つけ襟の作り方・手順とは?種類別のつけ襟の特徴についても紹介
ファッションが好きな方の中には、おしゃれアイテムとして「つけ襟」を持っている方もいるのではないでしょうか。つけ襟は、定期的にトレンドアイテムとして流行するため、コーディネートの肥やしとして、1つくらいは持っておきたいところです。
実は、つけ襟は手作りできます。型紙があれば、フラットカラーやセーターカラー、ラウンドカラー、ビッグカラーなど、さまざまなタイプのつけ襟を簡単に作ることが可能です。
当記事では、つけ襟の作り方や手順、必要な道具・材料、おすすめ生地を解説するとともに、大人コーデにぴったりなつけ襟の種類や種類ごとの特徴などを解説します。
目次1
つけ襟を手作りする際に必要な道具・材料
つけ襟の種類やサイズによって生地や必要となる材料の大きさ・長さは異なるものの、必要となる道具や材料の目安は以下の通りです。生地や柄を工夫して、自分好みのオリジナルつけ襟を作ってみましょう。
【道具】
- 型紙
- ミシン
- 布切りバサミ
- 糸切りバサミ
- チャコペン
- まち針
- 目打ち
- ミシン針11番(普通地用)
【材料】
- 生地(タテ30cm×ヨコ85cm)
- ボタン(シャツ用9mmボタン1個)
- ループ用細ゴムひも
- 糸 60番※普通地用
- 刺繍糸×20cm
ボタンは、生地と近い色を選ぶとシンプルに仕上がります。色合いを揃えながら、木製ボタンや貝ボタンなど質感でアレンジするのもおすすめです。
ユザワヤでは、つけ襟の型紙や素材として使える手芸アイテムを豊富に取り揃えています。オンラインショップから気軽に購入できるため、ハンドメイドに興味のある方はぜひチェックしてみましょう。
ボタン留めタイプのつけ襟の作り方
つけ襟にも、リボンで結ぶタイプや両脇で留めるタイプなど複数ありますが、今回は基本のボタン留めタイプのフラットカラーの作り方を紹介します。
襟もとにあるボタンで着脱できるデザインは、シンプルで作りやすく初めてのつけ襟作りにぴったりです。できあがりまでにかかる時間は約40分となっています。裁縫初心者でも、1時間はかからずに完成させられるでしょう。
型紙を用意する
まずは、つけ襟の型紙を用意します。インターネットからダウンロードする場合には、印刷・カット・貼り付けなどの作業が必要です。より手軽さを求める場合には、シリコーン製のテンプレートを購入するとよいでしょう。
チャコペンで印を付けてから縫う
布を中表で半分に折り、型紙をのせてチャコペンで型の外枠を写し取ります。写したら上下の布がズレないように、まち針で留めるのを忘れないでください。カーブの部分・左右の襟先の3か所留めればOKです。
チャコペンの線をなぞるように丁寧に縫い合わせます。このとき、後ろ側(つけ襟の背中にくる部分)に5cm~8cmほどの返し口を作っておきましょう。
縫い終わったら、縫い目から5mmほど外側をカットします。返し口の部分は、後から縫い留めることを考えて、ほかの部分よりも若干多めに余白を残すのがポイントです。縫い目から1cmほど外側をカットするくらいの余裕を持って切り進めましょう。
アイロンをかけて表に返す
先ほど残しておいた縫い目の外側の余白部分を、縫い目に向かって折ってアイロンをかけます。このひと手間を加えることで、表に返した時の仕上がりがとても綺麗になります。
首周りのカーブ部分の余白を折り込むのが難しいときは、カーブ部分の縫い目1mm手前まで、縦に数か所切れ目を入れるのがポイントです。これにより、余白が折りやすくなりアイロンが綺麗にかけられるでしょう。
余白部分のアイロンがけが終わったら、返し口からぐるりと表に返しましょう。角がうまく返らない場合には、目打ちを使ってください。仕上げにアイロンで整えてから、最後のステップに進みます。
ボタンを縫い付けたら完成
返し口の閉じ方は、主に2つあります。
- 返し口だけを手縫いで「コの字閉じ」する
- 端から2~3mm幅で全体にステッチをかける
仕上がりのイメージに合わせて、好みの閉じ方を選びましょう。
襟の端にボタンを縫い付けます。向かって右(着用者から見て左の上端)にボタンがくるようにしてください。そして、向かって左(着用者から見て右の上端)にボタンをひっかける糸、またはひもをループ状にしてボタンのサイズに合わせて縫い付けます。
ボタン付け糸の色を工夫して、存在感をアピールするのもおすすめです。
大人コーデにおすすめなつけ襟の種類
つけ襟と一言に言っても、襟の形や大きさによって呼び方が変わります。それぞれ与える印象や醸し出す雰囲気が異なるため、シーンやコーデに合わせて取り入れるとよいでしょう。
大人コーデにおすすめなつけ襟4種類と、それぞれの特徴を紹介します。
フラットカラー
フラットカラーとは、身頃に沿って平らに折り返った襟の総称で、日本語では「扁平襟」とも呼ばれます。丸襟と並んで、つけ襟の定番ともいえる形・大きさで、どのような服にも合わせやすいのが大きなメリットです。
襟先の角がワイシャツの襟のようにピンと尖っており、きちんと感を演出したいシーンにぴったりです。また、背中側の布地が若干長めという特徴もあるため、首元が開いた服に合わせても可愛く仕上がるでしょう。
セーラーカラー
セーラーカラーとは、後ろが四角で前がVネックになっている大きな襟のことです。セーラー服(水兵服)をモチーフとした襟デザインとなっており、背中側の大振りなスクエア型は、可愛いらしい雰囲気を演出します。
後ろから見ると印象的な襟ですが、正面はほかの襟と比べて小ぶりでシンプルです。そのシンプルさは、甘すぎず大人コーデにぴったりでしょう。
また、従来のセーラーカラーから派生した「まる首タイプ」や「ノーリボン」のセーラーカラーも出てきており、フェミニンさやこなれ感が出ると人気が高まっています。
ラウンドカラー
ラウンドカラーとは、丸襟とも呼ばれており、襟先が丸くカーブしたデザインの襟です。襟先の尖ったデザインよりもマイルドな印象を与え、堅苦しい雰囲気をやわらげます。オフィスカジュアルなどで人気があるクラシックな襟型の一種で、女性らしさが演出できるでしょう。
クラシカルな白のラウンドカラーのつけ襟は、1枚持っておくと便利です。リブニットや薄手のブラウスなど、いつもの装いのアクセントとして役立ちます。
ビッグカラー
ビッグカラーとは、大きな襟の総称です。通常よりもひと回りほど大きいものから、肩全体を覆うほどのものまでさまざまな種類があります。
フリルやレースの布地でできたビックカラーのつけ襟は、ショート丈のボレロを彷彿とさせるエレガントさを演出します。正面から見ても大振りの襟は、小顔効果も期待できるでしょう。
手持ちのシャツやTシャツ・ニットに合わせるだけで、一気にトレンド感のある着こなしが完成します。つけ襟を主役にしたコーディネートを楽しみたい方や、ワンランク上の個性を演出したい方にピッタリです。
つけ襟を手作りするのにぴったりな生地
つけ襟は、生地によって印象が大きく変わります。つけ襟をハンドメイドする際にぴったりな生地とおすすめポイントを表にまとめました。
生地 | おすすめポイント |
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コットンリネンビエラ(白無地・綿麻) |
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TCブロード |
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ポリエステルギャバ |
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刺繍レース地・ギャザーレース |
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コットン(綿) |
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仕上がりの印象も大切ですが、作りやすさやホームケアのしやすさなども考慮に入れた生地選びをしてください。まずは、手軽に手に入るコットン生地で練習してから、難易度が高めの生地に挑戦してみるのもよいでしょう。
まとめ
つけ襟は、普段のコーディネートにプラスするだけで、ワンポイントとしておしゃれ度がアップします。つけ襟には、フラットカラーやセーラーカラー、ラウンドカラー、ビッグカラーなど多様な種類があるため、自分好みのデザインを手作りしてみましょう。
ユザワヤでも取り扱いのあるつけ襟用の型紙があれば、ハンドメイド初心者でも簡単に作れます。ユザワヤでは、型紙だけではなく生地やボタンなども豊富なバリエーションがあるため、自分だけのオリジナルつけ襟を作りたい場合におすすめです。