ハンドメイドを本業にするためのポイント4つ|メリットも紹介!
ハンドメイド制作を趣味とする方には、ハンドメイドを仕事にしたいもののはじめ方が分からないという方もいるでしょう。ハンドメイド作家さんの中には、副業として根気よく販売を続け、十分に売り上げを上げられるようになったために本業にしたという方もいます。
当記事では、ハンドメイドを本業にするために意識したいポイントを4つ、またハンドメイドを本業にするメリットとデメリットについて解説します。ハンドメイドを本業するか検討している方は、ぜひお役立てください。
目次1
ハンドメイドを本業にするメリット・デメリット
ハンドメイド作家として活動する専業主婦や主夫のうち、月収30万円以上稼いでいる方は0.7%、月収10万〜30万円を稼ぐ方は0.4%という調査結果があります。本業やパート程度の収入が得られているハンドメイド作家は1,000人中約10人ということになり、ハンドメイドだけで稼ぐことは甘くありません。
ただし、作家活動をはじめて、1年未満または1〜2年未満で1か月の収入が10万円を超えている方もいます。ハンドメイドを本業にすることは決して簡単ではないものの、不可能ではありません。
出典:GMOペパボ「「minne」が「ハンドメイド 主婦・主夫作家の意識調査」を実施 ~専業主婦・主夫作家の80%以上がものづくりで収入を得ていた~」
ここでは、ハンドメイドを本業にするメリットとデメリットを紹介します。
ハンドメイドを本業にするメリット
ハンドメイドを本業にできると、次のようなメリットがあります。
- 自分のペースで働ける
ハンドメイド作家は、会社員のように就業時間が決められているわけではありません。仕事の時間や量なども、自分のできる範囲で働けることがメリットです。
- 人間関係に悩むことが少ない
基本的に自宅で仕事ができるため、人と対面せずにすべてのやりとりを完結できます。オンライン上での対応はあるものの、人間関係で嫌な思いをすることが少ないこともよい点です。
- 定年がない
会社に勤めていると定年退職があり、老後に仕事をしたいと思っても難しいケースが少なくありません。しかし、ハンドメイド作家は、年を取っても自分の体力と情熱がある限り仕事を続けられます。
- 家族のハプニングに対応しやすい
小さな子供がいる場合は、発熱や体調不良などにより、急遽仕事を休まなければならない場面もあるでしょう。ハンドメイド作家なら、仕事量を抑えたり時間をずらしたりと、突然のハプニングにも対応しやすいです。
- 喜んでくれる方がいる
自分が心を込めて作った商品を手にしたお客さんの喜びの声を聞くことは、作家冥利につきます。よりよい商品を作りたいというモチベーションにつながり、やりがいが大きいこともハンドメイド作家ならではの利点と言えるでしょう。
ハンドメイドを本業にするデメリット
ハンドメイド1本で仕事をするデメリットについては、以下を参考にしてください。
- 売れなければ収入が減る
ハンドメイドは、初期費用が少なくてはじめやすいものの、商品が売れなければ収入にはなりません。資材費や必要な道具の準備、モノづくりにかかる時間などもあるため、十分な利益が出せないリスクがあるのはデメリットと言えます。
- 梱包や発送が億劫に感じることがある
商品を作るだけがハンドメイド作家の仕事ではなく、すべての業務を基本的に自分でこなす必要があります。梱包や発送も手早く行わなければならないため、一連の作業が面倒に感じるケースも少なくありません。
- 運動不足になる
モノ作りをする際には、座ったまま前かがみの体勢が長時間続くことが多くなります。運動不足になると同時に肩こりや腰痛などを引き起こしやすいため、体調管理に気をつける必要があります。
- すべてを自分で管理しなければならない
会社で働いていないため、時間管理や金銭管理などすべてが自分次第です。事業所得が48万円以上なら確定申告も、すべて自分でマネージメントしなければなりません。
ハンドメイドを本業にするために必要なこと
ハンドメイドを本業にする場合は、販売する商品と利用するアプリやサイトを決める必要があります。本業にするならほぼ毎日ハンドメイドの作業をする必要があるとして、無理なく続けられるハンドメイドのジャンルを選ぶことも大切です。
ここでは、ハンドメイド作家として十分な収入を得るために必要なことを解説します。
独自の世界観をもった作品を作る
ハンドメイドが好きなお客さんは、ハンドメイド作品にほかにはないオリジナリティやユニークさを求めています。自分の創り出す世界観が魅力的だと感じてもらうには、作品のデザインや質の高さにこだわることが大切です。
独自のコンセプトやほかにはない手法の作品、オーダーメイドなど、唯一無二の作品を作ることで希少価値が作品の魅力となります。自分の世界観を気に入ってもらえると、ファンとしてリピートしてくれるお客さんが増える可能性が高まります。
商品数を確保する
商品が欲しくても発送が遅かったり売り切れになっていたりする場合は、ほかの作家の商品に目移りする方も少なくありません。多くのハンドメイドサイトやショップがある中で、自分の商品を気に入ってくれたお客さんを逃さないことが重要です。商品数を確保することで、スムーズに販売して利益を挙げられます。
商品のカラーバリエーションや異なるサイズなどの派生品も作るなどして、同じ世界観の中で商品数を多く用意することも大切です。
宣伝力を高める
いくら独自性の高い作品を多く準備しても、お客さんが作品の存在を知らなければ意味がありません。商品の宣伝にはSNSを駆使して、ターゲット層に商品の魅力を伝えることがポイントです。SNSを使うことでより作品イメージを詳しく伝えられ、ホームページやECサイトへのアクセスの導線を引くことができます。
特に写真や動画を使えるInstagramには20〜40代の主婦やOLが多く、ハンドメイドの集客に大変向いていることが特徴です。プロフィールを作り込み、投稿で商品写真の世界観を表現して宣伝をしましょう。
ワークショップを開催して講師として活動するのも、ハンドメイド作品は作家名のよい宣伝になります。
継続する
ハンドメイドの販売はSNSで話題にのぼるなどしない限り、短期間で十分な利益が上がるケースは珍しいと言えます。売れっ子作家も、はじめは地道にコツコツと販売して徐々に売り上げを伸ばしてきたというパターンが一般的です。
1か月で利益が出ないからと言ってやめるのではなく、長期的な戦略を立ててハンドメイド制作販売をするとよいでしょう。最初はダブルワークで活動し、軌道に乗ってきたら本業という流れに進むのがおすすめです。
ハンドメイドを本業にして販売先を増やす方法
ハンドメイドで生活していくには、商品の販売先を複数確保することが大切です。お客さんの流入経路を多くもつことでファンが増え、ハンドメイド収入の増加につながります。ハンドメイド商品の販売先を増やす主な方法は、以下の3つです。
- 委託販売
ショッピングセンターの中に出店しているハンドメイドショップや雑貨屋などに依託して、商品を販売できます。委託販売には販売手数料がかかるため、利益が上がるように販売価格を設定する必要があります。
ヘアサロンやカフェなどに商品を置いてもらうのも1つの手です。ただし、定期的な商品補充や管理が必要なため、人によっては手間に感じる方もいるでしょう。
- ネットショップ
ハンドメイドに特化したサイトに登録して、自分の商品をネット販売できます。多くの販売サイトの登録料は無料で、商品が売れた際に販売手数料を10〜20%程度支払うことが一般的です。
ハンドメイド販売サイトによって、取り扱うジャンルやユーザー層が異なるため、自分の商品に合うネットショップを選びましょう。楽天やAmazonなどで、自分のネットショップを開設するという選択肢もあります。
- マーケットイベント
全国各地で開催されているマーケットイベントは、お客さんとコミュニケーションを取りながら商品を販売できる機会です。商品に関するリアルな反応や感想が分かり、新規のお客さんの獲得も期待できます。
ほかのハンドメイド作家とのつながりも構築しやすく、情報交換の場にもなるでしょう。マーケットイベントで商品を販売するには、参加費や交通費、準備のための時間なども必要です。
委託販売やネットショップなどの販売先を確保しながらハンドメイド活動を行い、軌道に乗ってきたらマーケットイベントなどへの参加を検討するのがおすすめです。
まとめ
ハンドメイドを本業にするメリットは、人間関係に悩むことが少なかったり、自分のペースで働けたりすることです。一方で、時間管理や金銭管理、売上管理など作業をすべて自分で管理する必要があり、売れなければ収入が減るといったデメリットもあります。
ハンドメイドを本業にするには、ハンドメイド作品にほかにはない唯一無二の魅力を生み出しましょう。また、商品数を確保して宣伝力を高め、販売を継続することも大事です。ハンドメイド作品の販売はすぐに売り上げにつながることが少ないため、試行錯誤しながら作品の質を上げて根気強く販売・宣伝をしましょう。