レッスンバッグにおすすめの生地は?生地選びのポイントも解説
入園・入学準備を進める中で必要になってくるのが、レッスンバッグやシューズバッグといったグッズです。レッスンバッグなどに使える生地は、キルティング・キャンバス・オックス・ツイルなどさまざまな種類があります。ハンドメイドが趣味の人やこれから始めようと考えている人の中には「レッスンバッグに適した生地が知りたい」という人もいるでしょう。
当記事では、レッスンバッグ作りに役立つ生地選びのポイント、おすすめの生地の種類などを紹介します。入園・入学グッズを作ろうと考えている人は必見です。
目次1
レッスンバッグを手作りするときの生地選びのポイント
レッスンバッグ作りを成功させるには、生地選びが大切です。まずは、幼稚園・保育園・小学校からの指定がないかチェックしましょう。規定をチェックした上で生地選びのポイントを押さえれば、作り直しなどの失敗も防げます。
ここでは、レッスンバッグの生地選びのポイントを紹介します。
作るものに合わせて生地のサイズを選ぶ
デザインが大まかに決まったら、生地のサイズを決めましょう。レッスンバッグの完成サイズは、縦30~35㎝、横40~45㎝を参考にしてみてください。実際に生地を買うときは、縫いしろやマチ、ひもを通す部分を計算に入れる必要があります。
また、手芸店の多くは110㎝幅を販売しているため、生地の長さは指定できても幅は指定できないのが一般的です。シンプルな裁断例だと、110㎝幅で長さ100㎝を買っておくとよいでしょう。レッスンバッグとシューズケースが1つずつ、余裕をもって作れます。
洗濯することも考え、予備のレッスンバッグを作っておくと後から作る手間が省けます。また、後から同じものを作ろうとすると同じ柄の生地がないこともあるため、生地は多めに買っておくのがおすすめです。柄を統一しておくと、小さな子どもでも自分の持ち物が分かりやすくなります。
裏地あり・なしを考えて生地の厚さを決める
生地の厚さは、見た目や耐久性に関わります。レッスンバッグは教科書など重い荷物を入れたり、通園や通学時に引きずることもあるため、丈夫な生地が向いています。
裏地の有無を基準にすると、生地の厚さを決めやすくなります。裏地がない場合は、厚みがある生地を選ぶのがポイントです。裏地を付けるときは、生地は多少薄くても問題ないでしょう。もともと裏地付きの生地を使う場合は、接着芯を使うのがおすすめです。接着芯は必須のアイテムではありませんが、貼り付けると補強になり型崩れも防止できます。値段も手頃で、アイロンで接着できるので簡単に使えます。
接着芯は、生地の素材や厚みに合ったものを選ぶのが大切です。薄手の生地に厚い接着芯を貼ると、表地の柄に影響する可能性があるので注意しましょう。
お手入れを前提にして生地を探す
レッスンバッグが完成してから、洗濯などのお手入れが面倒なことに気づく場合もあるでしょう。色落ちしにくく、縮みにくい生地は洗濯しやすいのでおすすめです。特に、濃い色の生地や粗悪な生地は色落ちしやすいので注意が必要です。雨に濡れたり洗濯したりすると、他の衣類に色移りする可能性もあります。
アイロンがけが面倒という人は、シワになりにくい生地を選ぶとよいでしょう。綿とポリエステルの混紡生地は洗濯しやすく、シワになりにくい素材です。また、多くの生地は水に濡れると縮む特性を持ちます。洗濯での縮みを防ぐために、レッスンバッグを作る前に生地に水通しをしておくのも有効です。
持ち手や名前つけグッズなども用意する
持ち手や名前つけグッズも、レッスンバッグ作りには欠かせない材料です。持ち手の素材には、アクリルテープや共布がよく用いられます。幅2.5㎝、長さ30㎝を目安にすると使いやすくなります。購入時には、縫いしろを含めて長さを考えましょう。
名前つけをする際は、アイロン接着タイプの名前シールを使うと簡単です。ワッペン型のものは目印になり、デザインのワンポイントとしても使えて便利です。アイロンで接着するタイプの名前つけグッズは洗濯するとはがれる可能性もあるため、角だけでも縫っておくと安心です。
さらに手早く名前つけを済ませたい人には、ネームタグやキーホルダーがおすすめです。縫い付けが難しいところにも付けやすく、他のアイテムに付け替えもできます。幼稚園や保育園によっては、安全面からキーホルダーを禁止していることもあるため、事前にチェックするとよいでしょう。
レッスンバッグにおすすめの生地の種類は?
レッスンバッグの生地にはさまざまな種類がありますが、柄だけで選ぶと思うような仕上がりにならず失敗につながる可能性があります。生地の特徴を知っておくと、作るときの失敗も減り丈夫で使いやすいバッグになります。
ここでは、レッスンバッグによく使われる生地の種類について解説します。
キルティング
キルティングはキルト生地とも呼ばれ、レッスンバッグに使われる定番の素材です。
キルティング | |
---|---|
キルティングの主な特徴 |
|
キルティングは、2枚の布の間に綿や毛を挟み込み、ステッチで押さえて作られています。クッション性があるため、1枚でも十分に使えます。また、レッスンバッグの裏地にもでき、重く凹凸が多いものを入れても安心です。厚みがある分、1枚布の生地と比較すると価格は高めになります。
帆布(キャンバス)
帆布(キャンバス)は綿や麻で作られた平織りの生地です。帆布とキャンバスは呼び方が異なるだけで、同じ素材と認識して問題ありません。
帆布(キャンバス) | |
---|---|
キャンバスの主な特徴 |
|
キャンバスは、トートバッグやエプロンの素材として馴染みのある人も多いでしょう。キャンバスは丈夫な生地である一方、硬めで厚手の生地のため、初心者には扱いが難しいこともあります。また、家庭用ミシンでは、生地が重なる部分が縫えないトラブルも起きやすいので注意しましょう。
オックス
オックスの名前はオックスフォード大学に由来しており、「斜子(ななこ)織り」とも呼ばれています。
オックス | |
---|---|
オックスの主な特徴 |
|
オックスは、入園・入学グッズだけでなく、ハンドメイド雑貨などでよく使われるオールマイティな生地です。生地の中で、比較的安く手に入るのも魅力です。やや厚みがある生地ではありますが、レッスンバッグにするには薄手なので、裏地をつけるとよいでしょう。
ツイル
ツイルは綾織りとも呼ばれる布の織り方を指し、デニムやツイードもツイル生地の一つです。
ツイル | |
---|---|
ツイルの主な特徴 |
|
一般的なツイル生地は、やや厚みのあるコットン素材のものをいいます。扱いやすい生地であるものの、摩擦に弱く、生地の厚さや使用する素材に配慮したほうがよいでしょう。レッスンバッグの裏地として使うと、やわらかな質感になります。表地として使う場合は、裏地をつけると安心です。
ブロード
ブロードとは目の詰まった平織りの生地のことで、丈夫でハリがあります。
ブロード | |
---|---|
ブロードの主な特徴 |
|
ブロードは、ワンピースやシャツなどの身近な衣服にもよく使われる生地です。一般的に、安価で初心者でも縫いやすい「綿ブロード」が多く扱われています。しかし、シワになりやすいというデメリットもあります。お手入れを簡単にしたい場合は、シワになりにくいポリエステルが含まれたものを選ぶとよいでしょう。
リネン
リネンとは、麻の一種であるフラックスという植物から作られる生地です。
リネン | |
---|---|
リネンの主な特徴 |
|
一般的な麻の生地は、硬く馴染むまでに時間がかかりますが、リネンは繊維が細いため肌馴染みがよく毛羽立ちにくいのが特徴です。リネンは吸水性もよく、寝具や衛生用品にも使われています。直射日光で色あせしやすくシワもできやすいため、お手入れには少し手間がかかるでしょう。
デニム
デニムとは、インディゴ(藍)で染めたタテ糸と無染色の白いヨコ糸を使った、厚手のツイル生地です。
デニム | |
---|---|
デニムの主な特徴 |
|
デニム生地に使われるのが「オンス」という単位です。数が大きくなるほど、生地は厚くなります。9オンス以上になると、バッグに使われることが多くなります。デニムは色落ちしやすい生地のため、洗濯するときは単独で洗うのがおすすめです。
まとめ
レッスンバッグを手作りするときは、裏地がない場合は厚みがある生地を、裏地付きの生地を使う場合は接着芯を使うのがおすすめです。また、洗濯をしても色落ちしにくく、縮みにくい生地を選ぶとお手入れがしやすくなります。
レッスンバッグにおすすめの生地は、キルティング・帆布(キャンバス)・オックス・ツイルなどさまざまな種類があります。特に、キルティングは入園・入学グッズに使われる定番の生地で、初心者でも扱いやすいでしょう。