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公開日: 2022.02.14
最終更新日: 2022.02.14

ハンドメイドの委託販売とは?メリット・デメリットと成功のポイント

ハンドメイドの委託販売とは?メリット・デメリットと成功のポイント

ハンドメイド作家が作品を売るための方法には、ハンドメイドマーケットへの出店やネットショップの開設以外に、委託販売が挙げられます。ハンドメイド活動をしている人の中には、「委託販売で自分の商品の売上を増やしたいけれど、どのような仕組みなのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ハンドメイドの委託販売の仕組みとメリット・デメリット、委託販売で成功するためのポイントについて紹介します。

ハンドメイドの委託販売とは?卸販売との違い

ハンドメイドの委託販売とは、自作のハンドメイド作品を雑貨店やアクセサリーショップなどに置き、自分の代わりに販売してもらうことです。委託したお店で商品が売れると、委託料や場所代などの手数料を差し引いた売り上げが自分に入金されます。手数料がどれだけかかるのかは委託先によって異なります。

よく似た販売方法である卸販売との違いは「自分の作品をお店に買い取ってもらうかどうか」です。卸販売ではお店が作品を直接買い取るため、納品したタイミングで売り上げが確定します。しかし、お店側が利益を出すために委託時の販売価格よりも安い仕入れ値を提示する場合も多いです。

ハンドメイドの委託販売先

ハンドメイドの委託販売先は、主に実店舗・ネットショップの2種類です。実店舗では、委託販売用のレンタルボックスのほかに、雑貨店やレストラン、カフェ、美容院、変わったところでは道の駅に置いてもらえることもあります。ネットショップに委託販売する方法には、ネットショップに作品を預けて受注から発送まで代行してもらう方法と、商品紹介のみ依頼して自分で発送まで行う代わりに手数料を安く抑える方法があります。

実店舗の委託販売先は、気になるお店に直接問い合わせたり、普段通っているお店にお願いしたりすることで探せます。ネットショップに委託販売先したい場合は、インターネットなどで検索すると、時期によってはサイト内に委託販売の募集が掲載されていることがあるため、常に情報をチェックすることが重要です。

ハンドメイドの委託販売のメリット・デメリット

ハンドメイドの委託販売には、メリット・デメリットが多く存在します。自分が後悔しないためには、本当に委託販売をするべきかどうか判断する場面では、メリット・デメリットをよく検討することが重要です。

ここでは、ハンドメイドの委託販売のメリット・デメリットを紹介します。

メリット1:販売機会が増える

委託販売では、自分が行けないような場所に作品を置き、普段は知り合えないような幅広い年齢層の人に商品を見てもらう機会が多くなるため、購入率が上がる可能性があります。

特にお店に作品を置く場合は、販売委託スペースに興味を持ってくれた人に直接手にとって見てもらえ、作品の魅力が伝わりやすいことがメリットです。目の前ですぐに自分のファンになってもらえることもあるでしょう。

メリット2:ハンドメイド作家としての知名度が高まる

委託販売を通して作品をたくさんの人に見てもらえれば、ハンドメイド作家としての知名度が高まることもあります。委託販売を行うお店の店員は集客や接客のノウハウが身についている場合が多く、自分の作品のよさがより伝わるようなディスプレイや宣伝をしてもらえます。

特に知名度や人気が高いオシャレなお店に置く場合、多くの人に注目される機会が増え、無名の作家でも一気に人気が上がる可能性が高くなります。

デメリット1:商品の説明ができない

委託販売では、ハンドメイドマーケットに出品する場合と違い、自分がお客さんに直接商品の説明をすることはできません。作品の紹介コメントを商品に付けたり、委託販売先で代わりにPRしてもらうことは可能ですが、伝えられる量にどうしても限りが出てきます。また、場合によっては自分自身の思いとは異なる説明をされてしまい、作品の魅力が正しく伝わらない恐れもあります。

さらに、お客さんからの感想や要望などのメッセージを直接受け取れないため、今後の作品制作に反映させにくいところも難点です。

デメリット2:オーナーとのやり取りが負担になる

委託販売はオーナーによってやり方や目的が異なり、自分とは相性が合わない場合もあります。どのように委託販売するのか、売上の分配はどうするかなど、委託販売先のオーナーとは金銭が絡むやり取りをすることもあるため、コミュニケーションが負担に感じるかもしれません。

また、お店によっては毎月の納品数や出品アイテムのジャンルを指定されることもあり、自分と合っていない条件だと委託販売を長く続けることが難しくなります。そのため、委託契約を結ぶ前に、オーナーから条件などを詳しくヒアリングすることが大切です。

ハンドメイドの委託販売を成功させるポイント4つ!

委託販売でハンドメイド作品が売れるかどうかは、委託販売店によって大きく異なります。「思ったよりも売れなかった」という状態にならないよう、委託販売をするときは成功させるためのポイントを把握することが重要です。
ここでは、ハンドメイドの委託販売の成功させるポイントを4つ紹介します。

用途が明確な商品を用意する

委託販売の場合、自分では商品の説明ができないため、お客さんにとって用途が明確な作品を用意することが大切です。委託先のお店やサイトに訪れたお客さんがせっかく作品に興味を持って手にとってくれても、説明が一切なく使用用途が分からなければ、購入には至りません。自分ではどのような商品か詳しく理解していても、初めて見た人には使い方のイメージが湧かないこともあります。

作品の特徴や具体的な使用方法の解説を一緒に添えるなど、お客さんが見ただけで商品の用途が伝わるような工夫が必要です。

実店舗に足を運ぶ

実店舗に委託販売をお願いする場合は、一度足を運んでお店の立地や店舗の規模、営業時間などを事前に確認しましょう。営業日が少なかったりお客さんがあまり来なかったりするようなお店では、ハンドメイド作品を見てもらう機会は減ります。また、せっかく作品を見てもらっても、お店に来店する客層と合っていなければ購入されません。

お店が遠方で直接赴くのが難しい場合は、Googleマップなどで周辺の環境を調べましょう。お店の公式サイトやSNSなどの写真でも店舗情報を確認できますが、自分の目で確かめておくと確実です。

SNSを活用する

自分がどのような作品を売っているのか知ってもらうには、SNSの活用が不可欠です。InstagramやTwitterなどで自分の作品を定期的に宣伝し続けることで多くの人の目に留まり、気に入ってもらえれば、自分のファンを増やすことができます。

特に、ほかのハンドメイド作品もたくさん並ぶレンタルボックスに委託販売する場合は、自分の作品が埋もれてしまいやすくなります。SNSを積極的に活用して自分のファンを獲得すれば、「この作家さんの商品がほしい!」と指名買いされる可能性が高くなります。

手数料を正確に把握する

お店などに委託販売をお願いする際は、手数料がどれくらいかかるのか正確に把握しましょう。自分の商品が全部売れても、手数料が見合っていなければ損をすることになりかねず、赤字が続けばハンドメイド作品の継続は難しくなります。

お店によりますが、委託販売手数料はネットショップなら商品の10%程度、実店舗なら20%〜40%程度の金額が相場です。委託販売を始める際は、手数料が相場よりかけ離れていないか確認しましょう。

ただし、委託基本料や振込手数料など、委託販売にはほかにもさまざまな費用がかかる場合があります。委託販売先の支払いシステムを確認し、納得した上で契約することが重要です。

まとめ

ハンドメイドの委託販売とは、お店などで自分の代わりに商品を販売してもらうことです。自分の作品が多くの人の目に触れることで、販売機会を増やせます。ただし、委託販売には手数料がかかり、委託先のオーナーによって雰囲気も異なるため、事前に金額や条件を確認してから契約を結ぶことが大切です。

また、手にとった人がすぐに使い方を理解できる作品づくりも求められます。ハンドメイド制作に必要な道具や材料を入手するなら、ユザワヤのようなホビー材料専門店がおすすめです。材料を大量に仕入れているお店であれば、質の高い素材や生地を安く購入できます。ワークショップも開催されているため、これからハンドメイドを始めたい人はぜひ利用してみましょう。

参考:ユザワヤ