような場面で身につけてほしいのか、どのような雰囲気のアクセサリーにしたいのかを考えることが大切です。
また、チタンやステンレスはアレルギーを起こしにくい素材です。より多くの人に自分のアクセサリーを手に取ってほしいなら、アレルギーを起こしにくい素材を選ぶのも一案です。さまざまな素材から、自分の作りたいアクセサリーにピッタリの素材を選びましょう。