ワッフル生地とは?特徴や使われる服の種類・お手入れ方法も解説
ワッフル生地は四角い織り目のある生地で、生地表面が凸凹で立体的なのが特徴です。また、肌ざわりがよく、伸縮性や保温・吸水・吸湿性に優れているなどの特徴もあります。ハンドメイドに関心がある人の中には、ワッフル生地について詳しく知りたいという人もいるでしょう。
当記事では、ワッフル生地とサーマル生地の違いをはじめ、生地の特徴やワッフル生地が使われているアイテムについて紹介します。ワッフル生地に関して理解を深めたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次1
ワッフル生地とは?
ワッフル生地とはマス目のような四角い織り目のある生地です。見た目がお菓子のワッフルに似ていることから、ワッフル生地と呼ばれています。コットンやウール、ポリエステルなどを使い、縦糸と横糸を浮かせて織られているため、生地表面が凸凹で立体的なのが特徴です。日本では「蜂巣織り」という別名でも知られています。
ワッフル生地の洋服は「サーマル」とも呼ばれますが、ワッフル生地とサーマルでは意味に違いがあります。
ワッフル生地とサーマル生地の違い
ワッフルは生地を指すのに対し、サーマルは凸凹のあるワッフル生地などを使用したカットソーを意味します。つまりサーマルとは生地そのものではなく、トップスの種類を指す言葉です。サーマルという言葉には「熱の」「暖かい」という意味があり、もともとはアウトドアやミリタリーウェアのインナーとして使われてきたアイテムです。
サーマルは保温性の高さから、防寒ウェアや季節の変わり目のインナー素材としても人気があり、ワッフル生地とサーマルをあまり区別せずに用いているブランドもあります。トップスに限らず、凹凸素材のアイテムをまとめてサーマルウェアと呼ぶこともあるでしょう。
ワッフル生地の特徴
ワッフル生地の凹凸のある織り目は、さまざまなメリットを生み出します。機能性・快適性だけでなく、扱いやすさの点でも優れているでしょう。
以下では、ワッフル生地の魅力とも言える5つの特徴を紹介します。
伸縮性に優れている |
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浮かせて織っているため生地にゆとりがあり、ニットのように伸縮します。着たり動いたりする際に窮屈さを感じにくい素材です。ニットよりも強度が高く、扱いやすいでしょう。スポーツウェアやトレーナー、レギンスなど、動きと強度が求められるアイテムでも安心して使えます。 |
保温性がある |
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凹凸があり、生地と体の間に空気の層ができます。空気の壁によって体の熱が逃げずに、快適な体温を保てるでしょう。保温性がありつつも、生地が厚くないためインナーにも適しています。外気の冷たい空気が体温を下げるのを防いでくれます。 |
吸水・吸湿性が高い |
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ワッフル生地は汗や水分の吸収がよく、蒸れにくいのが特徴です。通気性にも優れていて乾きやすく、たくさん汗をかく夏に活躍します。また、保温性の高さも相まって、秋冬の体温調整が難しい時期にもおすすめな生地です。 |
肌ざわりがよい |
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ふわふわとした柔らかい生地感で、包み込むような肌触りが気持ちよいでしょう。汗で濡れても凹凸の生地と肌の間に空間があり、体に張り付くのを防いでくれます。シーツやタオルなど肌に直接触れても、ワッフル生地なら快適です。厚手でも重くなりにくく、軽いのにクッション性が高いというメリットもあります。 |
毛羽立ちが目立ちにくい |
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織り生地は使用や洗濯によって毛羽立ちしてしまいます。ワッフル生地も同様に毛羽立ちするものの、生地表面の凹凸によって目立ちにくいという利点があります。毛玉ができても見た目には分かりにくく、他の生地と比べて経年劣化が目立たないのがワッフル生地の魅力です。 |
同じく保温性や吸湿性に優れた素材については、下記のリンクを参考にしてください。
ワッフル生地が使われている衣服やその他のアイテム
ワッフル生地は日常使いしやすく、身近なアイテムに使われています。ワッフル生地の特徴が生かせる衣服や服飾雑貨は、下記の通りです。
- サーマルカットソーなどのトップス
- ニットワンピース
- タオルやベビー用品などの肌に触れるアイテム
吸水性・吸湿性の高さは、Tシャツやインナーの素材として適していて、ワッフル素材のサーマルカットソーはメンズ・レディースともに人気があります。シンプルな無地でも凹凸のある布地がデザインのアクセントになるため、1枚でも綺麗なシルエットで着こなせて、長く愛用できるでしょう。
レディースでは素材感を生かしたコットンニットワンピースも定番のワッフル生地アイテムです。ヘンリーネックや半袖、リブのある長袖など、同じ素材でもデザインによって異なるテイストを楽しめます。
衣服以外には、タオルや手作りマスク、ベビーグッズなどの肌触りを重視するアイテムにも適しています。特にベビーグッズにはオーガニックコットンのワッフル生地がおすすめです。夏は通気性がよく汗をしっかりと吸い、冬は空気の層でふんわりとした暖かさを保つため、通年使うおくるみやスタイに向いています。
タオルやベビー用品に向いている他の生地については、下記のリンクを参考にしてください。
ワッフル生地のお手入れ方法
ワッフル生地は伸び縮みしやすく、お手入れ時には注意する必要があります。以下では、ワッフル生地の服を正しくお手入れする3つのポイントを説明します。
洗濯 |
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洗濯時の変形を避けるには、手洗いが理想的です。洗濯機を使う場合は、洗濯表示で洗濯機の使用が可能かを確認し、必ず洗濯ネットに入れて洗います。摩擦による毛玉を防ぐために、手洗いコースを使うとよいでしょう。 |
乾燥 |
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乾かす際は、生地を伸ばさないよう気をつけましょう。濡れたワッフル生地は、ハンガーにかけると水分の重みで伸びてしまうため、形を整えて平干しします。また反対に、乾燥機にかけると縮みやすいため注意が必要です。 |
保管 |
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乾いていても、ハンガーにかけていると重みで伸びたり、ハンガーの跡が付いたりします。かける収納ではなく、たたんで保管するのがおすすめです。 |
濡れているときは特に伸びやすく、伸びた状態で乾かすと型崩れが残ってしまいます。洗濯・乾燥の際は伸ばさないことを意識し、生地へのダメージを最小限に抑えてください。
ワッフル生地が伸びた・縮んだときの対処法
ここでは、ワッフル生地の服が伸びた、もしくは縮んでしまった際の対処法を紹介します。
【伸びたときの対処法】
- ドライヤーで乾かす
- アイロンをかける
- 乾燥機にかける
伸びたワッフル生地は、熱で生地を引き締めます。簡単なのは、伸びた部分をお湯で濡らしてから形を整え、ドライヤーで乾かす方法です。マス目が部分的に崩れているなら、アイロンのスチームで湿らせてから、アイロンをかけるのもよいでしょう。
あえて乾燥機にかけて縮ませることもできます。ただし、素材によっては乾燥機使用不可の場合があるため、確認してから試してください。
【縮んだときの対処法】
- リンスかトリートメントに浸す
- シリコン洗剤に浸す
- 型や重しを使って乾かす
リンスやシリコン洗剤を溶かしたお湯に浸すと、縮んだ繊維が柔らかくなりほぐれます。脱水し、通常のお手入れ時と同じように平干ししましょう。
乾燥時の縮みを防ぐには、ダンボールで伸ばしたいサイズの型を作り、服を型に着せて乾かします。もしくは、平干しする前に手で伸ばしたいサイズに整え、重しを乗せる方法もあります。
まとめ
ワッフル生地は生地表面が凸凹で立体的になっており、生地と体の間に空気の層ができることから保温性に優れているのが特徴です。また、吸水・吸湿性が高く、毛羽立ちが目立ちにくいという特徴もあります。ワッフル生地が使われているアイテムには、サーマルカットソーなどのトップス・ニットワンピース・タオル・ベビー用品などがあります。
ワッフル生地は伸び縮みしやすいため、洗濯時の変形を避けるには手洗いが理想的です。乾かすときは、水分の重みで伸びないように形を整えて平干ししましょう。