ワンピースの生地の種類とは?手作りする方におすすめの生地を紹介
さまざまな種類があるワンピースは、生地や色柄、デザインなどによって大きく仕上がりの印象が変わります。お店でワンピースを買ったときに、「もう少し自分の体形に合ったデザインが欲しい」「もう少し厚い・薄い生地ならうれしい」と感じた経験がある方もいるでしょう。そうした経験がある方には、ワンピースの手作りがおすすめです。
この記事ではワンピースを作りたいと思っている方に向けて、ワンピースに向いている生地の種類や特徴、初心者の生地選びのポイントを紹介します。
目次1
ワンピースに使われる生地の種類とは?
ワンピースに向いている生地は、ワンピースのデザインやシルエットによっても変わります。生地を選ぶ際は、作りたいワンピースのイメージに合わせることが大切です。
ワンピースに向いた生地の特徴や、各生地を使ったおすすめのワンピースのデザインを紹介します。
リネン
リネンとは、亜麻(フラックス)から取れる繊維から作られた生地で、古くは古代エジプトから利用されてきた繊維です。リネンには主に以下の特徴があります。
リネン | |
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リネンの主な特徴 |
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リネンに向いているワンピースのデザイン |
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夏ワンピースの生地におすすめなのが、さらりとした生地感のリネンです。ギャザー入りのデザインなら、リネン生地が持つ柔らかさをさらに引き立たせることができます。
また、リネンには通気性が高いだけでなく、保温性にも優れているという特徴があります。厚地のリネンを使用すれば、秋冬向けのワンピースも楽しめるでしょう。
ローン
ローンとは、細番手の綿糸で織られた平織りの生地で、フランス北部の「Laon(ラン)」という町が発祥です。ローンには主に以下の特徴があります。
ローン | |
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ローンの主な特徴 |
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ローンに向いているワンピースのデザイン |
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夏生地の代表格であるローンには程よいハリとコシがあるため、フレアワンピースのようなAラインに広がるシルエットがきれいに映えます。また、ローンが持つ軽い質感は、ふわりとしたエンパイアワンピースにぴったりです。
花柄で有名なリバティプリントをはじめとする豊富な色柄がある点も、ローンの特徴の1つです。可愛い柄物で子供用のワンピースを作ったり、オリジナリティあふれるワンピースを作ったりと、ローン生地にはさまざまな楽しみ方があります。
デニム
デニムとは、藍(インディゴ)で染められたタテ糸と、白色のヨコ糸を使用して織られた綾織物です。デニムには主に以下の特徴があります。
デニム | |
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デニムの主な特徴 |
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デニムに向いているワンピースのデザイン |
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ジーンズなどに代表されるデニム生地は、ワンピースに使用するとデイリーユースにぴったりのカジュアルな装いに仕上がります。ジャンパースカートやサロペットと呼ばれるオールインワンワンピースや、コートワンピースはデニムの雰囲気と相性が良く、子供から大人まで似合うデザインです。
デニムは、生地の厚さやストレッチ性の有無、カラーバリエーションなど種類が豊富なため、作りたいワンピースのイメージに合わせて生地を選びましょう。
ビエラ
ビエラとは、主に綿と毛の混紡糸を綾織りにして起毛させた生地で、正式名称はビエラフランネルです。ビエラには主に以下の特徴があります。
ビエラ | |
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ビエラの主な特徴 |
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ビエラに向いているワンピースのデザイン |
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ビエラは表面がやや起毛している薄手生地のため、冬だけでなく春や秋にも活躍する生地です。肌触りが良くシワにもなりにくい生地であり、上質感のあるワンピースが作れます。
適度なコシがありドレープ性が美しく出ることから、カシュクールワンピースやギャザーワンピースなどに仕立てるのがおすすめです。
ウール
ウールとは、羊毛を原料とした動物繊維で、羊の種類によって毛の質が異なります。ウールには主に以下の特徴があります。
ウール | |
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ウールの主な特徴 |
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ウールに向いているワンピースのデザイン |
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ウール生地は高い伸縮力と形状記憶性のおかげでシワになりにくく、日常着にぴったりのワンピースが作れます。カジュアルな雰囲気のチュニックワンピースなら、ウールの素材感とマッチして、寒い冬でもおしゃれなワンピーススタイルが楽しめるでしょう。
天然素材であるウールは吸湿・放湿にも優れているため、夏に着用することも可能です。サマーウールと呼ばれる薄手素材であれば夏でも快適で、ドレープ感が素敵なカシュクールワンピースによく合います。
夏場・冬場用のワンピースに向いている生地は?
1着だけでコーディネートが決まるワンピースは、さまざまなシーンで活躍する万能アイテムです。使う生地をきちんと選べば、暑い夏から寒い冬まで1年中ワンピースルックを楽しむことができます。
気候や季節別に、おすすめのワンピース生地や生地を選ぶときのポイントを紹介します。
【暖かい季節用】春・夏用ワンピースにおすすめの生地は?
春や夏におすすめのワンピース用の生地は次の3つです。
- リネン
- ローン
- ウール(サマーウール)
暖かい季節を快適に過ごすためには、通気性が良く、汗をすばやく吸収してくれる素材を選ぶことがポイントです。さらに、速乾性の高い生地であれば、蒸し暑い夏でもさらっとした着心地をキープできます。
抜群の通気性で清涼感があるリネンは、普段使いのワンピースにぴったりです。また、上品な光沢感が特徴のローンや、シワになりにくいサマーウールなら、スタイリッシュなおしゃれ着用のワンピースを作れます。
【寒い季節用】秋・冬用ワンピースにおすすめの生地は?
秋や冬におすすめのワンピース用の生地は次の3つです。
- デニム
- ビエラ
- ウール
デニムは1年を通じて着こなしやすい生地ですが、厚みのあるデニム生地は、冷たい風を通しにくく防寒に向いています。ビエラやウールは保温性に優れており、見た目にも温かな印象を与える生地です。ワンピースに仕立てれば、秋冬らしい装いに華を添えることができます。
寒い季節になると、防寒のためにワンピースを敬遠する人もいるでしょう。しかし、厚みや保温性に優れた生地を使えば、秋冬でもワンピースを着ておしゃれを楽しめます。カーディガンを重ねたりタイツを履いたりして、寒い季節ならではのワンピーススタイルを見つけましょう。
初めてワンピースを手作りする人が生地を選ぶポイント
ハンドメイド初心者にとって、ワンピースはぜひとも作ってみたいアイテムの1つです。ただし、たくさんある生地の中からどのような生地を選ぶべきか判断することを、難しく感じる人もいるでしょう。
初めてワンピースを手作りする人に向けて、生地選びのポイントを3つ解説します。
生地の方向と幅を確かめる
柄生地や光沢がある生地などの場合、生地の上下を定める必要があります。上下のある生地は裁断したときに余分な部分が多くなるため、多めに布を用意しましょう。
また、生地幅には大きく分けて、90センチ、110センチ前後、140センチ前後の3種類があります。ワンピース用生地には110センチ前後の広幅と呼ばれる生地が扱いやすく、初心者向きです。
無地・チェック柄など向きが気にならない生地を選ぶ
手作りワンピースが初めての人には、向きが気にならない柄の生地がおすすめです。ワンピースは複数のパーツを縫い合わせていくため、生地の方向が決まっている場合、上下を揃えたり柄合わせをしたりする必要があり、難易度が高くなります。
初心者の場合は、無地やチェック柄を選べば向きを気にせずに済みます。チェック柄は縫い目も目立ちにくく、初心者に優しい生地の1つです。また、上下がないドット柄も柄合わせをする必要がないため、トライしやすいでしょう。
薄すぎず厚すぎない生地を選ぶ
中くらいの厚さの生地は縫いやすく、初心者に向いています。
生地が薄すぎると縫い目が引きつるほか、ミシンの糸調子の調整が難しくなります。反対に厚すぎる場合は、ミシンの進みが悪かったり、アイロンがしづらくなったり、縫い代が分かりにくくなったりするため難易度が高くなります。
中くらいの生地の厚さの例は、春夏向けのシャツやワンピース用の生地の厚さです。暖かい季節向きのワンピースは、扱いやすくおすすめです。
まとめ
暖かい季節に着る春・夏用ワンピースには、リネン・ローン・サマーウールといった通気性が良く、汗をすばやく吸収してくれる生地が向いています。一方で寒い季節に着る秋・冬用ワンピースには、デニム・ビエラ・ウールなどの厚みや保温性に優れた生地がおすすめです。
初めてワンピースを手作りするときには、中程度の厚さで、向きが気にならない無地やチェック・ドット柄の生地を選ぶのがよいでしょう。また、110センチの広幅の生地はワンピース作りに向いており、初心者も扱いやすいです。