BASEでハンドメイド作品は売れる?特徴とメリット・デメリット
ハンドメイド商品を売る手段の1つに、BASEを利用してネットショップを立ち上げる方法があります。ハンドメイド作家の中には、BASEがどのようなサイトなのかよく分からず、利用をためらっている人もいるでしょう。BASEの利用には向いている人と向いていない人がいるため、特徴を知っておくことが大切です。
そこで今回は、BASEの概要や特徴、利用するメリット・デメリット、BASEで販売する流れなどについて詳しく解説します。
目次1
BASEとは?概要と特徴を紹介!
BASE(ベイス)は、BASE株式会社が提供しているネットショップ作成サービスです。ネットショップの開設は専門知識がないと難しいイメージがありますが、BASEを利用すれば誰でも簡単にできます。実際、BASEを利用したショップの開設数は170万件を突破
する勢いです(2022年3月時点)。
すでに基本のショップシステムが整っているため、独自に構築する必要がなく、専門知識は要りません。おしゃれなデザインテーマが豊富なため、理想のイメージに近いショップが作れます。サイト作成経験や知識がある人なら、より自在にカスタマイズすることも可能です。
ショップの立ち上げにかかる費用や月額料金がかからない点も、大きな魅力といえます。あまり売上がなかった月でも、「月額料金の支払いがあって辛い」といったことがありません。売れたときはBASEに手数料を支払う必要がありますが、売れるまでは費用がかからないため、気軽に挑戦できます。
ネット販売経験のない初心者向けのサポートも手厚く、ショップ運営で困ったときはチャットで相談することも可能です。
BASEとminneの違い
ハンドメイド作品を販売する際によく使われるマーケットサイトに、minne(ミンネ)があります。minneは、約79.5万の作家やブランドが集まり、1,410万点以上の作品が並ぶハンドメイド販売サービス
です(2021年9月末時点)。
minneに登録すると自分だけのショップページが作成でき、ハンドメイド作品を出品するだけですぐに販売できます。
BASEとminneの主な違いは、次の通りです。
BASE | minne | |
---|---|---|
サイトの種類 | ネットショップ作成サービス | ハンドメイド専用マーケットサイト |
初期費用 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 無料 |
販売手数料 |
| 10.56% |
振込手数料 |
| 一律220円 |
売上金振込日 | 振込申請後10営業日以内に振込 | 月末締めの翌月末払い |
ハンドメイド作家がBASEを利用するメリット・デメリット
ネットショップサービスは非常にたくさんあり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。利用を開始してから「合わなかった」「失敗したかも」などと思うことは避けたいものです。
自分のハンドメイド作品や売り方などに合うサイトを見つけるためには、サービスの特徴やメリット・デメリットを知り、比較・検討することが欠かせません。
メリット1:機能や決済方法が充実している
BASEは「BASE Apps」という拡張機能を提供しています。70種類以上もの機能があり、ほとんどが無料で利用可能です。
拡張機能を取り入れれば、たとえば送料の詳細設定や納品書のダウンロード、売上データの管理などができるようになり、店舗運営が便利になります。セール価格を設定したりクーポンを発行したりできるほか、Instagram連携やメルマガ配信もでき、幅広いマーケテイングが可能です。
7種類もの支払方法に対応している、BASEオリジナルの決済サービス「BASEかんたん決済」が開設後すぐに使えるのも魅力的なポイントです。
メリット2:初心者でも使いやすい
BASEのシステムは、Webに関する知識やサイト制作の経験がほとんどない初心者でも使いやすいように工夫されています。必要な設定方法のほとんどが分かりやすく、直感的な操作が可能です。サイトデザインや商品の登録も、必要な情報を入力して画像をアップするだけでよく、難しい作業はありません。
また、分からないことがあれば、BASEの運営にメールやチャットで相談できます。丁寧なフォローで疑問が解消できるため、専門知識のない初心者でも安心です。
デメリット1:売上が増えるほど手数料が高くなる
BASEは導入費用や月額費用がない代わりに、1回の注文に決済手数料(金額×3.6%+40円)とサービス利用料(金額×3%)がかかるシステムです。
たとえば、注文金額3,000円で送料に500円かかる場合、決済手数料166円、サービス利用料105円の合計271円を支払わなければなりません。1件ならそれほど負担ではない金額でも、仮に同じ注文が10件入ると支払う手数料は2,710円になります。
気軽に始められるものの、売上が上がると手数料の負担が大きくなる点はBASEのデメリットです。
デメリット2:集客力が弱い
BASEはネットショップ業界ではよく知られているものの、大手ECサイトと比べると一般的な知名度は高くないため、集客力は弱めです。BASEで開店しただけでは、人がどんどん集まるような状況になるのは難しいでしょう。
Instagramとの連携やブログの作成など、拡張機能をうまく使って認知度を高めたり、人気ショップの集客方法を研究したりなど、集客率を高める工夫が必要です。
BASEでハンドメイド作品を販売するときの流れ!
「BASEで開業しても売れない」という声を聞くこともあるでしょう。実際、作品があまり売れず困っているショップもあります。一方で、順調に売上を上げているショップがあることも事実です。売上に違いが生まれる理由として、集客力の差が挙げられます。
BASEでネットショップを立ち上げただけでは、人を呼び込むことはできません。売上を伸ばすためには、多くの人にネットショップへ訪れてもらう必要があります。
ここでは、BASEでハンドメイド作品を半販売するときの流れを開設します。どのようにしてネットショップに集客するとよいのか知りたい人は、ぜひチェックしてください。
集客力のあるサイトで販売する
ハンドメイド販売の初心者は、minneやcreemaなど、すでにユーザーがたくさんいる販売サイトを利用しましょう。BASEは集客力が低いため、初めてハンドメイド作品を売る人がBASEでネットショップを立ち上げても、人を呼びこむことは簡単ではありません。
minneやcreemaはハンドメイド専門のマーケットサイトのため、自分で集客方法を考えなくてもハンドメイド作品が目当ての人が自然に集まります。魅力的な商品をたくさん作り、ショップ名の認知度を高めることができれば、作品のリピーターを増やすことにもつながります。
SNSを活用する
minneやcreemaでショップページを持てばある程度の集客は期待できますが、それだけでは不十分です。minneやcreemaでの販売に加え、InstagramやTwitterなどのSNSも積極的に活用して、ファンを獲得しましょう。SNSにショップ情報を載せ、作品の存在を幅広く知ってもらうことが大切です。
「minneやcreemaの販売ページに商品をアップする」→「SNSで告知する」までをセットで行いましょう。商品画像を載せて積極的に宣伝し、ショップへと誘導します。
また、ブログやメルマガ配信もおすすめです。
BASEに誘導する
minneやcreemaで順調に売上が増え、SNSのフォロワーも増えてきたら、BASEで立ち上げたネットショップに誘導しましょう。
これまでminneやcreemaで購入してきた人からすると、BASEのショップで購入するために手続きするのは面倒と感じる可能性があります。BASEのショップを案内する際は、購入者に特典をつけるなどお得な情報もあわせてお知らせしましょう。
たとえば、「こちらで購入いただくと、初回に限り送料無料です!」などです。1度BASEで購入してもらえれば、今後も買ってもらえる可能性が上がります。
【結論】BASEは「ハンドメイド作品の販売経験がある人」におすすめ!
ハンドメイド作品を売る場合、ハンドメイド専門のマーケットやフリマアプリなど、複数の方法があります。その中でも、BASEの利用が向いている・適している人の特徴は「すでにハンドメイド作品の販売経験がある」ことです。
販売経験がある場合、作品のファンやリピーターがいるという人も少なくありません。また、作品作りや販売に慣れている人は、ほかの作業に時間を割く余裕があるため、集客に力を入れやすいでしょう。ハンドメイドマーケットやフリマアプリとは違い、BASEでは作風やイメージに合わせたネットショップが作成でき、ブランディングが可能です。
まとめ
BASEは、初心者でも簡単にネットショップを運営でき、ブランディングしやすい点が大きな魅力です。ただし、BASEは集客力が低いため、ネットショップを開設しただけでは人を呼び込むことはできません。ハンドメイド販売の初心者は、minneやcreemaなどのハンドメイド作品好きが集まるマーケットサイトで商品を販売する方法がおすすめです。
ハンドメイド作品を販売するにあたって、材料の仕入れが負担になることもあるでしょう。材料集めに困ったときは、ユザワヤなどの大手手芸用品店のオンラインショップを利用すると便利です。自宅にいながら必要なものを注文できる上に、引き取りに行く必要がないため、作品作りに集中できます。
参考:ユザワヤ