ミサンガの長さはどれくらい?男女別の糸の長さの目安と調節方法
ミサンガは、ユニセックスのアクセサリーやお守りとして、誰もが身につけられるファッションアイテムです。刺繍糸を結んで作れる手軽さや、色や結び方でオリジナリティを演出できることからハンドメイドでも人気が高く、初心者から上級者まで、幅広い人が好みの作品の制作を楽しめます。
ミサンガは「自然に切れると願い事が叶う」と言われており、親しい人へのプレゼントやハンドメイド作家の商品にも最適です。しかし、サイズが合わないと自然に切れる前に落とす、きつすぎて身につけられない、といったことが起きる可能性があります。
この記事では、ミサンガの適切な長さや手首・足首の正しい測定方法、ミサンガ作りに必要な糸の長さ、ミサンガの長さを調節する方法を紹介します。
目次1
ミサンガの長さの目安
ミサンガはブラジルのアクセサリーで、ブレスレットやアンクレットのように手首や足首に付けて使う紐状のアイテムです。ミサンガを常に身につけて過ごし、自然に切れると願い事が叶うと言われています。ブラジルのサッカー選手をきっかけに日本でも広く知られるようになりました。
ミサンガはユニセックスで誰でも使える上、結び方や色遣いで個性を出しやすく、ハンドメイドやプレゼントにも向いていますが、使い心地をよくするためには適切なサイズで作る必要があります。
ここでは、ミサンガの適切な長さの目安を紹介します。あくまで目安のため、不特定多数の人に販売する場合の参考にしてください。
女性の手首に付ける場合
女性の手首の太さは平均15cmと言われています。手首に付ける場合、本体の模様部分に1cmの余裕を設け、長さを調節する部分を10cm程度の長さで作ると、ちょうどよいサイズ感になります。
平均的な女性を想定して手首の太さを15cmと仮定すると、15cm+1cm+10cm=26cmがミサンガの適切なサイズです。つまり、女性の手首に付けるミサンガは、長さ25cm前後を目安に考えるとよいでしょう。
女性の足首に付ける場合
女性の足首の太さは平均19cmです。足首に付ける場合、ミサンガを適切なサイズにするには本体の模様部分には2cm、長さの調節部分として10cm程度余裕を持たせて作ります。足首に付ける場合は、模様部分の長さが手首に付けるものより若干長く設定すると程よいサイズ感になります。
一般的な女性用に足首の太さを19cmと仮定して作ると、ミサンガの長さは19cm+2cm+10cm=31cmです。女性の足首に付けるミサンガを作る場合は、30cm前後を目安にしましょう。
男性の手首に付ける場合
男性の手首の場合、太さの平均は17cm程度です。ミサンガ自体のサイズは女性の手首用に作る際と同じ考え方で、ミサンガ本体の模様部分に1cm、長さの調節部分として10cmを足しましょう。
一般的な男性を想定して、太さ17cmの手首に巻くものとして作ると、ミサンガの長さは17cm+1cm+10cm=28cmとなります。30cmを目安とするときりがよいですが、30cmでは平均的な手首の男性には少し緩い仕上がりになる可能性があるため、28cm~30cm程度の長さで作ると考えましょう。
男性の足首に付ける場合
男性の足首の太さは平均22cm程度です。男性の足首に付ける場合も、サイズの計算方法は女性の足首に付ける場合と同じで、模様部分に2cm、長さの調節部分として10cmの余裕を設けます。
一般的な男性用に、22cmの足首に巻くものを作ると、ミサンガのサイズは22cm+2cm+10cm=34cmとなります。男性の足首用のミサンガは35cm前後と考えて作るとよいでしょう。
手首・足首の正しい測り方
家族や友人など親しい人のためにミサンガを作る場合、手首や足首の太さを計測することでジャストサイズのミサンガが作れます。ここでは、手首・足首の太さを測る正しい方法を解説します。
手首、足首を測る際の手順は次の通りです。
手順1 | メジャーを正しい場所に当てる |
---|---|
手順2 | 測りたい場所でメジャーを1周させて長さを読み取る |
次に、メジャーを当てる場所と、サイズを測定する際のコツを部位別に紹介します。
部位 | メジャーを当てる場所 | 測る際のコツ |
---|---|---|
手首 | 出っ張っている骨から少し上腕側にずらした場所 | メジャーは手首に対して垂直に当てる |
足首 | くるぶしの少し上あたりの場所 | つま先やかかとを上げず、足の裏を完全に地面につけて計測する |
手首と足首のどちらを測る場合も、出っ張った骨から少しずらした場所を測定します。出っ張った骨の部分を測定すると大きめに計測されるため、測定する部分はよく確認しましょう。
また、メジャーで測定する際には、次のポイントにも注意が必要です。
・測定する部位に力を入れない
測定する場所に力を入れると、サイズが実際よりも大きめに出てしまいます。測定する相手にはなるべくリラックスしてもらい、自然な状態で測定することで、より正確に計測できます。
・メジャーをきつく巻きすぎない
正しく計測するには、メジャーは強く巻きすぎず、かつ測定部位にフィットさせるように巻きましょう。最初にメジャーをきつく巻き、徐々に緩めながら調節することで程よくメジャーをフィットさせられます。
・自分で自分を計測するのは避ける
自分で自分の身体を計測する場合、手首であれば片手での計測、足首であれば不自然な姿勢での計測となり、正確な計測結果が得にくくなります。自分の身体は、なるべく他の人に計測してもらいましょう。
【結び方別】ミサンガの糸の長さの目安
ミサンガにはさまざまな結び方があり、同じサイズのものを作る場合でも結び方によって必要な糸の本数や長さなどが異なります。
下記は、ミサンガ作りに必要な糸の本数や長さ、編み上がりのサイズの目安を結び方別にまとめた表です。
結び方 | 三つ編み | 平四つ編み |
---|---|---|
糸の本数 | 3の倍数 (3本以上) | 4の倍数 (4本以上) |
巻き糸用の 長さ | 各50cm | 各50cm |
芯糸用の 長さ | ‐ | ‐ |
全長 | 約27cm | 約27cm |
模様 | 約25cm | 約25cm |
端 | 約1cm | 約1cm |
結び方 | 輪結び | ねじり結び |
---|---|---|
糸の本数 | 9本(1色×3本) | 巻き糸用2本 芯糸用数本 |
巻き糸用の 長さ | 各80cm | 各110cm |
芯糸用の 長さ | ‐ | 各50cm |
全長 | 約27cm | 約27cm |
模様 | 約15cm | 約15cm |
端 | 約6cm | 約6cm |
※女性の手首に付ける場合
三つ編み、平四つ編み、輪結びには巻き糸と芯糸の区別がないため、すべての糸を「巻き糸」として記載しています。また、三つ編みと平四つ編みの糸の本数を「3の倍数(3本以上)」「4の倍数(4本以上)」と紹介しています。
三つ編みの場合は色糸を3色、平四つ編みの場合は4色揃えてカラフルに仕上げたり、1色あたりの糸の数を増やすことでミサンガの雰囲気を変えたりすることが可能です。
ミサンガの長さを調節する方法
ミサンガに長さを調節する機能を付けると、手首や足首の太さなどの個人差に関係なく使えるようになります。遠方に住んでいる人への贈り物やハンドメイドショップの商品など、相手にフィットしたサイズで作ることが難しい場合などには、サイズの調節が利くと非常に便利です。
ここでは、ミサンガの長さを調節する方法として、留め結びを使う方法を紹介します。この方法では留め具が必要ないため、ミサンガをシンプルに仕上げたい場合にもおすすめです。
ミサンガの長さを調節する際の手順は次の通りです。
手順1 | 両方の糸端がお互い逆を向くように、交差させて配置する |
---|---|
手順2 | 糸の両端をそれぞれ留め結びで本体側に結び付ける |
手順通りに作業を進めると、ミサンガは2つの結び目を持った輪になります。ミサンガ本体につながっている糸同士を引っ張ると、2つの結び目が近づき、長さが調節できる留め結びの完成です。
まとめ
ミサンガは常に身につけることに意味があります。自分が作ったミサンガが最後まで身につけてもらえるようにするには、デザインだけでなく、相手に適したサイズを考慮して作ることが大切です。
家族や友人など大切な人のために作るときは、サイズを測った上で作ることで相手の手首・足首にぴったりのミサンガを贈ることができます。また、作品として販売するなど、相手のサイズを測定することが難しい場合にも、極力相手のサイズにフィットするものに近づけることが可能です。
ミサンガの使い勝手は、ほんの少しの気遣いで格段によくなります。手作りのミサンガを使ってくれる人のために、擦り切れるまで身につけてもらえるものを作りましょう。