あずま袋の作り方とは?きれいに仕上げるコツやサイズ計算方法も解説
あずま袋とは、1枚の風呂敷や布を簡易的に縫い合わせて、袋状にしたものを指します。風呂敷と比べて包み方が分かりやすく、不使用時には小さく折りたためるのも魅力の1つです。
いくつかのサイズバリエーションを持っておけば、お弁当袋やかごバッグのインナーバッグなどさまざまな使い方ができるのもメリットと言えるでしょう。
当記事では、あずま袋の作り方や必要な道具・材料、きれいに仕上げるコツ、サイズ計算方法、サイズ別の使い分け方を詳しく解説します。
目次1
あずま袋に必要な道具・材料
あずま袋を手作りする際には、あらかじめ揃えておきたい道具と材料があります。あずま袋に必要な道具と材料は、以下の通りです。
【道具】
- ハサミ
- 縫い針
- チャコペン
- 定規
- 糸切りばさみ
- アイロン
- まち針
【材料】
- 生地 1枚(タテ38cm×ヨコ107cm)
- 糸
作りたいあずま袋の仕上がりサイズによっては、生地や必要となる材料の大きさ・長さは異なります。あずま袋の大きさを変えたい場合は、短辺と長辺を1:3の比率にして、それぞれの辺に縫い代を足して生地を裁断しましょう。つまり、あずま袋を作る時の生地のサイズ計算方法は、以下の通りになります。
▼生地のサイズ計算方法
- 短辺=1辺の長さ(a)+縫い代の長さ×2
- 長辺=1辺の長さ(a)×3+縫い代の長さ×2
きれいに仕上がる!あずま袋の作り方
あずま袋は風呂敷やバッグのような袋状のアイテムで、サブバッグやエコバッグとしても便利です。あずま袋の作り方は、実はとても簡単です。ここでは、あずま袋の作り方を、きれいな仕上がりになる手順で紹介します。
寸法の印をつけて生地を裁断する
まずは、あずま袋に使いたい布生地を38cm×107cmの長方形に裁断して、生地を裏向きに置きます。縫い代が分かるように、各辺から1.5cm幅の位置にチャコペンで印をつけましょう。縫い代の印をつけたら、長辺は縫い代以外の部分を三等分して印をつけます。
例えば、タテ38cm×ヨコ107cmの生地の場合、107cmから縫い代の3cm(1.5cm×2)を引くと105cmです。105cmを三等分すると35cmとなるため、「35cmごとに印をつける」ということになります。何個か同じサイズのあずま袋を作りたい場合は、型紙を作っておくと便利です。
布端を縫ってほつれ止めをする
次に、布端がほつれないようにするため、ほつれ止めを行います。布端を処理する主な方法は、以下の通りです。
- 三つ折り直線縫い
- ほつれ止め液を塗る
- ミシンの機能を使う
三つ折りして直線に縫う方法で比較的縫いやすく、間違えて生地を一緒に縫うなどの失敗が少ないといったメリットがあります。端が三つ折りになることから、縫い代に少し厚みが出る点が特徴です。
生地端にほつれ止め液を塗って乾燥させる方法です。塗るだけで済むため、非常に簡単で、ほかのほつれ止めの方法と併用することもできます。
ミシンの機能「裁ち目かがり」を使ってほつれ止めを行います。ミシンに裁ち目かがりの機能がなければ、ジグザグ縫いで代用することも可能です。
上記の方法は、生地の厚さやあずま袋を使うシーンによって使い分けるとよいでしょう。
袋の形に縫い合わせて縫い代を処理したら完成
ほつれ止めが終わったら、袋の形に縫い合わせる作業を行います。生地の表側を上にして、横長の形に生地を置きましょう。生地を3等分した端を、3分の1のところで折り返して、1辺の重なった部分を縫い合わせます。次に、縫い合わせた生地をめくり、反対側の端を3分の1のところで折りましょう。すでに縫い合わせた辺と反対側の辺の重なった部分を縫い合わせます。
最後に、持ち手部分などの縫い代が浮かないように、縫い代を処理しましょう。縫い代を内側に1回折り、ステッチをかけます。縫い代を縫っている際には、下の布を巻き込んで縫わないように気を付けましょう。縫い代の処理が終わったら、生地を表にひっくり返して、正方形あずま袋の完成です。
使い方いろいろ!サイズ別にあずま袋を使い分けよう
あずま袋のサイズは、主にS、M、Lの3種類です。サイズによってさまざまな使い方ができ、シチュエーションや季節に合わせて色々な柄生地を楽しめます。ここでは、サイズ別にさまざまなシーンに応じたあずま袋の使い方を解説します。
Sサイズ|お弁当袋やポーチ
Sサイズのような小さなあずま袋は、お弁当袋にぴったりです。忙しい時にも、あずま袋ならさっとお弁当箱を包めます。あずま袋は、手ぬぐいや風呂敷で作られていて簡単に洗える上に、すぐに乾くというメリットがあります。使い勝手はもちろん、衛生面でも安心なため、あずま袋をお弁当入れとして活用する方が多いと言えるでしょう。
Sサイズのあずま袋は、お弁当袋のほかに、ポーチとして使うのもおすすめです。あずま袋にハンカチや化粧品などを入れてバッグに忍ばせれば、丁度よいサイズ感でバッグの中がすっきりします。あずま袋は、旅行先の旅館で部屋から温泉に行く時に持って行くポーチとしてもおすすめです。和装が似合うデザインのため、旅館で着る浴衣にマッチしておしゃれに見えるでしょう。
Mサイズ|買い物バッグやレッスンバッグ
Mサイズのあずま袋は、Sサイズよりも物を入れられて使い勝手がよいサイズ感で、買い物バッグとして使われることが多くあります。あずま袋をかごバッグやファスナーがないバッグなどに入れると、目隠しになって見た目も可愛くなります。ファッションに合った柄のあずま袋を透明バッグに入れて、バッグインバッグにしても楽しめるでしょう。
さらに、近年はあずま袋のコンパクトに折りたためる上に広げやすいという特徴から、エコバッグとして人気です。あずま袋は軽量であるため、エコバッグとして毎日持ち歩いても負担になる心配がほとんどありません。コンビニに行くときなど、ちょっとした買い物で大きなエコバッグが要らない場合に適しているサイズと言えるでしょう。
また、Mサイズのあずま袋は、子どもの習いごとの着替えなどを入れて、レッスンバッグとして使われることもあります。
Lサイズ|旅行先でのお土産用バッグ
Lサイズのような大きいあずま袋は、たっぷりと物を入れられるため、旅行先でのお土産用バッグとして特に人気です。きれいに畳んでコンパクトになってかさばらない点も、荷物が多くなりがちな旅行に向いています。あずま袋は、旅行先での予備バッグ以外に、スーツケースの中の荷物を整理したいときにも活躍するでしょう。
Lサイズのあずま袋は、ショルダー(肩掛け)タイプのバッグとしても使えて、重い荷物を入れて持ち運びやすいということも大きなメリットです。旅行に使える大きめサイズのお土産用バッグがほしいという方は、Lサイズのあずま袋作りにチャレンジしましょう。
初めてのあずま袋作りならユザワヤがおすすめ!
あずま袋は、初心者にも作りやすく、お弁当袋やエコバッグなど実用性が高いアイテムのため、物作りが趣味の方はあずま袋を作ってみてはいかがでしょうか。
初めてのあずま袋作りには、ユザワヤが提供するあずま袋のミニレシピが便利です。ミニレシピを見れば初心者でも簡単にあずま袋をハンドメイドできるため、自分用にはもちろん、友達のプレゼント用としてきれいに仕上げられます。
また、ユザワヤは個性的な柄からシンプルな生地まで幅広く取り扱っており、自分好みの生地デザインが見つかるでしょう。ユザワヤで好きな色柄・素材の生地を選んで、サブバックやインナーバッグなど、オリジナルの作品作りを楽しんではいかがでしょうか。
まとめ
あずま袋は、風呂敷や布を使って簡単に作れるため、ハンドメイド初心者が最初にチャレンジする手作りアイテムとしてもおすすめです。複数サイズを作っておけば、お弁当袋としてはもちろん、かごバッグのインナーバッグや旅行先で活躍するお土産用のバッグとしても使えます。
シンプルなデザインやカラーの生地を使えば、さまざまなファッション・アイテムとも合わせやすいでしょう。お弁当袋やポーチとして、あずま袋単体で使用する場合は、柄物の生地を使用することで見映えする素敵な袋になります。