メルカリShopsとメルカリの違いは?向いている人の特徴も解説
自分で作った商品を、メルカリShopsとメルカリのどちらで販売すればよいか分からない人も多いのではないでしょうか。メルカリは自宅にある不用品を簡単に出品できるフリマアプリで、メルカリShopsはネットショップを作成するサービスのことを指します。
当記事では、メルカリShopsの基礎知識や、メルカリShopsとメルカリの違いを詳しく解説します。使用できる機能も異なるので、ぜひこの機会に違いを確認しましょう。
目次1
メルカリShopsとは?
メルカリShopsとは、メルカリ内で簡単に自分のショップを開設できるサービスです。自社で一からECサイトを立ち上げるケースとは異なり、ショップの開設や運営に専門知識は必要ありません。
一方で、メルカリは個人間でものを売り買いできるフリマアプリです。在庫管理や大口個数の発送などはなく、商品を1つずつ登録・発送する点がメルカリShopsと異なります。
メルカリShopsでは開設費用や月額利用料が無料で、ハンドメイド販売が初心者でも気軽にお店を開設できます。ネットショップを開設した当初は集客で苦労しやすく、ほとんど売上がないことも珍しくありません。しかし、メルカリShopsは月間利用者数が2,000万人を超えるメルカリユーザーの訪問が期待できるため、初月から売上が期待できます。
メルカリShopsを利用するのに向いている人
メルカリShopsを利用するのに向いている人の特徴は、以下の通りです。
一度にたくさんの商品を販売したい人 |
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1つずつ商品を登録して出品するメルカリとは異なり、メルカリShopsはたくさんの商品を1度に出品可能です。出品数が多い場合、1つずつ手続きする必要がなく効率的に販売できます。 |
ハンドメイド作品を販売したい人 |
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メルカリShopsは費用をかけずに手軽にお店を開設でき、ハンドメイド作品の種類や在庫がたくさんある場合もスムーズに管理できます。ハンドメイドでアクセサリーや雑貨を作っており、物販で利益を得たい人にもメルカリShopsがおすすめです。 |
ネット販売の集客に困っている人 |
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メルカリShopsに出店すれば、多くのメルカリユーザーに商品を見てもらうチャンスが得られます。メルカリShopsは、ネットショップを運営しているものの、うまく集客できず悩んでいる方にも向いています。 |
野菜や果物など青果を販売したい人 |
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野菜や果物を作って市場に卸している人も、メルカリShopsを活用することで販路を開拓できます。メルカリShopsならクールメルカリ便が利用できるので、青果でも配送中に傷む心配が少なく安心です。 |
メルカリShopsとメルカリの違い
メルカリShopsは、以下のステップで開設できます。
(1) | アプリの「ショップ」タブにある「ショップを開設する」をタップ |
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(2) | 申込画面に移動して住所や氏名、ショップ名、銀行口座情報などの項目を入力し、申請する |
(3) | 申請から2営業日以内に審査の結果が届く |
(4) | 審査で承認されたら開設完了 |
ショップの開設が承認されたら、販売商品を順次登録します。商品の登録は基本的にメルカリと同じですが、在庫管理のシステムや値下げ交渉の有無など、それぞれで利用できる機能が異なります。
以下では、メルカリとメルカリShopsの具体的な違いについて解説します。
アカウントの使い分け
メルカリShopsは、メルカリアカウントを使って開設することが可能です。メルカリアカウントを使う際、メルカリShopsとの関連をユーザーに知られたくない人も多いでしょう。メルカリアカウントからどのメルカリShopsを運営しているかをユーザーが知ることはできません。
すでにメルカリアカウントを持っていても、別でメルカリShops用のアカウントを作成することも可能です。メルカリShopsでは、スタッフ向けに複数のスタッフアカウントも作れます。
値下げ交渉の有無
メルカリは事前に購入希望者とやり取りできる機能があり、値下げ交渉をされるケースも少なくありません。交渉内容によってはやり取りが面倒に感じることもあるでしょう。
メルカリShopsには購入前にメッセージをやり取りする機能がなく、値引き交渉されることはありません。メルカリShopsを利用すれば、値引き交渉を回避して自分で決めた価格で商品を販売できます。
在庫管理のシステム
メルカリは商品を1品ずつ出品する必要があり、在庫も1品の登録につき1つです。仮に同じ商品が10個ある場合、10回に分けて出品しなければなりません。
メルカリShopsでは、1回の出品で複数の在庫登録が可能です。たとえば、同じ商品が10個ある場合、在庫数を10個に設定すれば1回の出品で登録が済みます。同じ種類の商品で色やサイズなどが違う場合は、種類別に在庫を登録することも可能です。
運営者情報の開示
メルカリには「匿名配送」の機能があり、互いの氏名や住所を伏せて取引できます。
メルカリShopsでも匿名配送を利用できますが、購入者が希望した場合はショップの運営者情報(屋号や代表者の氏名、住所、電話番号など)が開示されます。ただし、運営者の住所・電話番号を非公開設定にしているときは購入者が情報開示を希望しても明かされません。
SNS連携の可否
メルカリには、InstagramやTwitterなどのSNSと連携する機能はありません。一方で、メルカリShopsの場合は、下記のSNSと連携可能です。
- TikTok
- YouTube
- note
SNSをうまく活用して商品を紹介・宣伝すれば売上アップにつながるでしょう。
振り込み申請の金額
メルカリでは、売上金の口座への振り込みを好きなタイミングで申請できます。
一方で、メルカリShopsは振込条件と振込される日が決められています。メルカリShopsでは月末までの売上で金額が決定し、販売利益が5,000円以上であれば翌月の10日に自動的に口座に支払われる仕組みです。
中古品販売の許可
メルカリで私物や無償でもらった中古品を出品する場合は、基本的に古物商許可は要りません。ただし、一般的に販売を目的として仕入れた古着や絵画、骨董品などを出品する場合は、古物商許可が必要です。
メルカリShopsで仕入れた中古品を販売する場合も、古物商許可を取得する必要があります。古物許可証なしに中古品を販売すると違法になるため、事前に許可が必要なものを確認しましょう。
配送方法の種類
メルカリとメルカリShopsでは、利用できる配送方法の種類に違いがあります。メルカリで利用可能な配送方法は下記の通りです。
【メルカリの配送方法】
配送方法 | 内容 | 特徴 |
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らくらくメルカリ便 | ネコポス、宅配便コンパクト、宅急便 |
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ゆうゆうメルカリ便 | ゆうパケット、ゆうパケットポスト、ゆうパックなど |
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一般的な郵送方法 | 定形郵便、定形外郵便、クリックポスト、スマートレターなど |
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らくらくメルカリ便とゆうゆうメルカリ便は、取引画面で生成したQRコードをヤマト運輸営業所内・郵便局内の専用端末に読み込ませると、送り状が印刷されるサービスです。一件ずつ宛名を書く必要がなく、作業にかかる負担を減らせます。
メルカリShopsで利用可能な配送方法は下記の通りです。
【メルカリShopsの配送方法】
配送方法 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
らくらくメルカリ便 | ネコポス、宅配便コンパクト、宅急便 |
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らくらくクールメルカリ便 | クール宅急便 |
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一般的な配送方法 | 定形郵便、定形外郵便、クリックポスト、佐川急便の飛脚宅配便、西濃運輸のカンガルー特急便など |
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メルカリShopsは配送方法の指定がなく、任意の配送業者を自由に選べます。らくらくメルカリ便も利用可能です。
まとめ
メルカリShopsは初期費用がかからず、商品を登録・出品するだけで2,000万人以上のメルカリユーザーにアピールできます。メルカリとメルカリShopsでアカウントを使い分けられるため、既存のメルカリアカウントがある場合はすぐにお店の開設が可能です。
メルカリとメルカリShopsは、それぞれで向いている人が違います。ハンドメイド作品や農作物を販売したい人はメルカリShops、中古品や不用品を販売したい人はメルカリの利用がおすすめです。