布で作る帽子の作り方|7種類のデザインとポイントを紹介
帽子はお店でも売られていますが、自分好みの生地を使えばオリジナルの帽子をハンドメイドできます。初心者でも作りやすいレシピや型紙を選べば、初心者でも自分オリジナルの帽子が作れるでしょう。
この記事では、布で作る帽子の作り方や、自分で帽子を作る際に気を付けたいポイントを解説します。帽子は複雑な形状をしているものもありますが、種類によっては手芸初心者でも作ることが可能です。布から帽子を作りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次1
帽子を布で作るのは難しい?
毛糸を使って編むニット帽と比べて、帽子は複雑な形状をしていることが多く、布で手作りするのは難しい印象を持つ人も少なくありません。
実際に、複雑な形状で手作りする難易度の高い帽子もあります。しかし、レシピや型紙に沿って簡単に作れる帽子もあり、手芸初心者でも数時間で帽子を作り上げることが可能です。
ショップで販売されている商品よりも、生地選びや帽子の形を自分好みにこだわれるのが、オリジナル帽子のメリットです。手作りするのは難しいイメージを持つ人が多いため、ハンドメイドの帽子を被ると家族や友人から驚かれるでしょう。
布で作れる帽子の作り方|種類別に紹介
布で作れる帽子にはさまざまなパターンがあります。中には、ミシンなしで手軽に作れる帽子もあり、裁縫初心者でも挑戦しやすいでしょう。
以下では布で作れる帽子と作る手順について、種類別に紹介します。
バケットハット
バケットハットは、全体にツバのついた帽子のことを指します。首の後ろまで覆うことができるため、日差しの強い時期のアウトドアシーンにぴったりの帽子です。
バケットハットを手作りするときは、好きな生地と型紙を用意します。型紙は、頭頂部のトップクラウン、周囲のサイドクラウン、ツバの部分であるブリムの3種類に分けましょう。トップクラウン・サイドクラウン・ブリムをそれぞれ縫い合わせれば完成です。
体を動かすときにバケットハットを使うなら、耳元からあごにかけてストッパー付きのひもを追加するのもおすすめです。帽子の裏地に表とは異なる柄の生地を使用すると、帽子を脱いだときにおしゃれな印象を与えます。
ベレー帽
芸術家が被っているイメージを持つ人も多いベレー帽は、ツバのない平たい帽子のことを指します。明るいカラーで作ってファッションのアクセントにする、普段使いしやすいナチュラルカラーで仕上げるなど、好みに合わせた幅広いデザインを選べるのが特徴です。
ベレー帽を手作りする際は、トップクラウンとサイドクラウンの型紙を用意します。型紙通りに布を裁断したら、トップクラウンとサイドクラウンを縫い合わせて完成です。
コーデュロイ生地を使用すれば、秋冬にぴったりのベレー帽が作れます。また、ベレー帽のトップにポンポンやねこ耳などを付けてアレンジすると、オリジナリティのあるベレー帽を作れるでしょう。
キャップ(野球帽)
キャップは前面に大きなツバのついた帽子を指します。野球帽とも呼ばれ、スポーツ時にも使いやすいのが特徴です。すっきりとした爽やかなデザインのため、性別を問わず被りやすいこともキャップの魅力です。
キャップを手作りするときは、頭全体を覆うクラウンとブリムの型紙を用意します。型紙通りに裁断したクラウンとブリムを縫い合わせれば完成です。ブリムを縫う際は、表面と裏面の縫い合わせがずれないように硬い接着芯を挟みましょう。
クラウンの後ろにサイズ調整可能なベルトを取り付けると、頭のサイズに合わせられるキャップを作れます。キャップはブリムの取り付けがあるため、作る難易度が高いですが、挑戦しがいのある帽子と言えます。
キャスケット
キャスケットは、前面のみにブリムのついた帽子です。キャップよりもクラウンにゆとりがあり、カジュアルな印象を与えます。また、昔は新聞売りがキャスケットを被っていたこともあり、ニュースボーイキャップと呼ばれることもあります。
キャスケットを手作りする際は、クラウンとブリムの型紙を用意します。型紙通りに裁断したクラウンとブリムを縫い合わせれば完成ですが、クラウンの後ろ部分にサイズ調整可能なベルトを付けると、自由にサイズを調整できます。
クラウンの大きなキャスケットは、小顔に見える効果も期待できます。また、好みに合わせてブリムの面積を大きくしてアレンジするのもおすすめです。ブリムの裏地に別の色・柄の生地を使うと、おしゃれな印象を与えます。
チューリップハット
チューリップハットは、チューリップの花を上下逆さまにしたような末広がりのデザインが特徴の帽子です。幅広い年齢層が被りやすい帽子のため、親子でおそろいの帽子を作りたい人におすすめです。
チューリップハットを手作りするときは、クラウンからブリムまでつながった型紙を用意します。用意した布を型紙に沿って表裏6枚ずつ裁断して、すべて縫い合わせれば完成です。そのため、6枚のパーツをそれぞれ異なる柄にすれば、おしゃれに仕上がるでしょう。
子供用の帽子には、ずれ防止のためにゴムひもを付けるのがおすすめです。大人用のチューリップハットは、裾の広がりを抑え気味にするとシックな雰囲気が感じられます。
手ぬぐい帽子
手ぬぐいをリメイクして作れるのが手ぬぐい帽子です。手ぬぐい帽子にはさまざまな種類があり、型紙の準備・裁断なしで簡単に作れるものが多い傾向があります。
型紙・裁断なしで手ぬぐい帽子を作るときは、まず手ぬぐいを半分に折ります。頭の大きさに合わせて、折った手ぬぐいを縫い合わせます。筒状になった手ぬぐいの口をゴムで縛り、布を裏返せば完成です。
帽子が必要なときに10分ほどで作れるのが、手ぬぐい帽子の魅力です。不要な布端も裁断せずに中に折り込んでおけば、糸を解くだけで手ぬぐいに戻せます。自宅で使われていない手ぬぐいを有効活用したい人におすすめの帽子です。
ワークキャップ
前面にツバのついたキャップの中でも、クラウンの浅いタイプをワークキャップと呼びます。強い日差しや紫外線から目を守る形であるため、日常使いにぴったりです。
ワークキャップを手作りするときは、トップクラウン・サイドクラウン・ブリムの型紙を用意し、型紙に沿って裁断したものを縫い合わせれば完成です。クラウンの後ろにベルトやリボンを取り付けると、サイズ調整もできます。
スタイリッシュに仕上げたいならベルト、おしゃれでかわいい印象に仕上げたいならリボンと、好みのデザインに合わせるとよいでしょう。また、クラウンの一部やサイドの生地を変えると、オリジナリティのある帽子が完成します。
布で帽子を作るときのポイント
布で帽子を手作りする際、いくつか気を付けたいポイントがあります。
まず、頭のサイズに合わせた帽子作りが大切です。子供用の帽子を作るときは、被りやすいサイズになるように型紙のサイズを確認しましょう。よいサイズの型紙が見つからない場合は、コピー機で型紙を拡大・縮小して使うのがおすすめです。
また、被る人の髪型やファッションに合わせて、帽子のデザインを決定することもポイントです。使用するシーンをあらかじめ想定しておくと、日焼け対策やコンパクトに持ち運びできるかなど、こだわりポイントが見つかりやすくなります。
まとめ
布から作る帽子はさまざまな種類があり、デザインや用途によって選べます。基本的には型紙に沿って布を裁断し、裁断した布を縫い付けるというシンプルな手順なので、興味のある帽子作りに挑戦してみることがおすすめです。
帽子を作る際には、一部の布地を変えて縫い合わせる、ベルト・リボンを付けるなどの工夫をすれば、他の帽子とは違った印象を与えます。自分好みにアレンジできるので、オリジナルの帽子を作りたい方は、今回紹介した内容を参考にしてください。